『無頼勇者の奮闘記』 ―親の七光りと蔑まれた青年、異世界転生で戦才覚醒。チート不要で成り上がる―

八雲水経・陰

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第五章 氷狼神眼流編

既存のキャラクター・用語解説 1―⑤

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☆吹雪資正すけまさ(狼の勇者=吹雪の剣豪)

・江戸時代の剣士。300年前、強引に異世界"転移"した。死亡はしていない。何らかの理由で、現在も生き永らえている。
・剣術流派・氷狼神眼流の開祖。征夜の遠い先祖であり、"吹雪の剣豪"その人である。
・朝は異常に早起きで、横文字が分からないなど、普通の爺さんらしい面も多い。

実力↓

・太平の世界において、最強レベルの戦闘力を誇る侍。
・全盛期より大幅に弱体化したが、それでも圧倒的な強さ。
・肺活量が低下した代わりに、その他の身体能力は殆ど維持。それに加え、調気の極意の練度は大幅に向上した。
・普段は目を瞑っているが、視力は非常に高い。
・"心眼"を常に使っている理由は、"余計な物が見えなくて楽"だから。

装備↓

・地球にいた際の愛刀は、「氷雪残影ひょうせつざんえい」。現在は吹雪分家の倉庫地下(現・賦遊理威のアジト)にて、厳重に保管中。
・転移後の愛刀(白夜の太刀)は、「天驚剣てんきょうけん雨渡あまわたり」。
 名は、魔王討伐後に当時の女神が付けた。雨を凍らせ、渡り上がる。その行為が、天さえも驚かせたという意味。
 300年前の戦いの後、とある理由で破損してしまい、現在は自作のナマクラを使っている。

余談↓

・吹雪一族には名前に"せい"が着く事が、武道の達人となる運命である。と言うジンクスがある。
 それは、資正の名前が「し"せい"」とも呼べる事にも、裏打ちされている。
・清也の祖父である"盛"充郎は、柔術の達人である。

☆トオル(分月透流わけづきとおる?)

・謎の青年
・氷狼神眼流の門下生であり、征夜の兄弟子。しかし、同一人物と思われる"分月透流"は200年前には死亡している。
・金剛霜斬は会得しているが、刹那氷転は使えない。ただしその代わり、征夜より遥かに完成された燕返しを用いる。
・佐々木小次郎に憧れている。
・突如豹変して征夜に掴み掛かったが、演技とのこと。
・琥珀色と赤の瞳を用いたが、それが征夜や資正と同じ物なのかは不明。

☆吹雪悠王

・征夜の実父
・吹雪カンパニーの社長
・武道に関しては素人だが、細身に見合わない怪力を持っている。
・妻を亡くして打ちひしがれていたが、残された征夜を大切に育てようと決意した。

☆吹雪冷奈

・征夜の実母
・吹雪カンパニーの社長夫人
・非常に優しく、絵に描いたような良妻賢母
・実家は決して裕福ではないが、心は貧しくない。
・車道を歩く少女を庇って、若くしてこの世を去った。
・あの日、冷奈が外出したのは征夜のワガママが理由であり、彼は今でもトラウマを抱えていた。

☆夢の少女

・征夜の母が、身を挺して庇った少女
・征夜はこれまで、無意識のうちに彼女を憎んでいた。
 彼女さえ居なければ、冷奈は死なずに済んだと思っており、逆恨みしていた。
・しかし、自分が同じ場面(花の事故)に出会っても、同じ行為に走った事を思うと、彼女への恨みは自然と消えた。
・夢の中での再会を経て、征夜を精神的に大きく成長させた。

~~~~~~~~~~

☆吹雪"征夜"

概要↓

・清也につけられた新しい名。
・氷狼神眼流を継ぐ者として、"夜の闇を征する男"であれと言う意味が込められている。
・何の目標も無いまま惰性で生きて来た彼だったが、遂に「宇宙最強の剣士になり、より多くの人を救う」と言う"フンワリとした夢"を手に入れた。
※以後の表記は、"征夜"で統一する。

能力↓

・剣術流派・氷狼神眼流の伝承者。その称号に恥じない実力を付けた。
・二つある奥義、"金剛霜斬"と"刹那氷転"の両方を会得している。
・"凶狼の瞳"の発動を、ある程度は自制出来るようになった。
・"調気の極意"という呼吸法を用いて、ある程度は気流を操れる。それにより、真空刃の生成も可能。

使用する技↓

・調気の極意→氷狼神眼流の基礎。
 体温の高低を自在に変え、周囲の気温も変化させる。
 それにより"気温"、"気圧"、"風向"、"風量"、"空気抵抗"、と言った様々な要素を、変えることが出来る。

・木枯らし殺法→刃に風を纏わせ、リーチを長くする。切断力は低いため、相手を弾く為に使う。

・旋風狼剣・疾風→刃によって真空点を切り裂き、真空刃を飛ばす。
・旋風狼剣・疾風斬→疾風の如き速度で懐に飛び込み、切り裂く。
・旋風狼剣・竜巻→風の渦、即ち竜巻を発生させて敵を巻き込む。
・旋風狼剣・竜巻斬→回転斬り。足元の空気抵抗を減らしながら発動する。
・旋風狼剣・吹雪→調気の極意により、周囲の気温を下げる。そうして出来た冷気を、敵に放つ。

・雹狼神剣・金剛霜斬→上記の技を竜巻、疾風、疾風斬、竜巻斬、吹雪の順で繰り出し、氷柱や霰を纏った竜巻を放つ。

・刹那氷転→亜音速の斬撃により、相手を滅殺する。
 しかしその本領は、フローズンエッジと合わせた際に発揮される。
 フローズンエッジの瞬間冷却と、斬撃により生じた摩擦熱。その併用によって、細胞を炸裂させて破壊する。まさに、"必殺の剣"。

・燕返し→トオルにより教えられ、空を飛ぶ燕を撃ち落とす訓練により会得した奥義。
 調気の極意によって、刃に纏わりつく空気抵抗を極限まで下げて発動している。

装備↓

・フローズンエッジ→照闇乃雪刃てるやみのせつは

→元より、使用者の練度に合わせて形を変える剣だが、征夜の急激な成長によって形が大きく変わった。
 切れ味も耐久性も刃渡りも大きく向上し、もはや完全に別物である。

・布の服(&鋼の甲冑)→武者の袴

→氷狼神眼流は機敏さを重視するので、甲冑は不要。その代わりとして、資正の織った袴を着用する事にした。
 耐火性にも優れており、魔法にも効果がある。(征夜は気付いてない。)

・革のブーツ→古代樹林の草履

→動きやすさを重視し、草履へと変更。
 この草履も資正が作った物で、雪山の山頂にある古代樹と、その周囲の草木を用いて作った。
 足を挫いたり、疲れてもすぐに治るような、特殊効果のある材料で作られており、息が切れない限りいつまでも走っていられる。

・吹雪の短刀

→資正に渡された短刀。
(吹雪と呼ばれる前から)資正の家に伝わっていた、短刀である。
 製造400年の年代物である為、武器としての実用性は皆無。

 何かを心配して渡してくれたようだが、果たして――。
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