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第一区画
8.投資先
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俺は口座に42万円を入れると急いで家に帰った。そんなに大金をポケットに入れて持ち歩いたことがないため、ずっと内心ドキドキしていた。
ぶつかって盗まれたりしたら一大事だからな。
そして今は胸の高鳴りを感じている。いや、これは急いで走った影響だろうか。運動不足が影響しているのか息が苦しい。
家に帰ってからスマホを片手に酒を飲みながら株の購入画面を見ている。
まさかの臨時収入をどこに投資するのか悩む日が来るとは思いもしなかった。
現在、インデックスファンドを1,000,000円分購入している。
「利益を出すためには一択に絞る方がいいから……」
一般的に投資で稼ぐにはキャピタルゲインとインカムゲインに分けられる。
キャピタルゲインとは、株式や債券など保有している資産を売却して得る売買の利益のことだ。一般的に安い時に買って高く売ることで利益を得る方法がこれにあたる。
俺が行っている投資はその反対で売り買いはあまり行わないインカムゲインを中心だ。
インカムゲインとは、株式や債券などの資産を保有中に得られる収益のこと。株式だと配当金、不動産投資だと家賃収入がこれにあたる。
一般的にわかりやすい物だと株主優待券とかに当たるのがインカムゲインだ。
売り買いを頻繁にして利益を出すのが、キャピタルゲイン、そのまま保有して利益を得るのがインカムゲインと呼ばれている。
株主優待券ならどこかで聞いたこともあるだろう。飲食店の株を買って一年に何回か商品券が貰えたり株主へ与えられるギフトだ。
「とりあえず、いつものやつを買い足すか……。でもまた穴の中入ることを考えると今買うべきではないのか?」
いつのまにかあれだけ庭の穴に入るつもりはなかったのに、お金を前にすると人の気持ちなんてすぐに変わってしまう。
それだけお金は大切だが怖いものでもあった。
インデックスファンドの購入ページを見ていたが、俺は購入ボタンを押すのを止めた。その理由がインデックスファンドで得たステータスの上昇があったからだ。
ひょっとしたら他の資産を購入すると、違う何かが得られるかもしれないと思った。
現時点でステータスが上がったのが、HP、STR、DEFとまさかの物理系に特化していた。
「なら個別株かETFのどちからを買うべきか」
個別株とは一般的に知られている会社の株のことを指す。
逆に投資信託は簡単に言えばお弁当のようにセットで売っている資産になっている。その中に種類があり、ETFやインデックスファンドがそのうち1つにあたる。
もっと簡単に言えば、唐揚げ弁当かシャケ弁当など、株というおかずやご飯の中身が違うイメージだ。
ETF(Exchange Traded Funds)は"上場している"投資信託でインデックスファンドは"上場していない"投資信託"となっている。
ETFには株式と同様にリアルタイムに値動きがあるが、インデックスファンドにはリアルタイムの値動きは存在しない。
そのため、"個別株"や"ETF"を買う時は値段が下がっている時に買うと、たくさん買うことができる。
忙しい自分にとってはそこまで値動きを注意して見ることができない。だからこそ俺は定期的にインデックスファンドを購入していた。
「とりあえず、個別株は難しいから値動きを確認しながら安くなったときに買うか考えるか」
俺は異世界での疲労感も考え、値動きに変化がある時に購入し、その後の休みの日に異世界で副業をする方針に決めた。
基本はインデックスファンドの積み立てがベースだ。
「それにしても資産で能力が変わるってことはちゃんと勉強しないといけないな」
俺は今まであまり気にせず、インデックスファンドを購入していた。だが、これからは前より会社の方針や株のリアルタイムの値動き、世界のニュースを確認する必要性が出てくる。
「んー、頑張るか!」
俺はおもいっきり体を伸ばすと壁に手が触れた。その瞬間、普段では聞こえない音が壁の方から聞こえてきた。
いつもとは異なる手の感触と壁からの音で振り返る。そこには拳サイズの小さな穴が空いていた。
「えっ、どういうことだ?」
俺はあまりの驚きに頭が混乱している。手が軽く触れただけで壁に穴が空いていたのだ。
異世界帰りのステータスはそのまま現実世界にも反映されているのだろう。だから予想より力が入ったら壁に穴が空いてしまった。
「えーっと、それより壁の修繕費っていくらなんだ」
次第に思考が戻ってくると穴が空いた壁の修繕費が気になってきた。誰も一緒に住んでいない家。
怒られることはないが、もし家族がいたら今頃怒鳴られていただろう。
その点、持ち家のためすぐに修理が必要ないのは良い点だろう。これが賃貸だったら、修繕費がすごいことになっていた。
今度の休みはホームセンターで簡易的に穴を埋める物を買いに行こうと思った。
明日から地獄の日々が始まると考えるだけで、嫌になってくるが最高の副業を得た俺は人生勝ち組の仲間に入るのだろう。
酒を片付けて、今日は早く寝ることにした。
ぶつかって盗まれたりしたら一大事だからな。
そして今は胸の高鳴りを感じている。いや、これは急いで走った影響だろうか。運動不足が影響しているのか息が苦しい。
家に帰ってからスマホを片手に酒を飲みながら株の購入画面を見ている。
まさかの臨時収入をどこに投資するのか悩む日が来るとは思いもしなかった。
現在、インデックスファンドを1,000,000円分購入している。
「利益を出すためには一択に絞る方がいいから……」
一般的に投資で稼ぐにはキャピタルゲインとインカムゲインに分けられる。
キャピタルゲインとは、株式や債券など保有している資産を売却して得る売買の利益のことだ。一般的に安い時に買って高く売ることで利益を得る方法がこれにあたる。
俺が行っている投資はその反対で売り買いはあまり行わないインカムゲインを中心だ。
インカムゲインとは、株式や債券などの資産を保有中に得られる収益のこと。株式だと配当金、不動産投資だと家賃収入がこれにあたる。
一般的にわかりやすい物だと株主優待券とかに当たるのがインカムゲインだ。
売り買いを頻繁にして利益を出すのが、キャピタルゲイン、そのまま保有して利益を得るのがインカムゲインと呼ばれている。
株主優待券ならどこかで聞いたこともあるだろう。飲食店の株を買って一年に何回か商品券が貰えたり株主へ与えられるギフトだ。
「とりあえず、いつものやつを買い足すか……。でもまた穴の中入ることを考えると今買うべきではないのか?」
いつのまにかあれだけ庭の穴に入るつもりはなかったのに、お金を前にすると人の気持ちなんてすぐに変わってしまう。
それだけお金は大切だが怖いものでもあった。
インデックスファンドの購入ページを見ていたが、俺は購入ボタンを押すのを止めた。その理由がインデックスファンドで得たステータスの上昇があったからだ。
ひょっとしたら他の資産を購入すると、違う何かが得られるかもしれないと思った。
現時点でステータスが上がったのが、HP、STR、DEFとまさかの物理系に特化していた。
「なら個別株かETFのどちからを買うべきか」
個別株とは一般的に知られている会社の株のことを指す。
逆に投資信託は簡単に言えばお弁当のようにセットで売っている資産になっている。その中に種類があり、ETFやインデックスファンドがそのうち1つにあたる。
もっと簡単に言えば、唐揚げ弁当かシャケ弁当など、株というおかずやご飯の中身が違うイメージだ。
ETF(Exchange Traded Funds)は"上場している"投資信託でインデックスファンドは"上場していない"投資信託"となっている。
ETFには株式と同様にリアルタイムに値動きがあるが、インデックスファンドにはリアルタイムの値動きは存在しない。
そのため、"個別株"や"ETF"を買う時は値段が下がっている時に買うと、たくさん買うことができる。
忙しい自分にとってはそこまで値動きを注意して見ることができない。だからこそ俺は定期的にインデックスファンドを購入していた。
「とりあえず、個別株は難しいから値動きを確認しながら安くなったときに買うか考えるか」
俺は異世界での疲労感も考え、値動きに変化がある時に購入し、その後の休みの日に異世界で副業をする方針に決めた。
基本はインデックスファンドの積み立てがベースだ。
「それにしても資産で能力が変わるってことはちゃんと勉強しないといけないな」
俺は今まであまり気にせず、インデックスファンドを購入していた。だが、これからは前より会社の方針や株のリアルタイムの値動き、世界のニュースを確認する必要性が出てくる。
「んー、頑張るか!」
俺はおもいっきり体を伸ばすと壁に手が触れた。その瞬間、普段では聞こえない音が壁の方から聞こえてきた。
いつもとは異なる手の感触と壁からの音で振り返る。そこには拳サイズの小さな穴が空いていた。
「えっ、どういうことだ?」
俺はあまりの驚きに頭が混乱している。手が軽く触れただけで壁に穴が空いていたのだ。
異世界帰りのステータスはそのまま現実世界にも反映されているのだろう。だから予想より力が入ったら壁に穴が空いてしまった。
「えーっと、それより壁の修繕費っていくらなんだ」
次第に思考が戻ってくると穴が空いた壁の修繕費が気になってきた。誰も一緒に住んでいない家。
怒られることはないが、もし家族がいたら今頃怒鳴られていただろう。
その点、持ち家のためすぐに修理が必要ないのは良い点だろう。これが賃貸だったら、修繕費がすごいことになっていた。
今度の休みはホームセンターで簡易的に穴を埋める物を買いに行こうと思った。
明日から地獄の日々が始まると考えるだけで、嫌になってくるが最高の副業を得た俺は人生勝ち組の仲間に入るのだろう。
酒を片付けて、今日は早く寝ることにした。
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