46 / 142
想定外
しおりを挟む
今日は早起きしてからいそいそと支度して家を後にする。
もちろんお父様達には了承済み!
お父様とお母様と父上の分を別に残しておいてね……とのこと。
別にそれは……家で焼いて出来立てを渡したほうがいいと思うのだけど。
「マルス、フルール行くよー」
カシウス
「カシウス様、本日は護衛騎士が増えます。街中な上に、店子も必要ですので」
マルス
マルスはチラッと今日護衛騎士に付く公爵家騎士団員メンバーに目配せをする。
「本日護衛騎士につかせて頂きます、シグノ.ブンチョーノと申します」
シグノ
「本日護衛騎士につかせて頂きます、メルゼ.キンカンチョーネと申します」
メルゼ
「本日護衛騎士につかせて頂きます、リゼーネア.アオボーシと申します」
リゼーネア
うわ~珍しい、女性騎士だー!
格好いい~!!!!
「みんな宜しくね」ニコッ
カシウス
「「「はい!!」」」
「じゃ、カシウス様…転移でお願い致します」
マルス
「うん!行くねー!とりあえず冒険者ギルドね」
カシウス
パッ
冒険者ギルドもだいぶ慣れたものだ、カシウスの転移にもまわりの冒険者達はあまり動揺しなくなった。
「おはようございます、アニーさん!」
カシウス
「おはようございます、カシウス様。こちらが本日の依頼場所になります」
アニー
アニーさんから紙をもらうとそれにはカシウスの屋台場所が記されていた。
うわー、めちゃくちゃいい場所!
噴水の前じゃーん!!!!!
街の中央の噴水の周りは人が屋台で買って食べたり、デートスポットになったりする街の中心だ。
きっとアニーさんがいい場所に取り入ってくれたのだろう。
あれ?アニーさん胸になんかブローチつけてる?珍しい
「アニーさん、ブローチとてもお似合いですね」
カシウス
「ふふっ、ありがとうございます。今日は私ごとなのですが誕生日なので……自分に自分でご褒美に」ニコッ
アニー
自分で自分にご褒美ということは自分で買ったと言うことだよね?
カシウスは空間から一つの鞄を取り出した。前に試作品で作った女性用の斜め掛けショルダーバッグだ。
キャメルの革に中央には銀で留め具もおしゃれにつくってある。
カバンの端にはカシウス特製の
可愛い赤色の屑宝石だけどルビーやガーネットで作られたうさぎのチャームが付いている。
もちろん持ち主の魔力を流せば
本人以外はつかえないし、必ず持ち主の元に返ってくる。
容量は試作品なので一軒家がまるまる入るくらいの容量だ。
「アニーさん、お誕生日おめでとう。これ僕の手作り、いつもありがとう!いい誕生日を過ごしてね」ニコッ
カシウス
カシウスから渡された可愛い鞄を抱えてしばし放心状態のアニー。
「アニーさーん、大丈夫?その鞄の説明を簡単にしたいのだけど…」
カシウス
ハッ!
「カシウス様………こんな素敵な鞄を私なんかが頂いてよいのでしょうか?」
アニー
「もちろんいいよ?だって作った本人があげたんだからね、で説明いい?」
カシウス
「ありがとうございます……一生家宝にします……」
アニー
え……家宝?
「鞄だし……沢山使ってね?で、その鞄に魔力を流してみてくれる?」
カシウス
「流しました……」
アニー
「これでその鞄はアニーさんにしか使えないし、無くしてもアニーさんの所に返ってくるよ。あと容量は家1個分くらいを考えておいて」ニコッ
カシウス
!?
家1個分!?
またまたフリーズしそうなアニーを苦笑いして落ち着かせる。
「じゃ、楽しい誕生日を!僕達屋台に行くねーまたね!」
カシウス
「カシー早くいこー」
フルール
新たな護衛騎士3名も連れて屋台に転移。
うん、カシーの海の恵みって書いてある!ここだね!!
昨日のうちに仕込んでいたイカを取り出して、魔法で火をつけて
カシー特製タレもつけて焼く。
噴水まわりには香ばしいいい香りがただよい、まわりにいた人達は吸い寄せられるようにカシーの海の恵みに向かってくる。
値段は銅貨5枚、500円くらいだ。
じゃんじゃか注文が入り、マルスや護衛騎士達が売り子になってくれている。
フルールは客達にちゃんと並んでーと叫んでる。
うん、順番は大事だよね!!
でもひっきりなしに焼いて……ひたすら焼いて……。休む暇がないんだけど!!!
みんなクラーケンとかガニガラーは口にしなかったし、捨ててたみたいなのに全然躊躇することなく
パクパク食べてるよね!!!
むしろ……一度食べた人がまた列に並んで大量に買って帰ったりするんだけど。
テイクアウト!?
こんなに売れるの想定外~
もちろんお父様達には了承済み!
お父様とお母様と父上の分を別に残しておいてね……とのこと。
別にそれは……家で焼いて出来立てを渡したほうがいいと思うのだけど。
「マルス、フルール行くよー」
カシウス
「カシウス様、本日は護衛騎士が増えます。街中な上に、店子も必要ですので」
マルス
マルスはチラッと今日護衛騎士に付く公爵家騎士団員メンバーに目配せをする。
「本日護衛騎士につかせて頂きます、シグノ.ブンチョーノと申します」
シグノ
「本日護衛騎士につかせて頂きます、メルゼ.キンカンチョーネと申します」
メルゼ
「本日護衛騎士につかせて頂きます、リゼーネア.アオボーシと申します」
リゼーネア
うわ~珍しい、女性騎士だー!
格好いい~!!!!
「みんな宜しくね」ニコッ
カシウス
「「「はい!!」」」
「じゃ、カシウス様…転移でお願い致します」
マルス
「うん!行くねー!とりあえず冒険者ギルドね」
カシウス
パッ
冒険者ギルドもだいぶ慣れたものだ、カシウスの転移にもまわりの冒険者達はあまり動揺しなくなった。
「おはようございます、アニーさん!」
カシウス
「おはようございます、カシウス様。こちらが本日の依頼場所になります」
アニー
アニーさんから紙をもらうとそれにはカシウスの屋台場所が記されていた。
うわー、めちゃくちゃいい場所!
噴水の前じゃーん!!!!!
街の中央の噴水の周りは人が屋台で買って食べたり、デートスポットになったりする街の中心だ。
きっとアニーさんがいい場所に取り入ってくれたのだろう。
あれ?アニーさん胸になんかブローチつけてる?珍しい
「アニーさん、ブローチとてもお似合いですね」
カシウス
「ふふっ、ありがとうございます。今日は私ごとなのですが誕生日なので……自分に自分でご褒美に」ニコッ
アニー
自分で自分にご褒美ということは自分で買ったと言うことだよね?
カシウスは空間から一つの鞄を取り出した。前に試作品で作った女性用の斜め掛けショルダーバッグだ。
キャメルの革に中央には銀で留め具もおしゃれにつくってある。
カバンの端にはカシウス特製の
可愛い赤色の屑宝石だけどルビーやガーネットで作られたうさぎのチャームが付いている。
もちろん持ち主の魔力を流せば
本人以外はつかえないし、必ず持ち主の元に返ってくる。
容量は試作品なので一軒家がまるまる入るくらいの容量だ。
「アニーさん、お誕生日おめでとう。これ僕の手作り、いつもありがとう!いい誕生日を過ごしてね」ニコッ
カシウス
カシウスから渡された可愛い鞄を抱えてしばし放心状態のアニー。
「アニーさーん、大丈夫?その鞄の説明を簡単にしたいのだけど…」
カシウス
ハッ!
「カシウス様………こんな素敵な鞄を私なんかが頂いてよいのでしょうか?」
アニー
「もちろんいいよ?だって作った本人があげたんだからね、で説明いい?」
カシウス
「ありがとうございます……一生家宝にします……」
アニー
え……家宝?
「鞄だし……沢山使ってね?で、その鞄に魔力を流してみてくれる?」
カシウス
「流しました……」
アニー
「これでその鞄はアニーさんにしか使えないし、無くしてもアニーさんの所に返ってくるよ。あと容量は家1個分くらいを考えておいて」ニコッ
カシウス
!?
家1個分!?
またまたフリーズしそうなアニーを苦笑いして落ち着かせる。
「じゃ、楽しい誕生日を!僕達屋台に行くねーまたね!」
カシウス
「カシー早くいこー」
フルール
新たな護衛騎士3名も連れて屋台に転移。
うん、カシーの海の恵みって書いてある!ここだね!!
昨日のうちに仕込んでいたイカを取り出して、魔法で火をつけて
カシー特製タレもつけて焼く。
噴水まわりには香ばしいいい香りがただよい、まわりにいた人達は吸い寄せられるようにカシーの海の恵みに向かってくる。
値段は銅貨5枚、500円くらいだ。
じゃんじゃか注文が入り、マルスや護衛騎士達が売り子になってくれている。
フルールは客達にちゃんと並んでーと叫んでる。
うん、順番は大事だよね!!
でもひっきりなしに焼いて……ひたすら焼いて……。休む暇がないんだけど!!!
みんなクラーケンとかガニガラーは口にしなかったし、捨ててたみたいなのに全然躊躇することなく
パクパク食べてるよね!!!
むしろ……一度食べた人がまた列に並んで大量に買って帰ったりするんだけど。
テイクアウト!?
こんなに売れるの想定外~
551
あなたにおすすめの小説
婚約破棄され、平民落ちしましたが、学校追放はまた別問題らしいです
かぜかおる
ファンタジー
とある乙女ゲームのノベライズ版悪役令嬢に転生いたしました。
強制力込みの人生を歩み、冤罪ですが断罪・婚約破棄・勘当・平民落ちのクアドラプルコンボを食らったのが昨日のこと。
これからどうしようかと途方に暮れていた私に話しかけてきたのは、学校で歴史を教えてるおじいちゃん先生!?
【本編完結】転生令嬢は自覚なしに無双する
ベル
ファンタジー
ふと目を開けると、私は7歳くらいの女の子の姿になっていた。
きらびやかな装飾が施された部屋に、ふかふかのベット。忠実な使用人に溺愛する両親と兄。
私は戸惑いながら鏡に映る顔に驚愕することになる。
この顔って、マルスティア伯爵令嬢の幼少期じゃない?
私さっきまで確か映画館にいたはずなんだけど、どうして見ていた映画の中の脇役になってしまっているの?!
映画化された漫画の物語の中に転生してしまった女の子が、実はとてつもない魔力を隠し持った裏ボスキャラであることを自覚しないまま、どんどん怪物を倒して無双していくお話。
設定はゆるいです
私の、虐げられていた親友の幸せな結婚
オレンジ方解石
ファンタジー
女学院に通う、女学生のイリス。
彼女は、親友のシュゼットがいつも妹に持ち物や見せ場を奪われることに怒りつつも、何もできずに悔しい思いをしていた。
だがある日、シュゼットは名門公爵令息に見初められ、婚約する。
「もう、シュゼットが妹や両親に利用されることはない」
安堵したイリスだが、親友の言葉に違和感が残り…………。
転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
ライバル悪役令嬢に転生したハズがどうしてこうなった!?
だましだまし
ファンタジー
長編サイズだけど文字数的には短編の範囲です。
七歳の誕生日、ロウソクをふうっと吹き消した瞬間私の中に走馬灯が流れた。
え?何これ?私?!
どうやら私、ゲームの中に転生しちゃったっぽい!?
しかも悪役令嬢として出て来た伯爵令嬢じゃないの?
しかし流石伯爵家!使用人にかしずかれ美味しいご馳走に可愛いケーキ…ああ!最高!
ヒロインが出てくるまでまだ時間もあるし令嬢生活を満喫しよう…って毎日過ごしてたら鏡に写るこの巨体はなに!?
悪役とはいえ美少女スチルどこ行った!?
王家も我が家を馬鹿にしてますわよね
章槻雅希
ファンタジー
よくある婚約者が護衛対象の王女を優先して婚約破棄になるパターンのお話。あの手の話を読んで、『なんで王家は王女の醜聞になりかねない噂を放置してるんだろう』『てか、これ、王家が婚約者の家蔑ろにしてるよね?』と思った結果できた話。ひそかなサブタイは『うちも王家を馬鹿にしてますけど』かもしれません。
『小説家になろう』『アルファポリス』(敬称略)に重複投稿、自サイトにも掲載しています。
攻略. 解析. 分離. 制作. が出来る鑑定って何ですか?
mabu
ファンタジー
平民レベルの鑑定持ちと婚約破棄されたらスキルがチート化しました。
乙ゲー攻略?製産チートの成り上がり?いくらチートでもソレは無理なんじゃないでしょうか?
前世の記憶とかまで分かるって神スキルですか?
義弟の婚約者が私の婚約者の番でした
五珠 izumi
ファンタジー
「ー…姉さん…ごめん…」
金の髪に碧瞳の美しい私の義弟が、一筋の涙を流しながら言った。
自分も辛いだろうに、この優しい義弟は、こんな時にも私を気遣ってくれているのだ。
視界の先には
私の婚約者と義弟の婚約者が見つめ合っている姿があった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる