転生幼女の愛され公爵令嬢

meimei

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前世のお父さんはどこに?

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「咲良、はいいつもの量」

「ありがとう~お母さん!!じゃこれはいつものお金」

「はい、受け取りました、まいどあり。しかし毎度の事ながらその……量をしまっているのは凄いわね…」
椿


「ん?あぁ!!お母さんだったしこれあげるよ」
ガサガサとマジックバッグからお手製の斜めがけ男女共用カバンを渡す。


「これはカバン??わー、斜めがけ出来るのは嬉しい」


「チッチッチ!!これはマジックバッグでそうね~お屋敷1個分くらいの量なら入るよ、私が作ったから気兼ねなく持っててね」
ティアナ

その瞬間目を見開いて固まる椿

前世の我が娘はどうやら…チートもちのようだと悟った。

それに、身分も隣国の筆頭公爵令嬢…王位継承権まであるやんごとなき高位貴族なのだ。


「あ、ありがとう咲良」
椿


「ふふ、じゃお父さん見つけたらまた来るね~」
ぶんぶん手を振ってその場を後にする。


「しかし…ティアの前世の母上が…うちの国の元父上の側近とは……な」
シオン


「それもそうだし、お母さんもシオンと同じ転生仲間だよ」
ティアナ


「!?そうだった!!!」
シオン



「でもさ~お父さん本当にこの世界にいるのかな…」
ティアナ


「どうなんだろうな……それもそうだし、もし男性に生まれていたらどうするんだ…」
シオン



「あーーー。それもありうるかぁ」
ティアナ


コクコク頷くシオンとサイフォン


これは…夜な夜な女神様に聞かないと。


「さて!!気持ちを切り替えて帰って夕食の用意しなきゃ!!」


「おー!じゃまたなティア」
シオン


「ん?シオンはストーンに戻らないの?」
ティアナ


「明日には戻るよ」
シオン


「了解~じゃまたね!!」

パッ


シオンがそのままオーシャンに残るのでティアナはサイフォンと直接部屋に戻ってきたのだった。



「サイフォン一時間後に夕食だからそれまで自室でゆっくりしてていいよー」


「分かりました」ニコッ


こういう時は大抵ティアナは一人で居たい時なのを知っているサイフォンは静かに部屋から出たのである。

パタン


無心でカキフライを作り、サラダ、味噌汁も作ったティアナ…


お父さん……お父さん……お父さん……ティアナの頭の中には前世の父親の事で頭がいっぱいだった。


「ティア………ティア!!聞いてる!?」
カリン


「ん?あぁ、ごめんなんだっけ?」
ティアナ


「このカキフライめちゃめちゃ美味しい!!ティアは天才ねって言ったのにぃ~」
カリン

ぷぅ~と頬を膨らませるカリン


「あーー。ごめん…」
ティアナ


「どうしたんだ?いつもと様子が違うな」
シュウ


「だよな~なんか上の空だし」
イオ


「何かあったのですか?」
パン


「それが………」

オーシャンでの出来事を話すと一同驚いた表情をしていた。
確かにラサムやシオン、クル…
響介……etcは転生者だ。それを思えばティアナの前世の父親や母親も転生していてもおかしくわなかった。しかし…ここにいるメンバーはティアナの相手のみ転生されていると考えていたのだった。


「母上が……男として転生しているのは…かなり複雑な心境だろう…」
シュウ


「うん……正直そうね」
ティアナ


「しかも、お魚屋さんなの??」
カリン


「うん、でも本当はオーシャンの国王陛下の側近なんだって…社畜で逃げ出したらしい」
ティアナ



「側近ということは貴族だろうな……」
イオ

皆がコクコク頷く


「お母さん、看護師だったのに…なんでお魚屋なんだろ…確かに魚がすきだったけどさ…」
ティアナ


「看護師とは…医療従事者だったか?」
シュウ


「うん、そう」
ティアナ


「医療従事者なら、陛下の側近でも理解出来るな」
シュウ


「そうなの?」
ティアナ

コクコク頷くメンズ達

「なにわともあれ、女神様に聞くのが一番だよね!!」
カリン


「そうだよね」
ティアナ


「あぁ」
イオ


でも…ちょっと聞くのが怖いとは言えないティアナなのだった。
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