爺ちゃんとミノルの会話

マー坊

文字の大きさ
4 / 28

「爺ちゃんとミノル」の会話(1)~4

しおりを挟む
(16)
 
 
「そうじゃろう。所有物を自由に使ってもええってことじゃろう?」
「うん」
「じゃあ使用権というのを検索してみ」
「わかった。え~とね・・・長い文章だよ(笑)」
「じゃあわかりやすい所だけ読んでみ」
「え~とね、通常使用権はもう少し弱い権利で商標権者に使用を許容してもらったにすぎず、独占的使用までは認められないって」
 
 
「これを読んで何がわかったか?」
「物を売ったり買ったりする時は所有権がいるけど使うだけだったら使用権で良いと思った」
「そうか、そこまでわかったか。すごいの~」
「それでお爺ちゃんはさっき預かり物って言ったんだね?」
「そうなんじゃ。わしが生きている間だけ使わせてもらっているんじゃ。そしてお前たちのために管理しているってことなんじゃ」
「そうなの?それなら大切に使うってことなんだね」
「所有権があるから自分の土地にゴミを捨てたりゴミ屋敷なんかが増えるんじゃ」
 
 
 
(17)
 
 
「だから所有権をなくして使用権だけで良いって言うことなんだね?」
「そうなんじゃ。使用権だけなら借りた物じゃから大切に使うじゃろう。使わんようになったら誰かに使ってもらえばええんじゃ」
「それならみんなが大切に使うよね」
 
 
「ねえお爺ちゃん山の中にいて大雨が降ったとき避難したことあるの?」
「そういやあ有線で避難の話を聞いたことはあるけど避難したことはないの~」
「危なくないの?」
「お爺ちゃんの所は山崩れは心配ないんじゃ。それより都会が怖いの~」
「そうだよ。地震も怖いけど大雨の時の洪水が怖いよね」
「都会の避難場所は今でも公民館とか学校じゃろうの」
「そうみたいだね。僕は避難ってしたことないよ」
「公民館とか学校は居心地が悪いからの~」
「近ごろはプライバシーが守られるんだって」
 
 
「もっと良いところはないもんかの~」
「僕ならゲームセンターが避難場所なら行きたいよ」
「そりゃあええアイデアじゃないか(笑)」
「お爺ちゃんならどんなところが良いと思う?」
 
 
 
(18)
 
 
「そうじゃの~映画館なんかがええかの~、演芸場も温泉旅館もええの~♪」
「それならレジャーセンターが良いんじゃないの?」
「そりゃあ誰もが行きとうなる場所じゃの~(笑)」
 
 
「災害時だけでなく猛暑日なんかも良いんじゃない?」
「どうしてじゃ?」
「猛暑日ってエアコンを使うでしょ?電気を節約するなら家にいるよりレジャーセンターで過ごしたほうが良いって思うよ」
「そりゃあ名案じゃのう(笑)家におるより娯楽施設におったほうが退屈せんでええの~こりゃあええわ(笑)」
「でしょう?(笑)」
「夏のエアコンは要るからの~電気代もバカにならんからの~」
 
 
「ねえお祖父ちゃん」
「なんじゃ?」
「山では太陽光発電所がいっぱい出来ているって聞いたよ。お爺ちゃんの所は作らないの?」
「そうじゃの~。そういう話はあったけど断ったんじゃ」
「何で?」
「先祖から預かった山から木をなくすのは心苦しゅうての~。近所の山やら休耕田には太陽光発電所は出来ちょるぞ」
 
 
 
(19)
 
 
「これから太陽光発電がいっぱい出来ると自然が壊されるのかな~?」
「自然が壊されんのじゃったら大賛成なんじゃがの~。むかし聞いた話じゃがフリーエネルギーというのはどうなったんじゃろう?」
「フリーエネルギー?」
「そうじゃ。パソコンで調べてみ」
「わかった」
「何かわかったか?」
「難しい漢字が多くて読めないよ」
 
 
「そっか~。じゃあわしが知ってることを言(ゆ)うてみようか?」
「お爺ちゃんは知ってるの?」
「友だちからむかし聞いた話じゃがの、フリーエネルギーの発電機を見たって言うんじゃ」
「え~本物を見たの?」
「そうなんじゃ。本物かどうかわからんがの。モーターは電気で回ることはわかるじゃろ?」
「うん、わかるよ。学校でモーターを作ったことがあるよ」
「その回るモーターがコンセントを抜いても回り続けるんじゃ」
「コンセントを抜いたら電機が行かないからモーターは止まるよ」
「それが止まらんのんじゃ」
 
 
 
(20)
 
 
「そんなことあるわけないじゃん」
「それがあるんじゃ(笑)」
「どうして回り続けるの?」
「それがじゃの~、空気中のエネルギーを利用して回るんじゃって。不思議じゃの~」
「空気中のエネルギーがフリーエネルギーのことなの?」
「そうらしいんじゃ、まったくもってわからんの~」
「モーターが回ったら電気を作るんでしょ?」
「そうじゃの~、だから燃料の要らん発電機が出来るっちゅうことじゃの~」
「そんなのがいっぱい出来たら良いね」
「ほかに何かおもしろい物は無いか?」
 
 
「こんなのはどう?」
「なんじゃ?」
「水で車のエンジンを動かすって」
「水は燃える物じゃないじゃろうが?(笑)
「それが燃えるんだって」
「なんでじゃ?」
「水はH2Oでしょ?Hは水素でOは酸素。水素は燃える物で酸素は燃やす物だって」
「そりゃあ知っちょるけど水が燃えることなんてないよの~」
「水を燃やすんじゃなく水を燃料として水を分解すれば良いんじゃないの?」
 
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

島猫たちのエピソード2025

BIRD
エッセイ・ノンフィクション
「Cat nursery Larimar 」は、ひとりでは生きられない仔猫を預かり、保護者&お世話ボランティア達が協力して育てて里親の元へ送り出す「仔猫の保育所」です。 石垣島は野良猫がとても多い島。 2021年2月22日に設立した保護団体【Cat nursery Larimar(通称ラリマー)】は、自宅では出来ない保護活動を、施設にスペースを借りて頑張るボランティアの集まりです。 「保護して下さい」と言うだけなら、誰にでも出来ます。 でもそれは丸投げで、猫のために何かした内には入りません。 もっと踏み込んで、その猫の医療費やゴハン代などを負担出来る人、譲渡会を手伝える人からの依頼のみ受け付けています。 本作は、ラリマーの保護活動や、石垣島の猫ボランティアについて書いた作品です。 スコア収益は、保護猫たちのゴハンやオヤツの購入に使っています。

熟女教師に何度も迫られて…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
二度と味わえない体験をした実話中心のショート・ショート集です

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

新しい家族は保護犬きーちゃん

ゆきむらさり
エッセイ・ノンフィクション
〔あらすじ〕📝🐶初めて保護犬ちゃんを迎え入れる我が家。 過去の哀しい実情のせいで人間不信で怯える保護犬きーちゃん。 初日から試行錯誤の日々と保護犬きーちゃん がもたらす至福の日々。 ◇ ✴️保護犬ちゃん達の過去・現在の実情の記述もあります🐾 ✴️日々の些細な出来事を綴っています。現在進行形のお話となります🐾 ✴️🐶挿絵画像入りです。 ✴️拙いエッセイにもかかわらず、HOTランキングに入れて頂き(2025.7.1、最高位31位)ありがとうございます🙇‍♀️

【戦国時代小説】 甲斐の虎•武田信玄と軍師•山本勘助

蔵屋
歴史・時代
 わたしは、以前、甲斐国を観光旅行したことがある。  何故、甲斐国なのか?  それは、日本を象徴する富士山があるからだ。     さて、今回のわたしが小説の題材にした『甲斐の虎•武田信玄と軍師•山本勘助』はこの甲斐国で殆どの戦国乱世の時代を生き抜いた。そして越後の雄•上杉謙信との死闘は武田信玄、山本勘助にとっては人生そのものであったことだろう。  そんな彼らにわたしはスポットライトを当て読者の皆さんに彼らの素顔を知って頂く為に物語として執筆したものである。  なお、この小説の執筆に当たり『甲陽軍鑑』を参考にしていることを申し述べておく。  それでは、わたしが執筆した小説を最後までお楽しみ下さい。  読者の皆さんの人生において、お役に立てれば幸いです。  

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

処理中です...