転生令息の飴玉達

meimei

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やらかしたバカ

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「す、い、さ、まぁ~」

ガチャ


「ん?マソラか……お前ノックくらいしろよ!」


「え!?彗様口調だー!わーいって……誰それ」

眉間にシワを寄せてカナを指差すマソラ


「マソラ???彗様マソラって「あの」マソラですか?」

カナが驚いた顔をしている。

「そうだよ、「あの」マソラだ」


「えーー!!!!マソラ~久しぶり!!!会いたかったよぉ~親友!!!」


「え、親友???カナって「あの」カナ?」


「そうだよ~マソラ~」


「カナ!!!うわーー!会いたかった!!カナも転生してたんだね!!」

キャッキャ キャッキャ

キャッキャ キャッキャ


なぁ……お前達俺今仕事中なんだけど……このままだと。

あーーーやっぱり


「二人共……。」

ギクッ


「「あー、らっくん?」」


「今なんの時間か分かりますよね?子供ではないので」ニコッ


「「ヒッ」」


「さっさと出ていって下さい!!!!」ギロッ


「「ひぇーー、ごめなさーい」」
バタバタ バタバタ

パタン

うん……この構図も前世と同じだな、うんうん。


「ラフィーアス様もお仕事中なのできちんとケジメをつけて貰わねば困りますよ」ギロッ


「うわっ、はい!!」


昔から……らっくんには……かなわないんだよなぁ。絶対尻に敷かれそうだなぁと思いながら執務をこなす。

パタパタ パタパタ


トントン


「はい」

レナードがドアを開けて執事から話を聞く。ん?何かあったのかな???


「ラフィーアス様、王宮より緊急召集でございます!!」


え!?緊急召集……嫌な予感するんだけどぉ。

「はぁ~い」
面倒いぃ……カイルもいるし騎士団だけで良くない?


「ラフィーアス様……面倒くさい病を発動している場合ではありません!!!魔術師長なんですからね!!!」


「それだってさ~なりたくてなったわけじゃ……」


「それでもです!!!ラフィーアス様以上に優れた魔術師がいないからじゃないですか!!」


えーーそう??


「ほら!!早く行きますよ!」


「へいへい」

多分会議室だよな。

パッ


うわ、もうみんな揃ってるよ……

カイルもいる。


「何事ですか?魔術師長参じました」


「ラフィーアス、西の森にドラゴンが現れた」

は?ドラゴン!?
ドラゴンと言えば……西の岩山が住処でけしてあそこから来ることはなかったのに。


「ドラゴンは盟約を結んでいるので、西の岩山付近からは来ることはないはずなのですが何か理由があるのでは?」


王が気まずそうな顔をしながら
理由を話す。


「それがな……王妃のその……バカ弟が」

あーー。あの頭の緩い残念な弟か。あいつろくな事をしないんだよな。


「…………」


「ドラゴンの卵を持ってきてしまったらしいんだ……」


「はあぁぁ?????それは正気の沙汰ですか?」


「すまん……王妃もさすがの弟のバカさに倒れてしまってな……。王妃の実家もようやく廃嫡することにしたらしい」


「…………でその卵はどうしたのです?」


「ここに……」

陛下がかごから大きな卵を見せる。

こめかみが痛い…………

ドラゴンとの盟約を結んだのは俺だ…。


「ドラゴンとコンタクトを取ります」


「すまぬ………」シュン


⟨おい、セルビ、聞こえるか?⟩


⟨⟨ラフィーアス!!!どうなっている!!!レッドの卵が人間に盗まれて怒り狂ってるぞ!!我が止めているが!!!⟩⟩


⟨すまん……バカな王妃の弟がやらかした……。卵は無事だ、これから岩山に卵を持って転移する。レッドにも話してくれるか?⟩


⟨ ⟨あぁ、承知した⟩⟩

セルビは俺の契約獣というか、
盟友のようなものだ。
セルビはドラゴンの王の立場の
金色のドラゴンだ。


んーー、何か持っていかないとだよなぁ。ドラゴンが好きな物を………。肉と果物だな。


「これから俺が転移でレッドの卵を返してくる。謝罪の品が必要だ、大量の肉と果物をこのマジックバックに入れてくれ。いいか、ドラゴンの量だぞ。大量だ!!!」


「わ、わかった!!!ラフィーアス恩にきる」

国王なのに…すっかり腰が低く。いつもラフィーアスには頭が上がらないのである。

さて……レッド許してくれるかなぁ……。
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