転生幼児は夢いっぱい

過労？

ふあぁぁ………眠い


「カシウス様大丈夫ですか？」
マルス


半分寝てる状態のカシウスは寝ぼけながら侍女に着替えさせてもらい、寝ぼけながら朝食を済ませ、
寝ぼけながら学園に行く馬車に乗り込んだ。

野営の疲れがどっと出たのである。


「あんまり大丈夫じゃないかも～～」
カシウス


「今日はお休みされたらいかがですか？」
マルス


確かに野営部の部員は今日は自由登校だ。



「でもなぁ～～」
カシウス

魔法の勉強はしたい…………

あれ……駄目だ……目がまわる……


カシウスが突然ふらっと体が揺れ倒れた。もちろんマルスがキャッチして事なきは得たのだが。


「カシウス様！！！！」
マルス

マルスは突然倒れたカシウスを横抱きにして馬車に出戻った。

「屋敷に戻ってくれ。後医者の手配も」
マルス


御者に指示をだし、もうひとりの護衛騎士が先に転移陣で戻り医者の手配をしに行った。

カシウスの顔を見ると真っ青だ。


「カシウス！！！あら、真っ青！！部屋に運んでちょうだい」
シルビア


「カシウス！！」
カイシス


すぐに部屋に専属の医者が駆けつけて病名は過労だった。

ここ数日のストレスと疲れがいっきに出たという。

しばらくは安静と自分の時間をゆっくり過ごすようにと言われた。

目が覚めたカシウスはオレンジの果実水を飲み、一眠りして起きるとだいぶ顔色が戻ってきたと言われた。


「過労って……前世じゃあるまいし」
カシウス


そんなに忙しくしてたつもりないんだけど。

ベットでゴロンと窓側に向く。

そういえばシスリとマルディナは
王都の学園に通ってるんだって。

淑女学とかあって二人はかなり
苦労しているみたい。

マルディナは前世もちだし……

前世の記憶ありで貴族礼儀はなかなか大変かもね。


なにわともあれ……安静にと言われたしベットの住民だからベットで何かしてようかな。


空間から毛糸を取り出した。

それを指編みしていく、とりあえず青い毛糸とグレーの毛糸の2色にした。

集中して編んでいるといつの間にか外は薄暗く、マフラーは完成していた。

指編みのマフラーってちょっと緩い感じが可愛いよねー！

女子力高いのは前世の友達の影響です……。

小学校の頃いつの間にか幼なじみと手芸クラブにいた僕。

ま、昔から手先は器用だからなかなか楽しかったけど。


マフラーが終わったけど、あ、そうだ。次はアレを作って今度二人にあげようかな。

うさぎのあみぐるみとクマのあみぐるみを2体作った。


「うん、我ながらいい出来！」
カシウス


つい……自分の家名のウロコインコのあみぐるみを作ってしまった！えへへ

だってウロコニアだからさ、自室に飾っておこっと。

ネモフィラの花も編んでゴムにつけて髪ゴム作ってみたり、いちごのあみぐるみを作ってバレッタにつけたりしてみた。これも二人にあげよう！

二人に評判良かったら商会にも出してみようかな～

過労で安静とはいえなかなか充実してた1日だった気がする！！

明日は何をしようかな～