128 / 158
第二区画
128. ここはどこだ……? ※笹寺視点
しおりを挟む
俺は初めて海外への出張命令が出て次の日には出発することになった。
親父のことで色々会社にも迷惑をかけたため、結果を残さないといけないと思い、受けることにした。
海外への出張と言っても、短期間のため良い経験になるだろう。
面倒なビザの申請も、ほぼほぼ会社がやってくれたため、バカな俺でもどうにかなった。
空港に着くと、突然見知らぬ人から声をかけられた。
「あなたが笹寺誠さんですか?」
俺は鞄からパスポートとビザを取り出して確認してもらう。
「今回案内させて頂く関野です。今日は社長のプライベートジェットで現地に向かうことになっていますのでよろしくお願いします」
事前に説明があると思っていたが、荷物をまとめたらすぐに出発すると言われた理由がわかった。
プライベートジェットという言葉に、大金持ちになった気分だ。
以前から慧はよくブラック企業だと言っていたが、俺からしたら我が社はホワイト企業にしか思えない。
「これから先は機密事項になりますので、これをつけてもらってもよろしいでしょうか?」
俺が手渡されたのはアイマスクだった。言われるがまま俺はアイマスクをつけると、手を引かれながら飛行機の中に乗る。
足元が見えないと歩きにくいと思ったが、俺の運動神経が良いのか、引っかからずに簡単に飛行機に乗ることができた。
空の旅はとても楽しく、俺しかいない環境で高級ワインや優雅な食事が出されて大満足だった。今回の料理は直接社長が用意してくれたものらしい。
出てくる食事はトリュフやフォアグラ、高級なステーキなど、引き受けて良かったと思うほどだった。
「笹寺さん、こちらのスパークリングワインもどうですか?」
目の前に出されたのはドン○リだ。初めて飲むその味に俺はつい飲み過ぎてしまった。
飛行機に揺られながら、目的地に近づくとまた同じくアイマスクを渡される。そんなに見せたくない何かが飛行機にはあるのだろう。
俺は言われたままアイマスクをつけて飛行機を降りると、暖かな空気が肌に触れた。寒かった日本とは異なり、気温の変化に海外に来たのだと実感する。
「足元に階段があるので気をつけてください」
俺の声はなぜかどこか響くような感じがした。歩いて跳ね返ってくる音も、どこかトンネルの中を歩いているようだった。
「では、健闘を祈ります」
「えっ?」
俺は手を引っ張られてそのまま地面に倒れた。
その時、直接脳内に何かが話しかけてきた。
【あなたの奴隷所持数は0人です】
突然聞こえてきた声に驚き、その後何を言っていたのかも忘れてしまった。俺はアイマスクを外すと今度は眩い光に襲われる。
「えっ、何が起きたんだ?」
何度瞬きをしても、見ている光景が変わるわけではない。そこには広大な砂漠の中心に俺一人だけが立っていた。
「砂漠……? いきなり砂漠ってどういうことだ?」
さっきまでと急に気温が異なり俺は混乱している。トンネルのようなところから来た気はしたが、振り返るとそのトンネルも存在していない。
ポケットから取り出したスマホは圏外になっており、連絡も取れないようだ。
「とりあえず自撮りでもしとくか?」
砂漠に来たこともなかったため、写真を撮りながらまずはここがどこなのか、ヒントを得るために街を探すことにした。
♢
「おっ、一緒に写真を撮ろうぜ!」
道中はヤシの木やサボテンと一緒に写真を撮ると、SNSに載せても良さそうな写真が数枚撮れた。
どこにいるか分からないがこれも良い思い出になるだろう。慧にでも自慢してやろうかとたくさん写真を撮った。
それにしても写真を見返すと、若干ポーズを取って動いている気もするが気のせいか。
歩いてから1時間以上経っているが、砂漠にあると言われているオアシスも見つかってはいない。
オアシスだと思って見つけたところは、水もなくただ荒れ果てた集落があったぐらいだ。
そんな中見つけた3つ目のオアシスは人が住んでいた。
「おーい……」
声をかけようとしたところで集落にいた人達の見た目がおかしいことに気づいた。
住人の顔が豚に近く、同じ顔をしている。
俺は咄嗟に身を隠す。なぜか本能的に危ないと感じた。
ただ、豚人間の第一発見者としてしっかりとスマホの動画機能で録画したら、いつのまにか電源が切れてしまった。
「とりあえず、中の様子を探るか」
入り口から裏に回り、集落の中で一際大きな建物の奥に小さな穴を見つける。
夜になると小さな塀を飛び越え、ひっそりと隠れながら生活することにした。
どうにか食料と水は集落の中で確保できたため、盗み取ってはその穴に隠れていたが、どうやら豚人間以外にも鎖をつけられた小さな人間もいるようだ。
本当に俺がいるのは全く知らないゲームの中のような世界だった。
♢
あれから何日経ったかわからない。どこから帰るかも分からず、穴の奥も何かに邪魔されて進めないようになっていた。
最近では集落の外に出歩いてみたが、変わった生物に追いかけられたりなど本当にゲームの世界に入ったようだ。
わけのわからない生物を倒す方法もなく、俺も豚人間に捕まったら、鎖をつけられて奴隷のように扱われるのだろう。
生きる気力も無くなってきたが自分で死ぬ勇気もない。
ただ誰かに殺されるのを待つだけだった。それでも亡くなった兄が、必死に"生きろ"と言っている気がした。
そんな毎日を過ごしてたある日、急に街の中から人の気配を感じ無くなった。
空が暗くなった回数は20回以上。床に石で線を書いていたが、今はそれすらもやっていない。
穴の中は安全で基本的に豚人間はここには近づいてこなかった。それなのに今日に限っては、誰かが近づいてくる足音が聞こえてきた。
やっとこの穴の存在に気づいたものがいたのだろう。ここまできたら逃げる場所もない。
「兄ちゃん、俺もそっちに行ってもいいかな?」
俺は生きるのを諦めようとしていた。どこか兄も頑張らなくても良いと言っている気がした。
ゆっくりと穴の外に向かって歩き出す。向こうも俺の存在に気づき少しずつ人影が近づいてきた。
「えっ……」
「えっ!?」
「何でお前がいるんだ?」
「さとしいぃー!」
生きる希望を失った俺に手を差し伸べたのは、夜空の光に照らされた職場の同期であり仲間の服部慧だった。
親父のことで色々会社にも迷惑をかけたため、結果を残さないといけないと思い、受けることにした。
海外への出張と言っても、短期間のため良い経験になるだろう。
面倒なビザの申請も、ほぼほぼ会社がやってくれたため、バカな俺でもどうにかなった。
空港に着くと、突然見知らぬ人から声をかけられた。
「あなたが笹寺誠さんですか?」
俺は鞄からパスポートとビザを取り出して確認してもらう。
「今回案内させて頂く関野です。今日は社長のプライベートジェットで現地に向かうことになっていますのでよろしくお願いします」
事前に説明があると思っていたが、荷物をまとめたらすぐに出発すると言われた理由がわかった。
プライベートジェットという言葉に、大金持ちになった気分だ。
以前から慧はよくブラック企業だと言っていたが、俺からしたら我が社はホワイト企業にしか思えない。
「これから先は機密事項になりますので、これをつけてもらってもよろしいでしょうか?」
俺が手渡されたのはアイマスクだった。言われるがまま俺はアイマスクをつけると、手を引かれながら飛行機の中に乗る。
足元が見えないと歩きにくいと思ったが、俺の運動神経が良いのか、引っかからずに簡単に飛行機に乗ることができた。
空の旅はとても楽しく、俺しかいない環境で高級ワインや優雅な食事が出されて大満足だった。今回の料理は直接社長が用意してくれたものらしい。
出てくる食事はトリュフやフォアグラ、高級なステーキなど、引き受けて良かったと思うほどだった。
「笹寺さん、こちらのスパークリングワインもどうですか?」
目の前に出されたのはドン○リだ。初めて飲むその味に俺はつい飲み過ぎてしまった。
飛行機に揺られながら、目的地に近づくとまた同じくアイマスクを渡される。そんなに見せたくない何かが飛行機にはあるのだろう。
俺は言われたままアイマスクをつけて飛行機を降りると、暖かな空気が肌に触れた。寒かった日本とは異なり、気温の変化に海外に来たのだと実感する。
「足元に階段があるので気をつけてください」
俺の声はなぜかどこか響くような感じがした。歩いて跳ね返ってくる音も、どこかトンネルの中を歩いているようだった。
「では、健闘を祈ります」
「えっ?」
俺は手を引っ張られてそのまま地面に倒れた。
その時、直接脳内に何かが話しかけてきた。
【あなたの奴隷所持数は0人です】
突然聞こえてきた声に驚き、その後何を言っていたのかも忘れてしまった。俺はアイマスクを外すと今度は眩い光に襲われる。
「えっ、何が起きたんだ?」
何度瞬きをしても、見ている光景が変わるわけではない。そこには広大な砂漠の中心に俺一人だけが立っていた。
「砂漠……? いきなり砂漠ってどういうことだ?」
さっきまでと急に気温が異なり俺は混乱している。トンネルのようなところから来た気はしたが、振り返るとそのトンネルも存在していない。
ポケットから取り出したスマホは圏外になっており、連絡も取れないようだ。
「とりあえず自撮りでもしとくか?」
砂漠に来たこともなかったため、写真を撮りながらまずはここがどこなのか、ヒントを得るために街を探すことにした。
♢
「おっ、一緒に写真を撮ろうぜ!」
道中はヤシの木やサボテンと一緒に写真を撮ると、SNSに載せても良さそうな写真が数枚撮れた。
どこにいるか分からないがこれも良い思い出になるだろう。慧にでも自慢してやろうかとたくさん写真を撮った。
それにしても写真を見返すと、若干ポーズを取って動いている気もするが気のせいか。
歩いてから1時間以上経っているが、砂漠にあると言われているオアシスも見つかってはいない。
オアシスだと思って見つけたところは、水もなくただ荒れ果てた集落があったぐらいだ。
そんな中見つけた3つ目のオアシスは人が住んでいた。
「おーい……」
声をかけようとしたところで集落にいた人達の見た目がおかしいことに気づいた。
住人の顔が豚に近く、同じ顔をしている。
俺は咄嗟に身を隠す。なぜか本能的に危ないと感じた。
ただ、豚人間の第一発見者としてしっかりとスマホの動画機能で録画したら、いつのまにか電源が切れてしまった。
「とりあえず、中の様子を探るか」
入り口から裏に回り、集落の中で一際大きな建物の奥に小さな穴を見つける。
夜になると小さな塀を飛び越え、ひっそりと隠れながら生活することにした。
どうにか食料と水は集落の中で確保できたため、盗み取ってはその穴に隠れていたが、どうやら豚人間以外にも鎖をつけられた小さな人間もいるようだ。
本当に俺がいるのは全く知らないゲームの中のような世界だった。
♢
あれから何日経ったかわからない。どこから帰るかも分からず、穴の奥も何かに邪魔されて進めないようになっていた。
最近では集落の外に出歩いてみたが、変わった生物に追いかけられたりなど本当にゲームの世界に入ったようだ。
わけのわからない生物を倒す方法もなく、俺も豚人間に捕まったら、鎖をつけられて奴隷のように扱われるのだろう。
生きる気力も無くなってきたが自分で死ぬ勇気もない。
ただ誰かに殺されるのを待つだけだった。それでも亡くなった兄が、必死に"生きろ"と言っている気がした。
そんな毎日を過ごしてたある日、急に街の中から人の気配を感じ無くなった。
空が暗くなった回数は20回以上。床に石で線を書いていたが、今はそれすらもやっていない。
穴の中は安全で基本的に豚人間はここには近づいてこなかった。それなのに今日に限っては、誰かが近づいてくる足音が聞こえてきた。
やっとこの穴の存在に気づいたものがいたのだろう。ここまできたら逃げる場所もない。
「兄ちゃん、俺もそっちに行ってもいいかな?」
俺は生きるのを諦めようとしていた。どこか兄も頑張らなくても良いと言っている気がした。
ゆっくりと穴の外に向かって歩き出す。向こうも俺の存在に気づき少しずつ人影が近づいてきた。
「えっ……」
「えっ!?」
「何でお前がいるんだ?」
「さとしいぃー!」
生きる希望を失った俺に手を差し伸べたのは、夜空の光に照らされた職場の同期であり仲間の服部慧だった。
27
あなたにおすすめの小説
合成師
あに
ファンタジー
里見瑠夏32歳は仕事をクビになって、やけ酒を飲んでいた。ビールが切れるとコンビニに買いに行く、帰り道でゴブリンを倒して覚醒に気付くとギルドで登録し、夢の探索者になる。自分の合成師というレアジョブは生産職だろうと初心者ダンジョンに向かう。
そのうち合成師の本領発揮し、うまいこと立ち回ったり、パーティーメンバーなどとともに成長していく物語だ。
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-
すずめさん
ファンタジー
ある日、友達に誘われ始めたMMORPG…[アルバスクロニクルオンライン]
何の変哲も無くゲームを始めたつもりがしかし!?…
たった一つのスキルのせい?…で起きる波乱万丈な冒険物語。
※本作品はPCで編集・改行がされて居る為、スマホ・タブレットにおける
縦読みでの読書は読み難い点が出て来ると思います…それでも良いと言う方は……
ゆっくりしていってね!!!
※ 現在書き直し慣行中!!!
親友と婚約者に裏切られ仕事も家も失い自暴自棄になって放置されたダンジョンで暮らしてみたら可愛らしいモンスターと快適な暮らしが待ってました
空地大乃
ファンタジー
ダンジョンが日常に溶け込んだ世界――。
平凡な会社員の風間は、身に覚えのない情報流出の責任を押しつけられ、会社をクビにされてしまう。さらに、親友だと思っていた男に婚約者を奪われ、婚約も破棄。すべてが嫌になった風間は自暴自棄のまま山へ向かい、そこで人々に見捨てられた“放置ダンジョン”を見つける。
どこか自分と重なるものを感じた風間は、そのダンジョンに住み着くことを決意。ところが奥には、愛らしいモンスターたちがひっそり暮らしていた――。思いがけず彼らに懐かれた風間は、さまざまなモンスターと共にダンジョンでのスローライフを満喫していくことになる。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…
アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。
そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる