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序章 アンジェラス1は、世界を救う
6話 銀狐の女性
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魔王が、訪ねてきて数日。
ナムエルに、水晶を渡すと泣いて喜ばれ、相変わらず苛立つことを言いながらも、帰っていった。
聖剣がなく、勇者である資格のない自分はまた惰眠を貪っている。
魔王には、理由を探せと言われたが探す気にはなれなかった。
地上を支配したいなら全然好きにしてもらって構わないとしか思えない。
「別のやつが、勇者になれば良いのに。」
独り言が、誰もいない静かな空間ではヤケに大きく響く。
帰ってくる言葉がなく、少しだけ虚しく感じる。
「はぁ……暇だな………」
大きな寝台で、ゴロゴロ、ゴロゴロ寝転がり遊ぶ。そして、話し相手がいないと寂しいものだと思い始めた、その直後。
ーーーキィィィィィィ!!!!
何かの金切り声が聞こえた。
「っ……」
あまりの五月蝿さに、思わず耳を塞ぐ。
だが、いつまで経っても収まらず、むしろ音は増すばかり。
「くそっ……」
このままじゃ、耳が壊れそうだ。
面倒だが、原因に近づくしかないだろう。
耳を押さえながら扉を開け、音源まで駆ける。
すると、その音の主は銀の毛並みを持った狐だった。
所々に、毛の焦げた跡があって血も流れている。
今にも生き絶えそうな狐の雰囲気に、急いで常に常備しているポーションを飲ませる。
すると、みるみる内に回復していき、全身綺麗な銀の毛並みに戻った。
「綺麗……」
思わず、頭部の毛をそっと撫でればキュウと鳴いた。
いつのまにか、金切り声は止んでいる。
「キュウ、キュキュ!」
何を言っているのか全く理解できないが、頭をグリグリ押し付けてくる。
かなりモフモフで、触り心地は最高だ。
「良かったら家に来るか?」
「キュウ!」
言葉が通じているのかは全くわからないが、少しでも側から離れようとすれば、金魚の糞のように付いてくるため、一緒に住むことになった。
「ほい。」
此処数日で、普通の狐ではないらしく言葉が通じることが分かった。
しかも、自分と同じく甘い物が大好きな様で、偶に側を離れて黄色い実や赤い葉を取りに行ってくれる。
普通、動物は人間が食べれる物は食べられないのだか、この狐は逆で動物が食べる物が食べられない様だった。
その為、一度、生肉を出してみればキュウンと悲しそうに鳴いた。
「今日は黄色い実のパンケーキな。」
甘味を作ってやれば、とても嬉しそうに食べてくれる。
喜んでくれるのなら、こちらにも作りがいがあるものだ。
「キュウッ!」
食べ終わると、礼儀正しく頭を下げて台所まで2人分運んでくれる。
流石に、洗うことまでは出来ないが、かなり協力的な良い狐だと思う。
「じゃ、自分は昼寝するけどお前もくるか?」
そう聞けば、キュウ!と飛び跳ねて腹にアタックしてくる。
ちょっと痛いが、嬉しそうなので何も言えない。
「よっ、こらせっと。」
狐を抱き上げ、広い寝台で抱き枕がわりにして眠る。
相変わらず触り心地最高のフワフワな銀の狐の毛並みは、良い夢に誘ってくれる。
***
アレクが熟睡したその日の夜。
布団の中でモゾモゾ動くものが、一匹。
「キュウ…ん………」
動物の鳴き声から、段々と人の物へと変わり、布団が膨れ上がる。
「アレク様……」
悲しそうな声でアレクを呼びかける声が一つ。
***
「ん、ん………」
なにか、腹に柔らかいものが当たっている様な気がする。しかも、甘い香りがする。
「すん……」
ずっと嗅いでいたくなる様な甘くて優しい匂いだ。
しかも、ぎゅっと抱きしめている為に体の柔らかさが伝わってくる。
これはもう、確かめるまでもなく
「女の子………」
薄らと瞼を開けていけば、やはり女の子が腕の中に収まっていた。
年齢的には18歳くらいだろうか。
「お前、誰だ?」
純粋な疑問だけを持ち問いかける。
不法侵入者とか、そういうのは一旦置いておく。
今目の前にいる女性が、自分のスローライフを壊す敵なのか、味方なのか、ソレが一番重要だ。
「銀狐!」
「は?」
寝台の上で、ピョッコっと出ている尻尾と耳を揺らしながら、飛び跳ねている。
「アーちゃんに拾われた、最後の銀狐!」
綺麗な銀髪に大人びた顔つきと、知性溢れる黒い瞳とは裏腹に、全身で子供っぽく喜びを表している。
「最後?」
「アーちゃん、銀狐のこと聞きたい?」
飛び跳ねることをやめ、急に真剣な顔で聞いてきた。
「いや、別に……」
たいして、興味ない。この女性が誰であろうと害がなければ問題ないのだから。
「それより、なんで自分のことアーちゃんって呼ぶんだよ。」
男なのに"ちゃん"付けなのは可笑しいだろう。
「銀狐の事は気にならないのに、ソレは気になるんだね、アーちゃん。」
「アーちゃん言うな。」
「ふふ、銀狐がアーちゃんと呼ぶのはね、年下だからだよ。」
「年下?」
「うん。銀狐はね、この世界が始まった当初から存在してるの。子孫なんて居ないから銀狐が死ねば、この世界から銀狐は消える。」
銀狐、銀狐というから、分かりにくいが今目の前にいる女性は、太古の時代から生きており、死ねば絶滅するという事なのだろう。
所謂、銀狐の最後の生き残りという事だ。
「それで?」
「だから、アーちゃんは強いけど年下だから、アーちゃん!」
「……好きにしろ。」
よく、考えてる事が分からない。
アーちゃんと呼ぶ説明になっていないしな。
「やったー!アーちゃん、よろしくね!」
「いや、よろしくしねぇよ。」
ぴょんぴょん飛び跳ねて、抱きつこうとしてくる銀狐の頭を押さえて、動きを止めさせる。
「ど、どうして?」
まさか、断られるなど思ってもいなかったのだろう。
明らかに動揺している。何万年も生きている割には、感情を隠せていない。
「自分はあくまでも、憔悴しているお前の精神療法として一緒に住んでただけだ。もうそこまで元気なら出て行ってくれ。」
ただの狐だったなら、枕として一緒にいても良かったが、言葉の通じる相手なら話は別だ。
言葉が通じるということは意志を、ハッキリ表現できると言うこと。
つまり、ぐうたらしたい自分に文句の一つや二つ言ってくるかもしれない。
「キュウ……」
ボブッ!と寝台の上に寝転がって、動かなくなってしまった。
「早く出て行け。」
「いやぁ!」
枕をぎゅうっと抱きしめて必死に拒否してくる。
「アーちゃんと一緒にいたい!」
「自分は居たくないんだ。」
「居たいもん!」
「我儘いうなぁ!!」
ーーーゴキッ!!
何かの、折れる音がした。
「アーちゃんが嫌っていうから……」
「う、ぁ……」
腹が痛くて熱い。口の中から血の味と匂いがする。
「アーちゃん、アーちゃん……」
あまりの激痛に、膝をつく。
すると、寝台に座っている銀狐から見下される形になって。
「アーちゃん、捨てるなんてダメ。離れるなんて、ダメ。」
ぽんぽん、と言い聞かせる様に頭を撫でられる。
「アーちゃんは、何も考えないでゆっくり暮らしてたら良いの。銀狐と一緒にずぅとずぅ~っと。」
体に、全く力が入らない。
そっと、腫れ物を扱う様に抱きしめられる。
「もう、離れないからね。」
そっと抱き上げられ、寝台の上で共に横になる。
「アーちゃん。」
とても愛おしそうに、甘ったるい声で名を呼ぶ。
脳が、この銀狐は危ない、危険だけど告げる。だが、丁寧に抱きしめられている様で抱きしめる力は強い為、腕から逃げられそうにもなかった。
聖剣がない今、自分がこの銀狐に勝つ事は出来ない。
潔く、今回は受け入れるしかないだろう。
それに、一つだけ気になる言葉もあったから。
「なぁ、ひとつ聞きたいんだが良いか?」
「なに?」
「お前は自分から離れたくないんだよな?」
「うん!アーちゃんとずっと一緒っ!」
「なら、自分は何もせずに怠惰な生活を送る事になっても、文句言ったりしないんだな?」
「もちろんっ、アーちゃんの面倒はご飯から就寝まで、ぜーんぶぜーんぶ、銀狐がお世話するよ!」
「そうか……」
つまりは、料理もお湯沸かしも銀狐がすると言うこと。
一日中、寝てても何も言われず食料捕獲もしなくて良い。
めちゃくちゃ使い勝手のいい、狐じゃないか。
「是非とも一緒に住んでくれ、銀狐。」
「アーちゃんからのお誘い!やったぁぁ!」
心底嬉しそうに喜ぶ銀狐の豊満な胸に顔を埋めて、これからの楽な生活に思いをはぜた。
ナムエルに、水晶を渡すと泣いて喜ばれ、相変わらず苛立つことを言いながらも、帰っていった。
聖剣がなく、勇者である資格のない自分はまた惰眠を貪っている。
魔王には、理由を探せと言われたが探す気にはなれなかった。
地上を支配したいなら全然好きにしてもらって構わないとしか思えない。
「別のやつが、勇者になれば良いのに。」
独り言が、誰もいない静かな空間ではヤケに大きく響く。
帰ってくる言葉がなく、少しだけ虚しく感じる。
「はぁ……暇だな………」
大きな寝台で、ゴロゴロ、ゴロゴロ寝転がり遊ぶ。そして、話し相手がいないと寂しいものだと思い始めた、その直後。
ーーーキィィィィィィ!!!!
何かの金切り声が聞こえた。
「っ……」
あまりの五月蝿さに、思わず耳を塞ぐ。
だが、いつまで経っても収まらず、むしろ音は増すばかり。
「くそっ……」
このままじゃ、耳が壊れそうだ。
面倒だが、原因に近づくしかないだろう。
耳を押さえながら扉を開け、音源まで駆ける。
すると、その音の主は銀の毛並みを持った狐だった。
所々に、毛の焦げた跡があって血も流れている。
今にも生き絶えそうな狐の雰囲気に、急いで常に常備しているポーションを飲ませる。
すると、みるみる内に回復していき、全身綺麗な銀の毛並みに戻った。
「綺麗……」
思わず、頭部の毛をそっと撫でればキュウと鳴いた。
いつのまにか、金切り声は止んでいる。
「キュウ、キュキュ!」
何を言っているのか全く理解できないが、頭をグリグリ押し付けてくる。
かなりモフモフで、触り心地は最高だ。
「良かったら家に来るか?」
「キュウ!」
言葉が通じているのかは全くわからないが、少しでも側から離れようとすれば、金魚の糞のように付いてくるため、一緒に住むことになった。
「ほい。」
此処数日で、普通の狐ではないらしく言葉が通じることが分かった。
しかも、自分と同じく甘い物が大好きな様で、偶に側を離れて黄色い実や赤い葉を取りに行ってくれる。
普通、動物は人間が食べれる物は食べられないのだか、この狐は逆で動物が食べる物が食べられない様だった。
その為、一度、生肉を出してみればキュウンと悲しそうに鳴いた。
「今日は黄色い実のパンケーキな。」
甘味を作ってやれば、とても嬉しそうに食べてくれる。
喜んでくれるのなら、こちらにも作りがいがあるものだ。
「キュウッ!」
食べ終わると、礼儀正しく頭を下げて台所まで2人分運んでくれる。
流石に、洗うことまでは出来ないが、かなり協力的な良い狐だと思う。
「じゃ、自分は昼寝するけどお前もくるか?」
そう聞けば、キュウ!と飛び跳ねて腹にアタックしてくる。
ちょっと痛いが、嬉しそうなので何も言えない。
「よっ、こらせっと。」
狐を抱き上げ、広い寝台で抱き枕がわりにして眠る。
相変わらず触り心地最高のフワフワな銀の狐の毛並みは、良い夢に誘ってくれる。
***
アレクが熟睡したその日の夜。
布団の中でモゾモゾ動くものが、一匹。
「キュウ…ん………」
動物の鳴き声から、段々と人の物へと変わり、布団が膨れ上がる。
「アレク様……」
悲しそうな声でアレクを呼びかける声が一つ。
***
「ん、ん………」
なにか、腹に柔らかいものが当たっている様な気がする。しかも、甘い香りがする。
「すん……」
ずっと嗅いでいたくなる様な甘くて優しい匂いだ。
しかも、ぎゅっと抱きしめている為に体の柔らかさが伝わってくる。
これはもう、確かめるまでもなく
「女の子………」
薄らと瞼を開けていけば、やはり女の子が腕の中に収まっていた。
年齢的には18歳くらいだろうか。
「お前、誰だ?」
純粋な疑問だけを持ち問いかける。
不法侵入者とか、そういうのは一旦置いておく。
今目の前にいる女性が、自分のスローライフを壊す敵なのか、味方なのか、ソレが一番重要だ。
「銀狐!」
「は?」
寝台の上で、ピョッコっと出ている尻尾と耳を揺らしながら、飛び跳ねている。
「アーちゃんに拾われた、最後の銀狐!」
綺麗な銀髪に大人びた顔つきと、知性溢れる黒い瞳とは裏腹に、全身で子供っぽく喜びを表している。
「最後?」
「アーちゃん、銀狐のこと聞きたい?」
飛び跳ねることをやめ、急に真剣な顔で聞いてきた。
「いや、別に……」
たいして、興味ない。この女性が誰であろうと害がなければ問題ないのだから。
「それより、なんで自分のことアーちゃんって呼ぶんだよ。」
男なのに"ちゃん"付けなのは可笑しいだろう。
「銀狐の事は気にならないのに、ソレは気になるんだね、アーちゃん。」
「アーちゃん言うな。」
「ふふ、銀狐がアーちゃんと呼ぶのはね、年下だからだよ。」
「年下?」
「うん。銀狐はね、この世界が始まった当初から存在してるの。子孫なんて居ないから銀狐が死ねば、この世界から銀狐は消える。」
銀狐、銀狐というから、分かりにくいが今目の前にいる女性は、太古の時代から生きており、死ねば絶滅するという事なのだろう。
所謂、銀狐の最後の生き残りという事だ。
「それで?」
「だから、アーちゃんは強いけど年下だから、アーちゃん!」
「……好きにしろ。」
よく、考えてる事が分からない。
アーちゃんと呼ぶ説明になっていないしな。
「やったー!アーちゃん、よろしくね!」
「いや、よろしくしねぇよ。」
ぴょんぴょん飛び跳ねて、抱きつこうとしてくる銀狐の頭を押さえて、動きを止めさせる。
「ど、どうして?」
まさか、断られるなど思ってもいなかったのだろう。
明らかに動揺している。何万年も生きている割には、感情を隠せていない。
「自分はあくまでも、憔悴しているお前の精神療法として一緒に住んでただけだ。もうそこまで元気なら出て行ってくれ。」
ただの狐だったなら、枕として一緒にいても良かったが、言葉の通じる相手なら話は別だ。
言葉が通じるということは意志を、ハッキリ表現できると言うこと。
つまり、ぐうたらしたい自分に文句の一つや二つ言ってくるかもしれない。
「キュウ……」
ボブッ!と寝台の上に寝転がって、動かなくなってしまった。
「早く出て行け。」
「いやぁ!」
枕をぎゅうっと抱きしめて必死に拒否してくる。
「アーちゃんと一緒にいたい!」
「自分は居たくないんだ。」
「居たいもん!」
「我儘いうなぁ!!」
ーーーゴキッ!!
何かの、折れる音がした。
「アーちゃんが嫌っていうから……」
「う、ぁ……」
腹が痛くて熱い。口の中から血の味と匂いがする。
「アーちゃん、アーちゃん……」
あまりの激痛に、膝をつく。
すると、寝台に座っている銀狐から見下される形になって。
「アーちゃん、捨てるなんてダメ。離れるなんて、ダメ。」
ぽんぽん、と言い聞かせる様に頭を撫でられる。
「アーちゃんは、何も考えないでゆっくり暮らしてたら良いの。銀狐と一緒にずぅとずぅ~っと。」
体に、全く力が入らない。
そっと、腫れ物を扱う様に抱きしめられる。
「もう、離れないからね。」
そっと抱き上げられ、寝台の上で共に横になる。
「アーちゃん。」
とても愛おしそうに、甘ったるい声で名を呼ぶ。
脳が、この銀狐は危ない、危険だけど告げる。だが、丁寧に抱きしめられている様で抱きしめる力は強い為、腕から逃げられそうにもなかった。
聖剣がない今、自分がこの銀狐に勝つ事は出来ない。
潔く、今回は受け入れるしかないだろう。
それに、一つだけ気になる言葉もあったから。
「なぁ、ひとつ聞きたいんだが良いか?」
「なに?」
「お前は自分から離れたくないんだよな?」
「うん!アーちゃんとずっと一緒っ!」
「なら、自分は何もせずに怠惰な生活を送る事になっても、文句言ったりしないんだな?」
「もちろんっ、アーちゃんの面倒はご飯から就寝まで、ぜーんぶぜーんぶ、銀狐がお世話するよ!」
「そうか……」
つまりは、料理もお湯沸かしも銀狐がすると言うこと。
一日中、寝てても何も言われず食料捕獲もしなくて良い。
めちゃくちゃ使い勝手のいい、狐じゃないか。
「是非とも一緒に住んでくれ、銀狐。」
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