転生お姫様の困ったお家事情

meimei

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ペット達の真実

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ん~よく寝た…
ぬくぬく ぬくぬく

あれからこの子達の部屋で寝ちゃったんだっけ。

エトワのお腹膨らんできたなぁ~さわさわと
撫でてみる。

「赤ちゃん~ママですよ~早くパパとママのもとに会いにきてね」
チュッ

「ふふ、ララ様おはようございます」

「エトワおはよ~、またお腹大きくなったよね!!」

「はいそうですね」クスクス

「女の子かな~男の子かな~」

「どちらでしょうね~ララ様はどちら希望ですか?」

「んーーーーー、元気ならどっちでもいいかな~」

「そうですね」

そうだ、これを聞いておきたくて

「あのさ、ソレナルは、王族だったでしょ?皆んなももしかしてそうだったりするの?」

三人がゴクリと喉がなる…

まさか…マスターから聞かれるとは…
想定外である。

「そ、それは…答えなくては駄目ですか?」

「うん、一応知っておきたいかな、皆が奴隷として隠れていたいなら隠れていてもいいんだけど、生まれてくる子は別でしょ?本来は王族なのに、奴隷として生まれてくるのはちょっと違うと思うの。だから、夫じゃなくて、立場だけ奴隷としてここにいても魔法印だけ消せば子は奴隷印を持たずに生まれてこれるでしょ?」

「そうですね…」

「親の事情に子供を巻き込む事は私は望まないよ、正直子供達が王位継承権もいらないなら、外してもいいと思ってる」

「…………」

「で?どうなの?」

ララは…真剣な表情だ。

「私は…エルフの国の王族で…今の王の弟で王弟です。王位継承権は捨てられていませんが…好きでもない…男と結婚させられそうだったので…逃げてきました」

「男と!?エルフの国は同性婚ありなんだね…」

「ええ…継ぐ者のみが子を産める女性を娶り、後の者は男性と婚姻を結びます…」

「そう…分かったわ、話してくれてありがとう」

「リューヌは?」

「私は……その…実は…その…」

「歯切れがわるいわね…はっきり話しなさい!!」

ビク

「実は…獣人ではなくて!!神獣なのです!!」

「「「はあぁぁぁ?!」」」

「神獣は…その…人化できるので…それで…
番の特権で…ララ様に…祝福を授けました!」

しーんと沈黙が流れる……

「なんで、神獣様が奴隷に?」

「その…寂しくて…伴侶が欲しくて…」

「なるほど…」

「それに…神獣にも…奴隷印は効かないので…」

「そうでしょうね…」

神獣………。

「ねえ、リューヌの子を孕んだらその子も神獣なの?」

「まぁ…そうなるかと…」


「へぇ~!!!神獣のママかぁ…なんか神秘的ね~ふふっ。なら番の貴方も夫の立ち位置なのね」

「はい…」

「で、エトワは?」

「聞きたいのですか?」

「聞いたら駄目なの?」

「キメラとは、どんな者なのか分かりますか?」

「男でもあり、女でもある?」

「まぁ、そうですね。私達の子もキメラとして生まれてくると思います」

「うん」

「キメラとは…幻獣の王…即ち…」

「即ち…?」

「獣人の頂点……なので?」

「なので…」


「獣人国の皇帝です…次期…」

「「「はあぁぁ?!」」」

「他に次期皇帝いるの??兄弟とか」

「いません…ね…今の皇帝は父なのですが…私一人です。番の母がすぐ亡くなったので…」

「そんな…大切な王太子が、奴隷で何してる訳?」

やばい…同じ王太女のララが…ちょい…
怒りぎみ…

「それはその…父に新たに番を迎えてほしくて…私がいなければ、諦めて世継ぎの為に番を迎えるかと…」

「あー、なるほど」

「ねぇ、私が亡くなって、そのお腹の子の唯一大切な我が子が行方不明になったら、新しい番を迎えられる自信ある?」

「……………」

「私がその立場なら、唯一の番の忘れ形見まで居なくなって、生きる気力なくす恐れもあると思うのだけど、どう?」

「!?」

「そこまで考えなかったの?」

「はい……父上は…無事なのでしょうか…」

「確かめたい?」

「………ハイ」

「なら、奴隷印を消して元の地位に戻る?」

「戻ったらどうなりますか?」

「私の夫でいいんじゃない?子もいるし。皇帝はその子に継いで貰ってもいいんじゃない?エトワではなく」

「そうですね…はい!夫になってもよいのですか?」

「うん、いいよ」

「ありがとうございます」

「奴隷印を消すね」

手をかざして魔力を流したら消えた。

「リューヌも消せるんでしょ消して」

「はい」
ぱあぁぁと消えた。

「ねぇ、シエルはどうするの?」

「…………国には戻りたくないです…同性婚は考えたくないのです…」

「王位継承権捨てて、私の夫でいいんじゃないの?」

「出来るのですか!?」

「5国の中の王族だし、お父様に話を通せばすんなり行くと思うけど…きいてみる?」

「はい!!!お願い致します!!」

「分かったわ、あらぁ…一人もペットが…いなくなったわね」クスクス

「そうですね…」苦笑

「じゃ、そのままミリアと夫用の部屋にそれぞれ連れて行って貰って」

「「「はい!!」」」

まさかの…神獣まで…
おどろいたわ…。

お父様に早速話に行くと、お父様はさすがに
あ然としていた…苦笑

特に神獣に…

でも、すぐに3人とも婚姻手続きをしてくれて、その日のうちに夫になった。

獣人国の皇帝の事は円満に解決し、エトワールが生きていた事に安堵をして泣いていたそうだ。
そして、次代はエトワールの子が継ぐ事になった。

エルフの国も、すんなり王位継承権を失くし
スムーズにララに婿入りしたのだった。
婿入りといっても、王配ではないので、
新たに、神獣のリューヌとシエルは、伯爵という地位をお父様が与えてくれた。

「姫様…まさかの…大当たりでしたね…」

「ええ…、次代の獣人国の皇帝と、神獣、エルフの国の王弟だなんてね…びっくりよね…」

「ええ…本日お買い物どうします??」

「行くわよ!!!!!絶対いく!!!一人も居なくなったのよ!!!」

「ですよね」苦笑

「うん!!!」

「何人飼う予定です?」

「見てから決める!!!」

「了解でーす、では休日なので友人モードになりますね」

「うん!」

「じゃ、転移するわよ」

「ほーい」

ぱっと街に着いた

目の前が同じ高級奴隷商である。

「おや、これは姫様!!本日は新たに綺麗どころを揃えております」

あらまぁ…姫様と呼んだわね…この商人

「ええ、見せて頂ける?この前の奴隷達は全員ほぼ…王族で…夫になってしまったのよ…」

「!?王族でございましたか…」

「ええ…だから新しい子達が欲しいの」

「承知致しました、ではまたベスト5までを連れて参ります」

颯爽と消えた…。

「一人増えたわね…」

「ほんとね…」

すぐに、ぞろぞろ ぞろぞろと

またもや、美しい子達が並んだ。

「あら…全員とても美しく素敵ね…」

「ええ、つい最近自分たちで売りに来た子達でございます」

「この子は、可愛いわね見た目がとても幼くみえるのね」

指で頬を撫でるとぺろっと舐められた。

「あら」

「この子は、年はもう成人しておりますが、見目はこの通りです。鳥類の獣人になります」

「あら、ほんと小さな羽が」
あそこも小さいのかしら…
とおもっていると、商人がその子のズボンをおろした。

「この通り、こちらも小ぶりなサイズでございます」

まぁ…小さな可愛らしい…

「この子は両性具有でして、前回お売りしました、キメラの子の様に姫様のお子を授かる事ができますね」

「この子を貰うわ」

「ありがとうございます!」

「次はこちらです、これは人間ですが、見目はこの通りで、稀れ人でございます」

「は?」

「え?」

稀れ人って…転移者じゃない??

「ねぇ…なんで奴隷になったの?」

「生活ができないので…」

「王宮に保護されに来れば良かったじゃない?」

「そんなの…門前払いだった…見張りに…」

「まぁ…」

「…………」

「どうみても、成人はしているけど、大学生くらい?」

「なっ!?なんで!?」

「ねぇ、この子も奴隷紋ついてるの?」

「もちろんでございます、きちんと餌という名の性をあげないと死ぬのであげてくださいね、あと前も後ろも開発済みです」


「ええ」

「ありがとうございます!では次はこちらです。こちらは、精霊と人間の間に生まれた者でございます。精霊魔法が使えます。」

「わあ~素敵な人ね…かっこいい…」

そっと顔に両手を添えると微笑んでくれた。

「この人も」

「ありがとうございます!次はこちらのうさぎの獣人ですね、珍しい垂れ耳で、お色もピンクという種類でございます」

「うっわぁ~めちゃくちゃ可愛い~!!瞳も赤だ~!!うさちゃん!!尻尾もまるぃー」

尻尾をさわさわと触ると前かがみになって
ビクンビクンと体をふるわす。

なにこの…可愛さ…

「この子も!!!!首に赤いリボンつけて!」

「はい!承知致しました!では最後にこちらこちらは目玉商品でかなりレアな種類となっております!シルバーウルフの獣人です、性別はオスなのですが!」
袋ぺろっと捲くる。

「あら…胸が…」

「そうなのです!性別はオスなのですが、
女性の乳を持って生まれてきました。もちろん下は」ずるっと…下げられる。

「このように立派な物がついており、後ろも開発済み、ただ、この者は両性ではありません、なので孕む事はございません。胸があるだけでございます」

わあ~おっきな…胸

ララは両手で掴んで揉んでみた。
や、やわらかぁい

「んっ、ふぁん、あん」

銀髪、犬耳で見た目はとても美形の男性なのに…この巨乳…なんたる…ギャップ…

「この人も貰うわ、ねぇあと、もう何人か見てもいい?」

「はい、でしたらこちらにどうぞ」

檻のある方に行くと沢山の奴隷達がいた。

案外普通の人もいるのね…

あら、あの人

「ねぇ、あの青い髪の人が見たいわ」

「はい、承知致しました」

ガチャっと鍵をあけ出してくれた。

「まぁ、素敵」

「ほんとですね」

青い短髪の髪に、グレーの瞳

高身長に、細マッチョ…

「ねぇ、貴方なんで奴隷なの?」

平民の顔ではない。どうみても貴族だ

「実は…その…5国の国の…公爵家の嫡男だったのですが、後夫に仕組まれて…」

「後夫って、貴方のお父様はお亡くなりになったで、その後釜ということね…」

「はい…」

「それで?」

「やってもいないことをねつ造され…廃嫡され…生活するために…こちらの店に来ました」

「なんとまぁ…5国ってどこの国なの?」

「メゾフォルテ国になります…」

「そう…なら私の所に来る?」

「はい!!!貴女の様な美しいマスター仕えられるなら廃嫡されて幸運でした…」

「あらまぁ、クスクス、この人も宜しく」

「承知致しました」

「ねぇ、ミリアは買わないの?」

「んー、そうね~さすがに上のランクは無理だけどこの辺なら」
キョロキョロと檻を見てまわる。

「この子を見てもいいかしら?」

「はい今開けますね」

「まぁ、可愛いらしい子ね」

「ええ、とても」

その子は猫の獣人だった。

怖いのかビクビクとしている。

白猫ね

「この子にするわ」

「はい、承知致しました、今日は一人にするわ、ララ何か甘い物でも食べて帰る?」

「うん!!」

「なら、わるいんだけど、この子達を城に私達宛でつれていってもらえる?」

「はい、承知致しました」

ささっとお会計を済ませて、カフェに移動する。

「ケーキたべたーい」

「ね~私も!!」

「私は、チーズケーキにするわ」

「んー、私はフルーツタルト」

二人はそれぞれ紅茶を頼んだ。

「ねぇ、ララあんなに沢山買ってどうするの?」

「ああ…稀れ人の子は奴隷紋を消して、城で働けるようにしてあげようと思って」

「なるほどね、確かにそれは名案ね」

「後は…追い追いまた減るかもしれないから…つい…」

「クスクスそうね…でもあの元嫡男は平気でしょ」

「まぁね~あの人とても素敵よね」

「うん、かなりね」

「ふふっ」

「ふふっ」

二人でニヤニヤしながら、ケーキをたべている…。
旗から見たらちょっとした…こわい二人だ…。

「あの猫の子も可愛かったわね」

「ねー、震えてるところが特に!」

「……前から想っていたのだけど、ミリアってSよね…」

「え、そうよ」

さらっと肯定した…苦笑

「ああいう子を、調教するの楽しいじゃない?」

「ちょっと…分からないわ…」

「ララもMだもんね…ふふ」

「!?」

「たまに調教したくなるわよ~機会があったら是非」

「なっ!?」

「ふふふっ」
ちょ…その目は本気ですね!?

「ご遠慮こうむります…」

「あはは、さっ帰る?」

「うん!!」

転移して帰宅するともうペット部屋に6人いて、クィーンサイズのベッドがもうひとつ増えていた。
前の三人はすでに夫用の一部屋ずつ移動したみたいね。

「「「「「「主様宜しくお願い致します」」」」」」

「うん」ニコッ

「なにその、すけすけな服…」

「その…使用人に着せられました…」

「おちんちんまで…透けてるわよ…」

「はい…」

6人全員すけすけ服である…。

「まずは名前よね~」

さ、どうしようかな~






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