転生幼女の愛され公爵令嬢

meimei

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おじさん

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「おじさーーーん、久しぶり~」
ティアナ


「お!!!!ティアちゃんじゃないか!!ん?男二人連れか~さすがティアちゃんの可愛さだな~」
魚屋おじさん


「えへへ、あ!そうだ。これおじさんにお土産~」
ティアナ

それは桜えびとかで作ったみりん揚げのエビせんだった。


「これは…せんべいかい?」
おじさん



「うん!!海老をみりん揚げにしたお煎餅というお菓子なんどけど、お酒のつまみにもなるよ、食べてみて~最近私の商会でも人気あるんだよ!!」

そう、もちろん商品登録済みである。ティアナぬかりなし!


「どれどれ、パクっ…ん!!!!!!」

おじさんは目を見開く


「どう?」
ティアナ


「これは!!!素晴らしい!!定期的にここにも卸して貰えないかい?陛下も好きそうな気がする」
おじさん


「陛下って、シオンのお父さんだよね?」
ティアナ


「ああ、父上だな、ティア俺にもくれない?」
シオン


「私にも」
サイフォン


「ん、はい二人ともどうぞ~」
ティアナ

パク…
パク…


「「うまい!!!!」」
シオン、サイフォン


「ふふ、手が止まらなくなるよねって商会で人気商品なのに知らなかったの?」


「あーー。最近忙しくてこっちに来てたからさ。しかし確かにこれは父上が好きな味だな…って良く見たら!?グローではたいか!!」


グロー???誰??


「おや?良く見たら殿下じゃないですかい。」
おじさん


「シオン、おじさんと知り合いなの?」
ティアナ


「グロー!!父上はグローをずっと探しているんだぞ!!!何年も側近は不在のままだ!!」
シオン


「え!!!!お魚屋さんのおじさんってシオンのお父さんの側近だったの!?なんで魚屋!?」
ティアナ


「ん?だって人使い洗いし、疲れたんだもん」
おじさん


疲れたんだもん……もん……もん…

エコーのようにモンが響いた。



「疲れたから辞めたの?」
ティアナ


「そうだよ、休みはないしブラックすぎるからね。それに魚が好きだから魚屋をしたかったんだよ」

ブラックって……なんか。



「社畜は勘弁こうむる」

やっぱり!!!おじさんも転生者でしょ!!!!!


「お、おじさん……」
ティアナ



「どうした?ティアちゃん」
おじさん



「おじさん前世の名前って」
ティアナ


「!?」
おじさん


「日本って知ってる?」
ティアナ


コクコク頷くおじさん……


「おじさん、前世の名前は?」
ティアナ


「七宮 椿…」


な.な.み.や つ.ば.き


「お……おっ………」


「お??」
おじさん



「お母さん!!!!なんで男なの!!!!!」
ティアナもとい…咲良



「……なんでお母さんって…ティアちゃん…誰なんだ??」
おじさんもとい…椿



「咲良……咲良だよ!!お母さん!!!」
ポロポロティアの目から涙が溢れる。


「咲良!!!!咲良ちゃんなの!!!!?」

コクコク頷くティアナ

おじさんの目からもポロポロ涙が溢れる。


「もう…この子は親より先に死んでしまうなんて!!お母さんは怒ってるのよ!!」
おじさん


「お母さん……ごめんなさい…てゆうかお母さん…この世界で結婚は?」
ティアナ


「してないわよ!!心が女のままだもの!!きっと…お父さんもこの世界でもしかして女で生まれてるんじゃないかと思って…」


「あーー。ありえる…てゆうかお母さん何歳?」


「まだ…31よ!!」
おじさん



「なら、まだまだ余裕だね~」


「でしょ…まさか咲良ちゃんに会えるなんて…思わなかったわよ」


「ん?そう言えば、蓮と響介と従兄弟のひいともこの世界にいるんだよ」


「は!?マジなの!?」



「マジだよ~ふふっ。じゃ私もお父さん探してあげるよ」


「ありがとう……咲良」
椿


「私もお父さんに会いたいもん…それより社畜は困るけど、シオンは婚約者なの、陛下の事もたまには助けてあげて?」
ティアナ



「あーー。分かった」
椿


「じゃ、お母さん。牡蠣を買いに来たからさいつも通りまとめ買いで宜しく~」


「了解~」

パタパタとおじさんもとい…お母さんがバックヤードに向かう。


「ティア……まさかグローが前世の母上だったのか?」
シオン


「うん…そうみたい。すごい運命だよね……」
ティアナ


「本当…ティアは色んな事がおきますよね…」
サイフォン


「えへへ」
ティアナ


「ティアの前世の父上かぁ…今生は女性なのだろうか…」
シオン


「女神様に聞いたら分かるのではないでしょうか?」
サイフォン


「サイフォン冴えてる!!!聞いてみないとね!!」
ティアナ


お父さん~どこにいるのかな。


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