26 / 52
第一章 社畜、パパになる
26.社畜、戦う! ※一部別視点
しおりを挟む
さぁ、やり返すと言ってもどうするべきだろうか。
俺達は作戦を考えるためにその場に止まった。
「ゴボタ、ついにダンナ様は諦めたようね」
「にひひひ!」
ホワイトとゴボタは何か勘違いしているようだが、ゆっくりと近づいてきた。
俺を捕まえようと二人の手は素早く動いている。
「ゴボォ?」
だが、目が良いゴボタは気づいたのだろう。
目の前で俺らの家が燃やされていることを――。
「ああ、俺らの家が壊されて燃えているな」
「ゴボオオオオオ!」
すぐに向かおうとするゴボタの手を持って引き止める。
簡単に爆発できちゃう宇宙人だ。
何をするのかもわからないし、最悪ゴボタも殺されるかもしれない。
ただ、これ以上荒らされるわけにはいかない。
火が森に移って、大火事になるかもしれないからな。
「ここが危ないところだと思わせて、逃げるように誘導するしかないな」
「でもどうやって追い返しますか?」
考えている間にも家は壊されてしまう。
そんな中、声を上げたのはリーゼントだった。
「ボス、スクーターで怯えさせるのはどうですか?」
さすがにスクーターでは驚かないだろう。
ひょっとしたらスクーターの存在を知っている人物の可能性もあるからな。
宇宙人だからきっと未確認飛行物体に乗っている。
スクーターぐらいじゃびっくりしない。
「いや、多分無理……じゃないかもな」
ここの世界に来てからスクーターは摩訶不思議な進化を遂げた。
エンジン音がおかしいのだ。
それに最近は変な鳴き声に聞こえてくる。
俺はみんなに作戦方法を伝える。
今回の鍵になるのはみんなのチームワークとゴボタの足の速さになるだろう。
ホワイトに魔宝石をいくつか渡して、俺達は早速別行動することにした。
♢
「ハンモックを作るゴブリンって相当頭良いよな?」
「ひょっとしたら人間並の知識があるぞ」
ゴブリンと言えば魔物の中では最下級の魔物だ。
そこから武器の使い方を知っているハイゴブリン、魔法が使えるゴブリンメイジ、それをまとめるゴブリンキングと進化していく。
ただ、ゴブリンキングと戦ったやつでも、こんなに良い生活はしていなかったはず。
あいつらは基本的に全員共通して言えるのは、頭が弱いってことだ。
「おい、これって魔法石か?」
「いや、魔法石ならこんな輝きはないはずだ」
謎の家から魔法石に似ているが、輝きが全く違うまるで宝石のような石が出てきた。
何の石かはわからないが、ダンジョン配信者の探索者として働いている俺らには撮れ高になる。
「この石魔力があるぞ」
このパーティー唯一の魔法使いが、魔力を認識したってことは、新しいダンジョン産の宝石なのかもしれない。
ひょっとしたらゲームではお馴染みのアクセサリー装備ができるかもしれない。
魔法が使えない俺も、手を突き出して魔法を飛ばせるようになるのも遠くはないだろう。
考えただけでもオタク心がくすぐられる。
「できるだけ回収して帰るぞ!」
ここを拠点としているやつが帰ってきたら、俺達の命はないだろう。
爆発の影響で逃げているかもしれないが、ここは全く被害がないからな。
「回収したぞ」
「よし、帰る――」
帰ろうとしたタイミングで異変を感じた。
何者かが俺達を見ていた。
どこにいるのかはわからないが、はっきりと視線を感じる。
「グワアアアアア!」
謎の咆哮が森の中から聞こえてくる。
それと同時に火の玉がいくつか飛んできた。
あれは火属性魔法だ。
「ここは俺に任せろ!」
それを相殺するように火属性魔法を放つ。
魔法を放つ存在がいるだけで、ダンジョンとしては高レベルになる。
俺達能力者の中でもスキルとして魔法を使えるやつはいる。
ただ、その強さは魔物と比べて劣ることが多い。
「やばい、すぐに逃げるぞ!」
「ブオオオオン!」
今度はまた違う咆哮が聞こえてきた。
ひょっとしたら何匹も桁違いの化け物がいるのかもしれない。
「うぉ、今度は毒属性魔法か!」
俺達は必死に魔法を避けながら体勢を整えていく。
「なんだこいつら!」
「いつ姿を表すかわからねえ。魔法だけは気をつけて離脱する」
少しずつ様子を伺いながら後ろに下がっていく。
すると森から何かが現れた。
ただ、早すぎて俺たちの目では視認できないほどだ。
何か見たことあるような形のような気もするが、そこからも魔法が次々と放たれる。
「チッ! 次から次へと……」
「俺達が隙間を作るから、最大魔法を放ってくれ!」
「わかった」
俺とタンク役のもう一人で魔法使いを守る。
素早く動いている方が魔法は弱いため、俺は剣で叩き切る。
「うわ、毒で溶けやがった」
切れる魔法なら良いが、毒で剣は溶かされてしまった。
あまりの強さに俺は死を覚悟した。
命が助かるだけでも幸運だろう。
ただ、そうなるように動き出さないと、幸運も逃げてしまう。
「よし、いけるぞ!」
魔法の発動準備ができたようだ。
「わかった」
俺達はすぐに武器を戻すと、一箇所に集まる。
「ファイヤーバースト」
地面から火柱がいくつも展開される。
異変に気づき俺らの周囲を回っていた奴も遠く離れていく。
その隙間を狙って俺達は急いで走る。
「おい、あの石はいいのか?」
重くて荷物になる宝石のような石はその場に置いていく。
あんなものを持って行ったら、すぐに追いつかれてしまうからな。
「まずは生きて帰ることが先だ! 上位ランクにここは任せるしかない」
俺らはダンジョン配信をする探索者だ。
この動画を国や高ランク探索者に売れば良い金になるだろう。
高ランクの新ダンジョンの情報は誰だって欲しいからな。
きっと置いていった石なんて気にならなくなる。
それにわずかにポケットに忍びこませているからな。
俺達は必死にダンジョンの入り口まで駆け抜ける。
ああ、もうあんな怪物とは戦いたくない。
俺はチラッと後ろを振り返り、もう二度とこのダンジョンには来ないと誓った。
俺達は作戦を考えるためにその場に止まった。
「ゴボタ、ついにダンナ様は諦めたようね」
「にひひひ!」
ホワイトとゴボタは何か勘違いしているようだが、ゆっくりと近づいてきた。
俺を捕まえようと二人の手は素早く動いている。
「ゴボォ?」
だが、目が良いゴボタは気づいたのだろう。
目の前で俺らの家が燃やされていることを――。
「ああ、俺らの家が壊されて燃えているな」
「ゴボオオオオオ!」
すぐに向かおうとするゴボタの手を持って引き止める。
簡単に爆発できちゃう宇宙人だ。
何をするのかもわからないし、最悪ゴボタも殺されるかもしれない。
ただ、これ以上荒らされるわけにはいかない。
火が森に移って、大火事になるかもしれないからな。
「ここが危ないところだと思わせて、逃げるように誘導するしかないな」
「でもどうやって追い返しますか?」
考えている間にも家は壊されてしまう。
そんな中、声を上げたのはリーゼントだった。
「ボス、スクーターで怯えさせるのはどうですか?」
さすがにスクーターでは驚かないだろう。
ひょっとしたらスクーターの存在を知っている人物の可能性もあるからな。
宇宙人だからきっと未確認飛行物体に乗っている。
スクーターぐらいじゃびっくりしない。
「いや、多分無理……じゃないかもな」
ここの世界に来てからスクーターは摩訶不思議な進化を遂げた。
エンジン音がおかしいのだ。
それに最近は変な鳴き声に聞こえてくる。
俺はみんなに作戦方法を伝える。
今回の鍵になるのはみんなのチームワークとゴボタの足の速さになるだろう。
ホワイトに魔宝石をいくつか渡して、俺達は早速別行動することにした。
♢
「ハンモックを作るゴブリンって相当頭良いよな?」
「ひょっとしたら人間並の知識があるぞ」
ゴブリンと言えば魔物の中では最下級の魔物だ。
そこから武器の使い方を知っているハイゴブリン、魔法が使えるゴブリンメイジ、それをまとめるゴブリンキングと進化していく。
ただ、ゴブリンキングと戦ったやつでも、こんなに良い生活はしていなかったはず。
あいつらは基本的に全員共通して言えるのは、頭が弱いってことだ。
「おい、これって魔法石か?」
「いや、魔法石ならこんな輝きはないはずだ」
謎の家から魔法石に似ているが、輝きが全く違うまるで宝石のような石が出てきた。
何の石かはわからないが、ダンジョン配信者の探索者として働いている俺らには撮れ高になる。
「この石魔力があるぞ」
このパーティー唯一の魔法使いが、魔力を認識したってことは、新しいダンジョン産の宝石なのかもしれない。
ひょっとしたらゲームではお馴染みのアクセサリー装備ができるかもしれない。
魔法が使えない俺も、手を突き出して魔法を飛ばせるようになるのも遠くはないだろう。
考えただけでもオタク心がくすぐられる。
「できるだけ回収して帰るぞ!」
ここを拠点としているやつが帰ってきたら、俺達の命はないだろう。
爆発の影響で逃げているかもしれないが、ここは全く被害がないからな。
「回収したぞ」
「よし、帰る――」
帰ろうとしたタイミングで異変を感じた。
何者かが俺達を見ていた。
どこにいるのかはわからないが、はっきりと視線を感じる。
「グワアアアアア!」
謎の咆哮が森の中から聞こえてくる。
それと同時に火の玉がいくつか飛んできた。
あれは火属性魔法だ。
「ここは俺に任せろ!」
それを相殺するように火属性魔法を放つ。
魔法を放つ存在がいるだけで、ダンジョンとしては高レベルになる。
俺達能力者の中でもスキルとして魔法を使えるやつはいる。
ただ、その強さは魔物と比べて劣ることが多い。
「やばい、すぐに逃げるぞ!」
「ブオオオオン!」
今度はまた違う咆哮が聞こえてきた。
ひょっとしたら何匹も桁違いの化け物がいるのかもしれない。
「うぉ、今度は毒属性魔法か!」
俺達は必死に魔法を避けながら体勢を整えていく。
「なんだこいつら!」
「いつ姿を表すかわからねえ。魔法だけは気をつけて離脱する」
少しずつ様子を伺いながら後ろに下がっていく。
すると森から何かが現れた。
ただ、早すぎて俺たちの目では視認できないほどだ。
何か見たことあるような形のような気もするが、そこからも魔法が次々と放たれる。
「チッ! 次から次へと……」
「俺達が隙間を作るから、最大魔法を放ってくれ!」
「わかった」
俺とタンク役のもう一人で魔法使いを守る。
素早く動いている方が魔法は弱いため、俺は剣で叩き切る。
「うわ、毒で溶けやがった」
切れる魔法なら良いが、毒で剣は溶かされてしまった。
あまりの強さに俺は死を覚悟した。
命が助かるだけでも幸運だろう。
ただ、そうなるように動き出さないと、幸運も逃げてしまう。
「よし、いけるぞ!」
魔法の発動準備ができたようだ。
「わかった」
俺達はすぐに武器を戻すと、一箇所に集まる。
「ファイヤーバースト」
地面から火柱がいくつも展開される。
異変に気づき俺らの周囲を回っていた奴も遠く離れていく。
その隙間を狙って俺達は急いで走る。
「おい、あの石はいいのか?」
重くて荷物になる宝石のような石はその場に置いていく。
あんなものを持って行ったら、すぐに追いつかれてしまうからな。
「まずは生きて帰ることが先だ! 上位ランクにここは任せるしかない」
俺らはダンジョン配信をする探索者だ。
この動画を国や高ランク探索者に売れば良い金になるだろう。
高ランクの新ダンジョンの情報は誰だって欲しいからな。
きっと置いていった石なんて気にならなくなる。
それにわずかにポケットに忍びこませているからな。
俺達は必死にダンジョンの入り口まで駆け抜ける。
ああ、もうあんな怪物とは戦いたくない。
俺はチラッと後ろを振り返り、もう二度とこのダンジョンには来ないと誓った。
6
あなたにおすすめの小説
異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました
黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。
彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。
戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。
現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと!
「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」
ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。
絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。
伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進!
迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る!
これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー!
美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。
人生、逆転できないことなんて何もない!
【一秒クッキング】追放された転生人は最強スキルより食にしか興味がないようです~元婚約者と子犬と獣人族母娘との旅~
御峰。
ファンタジー
転生を果たした主人公ノアは剣士家系の子爵家三男として生まれる。
十歳に開花するはずの才能だが、ノアは生まれてすぐに才能【アプリ】を開花していた。
剣士家系の家に嫌気がさしていた主人公は、剣士系のアプリではなく【一秒クッキング】をインストールし、好きな食べ物を食べ歩くと決意する。
十歳に才能なしと判断され婚約破棄されたが、元婚約者セレナも才能【暴食】を開花させて、実家から煙たがれるようになった。
紆余曲折から二人は再び出会い、休息日を一緒に過ごすようになる。
十二歳になり成人となったノアは晴れて(?)実家から追放され家を出ることになった。
自由の身となったノアと家出元婚約者セレナと可愛らしい子犬は世界を歩き回りながら、美味しいご飯を食べまくる旅を始める。
その旅はやがて色んな国の色んな事件に巻き込まれるのだが、この物語はまだ始まったばかりだ。
※ファンタジーカップ用に書き下ろし作品となります。アルファポリス優先投稿となっております。
10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)
犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。
意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。
彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。
そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。
これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。
○○○
旧版を基に再編集しています。
第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。
旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。
この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
過労死して転生したら『万能農具』を授かったので、辺境でスローライフを始めたら、聖獣やエルフ、王女様まで集まってきて国ごと救うことになりました
黒崎隼人
ファンタジー
過労の果てに命を落とした青年が転生したのは、痩せた土地が広がる辺境の村。彼に与えられたのは『万能農具』という一見地味なチート能力だった。しかしその力は寂れた村を豊かな楽園へと変え、心優しきエルフや商才に長けた獣人、そして国の未来を憂う王女といった、かけがえのない仲間たちとの絆を育んでいく。
これは一本のクワから始まる、食と笑い、もふもふに満ちた心温まる異世界農業ファンタジー。やがて一人の男のささやかな願いが、国さえも救う大きな奇跡を呼び起こす物語。
家の庭にダンジョンができたので、会社辞めました。
希羽
ファンタジー
都内のブラックIT企業で働く社畜・佐藤健太(27歳)。
手取り18万、残業100時間。唯一の資産は、亡き祖母から相続した郊外のボロ戸建てだけ。
「このまま死ぬのかな……」
そう絶望していたある夜、庭の物置の裏に謎の穴が出現する。
そこは、なぜか最弱モンスターしか出ないのに、ドロップアイテムだけは最高ランクという、奇跡のボーナスダンジョンだった。
試しにスライムを叩いたら、出てきた宝石の査定額はなんと――【1,000,000円】。
「……え、これ一個で、俺の年収の3分の1?」
スマホアプリで即換金、ドローン配送で手間いらず。
たった10分の庭仕事で5000万円を稼ぎ出した健太は、翌朝、上司に辞表を叩きつけることを決意する。
※本作は小説家になろうでも投稿しています。
最安もふもふ三匹に名前をつける変な冒険者ですが、この子たちの力を引き出せるのは私だけです ~精霊偏愛録~
Lihito
ファンタジー
精霊に名前をつける冒険者は、たぶん私だけだ。
うさぎのノル、狐のルゥ、モモンガのピノ。三匹とも最安の契約で、手のひらに乗るサイズ。周りからは「手乗り精霊で何ができる」と笑われている。
でも、この子たちへの聞き方を変えるだけで、返ってくる答えはまるで違う。三匹の情報を重ねれば、上位の精霊一体では見えないものが見える。
上位パーティが三度失敗した大型討伐。私は戦わない。ノルに地中を、ピノに上空を、ルゥに地上を調べさせて、答えを組み上げる。
——この世界の精霊の使い方、みんな間違ってませんか?
元王城お抱えスキル研究家の、モフモフ子育てスローライフ 〜スキル:沼?!『前代未聞なスキル持ち』の成長、見守り生活〜
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
「エレンはね、スレイがたくさん褒めてくれるから、ここに居ていいんだって思えたの」
***
魔法はないが、神から授かる特殊な力――スキルが存在する世界。
王城にはスキルのあらゆる可能性を模索し、スキル関係のトラブルを解消するための専門家・スキル研究家という職が存在していた。
しかしちょうど一年前、即位したばかりの国王の「そのようなもの、金がかかるばかりで意味がない」という鶴の一声で、職が消滅。
解雇されたスキル研究家のスレイ(26歳)は、ひょんな事から縁も所縁もない田舎の伯爵領に移住し、忙しく働いた王城時代の給金貯蓄でそれなりに広い庭付きの家を買い、元来からの拾い癖と大雑把な性格が相まって、拾ってきた動物たちを放し飼いにしての共同生活を送っている。
ひっそりと「スキルに関する相談を受け付けるための『スキル相談室』」を開業する傍ら、空いた時間は冒険者ギルドで、住民からの戦闘伴わない依頼――通称:非戦闘系依頼(畑仕事や牧場仕事の手伝い)を受け、スローな日々を謳歌していたスレイ。
しかしそんな穏やかな生活も、ある日拾い癖が高じてついに羊を連れた人間(小さな女の子)を拾った事で、少しずつ様変わりし始める。
スキル階級・底辺<ボトム>のありふれたスキル『召喚士』持ちの女の子・エレンと、彼女に召喚されたただの羊(か弱い非戦闘毛動物)メェ君。
何の変哲もない子たちだけど、実は「動物と会話ができる」という、スキル研究家のスレイでも初めて見る特殊な副効果持ちの少女と、『特性:沼』という、ヘンテコなステータス持ちの羊で……?
「今日は野菜の苗植えをします」
「おー!」
「めぇー!!」
友達を一千万人作る事が目標のエレンと、エレンの事が好きすぎるあまり、人前でもお構いなくつい『沼』の力を使ってしまうメェ君。
そんな一人と一匹を、スキル研究家としても保護者としても、スローライフを通して褒めて伸ばして導いていく。
子育て成長、お仕事ストーリー。
ここに爆誕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる