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2章 アンジェラス1は軍部で活躍します
59話 幻妖
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魔物の蔓延る森から脱出した後、一週間の休暇を部下に与えた。
その間に、私は森で出会った化け物の情報を調べる予定だ。
「取り敢えず、図書館のものは全部読まなきゃね。」
『我モ、手伝オウ。』
「うん。」
軍部だからか、元々人の足が運ばれにくい図書館は、ほぼ独占したような状態で、どれだけ無作為に積み上げても、元の場所に戻せば何も問題なかった。
「これも違う……」
海洋生物を中心に調べてみるが、それらしき物は全く記載されていない。
珍しい魚や、変わった形をしているものだけだった。
「やっぱり、ないのかな……」
海洋生物だけでなく魔物の類も調べ尽くしたが、それらしい情報は得られなかった。
仕方なく立ち上がり、本を元の位置に一旦魔法で戻した後にフェンリルのいる場所へ足を向ける。
「フェル、行こう?」
『ソウダナ。貴様は何カ、分カッタカ?』
「何も分からなかったよ。」
『ソウカ、ナラバ王室ノ書斎ニ忍ビコムゾ。』
「何処にあるか知ってるの?」
『書斎ノ位置ハ、ドノ国デモ大体変ワラナイ。』
得意げに胸を張るフェンリルの尻尾を、何故か無性に持ち上げたくなった。
『何ヲスルノダ!!』
逆さまに持ち上げられたフェンリルが暴れ、掴んでいる尻尾が激しく揺れている。
「ねぇ、尻尾ぶんぶん振って痛くないの?」
『痛クナイカラ下ロセ!』
「痛くないんだ……」
尻尾がちぎれそうになる程に揺れていたから付け根の辺りが痛そうに見えたが、そうでもないようだ。
「不思議だね……」
『勝手ニ、尻尾ヲ握ルデナイ!!』
頬をぷっくり膨らませて怒り、本の上でピョンピョン跳ねている。
『聞イテイルノカ!』
「図書館で大きな声上げちゃだめだよ。」
まだ、キャンキャン怒って吠えている聞き分けのないフェンリルを胸の中に入れて、本を戻した後に図書館から出る。
「王室の書斎に早く行こうね。」
『貴様っナドモウ知ランッ!』
何故かプイッと拗ねてしまった。
『王室ノ書斎ハ、真ッ直グ進ンダラアル!』
そう叫ぶように告げると、フェンリルは胸の奥で丸まって動かなくなってしまう。
「拗ねたのかな……」
原因は分からないけれど、一生口を聞いてもらえないのは嫌だから、後で聞き出そう。
「ーーーと、ここか。」
暫く足を進めると、少し埃臭い所に王室の書斎があった。
流石に、警備兵がいて堂々と近づけない為、今は物陰から隠れている。
二人がかり警備についている様だがその内の一人は美味しそうにパンを頬張っている。
もう一人は、その分しっかりと見張りを続けているが。
「どうするかな……」
透明化魔法を私自身にかけて王室の書斎に近づいても、音を隠しきれない。
だから、中に入るには警備兵達をどうにかして動かさなければならない。
何か方法はないか頭を巡らせていると、ひどく大きな爆発音が響いた。
「な、なんだ!?」
「すごい爆発だったぞ!?」
慌てふためく警備兵達は、何を思ったのか慌てて持ち場を離れてしまった。
「行っちゃった……」
警備兵が持ち場を離れちゃったら、警備の意味がないと思う。
でも、今回はそれのお陰で堂々と書斎に侵入することが出来たから、良しとしよう。
「へぇ……」
書斎の中は、流石王家しか入れないだけあって、とても綺麗に整理整頓されている。
読みたい本が直ぐ分かる様に分けられていて、生物学に関する書物を手に取った。
図書館とは違い、恐ろしい海洋生物や魔物の事が沢山綴られている。
王家しか存在を知らない巨大な魔物達。
「はぁ……」
でも、私の探している化け物は見つからなかった。
「あれ?」
最後の作者の感想ページに、ひとつだけ大きな文字で力強く書かれている部分があった。
「ーーこの本に記されていない生物も含めて、理に叶わない化け物を"幻妖"と呼ぶ。」
幻妖とは、言葉通りに正体の分からない化け物。
確かに、その通りかもしれないと思う。
この書物に記されていたのは姿と名前だけでどの様な能力や弱点があるのかは一切書かれていない。
書物と呼ぶにはあまりにも粗末すぎる。
「情報は、ないって事だね……」
また出会ったら、注意を払って慎重に対処すべきだろう。
ひとまず、情報は得られないと分かっただけでも無駄にはならなかった。
あの魔の森は、人間の知らない生物がまだ潜んでいる。
魔物と呼ぶには不可思議すぎる生物や、フェンリルを引き寄せる程の力を持つ何かが。
できれば、瀕死状態から這い上がる実践をしたかったが、命がなければ強くなるものもなれない。
休みが明けたら、いつも通り魔法と剣術の指導をしよう。
***
一週間の休暇明け、また訓練を開始する。
「また、先週の続きを教えるよ。」
午後と午前に分けて、剣術と属性別の魔法を教える。
魔法に関しては、その日の進み具合によって外だったり中だったりしている。
「ねぇ、フェル。」
副団長のカンストを筆頭に訓練している兵士達を少し離れたところで眺めながら問いかける。
「まだ拗ねてるの?」
返事はない。
胸の中で、もぞもぞと動いているから起きてはいるのだろう。
「何か怒らせちゃったなら、謝るから。」
機嫌が悪くなったのは、図書館だったから恐らく私の所為である事には間違いない。
「フェル……」
今までだったら、怒った原因と今後どうすれば良いかを説教しながら教えてくれるのだが、今回ばかりは全く取り合ってくれない。
ーーカキン、カキン!ボアッ!ピシャ!!
兵士達が、少し離れていてもわかる程に汗をかきながら剣と剣をぶつけ合いながら、魔法を操っている。
私が教えるのは皆、共通した新しい事ばかりな為、それぞれの属性別で編み出す魔法に関しては何も触れていない。
剣術が特出して優れている代わりに、魔法の才能がないヒロも、根性でどうにかこうにか着いていけている様だった。
「暫くは、訓練に没頭できるかな。」
幻妖なるものが気になるが、必ずしも調べなければならない訳ではないし、もうあの森に兵士達を連れていく気は毛頭ない。
だから、放っておいてもいいだろう。
今のところ、私やこの王国に幻妖自ら害を加える気配はないから。
その間に、私は森で出会った化け物の情報を調べる予定だ。
「取り敢えず、図書館のものは全部読まなきゃね。」
『我モ、手伝オウ。』
「うん。」
軍部だからか、元々人の足が運ばれにくい図書館は、ほぼ独占したような状態で、どれだけ無作為に積み上げても、元の場所に戻せば何も問題なかった。
「これも違う……」
海洋生物を中心に調べてみるが、それらしき物は全く記載されていない。
珍しい魚や、変わった形をしているものだけだった。
「やっぱり、ないのかな……」
海洋生物だけでなく魔物の類も調べ尽くしたが、それらしい情報は得られなかった。
仕方なく立ち上がり、本を元の位置に一旦魔法で戻した後にフェンリルのいる場所へ足を向ける。
「フェル、行こう?」
『ソウダナ。貴様は何カ、分カッタカ?』
「何も分からなかったよ。」
『ソウカ、ナラバ王室ノ書斎ニ忍ビコムゾ。』
「何処にあるか知ってるの?」
『書斎ノ位置ハ、ドノ国デモ大体変ワラナイ。』
得意げに胸を張るフェンリルの尻尾を、何故か無性に持ち上げたくなった。
『何ヲスルノダ!!』
逆さまに持ち上げられたフェンリルが暴れ、掴んでいる尻尾が激しく揺れている。
「ねぇ、尻尾ぶんぶん振って痛くないの?」
『痛クナイカラ下ロセ!』
「痛くないんだ……」
尻尾がちぎれそうになる程に揺れていたから付け根の辺りが痛そうに見えたが、そうでもないようだ。
「不思議だね……」
『勝手ニ、尻尾ヲ握ルデナイ!!』
頬をぷっくり膨らませて怒り、本の上でピョンピョン跳ねている。
『聞イテイルノカ!』
「図書館で大きな声上げちゃだめだよ。」
まだ、キャンキャン怒って吠えている聞き分けのないフェンリルを胸の中に入れて、本を戻した後に図書館から出る。
「王室の書斎に早く行こうね。」
『貴様っナドモウ知ランッ!』
何故かプイッと拗ねてしまった。
『王室ノ書斎ハ、真ッ直グ進ンダラアル!』
そう叫ぶように告げると、フェンリルは胸の奥で丸まって動かなくなってしまう。
「拗ねたのかな……」
原因は分からないけれど、一生口を聞いてもらえないのは嫌だから、後で聞き出そう。
「ーーーと、ここか。」
暫く足を進めると、少し埃臭い所に王室の書斎があった。
流石に、警備兵がいて堂々と近づけない為、今は物陰から隠れている。
二人がかり警備についている様だがその内の一人は美味しそうにパンを頬張っている。
もう一人は、その分しっかりと見張りを続けているが。
「どうするかな……」
透明化魔法を私自身にかけて王室の書斎に近づいても、音を隠しきれない。
だから、中に入るには警備兵達をどうにかして動かさなければならない。
何か方法はないか頭を巡らせていると、ひどく大きな爆発音が響いた。
「な、なんだ!?」
「すごい爆発だったぞ!?」
慌てふためく警備兵達は、何を思ったのか慌てて持ち場を離れてしまった。
「行っちゃった……」
警備兵が持ち場を離れちゃったら、警備の意味がないと思う。
でも、今回はそれのお陰で堂々と書斎に侵入することが出来たから、良しとしよう。
「へぇ……」
書斎の中は、流石王家しか入れないだけあって、とても綺麗に整理整頓されている。
読みたい本が直ぐ分かる様に分けられていて、生物学に関する書物を手に取った。
図書館とは違い、恐ろしい海洋生物や魔物の事が沢山綴られている。
王家しか存在を知らない巨大な魔物達。
「はぁ……」
でも、私の探している化け物は見つからなかった。
「あれ?」
最後の作者の感想ページに、ひとつだけ大きな文字で力強く書かれている部分があった。
「ーーこの本に記されていない生物も含めて、理に叶わない化け物を"幻妖"と呼ぶ。」
幻妖とは、言葉通りに正体の分からない化け物。
確かに、その通りかもしれないと思う。
この書物に記されていたのは姿と名前だけでどの様な能力や弱点があるのかは一切書かれていない。
書物と呼ぶにはあまりにも粗末すぎる。
「情報は、ないって事だね……」
また出会ったら、注意を払って慎重に対処すべきだろう。
ひとまず、情報は得られないと分かっただけでも無駄にはならなかった。
あの魔の森は、人間の知らない生物がまだ潜んでいる。
魔物と呼ぶには不可思議すぎる生物や、フェンリルを引き寄せる程の力を持つ何かが。
できれば、瀕死状態から這い上がる実践をしたかったが、命がなければ強くなるものもなれない。
休みが明けたら、いつも通り魔法と剣術の指導をしよう。
***
一週間の休暇明け、また訓練を開始する。
「また、先週の続きを教えるよ。」
午後と午前に分けて、剣術と属性別の魔法を教える。
魔法に関しては、その日の進み具合によって外だったり中だったりしている。
「ねぇ、フェル。」
副団長のカンストを筆頭に訓練している兵士達を少し離れたところで眺めながら問いかける。
「まだ拗ねてるの?」
返事はない。
胸の中で、もぞもぞと動いているから起きてはいるのだろう。
「何か怒らせちゃったなら、謝るから。」
機嫌が悪くなったのは、図書館だったから恐らく私の所為である事には間違いない。
「フェル……」
今までだったら、怒った原因と今後どうすれば良いかを説教しながら教えてくれるのだが、今回ばかりは全く取り合ってくれない。
ーーカキン、カキン!ボアッ!ピシャ!!
兵士達が、少し離れていてもわかる程に汗をかきながら剣と剣をぶつけ合いながら、魔法を操っている。
私が教えるのは皆、共通した新しい事ばかりな為、それぞれの属性別で編み出す魔法に関しては何も触れていない。
剣術が特出して優れている代わりに、魔法の才能がないヒロも、根性でどうにかこうにか着いていけている様だった。
「暫くは、訓練に没頭できるかな。」
幻妖なるものが気になるが、必ずしも調べなければならない訳ではないし、もうあの森に兵士達を連れていく気は毛頭ない。
だから、放っておいてもいいだろう。
今のところ、私やこの王国に幻妖自ら害を加える気配はないから。
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