転生お姫様の困ったお家事情

meimei

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植物ハウス-プチR

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腰も治ってだいぶ落ち着いてきたララは、
部屋でミリアに入れてもらったローズティと
クッキーを食べながらお茶をしてした。

「ん、美味しい~ねぇこのアールグレイのクッキーミリアのお手製でしょ?」

「ええ、姫様が昔からお好きなので作って参りました」

「ありがとう~美味しいわ」

ん?気が付いたら…もうそろそろ3時ね。
あいつらが来る頃合いだわ。
何処かに雲隠れしないと。

「ミリアご馳走さま、私は少し外の植物ハウスの方に行ってくるわ」

「はい、分かりました。お兄様方がいらしても行き先はにごわせておきますね」

「うん!ありがとう」

日焼け防止用のケープをミリアに被せられて
部屋を後にした。

今日はいいお天気だわ~ほんとに。

中庭を抜けて、ハウスに着いた。

ここは、2年前に国王の父にララの誕生日プレゼントに貰ったものだ。

強化ガラスで作られているハウスの中はきちんと中で部屋分けされて、植物に合った空調にされている。

「ヨラン?入るわよ~」
そうここにはララ専属の植物管理者が在中している。

「姫様!みてください!とうとうこの花が蕾をつけたのです」

「わぁ~おめでとうヨラン」

この花は月下美人のような花できちんと管理されれば年に2回は咲く花だ。
しかし、なかなか管理は難しい。

「咲くのがとても楽しみですね」

「そうね、どんな花を咲かせてくれるのかしら」

「姫様は本日は新たな花を?」

「ええ、ちょっとね」

スタスタといつもの何も植えていないララの
スポットに行く。

緑の精霊王の加護があるララは、
望めばその植物が発現する。
でもそのことを知っているのはごく一部の者たちだけだ。

んー、あと3日でお酒が飲めるし!
今日作るのはこれね!!

植物さん、お願い沢山実をつけてください!

手から光が出て土に降り注いだ。
すると、土からリョキリョキと植物が芽を出したかと思ったらあっという間に実をつけた。
んーー、できたぁぁぁ!
枝豆!!!!
最初に飲むお酒はエールと決めてたの!!
エールはビールみたいなものね。

枝豆と唐揚げとポテトがあったら最高!

オヤジ臭い姫である…。

ご満悦で枝豆を収穫していく。

「ねぇ、ララちゃんそれなにかしら?」

ん?

「あ、ラナイ兄様どうなさったの?」

「ララを探してただけよ」

「あら、そうなの?これは枝豆という茹でるととてもエールに合う物なのです」えっへん

ララは、ドヤ顔でラナイに教えた

「へぇ~出来たら私にもお裾分けしてくれる?」

「ええ、もちろん」

「ふふっ、ありがとうララちゃん」

ラナイお兄様はなぜかおねぇ言葉だから
なんかこう身構えなくていいのよね。
この兄なら夫になっても…ちょっといいかなって思う。

「ねぇ、ララちゃんあとほぼ2日で私の婚約者ね」

「ええ、そうですね、ラナイ兄様はお嫌ではないのですか?」

「あらなんで?」ラナイは首をコテンと
傾げた。

「だってその…ラナイお兄様様は…その…男性の方の方がよろしいのかと…」

ラナイは目を見開く。

「あら…そんな誤解だわ…。私はこの話し方をするようになったのはララちゃんを怖がらせないようにするのがきっかけだったのよ?」


「え!そうなのですか?!」

知らなかった……。

「ええ、そうよ。だって生まれた貴女を見て絶対に好きになって貰いたいとおもったんですもの」

「はぁ…」

「ふふっ、ララちゃんお兄様のお膝においで」

昔からラナイのお膝抱っこは物心つく頃には
当たり前に近い事だったので、なんの警戒心もなくふらふらっと言われるまま膝に乗る。
ちょこんと座ると後ろからラナイにぎゅっと抱きつかれて…その手は……

「あん、ラナイ兄様、どこ触ってあん」
ラナイは両手でララの胸を優しく揉んでいる。
「ふふっ、ララ可愛いね」
ちゅーーっ
「ちょ、やめてぇ…」

首筋にキスを落とし吸い付く。
くっきりキスマークがついた。
最後に指先で胸の先端を弾くようにして
やめた。

「ふぁぁぁぁっあん」

「ああ、可愛かった。早くお嫁さんになるといいのに。婚約してから2年後に結婚って先長いのよね~」

「うぅ、ラナイ兄様のエッチ…」

「あら、男なんてこんなものよ?」

「ぐっ…」

最後に唇にキスをされて抱きかかえたまま
部屋に戻された。
もちろんちゃんと枝豆はラナイが持ってきてくれた。

「ごめん、ミリア。つい我慢出来なくてララちゃんをつまみ食いしちゃったの」

「……。ラナイ様もですか…」

「もってなに?」

「いえ…お気になさらず」

「じゃぁ、ララちゃん枝豆できたら教えてね」

「はい…ラナイ兄様」

パタン

「姫様…首筋にキスマークついてますよ」

「うぐっ」

「隙がありすぎるのですよ」

「だってさ!ラナイ兄様のはその…女性的だから安全パイだと思っていたのよ!」

「ああ…それこそ幼少期からの刷り込みですね…恐ろしい…」

「…………。もうやだこの世界」

「まぁ、こうして絆されて囲われていくんでしょうね…きっと」

「いやぁぁぁいわないでぇぇ」

「諦めも肝心ですよ、姫様」

「だ、大丈夫よ、婚約しても2年は婚姻しないもの!」

「まぁ…」
ミリアに生暖かい目で見られている…。

ラナイ兄様は、
3番目の兄

ラナイ.シュナウザ
伯爵家の嫡子
女性的なイケメン
身長195くらいで
髪はピンクブロンド
瞳は碧

あー、私の2年間がおそろしい…
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