え！？私が公爵令嬢なんですか！！（旧聖なる日のノック）

鑑定

「さっ…気を取り直して検査しよう！！」
ルナル


「はい、お願いします」
ピュリ


ルナルがなにやら呟くと光る玉？のような物が目の前に浮かびあがった。


「ピュリちゃんこれに手をかざしてみて」ニコッ
ルナル

恐る恐る手をかざすとぱあぁぁとひかりが四方に広がりなんだか…プレートみたいなのに文字が浮かび上がっていく。

わぁ～すごい。


「ふふ、驚いた？初めてだと驚くよね！これは鑑定魔法の1つでスキルとステータスが判るんだ！」
ルナル


鑑定なんだ！！スキルとかステータスって前世のゲームみたいね…。


どれどれ…


ピュリニーネ.ルミエール公爵令嬢

15歳


故マリシア.ルミエールの一人娘

父親**********

魔法属性　火、水、土、風、光、無

加護　女神の愛し子　美姫

スキル　鑑定　空間　想像
隠蔽

なっ！？なんだか良くわからないけど…もしかして凄いの？
公爵家の一同が唖然としている。


「わぁ～なんだか凄いね！！」
ルナル


「これは……ますます王家に…」
お祖父様


「あなた！！」
お祖母様


「ハッ！すまん……」
お祖父様


王家？？？？？？
ステータスが凄いから王家に取り込まれるって事かな？
美姫ってなに？？？？？？？


「父親欄が米印…」ボソッ
ピュリ


「父親の事を知りたいかい？」
伯父


「ちょっと！！あなた！！」
伯母


「シンシア、父上、母上。ピュリには知る権利があります」
伯父


伯母とお祖父様、お祖母様が顔を見合わせている。

うーーん気になる……けどなんだか皆の表情が微妙なんだよね。
これは知らない方が安全なんじゃないだろうか。そもそもお母さんが私を隠したわけだし。


「あ！そのうち自然に分れば大丈夫です！！」
ピュリ


「そ、そうか…」　
伯父


「そうよね……きっとすぐ嫌でも知ってしまうと思うし」
伯母


「父親が誰であれピュリニーネはうちの娘だ！！」
お祖父様


「そうね、そうだわナサルかルナルに養子にいれましょう」
お祖母様


「「父上だと結婚出来ません！！！」」
サムエル、エルニル

生暖かい目で二人の息子達を見る伯父と伯母。


「なら僕のところに養子においでよ！僕なら独身だし！そうだね娘がここにいるなら僕もここに住む事にするよ。転移で魔塔に行けばいいしね！」
ルナル


「ルナル伯父さんがお父様になるの？」
ピュリ


「お父様……いい響き…！！うんそうだよ！！」
ルナル

ぎゅうぅぅとピュリニーネを抱きしめるルナル


「ぐっ……くるしい……お父様」
ピュリ



「おい！！ピュリがつぶれる！！やめろ！ルナル」
お祖父様


「あはは、ごめんごめん！じゃ魔法でちゃちゃっと陛下に養子縁組の書簡を送っておくよ～さっ！引っ越し引っ越し！！」
ルナル

パッ



「消えた……」
ピュリ


「転移だな……引っ越しの用意をしにもどったんだろ。騒々しいやつだ…」
伯父


「騒々しいけど、ルナルは仕事は完璧だから安心ね」
お祖母様


コクコク頷く伯母


「女神の愛し子かぁ…すげぇ」
サムエル



「女神というよりは、天使の愛らしさですけどね」
エルニル


ほ、褒めすぎ！！！！
しゅうぅぅと赤くなるピュリニーネを皆が優しい表情で見ているのだった。

うちの孫、うちの姪、うちの従兄妹が可愛いすぎる……