え！？私が公爵令嬢なんですか！！（旧聖なる日のノック）

大人達

「ナサル……あの髪色は…」　

「あぁ、お前が想像している通りだ」
ナサル

ナサルは深いため息をついた。


「あの方は知らないのよね？」
エリッタ


「知らないだろうな」
ミサル


「そもそもまだマリシアを探しているみたいだもの」
シンシア


眉間に皺がよる一同


「そもそもなんであんな女に引っかかったんだ？」
カッテ


「魅力系の魔法でも使っていたのでは？」
ナサル


「あり得るな…」
ミサル


「魅力系の魔法だとしたら少し同情するけど、そもそも王族は魅力系対策はきちんと幼少からら学び…気をつけているはずよね」
シンシア



「仕事以外は抜けているあの方のどこか良かったのかしらね…」
エリッタ



「マリシアはあの抜けている所がほっておけなくて…と良く言ってたな」
ナサル


「で、これで婚約者は4人か…護りを固めるならまだまだ足りないぞ」
カッテ


「だよな……絶対王家には取られたくないというか取らせない」
ナサル


「陛下が…兄上が存命のうちはそれは大丈夫だろうな」
ミサル



「しかしマリシアにそっくりのとても愛らしい姫だったわね」
エリッタ


「だろ？」
ルナル


「マリシアの顔であの方のあの美しい髪を合わせたら最強よね……」
シンシア


「ピュリとキリアーノの子どもも絶対可愛いだろうな」
ルナル

「あーー。確かに」
エリッタ


「あら、うちのこ達とピュリの子どもも絶対天使よ！」
シンシア

コクコク頷く一同


「で、後婚約者はどうするつもりなんだ？」
カッテ


「んーー。ピュリとの相性もあるしね」
ルナル


「「そうよね」」
シンシア、エリッタ


「とりあえず婚約申請は済んだから、シンシア達は二人で積もる話でもあるんだろ？」
ナサル

「ええ、エリッタ行きましょ？」
シンシア


「ええ」
エリッタ


その頃…



「ね、ピュリニーネ様」
キリアーノ


「はい、あっ！キリアーノ様、私の事はピュリとお呼び下さい」ニコッ
ピュリ

微笑めばかあぁぁと赤くなるキリアーノ。


「では…ｺﾎﾝ。ピュリも私の事をキリアと呼んで下さい」ニコッ
キリアーノ


ふおぉぉ、イケメンパワーが……
さらっさらな桜色の髪色………

「ふふふっ……」ｸｽｸｽ
キリア


「！？」
ピュリ


「ピュリ、キリアの顔見過ぎだから」ｸｽｸｽ　
エル


「え！？」
ピュリ


「僕も婚約者なんだし僕の事も見てね？」
エル

コクコク頷くピュリニーネ…
必死過ぎてつい…笑ってしまう。可愛いなぁ……


「エル兄様、もう婚約者が4人もいらっしゃるのにまだ足りないの？」


「足りないなぁ…」
エル

チラッとキリアを見るエル


エルはひとつため息をついてから話しだした。


「ピュリ、この国？この世界は女性が極端に少ないだろ？」
キリア


コクコク頷くピュリ


「だから高位の貴族の女性は高位の貴族の男性を沢山夫として護りを固める必要があるんだ。」
キリア



「どうして？？？」
ピュリ


「それはやっぱり下級貴族や平民に狙われない為にとか色々な理由はあるけれど…」
キリア


言えない……ピュリニーネが実は王族の血をひいていて、王族に
連れ去られないようにだなんて。これは秘密そうな感じだったからな。


「そ、そうなんだ…」
ピュリ



「まっ、とりあえずゆっくり増やしていけばいいんだし、今度3人でどこか出かけないか？」
キリア


「お、いいね！！久しぶりに遠乗りにいくか！」
エル


「？」
ピュリ


遠乗り？？？？？？？？


「馬に乗ってピクニックでも行こうってこと、美しい湖があるからそこに行こうか？」
キリア


「馬！？乗ったことなーい」
ピュリ

ワクワクした顔でのりのりになるピュリニーネを見て自然と笑みになるエルとキリア

「大丈夫だよ、私かエルが乗せるし」
キリア

ふおぉぉ


「楽しみにしてるね！！」
ピュリ


「「うん」」
エル、キリア


ピクニックかー、お弁当つくろっかなー！！ふふ楽しみ！！