34 / 73
ドラゴン
しおりを挟む
国の危機なので、みるみるうちに大量の肉と果物がラフィーアスのマジックバックにしまわれた。
卵は落とさないように結界魔法をかけて抱っこしている。
「では、行ってまいります」
「ラフィーアス…すまぬ、頼んだぞ」
「ええ」ギロッ
「ひぃ…」
王はすっかりラフィーアスの威圧に縮こまってしまった。王なのに……。
パッ
「ラフィーアス!!!」
セルビ
「セルビ、バカ王妃の弟が本当すまん……レッドはいるか?」
行くとレッドは沢山のドラゴンから拘束されていた。ドラゴンも普段は人型で生活している。
今ここにいるドラゴン達も人型だ。
真っ赤な真紅の髪の毛に黒い瞳がレッドで火のドラゴンだ。
セルビとラフィー揃って拘束されているレッドの側に行く。
「レッド……バカな王妃の弟がやらかした……。本当に申し訳ない」
ラフィーはレッドに頭を下げて
真摯に謝罪し、大切なレッドの卵をその手に返す。
「結界か……」
レッド
「ああ、大切な卵を落としたら大変だからな」
ラフィー
「これは生まれるまで持続させても問題なかったりするか?」
「ん?あぁ誕生するときは解除されるようにしてある」
「それは…助かる。ありがとう…。今回の事は本当は許せないが、ラフィーは盟友だ。許す」
「ありがとう…レッドこれ心ばかりの物だか皆と食べてくれ」
大量の肉と大量の果物を床に置くとドラゴン達は大喜びした。
これから冬支度だもんな~
「あぁ、それでなラフィー」
「ん?セルビなんだ?」
振り向くとセルビの隣にはオレンジ色の髪の毛の人型ドラゴンがいた。へぇ~綺麗な顔だな。
ん?何かいい匂いがする…
これってまさか
「ラフィー気がついたか?」
「あぁ……」
「こいつは、我の末息子のダリアン、お前の番だろ」
「ダリアンです、ラフィー様の番でとても嬉しく思います」
ドラゴンの王子……か
しかし番とは。さすがに番では
断れないし、しかも先程のやらかしのせいで強くも出れない。
セルビ分かってて今紹介したな?たぬきめ!!
「セルビ……王子なのにいいのか?」
「良いも何も番だ。ドラゴンや竜種にとって番とは一生に一度出会えるか分からない運命の相手。お前のハーレムにいれてやってくれ」
「分かった……ダリアン……ダリアでいいか?宜しく」
「はい!!」
セルビの息子なのにまたずいぶん可愛いな…
「嫁に似てるんだ」ボソッ
「心を読むなよセルビ」
「盟友だから自然と読めるんだ!!」
「ハハッそれもそうか。というか国王に報告もしないとだしもう帰るよ、ダリアは後日嫁入りでいいかな?」
「ああ、嫁入り道具を用意してそっちに行かせる」
「人型で頼むよ」
ラフィー
「当たり前だ!」
セルビ
「ドラゴンの嫁かー、あ!俺の婚約者に竜人がいるんだけど、仲良くしてね」
「もちろんです!」
なんて…素直で可愛い
「何度も言わせるな。嫁似だ」
ボソッ
「あはは、セルビも素直じゃん」苦笑
「うるさい!さっさと行け!!」
「はーい、じゃまたね!レッド本当にごめんね」
「ああ、もう気にするな」
コクンと頷き転移で城に戻る
パッ
「ラフィーアス!!!どうだった!!」
国王
「許して貰えましたが、次はないですよ?廃嫡と聞きましたが幽閉でもしてくださいね、野放しは困ります」
「ああ!もちろん!!」
国王
「あと、僕の番がドラゴンの王の末息子だったんで、後日嫁入りしてきます宜しくお願いします」
その一言にまわりが固まる
「ドラゴンの王の末息子が番!?もうこの国には……いやこの世界には誰もラフィーアスに逆らえないだろうな……お前が最強だ」
「ふふ、でも面倒くさいんでこのままでいいんですよ」
「欲がないのぉ…」
「あ、なら侯爵家からせめて
公爵家にしてくださいよ、今回の功績があれば誰も反論しないでしょ?」
「あぁ、分かった。お前の代に変わることにして筆頭公爵家にしてやる」
「わーい、ありがとうございます!伯父さん」
そう…実は親戚なのである。
「後日叙爵式をするからな」
「はーい!じゃ帰るね~」
「あ、おい待て!!」
国王
パッ
「行ってしまわれましたね…」
「本当あいつは弟にそっくりだ…」
はぁ~とため息をつく国王
卵は落とさないように結界魔法をかけて抱っこしている。
「では、行ってまいります」
「ラフィーアス…すまぬ、頼んだぞ」
「ええ」ギロッ
「ひぃ…」
王はすっかりラフィーアスの威圧に縮こまってしまった。王なのに……。
パッ
「ラフィーアス!!!」
セルビ
「セルビ、バカ王妃の弟が本当すまん……レッドはいるか?」
行くとレッドは沢山のドラゴンから拘束されていた。ドラゴンも普段は人型で生活している。
今ここにいるドラゴン達も人型だ。
真っ赤な真紅の髪の毛に黒い瞳がレッドで火のドラゴンだ。
セルビとラフィー揃って拘束されているレッドの側に行く。
「レッド……バカな王妃の弟がやらかした……。本当に申し訳ない」
ラフィーはレッドに頭を下げて
真摯に謝罪し、大切なレッドの卵をその手に返す。
「結界か……」
レッド
「ああ、大切な卵を落としたら大変だからな」
ラフィー
「これは生まれるまで持続させても問題なかったりするか?」
「ん?あぁ誕生するときは解除されるようにしてある」
「それは…助かる。ありがとう…。今回の事は本当は許せないが、ラフィーは盟友だ。許す」
「ありがとう…レッドこれ心ばかりの物だか皆と食べてくれ」
大量の肉と大量の果物を床に置くとドラゴン達は大喜びした。
これから冬支度だもんな~
「あぁ、それでなラフィー」
「ん?セルビなんだ?」
振り向くとセルビの隣にはオレンジ色の髪の毛の人型ドラゴンがいた。へぇ~綺麗な顔だな。
ん?何かいい匂いがする…
これってまさか
「ラフィー気がついたか?」
「あぁ……」
「こいつは、我の末息子のダリアン、お前の番だろ」
「ダリアンです、ラフィー様の番でとても嬉しく思います」
ドラゴンの王子……か
しかし番とは。さすがに番では
断れないし、しかも先程のやらかしのせいで強くも出れない。
セルビ分かってて今紹介したな?たぬきめ!!
「セルビ……王子なのにいいのか?」
「良いも何も番だ。ドラゴンや竜種にとって番とは一生に一度出会えるか分からない運命の相手。お前のハーレムにいれてやってくれ」
「分かった……ダリアン……ダリアでいいか?宜しく」
「はい!!」
セルビの息子なのにまたずいぶん可愛いな…
「嫁に似てるんだ」ボソッ
「心を読むなよセルビ」
「盟友だから自然と読めるんだ!!」
「ハハッそれもそうか。というか国王に報告もしないとだしもう帰るよ、ダリアは後日嫁入りでいいかな?」
「ああ、嫁入り道具を用意してそっちに行かせる」
「人型で頼むよ」
ラフィー
「当たり前だ!」
セルビ
「ドラゴンの嫁かー、あ!俺の婚約者に竜人がいるんだけど、仲良くしてね」
「もちろんです!」
なんて…素直で可愛い
「何度も言わせるな。嫁似だ」
ボソッ
「あはは、セルビも素直じゃん」苦笑
「うるさい!さっさと行け!!」
「はーい、じゃまたね!レッド本当にごめんね」
「ああ、もう気にするな」
コクンと頷き転移で城に戻る
パッ
「ラフィーアス!!!どうだった!!」
国王
「許して貰えましたが、次はないですよ?廃嫡と聞きましたが幽閉でもしてくださいね、野放しは困ります」
「ああ!もちろん!!」
国王
「あと、僕の番がドラゴンの王の末息子だったんで、後日嫁入りしてきます宜しくお願いします」
その一言にまわりが固まる
「ドラゴンの王の末息子が番!?もうこの国には……いやこの世界には誰もラフィーアスに逆らえないだろうな……お前が最強だ」
「ふふ、でも面倒くさいんでこのままでいいんですよ」
「欲がないのぉ…」
「あ、なら侯爵家からせめて
公爵家にしてくださいよ、今回の功績があれば誰も反論しないでしょ?」
「あぁ、分かった。お前の代に変わることにして筆頭公爵家にしてやる」
「わーい、ありがとうございます!伯父さん」
そう…実は親戚なのである。
「後日叙爵式をするからな」
「はーい!じゃ帰るね~」
「あ、おい待て!!」
国王
パッ
「行ってしまわれましたね…」
「本当あいつは弟にそっくりだ…」
はぁ~とため息をつく国王
20
あなたにおすすめの小説
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
ブックマーク・評価、宜しくお願いします。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
【完結】冷血孤高と噂に聞く竜人は、俺の前じゃどうも言動が伴わない様子。
N2O
BL
愛想皆無の竜人 × 竜の言葉がわかる人間
ファンタジーしてます。
攻めが出てくるのは中盤から。
結局執着を抑えられなくなっちゃう竜人の話です。
表紙絵
⇨ろくずやこ 様 X(@Us4kBPHU0m63101)
挿絵『0 琥』
⇨からさね 様 X (@karasane03)
挿絵『34 森』
⇨くすなし 様 X(@cuth_masi)
◎独自設定、ご都合主義、素人作品です。
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式の話
八億児
BL
架空の国と儀式の、真面目騎士×どスケベビッチ王。
古代アイルランドには臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式があったそうで、それはよいものだと思いましたので古代アイルランドとは特に関係なく王の乳首を吸ってもらいました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる