転生令嬢の秘密の宝物

meimei

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飲み屋

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「マルサス~こっちこ……」
メイリーン

なんで……カイルサス殿下がここに???
マルサス何を考えているわけ?


「よっ!メイリーンおまたせって……怒ってる?」
マルサス


「別に」
メイリーン


「その……メイリーン嬢突然私まで来てしまい申し訳ない…」シュン
カイルサス


「いえ、大丈夫ですよカイルサス様」
メイリーン

ニコッと微笑むがその顔をみてゾワゾワしているマルサス。
その顔は一番怒っているときにする顔だからだ…。


「じゃ……座ろうかカイル」
マルサス


「ん、あぁ」
カイルサス


二人共エールを頼む。メイリーンは果実酒を飲んでいた。


「あれ?メイリーン酒飲んで平気……」
マルサス

マルサス何を言い出すつもりなのかな?ってギロッと睨みを聞かすと気がついたのか言いかけてやめた。


「ん?メイリーン嬢はお酒飲めないのか?」
カイルサス


「いえ、少々弱いだけですので大丈夫ですわ」ニコッ
メイリーン

マルサスあと、一回やらかしたらレッドカードものよ?


バタバタ バタバタ バタバタ


「メイリーン!!!!ここか!!」
アスラン


「あら、アスランどうしたの?そんな真っ青な顔をして…」
メイリーン


「俺はどうでもいいんだ、行くぞ!!」
アスラン


「え!?ちょっと!!何!?」
メイリーン


「アスランどうした?」
マルサス


「ちょっとメイリーンを借りる」

手をグイグイひっぱられ店を出た。


「ちょっと!!どうしたの??何かあったの??」
メイリーン


アスランは防音結界を自分とメイリーンのまわりにだけかけた。


「これで、聞こえないな…クレが酷い熱なんだ!!すぐに帰るぞ」
アスラン


「え!!!!クレが!!」
メイリーン

「急ぐぞ」
アスラン


「うん」
メイリーン

魔法手紙でマルサスには急用で帰る旨は書いた。


パッ


「ただいま……クレは大丈夫なの?」
メイリーン


「メイリーン……今医者に見て貰ったところだ…酷い魔力熱らしくてな…適合者が巡回してやらねばならない。私は不適合だったよ」

「お父様……」
メイリーン


「お嬢様も早く魔力が合致するか診せて下さい」
医者


「は、はい!!!」
メイリーン


「良かった……適合しますね…ではゆっくりですがお嬢様の魔力をクレ様に流して下さい」
医者


「はい」
メイリーン


「これで少しは落ち着くはずです…明日また来ます」
医者


「ありがとうございました」
メイリーン


さっきまで呼吸も苦しそうだったクレが今は穏やかな寝息をたてて寝ている。良かった……適合して。


「今日はここで寝るわ…」
メイリーン


「では、寝台のご用意を致します」
メイド


「ええ、お願い」
メイリーン

明日には元気になってますように……メイリーンはクレのさらさらな髪の毛を撫でながら魔力が合致したことを神に感謝して寝たのだった。




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