34 / 71
第四章 衣食住、服を着てオシャレをします
34.王子、コボスケの能力に驚く
しおりを挟む
それにしてもモモンガってあのネズミみたいな生物だろうか。一度も見たことはないが聞いたことはある。
なんでも木から飛び移るときに飛ぶらしい。
ただ、今地面に倒れているのはどこからどう見ても鳥だ。ネズミの顔もしていないし、羽も生えている。
そして、特徴的なのは尻尾が蛇になっていることだ。
そう、こいつはコカトリスで間違いない。
コカトリスは即効性の毒を吐き出し、尻尾の蛇は相手を石化させると言われている。
「それでモモンガさんはここで何をしていたんですか?」
『吾輩は飛ぶ練習をしておりました! 羽があっても飛べないんですよ。本体はこっちなんで!』
どうやら鳥の方が本体ではなく、尻尾の蛇が本体らしい。新たな発見についつい気になって質問攻めになってしまう。
コカトリスは本体がどちらかで能力が決まるらしい。
鳥が本体であれば羽ばたいて飛ぶことができるし、蛇が本体なら相手を石化させることができる。
すでにそこで諦めればいいのに、空を飛ぶ夢を諦められなかったと。
ただ、目の前にいるコカトリスは尻尾が少し短いからか、石化の能力を使うと自分の羽が被ってしまい石化することが多々あると言っていた。
だから飛ぶためには石化の能力を封印している。
これじゃあ、モモンガよりただのニワトリだ。
そんなコカトリスはぜひ自分の飛んでいる姿を見て欲しいと言って、木に登って行った。
今まで自分に興味を示すようなやつがいなかったらしい。
ここに住むやつらはあまり他人に興味はないのだろうか。
『吾輩、参ります!』
樹頭に着くと大きく羽を広げて大きく跳んだ。
ただ、羽を広げただけで落ちていく。
あれがコカトリスの言っていた飛ぶ姿なんだろうか。うちのコボスケの方がまだ飛べそうな気がする。
『拙者、飛ぶの得意ですよ?』
無意識のうちに声が出ていたようだ。地面に落ちたコカトリスを横目にコボスケは木に登る。
『アドル、見ててくださいね!』
コボスケは木から大きく跳んだ。
『トトトトトトトトオオオォォォ!』
足を高速に動かすコボスケは、足で作り出した風でなんと浮いていたのだ。
本当に飛ぶとは思わなかった。
実際には足が速く動いているだけだが……。
僕には足の動きが速すぎて見えない。
そのまま隣の木に着地してゆっくりと降りてくる。
『アドル見たか!』
「ああ、本当にコボルトか?」
『拙者、どこからどう見てもコボルトだぞ』
うん、どこからどう見てもコボルトではないだろう。その身体能力の高さはフェンリル確定だ。
そんな姿を見ていたコカトリスはコボスケをキラキラした目で見ている。
『先輩! 吾輩を先輩の弟子にしてください!』
あの飛び方が気に入ったのか、コボスケに師弟関係を頼んでいた。
『拙者、弟子なんて――』
「あー、ふかふかなベッドで寝たいなー」
『拙者――』
「羽がたくさんあったら体が痛くないんだろうなー」
『せっ――』
「優しくてかっこいいコボスケが見たいなー」
『拙者、引き受けます!』
まさか"優しくてかっこいい"って言葉がきっかけになるとは思いもしなかった。
これで布団の羽要因は確保できただろう。
ちなみにコカトリスは名前がないらしく、本人の希望でコカスケとなった。
どうやら師匠と似た名前がよかったらしい。絶対紛らわしくなるだろう。
僕達は新しい仲間のコカスケを連れて家に帰ることにした。
なんでも木から飛び移るときに飛ぶらしい。
ただ、今地面に倒れているのはどこからどう見ても鳥だ。ネズミの顔もしていないし、羽も生えている。
そして、特徴的なのは尻尾が蛇になっていることだ。
そう、こいつはコカトリスで間違いない。
コカトリスは即効性の毒を吐き出し、尻尾の蛇は相手を石化させると言われている。
「それでモモンガさんはここで何をしていたんですか?」
『吾輩は飛ぶ練習をしておりました! 羽があっても飛べないんですよ。本体はこっちなんで!』
どうやら鳥の方が本体ではなく、尻尾の蛇が本体らしい。新たな発見についつい気になって質問攻めになってしまう。
コカトリスは本体がどちらかで能力が決まるらしい。
鳥が本体であれば羽ばたいて飛ぶことができるし、蛇が本体なら相手を石化させることができる。
すでにそこで諦めればいいのに、空を飛ぶ夢を諦められなかったと。
ただ、目の前にいるコカトリスは尻尾が少し短いからか、石化の能力を使うと自分の羽が被ってしまい石化することが多々あると言っていた。
だから飛ぶためには石化の能力を封印している。
これじゃあ、モモンガよりただのニワトリだ。
そんなコカトリスはぜひ自分の飛んでいる姿を見て欲しいと言って、木に登って行った。
今まで自分に興味を示すようなやつがいなかったらしい。
ここに住むやつらはあまり他人に興味はないのだろうか。
『吾輩、参ります!』
樹頭に着くと大きく羽を広げて大きく跳んだ。
ただ、羽を広げただけで落ちていく。
あれがコカトリスの言っていた飛ぶ姿なんだろうか。うちのコボスケの方がまだ飛べそうな気がする。
『拙者、飛ぶの得意ですよ?』
無意識のうちに声が出ていたようだ。地面に落ちたコカトリスを横目にコボスケは木に登る。
『アドル、見ててくださいね!』
コボスケは木から大きく跳んだ。
『トトトトトトトトオオオォォォ!』
足を高速に動かすコボスケは、足で作り出した風でなんと浮いていたのだ。
本当に飛ぶとは思わなかった。
実際には足が速く動いているだけだが……。
僕には足の動きが速すぎて見えない。
そのまま隣の木に着地してゆっくりと降りてくる。
『アドル見たか!』
「ああ、本当にコボルトか?」
『拙者、どこからどう見てもコボルトだぞ』
うん、どこからどう見てもコボルトではないだろう。その身体能力の高さはフェンリル確定だ。
そんな姿を見ていたコカトリスはコボスケをキラキラした目で見ている。
『先輩! 吾輩を先輩の弟子にしてください!』
あの飛び方が気に入ったのか、コボスケに師弟関係を頼んでいた。
『拙者、弟子なんて――』
「あー、ふかふかなベッドで寝たいなー」
『拙者――』
「羽がたくさんあったら体が痛くないんだろうなー」
『せっ――』
「優しくてかっこいいコボスケが見たいなー」
『拙者、引き受けます!』
まさか"優しくてかっこいい"って言葉がきっかけになるとは思いもしなかった。
これで布団の羽要因は確保できただろう。
ちなみにコカトリスは名前がないらしく、本人の希望でコカスケとなった。
どうやら師匠と似た名前がよかったらしい。絶対紛らわしくなるだろう。
僕達は新しい仲間のコカスケを連れて家に帰ることにした。
3
あなたにおすすめの小説
聖女の力は「美味しいご飯」です!~追放されたお人好し令嬢、辺境でイケメン騎士団長ともふもふ達の胃袋掴み(物理)スローライフ始めます~
夏見ナイ
恋愛
侯爵令嬢リリアーナは、王太子に「地味で役立たず」と婚約破棄され、食糧難と魔物に脅かされる最果ての辺境へ追放される。しかし彼女には秘密があった。それは前世日本の記憶と、食べた者を癒し強化する【奇跡の料理】を作る力!
絶望的な状況でもお人好しなリリアーナは、得意の料理で人々を助け始める。温かいスープは病人を癒し、栄養満点のシチューは騎士を強くする。その噂は「氷の辺境伯」兼騎士団長アレクシスの耳にも届き…。
最初は警戒していた彼も、彼女の料理とひたむきな人柄に胃袋も心も掴まれ、不器用ながらも溺愛するように!? さらに、美味しい匂いに誘われたもふもふ聖獣たちも仲間入り!
追放令嬢が料理で辺境を豊かにし、冷徹騎士団長にもふもふ達にも愛され幸せを掴む、異世界クッキング&溺愛スローライフ! 王都への爽快ざまぁも?
【土壌改良】で死の荒野がSランク農園に!食べただけでレベルアップする野菜で、世界最強ギルド設立
黒崎隼人
ファンタジー
「え? これ、ただのトマトですよ?」
「いいえ、それは食べただけで魔力が全回復する『神の果実』です!」
ブラック企業で働き詰めだった青年は、異世界の名門貴族の三男・ノアとして転生する。
しかし、授かったスキルは【土壌改良】という地味なもの。
「攻撃魔法も使えない役立たず」と罵られ、魔物すら寄り付かない死の荒野へ追放されてしまう。
だが、彼らは知らなかった。
ノアのスキルは、現代の農業知識と合わせることで、荒れ果てた土地を「Sランク食材」が溢れる楽園に変えるチート能力だったことを!
伝説の魔獣(もふもふ)をキュウリ一本で手懐け、行き倒れた天才エルフを極上スープで救い出し、気づけば荒野には巨大な「農業ギルド」が誕生していた。
これは、本人がただ美味しい野菜を作ってのんびり暮らしたいだけなのに、周囲からは「世界を救う大賢者」と崇められてしまう、無自覚・最強の農業ファンタジー!
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
没落した建築系お嬢様の優雅なスローライフ~地方でモフモフと楽しい仲間とのんびり楽しく生きます~
土偶の友
ファンタジー
優雅な貴族令嬢を目指していたクレア・フィレイア。
しかし、15歳の誕生日を前に両親から没落を宣言されてしまう。
そのショックで日本の知識を思いだし、ブラック企業で働いていた記憶からスローライフをしたいと気付いた。
両親に勧められた場所に逃げ、そこで楽しいモフモフの仲間と家を建てる。
女の子たちと出会い仲良くなって一緒に住む、のんびり緩い異世界生活。
侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!
10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)
犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。
意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。
彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。
そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。
これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。
○○○
旧版を基に再編集しています。
第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。
旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。
この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました
黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。
彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。
戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。
現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと!
「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」
ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。
絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。
伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進!
迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る!
これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー!
美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。
人生、逆転できないことなんて何もない!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる