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125.ペンダント
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――――――――――――――――――――
6月5日
毎日刺激だらけで大変だ。今日はウォーレンが初めてハイハイをした。セリナとルイスよりも私とカナタが喜んで二人は笑っていた。
できないと思っていた子育てに関わることができて本当に二人には感謝している。
6月7日
今日は帝国の人が村にやってきた。どうやらカナタを探しているのだろう。セリナが隠蔽魔法を使うことで私達の正体を隠した。そろそろこの村を離れる時が来たのだろうか。
6月8日
昨日帝国から来てた人は山で遺体として発見された。何者かに殺された状態で出来たが体は痩けて生命を吸い取られている気がした。
6月13日
この間ジャインアントボアを倒したのにまた魔物が現れたようだ。最近頻度が増えた気がした。
6月17日
突然地面が揺れて村中はパニックとなった。セリナとルイスは外に出るとすぐに装備を整えた。カナタも行くと言い出したが二人に止められ村を守るために残ることになった。
ウォーレンを預かろうとしたが鉄壁箱というのに入れておけば大丈夫と言っていた。
6月19日
二日間地面は揺れ続け、鳴り響いた音はやっと止まった。私とカナタは三人の帰りを待った。
6月20日
寝ずにずっと待っていたが帰ってくることはなかった。村を出る前に伝言を聞いていた私達は山に向かうことにした。
6月21日
そこには以前あった綺麗な自然はなく荒れ果てた荒野になっていた。ただ一部を除いては……。
箱を抱きかかえた形で白骨化した遺体が倒れていた。すぐに私達はわかった。その遺体がセリナとルイスのものだと。
箱を開けるとそこにはウォーレンとペンダントが置いてあった。
私達はセリナとルイスの遺体を村に持ち帰ることにした。
6月22日
王都から勇者と呼ばれる人達が駆けつけた。ただもう片付いた後ですでにセリナとルイスはこの世を去っていた。
勇者が言うには魔王が復活したと言っていた。その魔王を倒すために二人は命をかけたのだろう。
二人の遺体は村の中心にある木に埋めることになった。
6月23日
ウォーレンが泣き止まない。両親を失った悲しみでずっと泣いているのだろう。私とカナタも寄り添うようにずっと抱きかかえた。
6月24日
カナタと話し合った結果私達がウォーレンを育てることになった。少しだけ若い祖母と祖父だけどよろしくね。
――――――――――――――――――――
「これで日記は終わりか……」
どうやら育児日記だと思ったものはそうではなかったらしい。
俺は隣にあったペンダントを手に取ると小さなボタンがあった。
「これってにいちゃの家族?」
「多分そうだな」
「みんな幸せそうだね」
ペンダントの中には当時の状態がそのまま残されたような紙が入っていた。五人で写っているその姿はみんな笑顔だ。
「ああ、俺って愛されてたんだな」
小さい頃は親がいないことを気にしていた。
「当たり前だ。 俺達を助けてくれた勇者で英雄の息子だから嫌いなやつはいないだろう」
俺の親は勇者だった。それだけも尊敬できるのに魔王を倒すほどだったとは……。
優しいのにどこかよそよそしい村の大人達は俺が勇者の子どもということを知っていたのだろう。
「今度じいじとばあばにも聞いてみたらどうかな? 同じ勇者なら知ってるかもよ?」
「ああ、たしかにそうかもな」
「今日はもう遅いからゆっくり休めよ。 また明日セリナさんとルイスさんが埋められているところに行ってみるといい」
村長に勧められ明日俺は両親に会いに行くことにした。俺の夢だった勇者になったという報告も含めたたくさん話したいことがある。
俺は初めて両親の正体を知ることとなった。
6月5日
毎日刺激だらけで大変だ。今日はウォーレンが初めてハイハイをした。セリナとルイスよりも私とカナタが喜んで二人は笑っていた。
できないと思っていた子育てに関わることができて本当に二人には感謝している。
6月7日
今日は帝国の人が村にやってきた。どうやらカナタを探しているのだろう。セリナが隠蔽魔法を使うことで私達の正体を隠した。そろそろこの村を離れる時が来たのだろうか。
6月8日
昨日帝国から来てた人は山で遺体として発見された。何者かに殺された状態で出来たが体は痩けて生命を吸い取られている気がした。
6月13日
この間ジャインアントボアを倒したのにまた魔物が現れたようだ。最近頻度が増えた気がした。
6月17日
突然地面が揺れて村中はパニックとなった。セリナとルイスは外に出るとすぐに装備を整えた。カナタも行くと言い出したが二人に止められ村を守るために残ることになった。
ウォーレンを預かろうとしたが鉄壁箱というのに入れておけば大丈夫と言っていた。
6月19日
二日間地面は揺れ続け、鳴り響いた音はやっと止まった。私とカナタは三人の帰りを待った。
6月20日
寝ずにずっと待っていたが帰ってくることはなかった。村を出る前に伝言を聞いていた私達は山に向かうことにした。
6月21日
そこには以前あった綺麗な自然はなく荒れ果てた荒野になっていた。ただ一部を除いては……。
箱を抱きかかえた形で白骨化した遺体が倒れていた。すぐに私達はわかった。その遺体がセリナとルイスのものだと。
箱を開けるとそこにはウォーレンとペンダントが置いてあった。
私達はセリナとルイスの遺体を村に持ち帰ることにした。
6月22日
王都から勇者と呼ばれる人達が駆けつけた。ただもう片付いた後ですでにセリナとルイスはこの世を去っていた。
勇者が言うには魔王が復活したと言っていた。その魔王を倒すために二人は命をかけたのだろう。
二人の遺体は村の中心にある木に埋めることになった。
6月23日
ウォーレンが泣き止まない。両親を失った悲しみでずっと泣いているのだろう。私とカナタも寄り添うようにずっと抱きかかえた。
6月24日
カナタと話し合った結果私達がウォーレンを育てることになった。少しだけ若い祖母と祖父だけどよろしくね。
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「これで日記は終わりか……」
どうやら育児日記だと思ったものはそうではなかったらしい。
俺は隣にあったペンダントを手に取ると小さなボタンがあった。
「これってにいちゃの家族?」
「多分そうだな」
「みんな幸せそうだね」
ペンダントの中には当時の状態がそのまま残されたような紙が入っていた。五人で写っているその姿はみんな笑顔だ。
「ああ、俺って愛されてたんだな」
小さい頃は親がいないことを気にしていた。
「当たり前だ。 俺達を助けてくれた勇者で英雄の息子だから嫌いなやつはいないだろう」
俺の親は勇者だった。それだけも尊敬できるのに魔王を倒すほどだったとは……。
優しいのにどこかよそよそしい村の大人達は俺が勇者の子どもということを知っていたのだろう。
「今度じいじとばあばにも聞いてみたらどうかな? 同じ勇者なら知ってるかもよ?」
「ああ、たしかにそうかもな」
「今日はもう遅いからゆっくり休めよ。 また明日セリナさんとルイスさんが埋められているところに行ってみるといい」
村長に勧められ明日俺は両親に会いに行くことにした。俺の夢だった勇者になったという報告も含めたたくさん話したいことがある。
俺は初めて両親の正体を知ることとなった。
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