33 / 73
やらかしたバカ
しおりを挟む
「す、い、さ、まぁ~」
ガチャ
「ん?マソラか……お前ノックくらいしろよ!」
「え!?彗様口調だー!わーいって……誰それ」
眉間にシワを寄せてカナを指差すマソラ
「マソラ???彗様マソラって「あの」マソラですか?」
カナが驚いた顔をしている。
「そうだよ、「あの」マソラだ」
「えーー!!!!マソラ~久しぶり!!!会いたかったよぉ~親友!!!」
「え、親友???カナって「あの」カナ?」
「そうだよ~マソラ~」
「カナ!!!うわーー!会いたかった!!カナも転生してたんだね!!」
キャッキャ キャッキャ
キャッキャ キャッキャ
なぁ……お前達俺今仕事中なんだけど……このままだと。
あーーーやっぱり
「二人共……。」
ギクッ
「「あー、らっくん?」」
「今なんの時間か分かりますよね?子供ではないので」ニコッ
「「ヒッ」」
「さっさと出ていって下さい!!!!」ギロッ
「「ひぇーー、ごめなさーい」」
バタバタ バタバタ
パタン
うん……この構図も前世と同じだな、うんうん。
「ラフィーアス様もお仕事中なのできちんとケジメをつけて貰わねば困りますよ」ギロッ
「うわっ、はい!!」
昔から……らっくんには……かなわないんだよなぁ。絶対尻に敷かれそうだなぁと思いながら執務をこなす。
パタパタ パタパタ
トントン
「はい」
レナードがドアを開けて執事から話を聞く。ん?何かあったのかな???
「ラフィーアス様、王宮より緊急召集でございます!!」
え!?緊急召集……嫌な予感するんだけどぉ。
「はぁ~い」
面倒いぃ……カイルもいるし騎士団だけで良くない?
「ラフィーアス様……面倒くさい病を発動している場合ではありません!!!魔術師長なんですからね!!!」
「それだってさ~なりたくてなったわけじゃ……」
「それでもです!!!ラフィーアス様以上に優れた魔術師がいないからじゃないですか!!」
えーーそう??
「ほら!!早く行きますよ!」
「へいへい」
多分会議室だよな。
パッ
うわ、もうみんな揃ってるよ……
カイルもいる。
「何事ですか?魔術師長参じました」
「ラフィーアス、西の森にドラゴンが現れた」
は?ドラゴン!?
ドラゴンと言えば……西の岩山が住処でけしてあそこから来ることはなかったのに。
「ドラゴンは盟約を結んでいるので、西の岩山付近からは来ることはないはずなのですが何か理由があるのでは?」
王が気まずそうな顔をしながら
理由を話す。
「それがな……王妃のその……バカ弟が」
あーー。あの頭の緩い残念な弟か。あいつろくな事をしないんだよな。
「…………」
「ドラゴンの卵を持ってきてしまったらしいんだ……」
「はあぁぁ?????それは正気の沙汰ですか?」
「すまん……王妃もさすがの弟のバカさに倒れてしまってな……。王妃の実家もようやく廃嫡することにしたらしい」
「…………でその卵はどうしたのです?」
「ここに……」
陛下がかごから大きな卵を見せる。
こめかみが痛い…………
ドラゴンとの盟約を結んだのは俺だ…。
「ドラゴンとコンタクトを取ります」
「すまぬ………」シュン
⟨おい、セルビ、聞こえるか?⟩
⟨⟨ラフィーアス!!!どうなっている!!!レッドの卵が人間に盗まれて怒り狂ってるぞ!!我が止めているが!!!⟩⟩
⟨すまん……バカな王妃の弟がやらかした……。卵は無事だ、これから岩山に卵を持って転移する。レッドにも話してくれるか?⟩
⟨ ⟨あぁ、承知した⟩⟩
セルビは俺の契約獣というか、
盟友のようなものだ。
セルビはドラゴンの王の立場の
金色のドラゴンだ。
んーー、何か持っていかないとだよなぁ。ドラゴンが好きな物を………。肉と果物だな。
「これから俺が転移でレッドの卵を返してくる。謝罪の品が必要だ、大量の肉と果物をこのマジックバックに入れてくれ。いいか、ドラゴンの量だぞ。大量だ!!!」
「わ、わかった!!!ラフィーアス恩にきる」
国王なのに…すっかり腰が低く。いつもラフィーアスには頭が上がらないのである。
さて……レッド許してくれるかなぁ……。
ガチャ
「ん?マソラか……お前ノックくらいしろよ!」
「え!?彗様口調だー!わーいって……誰それ」
眉間にシワを寄せてカナを指差すマソラ
「マソラ???彗様マソラって「あの」マソラですか?」
カナが驚いた顔をしている。
「そうだよ、「あの」マソラだ」
「えーー!!!!マソラ~久しぶり!!!会いたかったよぉ~親友!!!」
「え、親友???カナって「あの」カナ?」
「そうだよ~マソラ~」
「カナ!!!うわーー!会いたかった!!カナも転生してたんだね!!」
キャッキャ キャッキャ
キャッキャ キャッキャ
なぁ……お前達俺今仕事中なんだけど……このままだと。
あーーーやっぱり
「二人共……。」
ギクッ
「「あー、らっくん?」」
「今なんの時間か分かりますよね?子供ではないので」ニコッ
「「ヒッ」」
「さっさと出ていって下さい!!!!」ギロッ
「「ひぇーー、ごめなさーい」」
バタバタ バタバタ
パタン
うん……この構図も前世と同じだな、うんうん。
「ラフィーアス様もお仕事中なのできちんとケジメをつけて貰わねば困りますよ」ギロッ
「うわっ、はい!!」
昔から……らっくんには……かなわないんだよなぁ。絶対尻に敷かれそうだなぁと思いながら執務をこなす。
パタパタ パタパタ
トントン
「はい」
レナードがドアを開けて執事から話を聞く。ん?何かあったのかな???
「ラフィーアス様、王宮より緊急召集でございます!!」
え!?緊急召集……嫌な予感するんだけどぉ。
「はぁ~い」
面倒いぃ……カイルもいるし騎士団だけで良くない?
「ラフィーアス様……面倒くさい病を発動している場合ではありません!!!魔術師長なんですからね!!!」
「それだってさ~なりたくてなったわけじゃ……」
「それでもです!!!ラフィーアス様以上に優れた魔術師がいないからじゃないですか!!」
えーーそう??
「ほら!!早く行きますよ!」
「へいへい」
多分会議室だよな。
パッ
うわ、もうみんな揃ってるよ……
カイルもいる。
「何事ですか?魔術師長参じました」
「ラフィーアス、西の森にドラゴンが現れた」
は?ドラゴン!?
ドラゴンと言えば……西の岩山が住処でけしてあそこから来ることはなかったのに。
「ドラゴンは盟約を結んでいるので、西の岩山付近からは来ることはないはずなのですが何か理由があるのでは?」
王が気まずそうな顔をしながら
理由を話す。
「それがな……王妃のその……バカ弟が」
あーー。あの頭の緩い残念な弟か。あいつろくな事をしないんだよな。
「…………」
「ドラゴンの卵を持ってきてしまったらしいんだ……」
「はあぁぁ?????それは正気の沙汰ですか?」
「すまん……王妃もさすがの弟のバカさに倒れてしまってな……。王妃の実家もようやく廃嫡することにしたらしい」
「…………でその卵はどうしたのです?」
「ここに……」
陛下がかごから大きな卵を見せる。
こめかみが痛い…………
ドラゴンとの盟約を結んだのは俺だ…。
「ドラゴンとコンタクトを取ります」
「すまぬ………」シュン
⟨おい、セルビ、聞こえるか?⟩
⟨⟨ラフィーアス!!!どうなっている!!!レッドの卵が人間に盗まれて怒り狂ってるぞ!!我が止めているが!!!⟩⟩
⟨すまん……バカな王妃の弟がやらかした……。卵は無事だ、これから岩山に卵を持って転移する。レッドにも話してくれるか?⟩
⟨ ⟨あぁ、承知した⟩⟩
セルビは俺の契約獣というか、
盟友のようなものだ。
セルビはドラゴンの王の立場の
金色のドラゴンだ。
んーー、何か持っていかないとだよなぁ。ドラゴンが好きな物を………。肉と果物だな。
「これから俺が転移でレッドの卵を返してくる。謝罪の品が必要だ、大量の肉と果物をこのマジックバックに入れてくれ。いいか、ドラゴンの量だぞ。大量だ!!!」
「わ、わかった!!!ラフィーアス恩にきる」
国王なのに…すっかり腰が低く。いつもラフィーアスには頭が上がらないのである。
さて……レッド許してくれるかなぁ……。
20
あなたにおすすめの小説
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
ブックマーク・評価、宜しくお願いします。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
【完結】冷血孤高と噂に聞く竜人は、俺の前じゃどうも言動が伴わない様子。
N2O
BL
愛想皆無の竜人 × 竜の言葉がわかる人間
ファンタジーしてます。
攻めが出てくるのは中盤から。
結局執着を抑えられなくなっちゃう竜人の話です。
表紙絵
⇨ろくずやこ 様 X(@Us4kBPHU0m63101)
挿絵『0 琥』
⇨からさね 様 X (@karasane03)
挿絵『34 森』
⇨くすなし 様 X(@cuth_masi)
◎独自設定、ご都合主義、素人作品です。
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式の話
八億児
BL
架空の国と儀式の、真面目騎士×どスケベビッチ王。
古代アイルランドには臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式があったそうで、それはよいものだと思いましたので古代アイルランドとは特に関係なく王の乳首を吸ってもらいました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる