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第二章 婚前旅行編
23 恋話
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「わぁ……」
ミリアの部屋に招かれた綾は、あんぐりと口を開けた。
「ちょっと可愛らしすぎるわよね」
ミリアも苦笑する。ピンクを基調にした、かわいいものを詰め込みましたと言わんばかりの部屋は、最初に見た時は驚いたものだ。今ではすっかり慣れてしまったが。
綾ははっと口を閉じ、ぎこちなく首を横に振った。
「いえ……ミリア様にはお似合いだと思います」
「ミリアちゃんは奇跡の童顔だものね~」
「……あまり喜べないですけど、褒め言葉として受け取ります」
三人は丸いテーブルを囲んで席に着いた。うさ耳を生やした給仕が紅茶と茶菓子を提供してくれる。
ローラは湯気の立つ紅茶を一口飲むと、ミリアに目を向けた。
「で、女子会って何するの?」
「まぁ! ローラったら、恋話に決まってるじゃない!」
美しい所作で紅茶に口をつけた綾は思い切り噎せた。
「けほっ……こ、恋……ですか?」
「ええ。まずは綾ちゃんね」
「私、お付き合いしている方はいないのですが――」
「そうなの? ギルバートさんはお手紙でそれはもう熱烈にあなたへの愛を綴っていましたよ」
調教後しばらくはミリアへの賛辞、会いたいという嘆願で溢れていた手紙の内容が、ある日を境に一人の少女への愛を綴ったものに一変した。なぜそれをミリアに伝えるのかと何度も首をひねったものだ。
ミリアの暴露に綾の顔が赤く染まる。
ローラとミリアは顔を見合わせた。ギルバートの一方的な想いかと思っていたが、そうでもなさそうだ。
「綾ちゃんは、ギルバートさんのことどう思っているの?」
綾は目を伏せた。結ばれた黒髪がさらりと揺れる。
「ギルバート様は……」
ミリア達は微笑ましそうに言い淀む綾を見つめた。
「最初はこの上ないろくでなしだと思っていました」
いたたまれない空気が、部屋を満たす。
その間も綾は当時を思い出しているのか、冷たい声音で文句を言う。
「仕事はろくにしないからお父さまも休みが取れずに働きっ放しですし、耳に挟む噂といえば、やれ次はどこそこのお嬢さんに手を出したとか、やれ賭け事に嵌って大負けしたとかで、もう本当に悪い印象しかなくて」
調教前のギルバートを知る二人はあぁ、と納得してしまう。
でも、と綾の声の調子が変わる。
「私がギルバート様と初めて顔を合わせたのは、あの方が馬鹿な陰謀を企んで失敗した後なんです」
つまり、調教後のギルバートだ。
「お父さまに忘れ物を届けに行った時、その場にギルバート様もいて」
綾はギルバートの顔を知らなかった。初めて見た彼に、こんなに美しい男性がいるのかと驚いた事実は、胸に秘めておく。
「開口一番に、結婚してくれと言われた時は、本当に身の毛もよだつほど気持ち悪かったです」
ありえない発言に、確かに感じたはずの胸の高鳴りもどこかへ行ってしまった。
「……ギルバートさん、本能に忠実なところは変わらなかったんですね」
「ミリアちゃんがもう少し調教したら治るんじゃない?」
そもそも、ギルバートは立派な成人男性で、綾はぎりぎり結婚可能な年齢の、まだ子供といってもいい身だ。
綾は、本気なわけがないと思ったが、ミリアという女神に出会ったギルバートは本気だった。
「その日以来、ギルバート様は毎日手紙と花を送ってきて……最初は気持ち悪いだけだったのに、なんだか最近はギルバート様の手紙や訪問を待っている私に気づいて……自分の気持ちが、よく分からないんです」
綾は、ギルバートについて語る自分の目が、声が熱を帯びていることに気づいていない。
年長者二人は、恋心が芽生え始めている少女を抱きしめた。
「わっ、どうしたんですか?」
「若いっていいわね~」
「そうね」
ひとしきり撫でまわすと、満足した二人は何事もなかったかのように席に着く。ぐしゃぐしゃにされた綾はほっと息を吐いた。
ふと綾は表情を曇らせる。
「そういえば、一つ悩みが……」
「どうしたの?」
「万が一ですよ、私とギルバート様がお付き合いすることになったとして、あの方は私の幼い見た目に惹かれたわけじゃないですか」
ローラは綾の言わんとすることがわかった。
「あぁ、綾ちゃんが成長したら、ギルバート様の想いが変わるんじゃないかって心配なのね」
「し、心配とかじゃないんですけど……ちょっと気になって」
「わたしの希望も少し入っていますけど、綾ちゃんは成長してもこのままの姿な気がします」
「まぁ大人になっても、もともとギルバート様ってグラマラスな女性が好きだったんだから、それでも良いって思ってそうだけどね~」
綾は顔を引きつらせた。
「……なるほど。私はこのままか、豊満な身体つきに成長しないといけないんですね」
そう言いながら、視線はローラの胸に向いている。
「でもですよ」
同じくローラの胸に視線が釘付けのミリアが口を開く。
「見た目が変わったくらいで心変わりする男性なんて、こっちから願い下げじゃないですか?」
目から鱗が落ちた、とはまさにこのことだと綾は思った。
「……確かに、そうですね」
ミリアは柔らかく微笑む。
「もしギルバート様が、綾ちゃんの成長に伴って愛が無くなったなんてふざけたことを言い出したら、わたしに教えてくださいね。……教育し直してあげますから」
「あたしも手伝うわ~」
緊張と不安で強張っていた綾の表情も解れる。
「……なんだか、気が楽になりました」
「そう? 良かったわ。女子会開いた甲斐がありましたね」
三人はしばらく菓子に舌鼓を打って大人しくしていたが、綾がすっと手を挙げた。
「私だけ話をさせられるのはずるいので、お二方の恋話も聴きたいです」
「そういえばわたし、ローラとウィルの馴れ初めを知らないわ」
「馴れ初めねぇ……もう何百年も前のことだし、あんまり覚えてないわ。ただ出会った頃のウィル坊は、生意気だったけど女の子みたいに可愛くて、ドレスもとっても――」
「他人の黒歴史を暴露するのは勘弁してくれないか」
冷ややかだが怒気を含んだ声が割って入る。
「あら、ウィル。ノックくらいしてくれたらいいのに」
「しましたよ。何度も。貴女方が全く、これっぽちも気づかなかっただけで」
「ごめんなさい。つい話に夢中になっていました」
ミリアが眉を下げて謝ると、ウィルは嘆息した。
「はぁ……いいですよ。それより、そちらのお嬢さんの晩餐を用意した方がいいか聞いて来いと料理長に頼まれまして」
「いえ、そんなに長居は――」
「用意してください。あとこの部屋に枕を二つ持ってきてもらいたいわ」
「え⁉︎ そんな、ミリア様と同じベッドで寝るなんて――」
固辞する綾を、ミリアは優しく説得する。
「わたしのベッド、大きすぎて一人で寝るには寂しいの。……だめかしら?」
可愛らしく上目遣いでお願いされては、綾も断れない。あっさり陥落してしまう。
「ミリア様のお願いとあらば、なんなりと」
「決まりね。アシュレイ家にも連絡しておいて」
「かしこまりました」
ウィルはさっさと部屋を出て行こうとするが、扉を閉める直前、ローラに念押しした。
「ローラ、余計なことは言うなよ」
「はいはい」
バタン、と完全に扉が閉まると、邪魔者がいなくなった女子たちはくすくすと笑った。
「言わないわけがないわよね」
「あれだけ念押しされたらこっちも気になりますよ」
ローラは伸びをした。
「まぁでも、着せ替えの話はやめとこうかしら。見せてあげられないし」
「他に何かある?」
「そうねぇ……あ、ウィル坊ったら、普段あんな澄ました顔でつれない態度とるけど、お酒を飲んだらすっごく甘えん坊なのよ」
「へぇ。意外とお酒に弱いのね」
「そうなの。泥酔した夜いきなりあたしの部屋に入ってきたと思ったらベッドに潜り込んできて――」
「待って。ローラ、綾ちゃんの教育に悪そうな話はやめましょ?」
「あら、ごめんなさいね」
悪びれた様子のないローラに、綾はどぎまぎしつつ無難に返す。
「いえ……その、とても仲がよろしいんですね」
「そういえば、二人はいつから付き合っているの?」
ローラは黙り込んだ。記憶を絞り出そうとしているようだ。
しばらく待つと、カッと目を見開く。
「思い出せた?」
「何てことなの……。あたし、ウィル坊に交際を申し込んだ覚えも、申し込まれた覚えもないわ」
「……ウィルもヘタレね」
多少はウィルもルーカスも、ギルバートの積極性を見習うべきなのかもしれない。
ローラは勢いよく立ち上がる。振動で、冷めた紅茶に波が立つ。
「こうしちゃいられないわ! ウィル坊を問い詰めてくる!」
嵐のように去ったローラに、残された二人は苦笑した。
「ミリア様の恋話、聴きたいです」
「それは寝るときまでのお楽しみにしましょう?」
二人は綾が身に纏う着物についての話などで大いに盛り上がり、晩餐も部屋に持ってきてもらった。
食事の時にはミリアの顔が見られるだろうと思っていたルーカスが、非常に落ち込んだのは言うまでもない。
ミリアの部屋に招かれた綾は、あんぐりと口を開けた。
「ちょっと可愛らしすぎるわよね」
ミリアも苦笑する。ピンクを基調にした、かわいいものを詰め込みましたと言わんばかりの部屋は、最初に見た時は驚いたものだ。今ではすっかり慣れてしまったが。
綾ははっと口を閉じ、ぎこちなく首を横に振った。
「いえ……ミリア様にはお似合いだと思います」
「ミリアちゃんは奇跡の童顔だものね~」
「……あまり喜べないですけど、褒め言葉として受け取ります」
三人は丸いテーブルを囲んで席に着いた。うさ耳を生やした給仕が紅茶と茶菓子を提供してくれる。
ローラは湯気の立つ紅茶を一口飲むと、ミリアに目を向けた。
「で、女子会って何するの?」
「まぁ! ローラったら、恋話に決まってるじゃない!」
美しい所作で紅茶に口をつけた綾は思い切り噎せた。
「けほっ……こ、恋……ですか?」
「ええ。まずは綾ちゃんね」
「私、お付き合いしている方はいないのですが――」
「そうなの? ギルバートさんはお手紙でそれはもう熱烈にあなたへの愛を綴っていましたよ」
調教後しばらくはミリアへの賛辞、会いたいという嘆願で溢れていた手紙の内容が、ある日を境に一人の少女への愛を綴ったものに一変した。なぜそれをミリアに伝えるのかと何度も首をひねったものだ。
ミリアの暴露に綾の顔が赤く染まる。
ローラとミリアは顔を見合わせた。ギルバートの一方的な想いかと思っていたが、そうでもなさそうだ。
「綾ちゃんは、ギルバートさんのことどう思っているの?」
綾は目を伏せた。結ばれた黒髪がさらりと揺れる。
「ギルバート様は……」
ミリア達は微笑ましそうに言い淀む綾を見つめた。
「最初はこの上ないろくでなしだと思っていました」
いたたまれない空気が、部屋を満たす。
その間も綾は当時を思い出しているのか、冷たい声音で文句を言う。
「仕事はろくにしないからお父さまも休みが取れずに働きっ放しですし、耳に挟む噂といえば、やれ次はどこそこのお嬢さんに手を出したとか、やれ賭け事に嵌って大負けしたとかで、もう本当に悪い印象しかなくて」
調教前のギルバートを知る二人はあぁ、と納得してしまう。
でも、と綾の声の調子が変わる。
「私がギルバート様と初めて顔を合わせたのは、あの方が馬鹿な陰謀を企んで失敗した後なんです」
つまり、調教後のギルバートだ。
「お父さまに忘れ物を届けに行った時、その場にギルバート様もいて」
綾はギルバートの顔を知らなかった。初めて見た彼に、こんなに美しい男性がいるのかと驚いた事実は、胸に秘めておく。
「開口一番に、結婚してくれと言われた時は、本当に身の毛もよだつほど気持ち悪かったです」
ありえない発言に、確かに感じたはずの胸の高鳴りもどこかへ行ってしまった。
「……ギルバートさん、本能に忠実なところは変わらなかったんですね」
「ミリアちゃんがもう少し調教したら治るんじゃない?」
そもそも、ギルバートは立派な成人男性で、綾はぎりぎり結婚可能な年齢の、まだ子供といってもいい身だ。
綾は、本気なわけがないと思ったが、ミリアという女神に出会ったギルバートは本気だった。
「その日以来、ギルバート様は毎日手紙と花を送ってきて……最初は気持ち悪いだけだったのに、なんだか最近はギルバート様の手紙や訪問を待っている私に気づいて……自分の気持ちが、よく分からないんです」
綾は、ギルバートについて語る自分の目が、声が熱を帯びていることに気づいていない。
年長者二人は、恋心が芽生え始めている少女を抱きしめた。
「わっ、どうしたんですか?」
「若いっていいわね~」
「そうね」
ひとしきり撫でまわすと、満足した二人は何事もなかったかのように席に着く。ぐしゃぐしゃにされた綾はほっと息を吐いた。
ふと綾は表情を曇らせる。
「そういえば、一つ悩みが……」
「どうしたの?」
「万が一ですよ、私とギルバート様がお付き合いすることになったとして、あの方は私の幼い見た目に惹かれたわけじゃないですか」
ローラは綾の言わんとすることがわかった。
「あぁ、綾ちゃんが成長したら、ギルバート様の想いが変わるんじゃないかって心配なのね」
「し、心配とかじゃないんですけど……ちょっと気になって」
「わたしの希望も少し入っていますけど、綾ちゃんは成長してもこのままの姿な気がします」
「まぁ大人になっても、もともとギルバート様ってグラマラスな女性が好きだったんだから、それでも良いって思ってそうだけどね~」
綾は顔を引きつらせた。
「……なるほど。私はこのままか、豊満な身体つきに成長しないといけないんですね」
そう言いながら、視線はローラの胸に向いている。
「でもですよ」
同じくローラの胸に視線が釘付けのミリアが口を開く。
「見た目が変わったくらいで心変わりする男性なんて、こっちから願い下げじゃないですか?」
目から鱗が落ちた、とはまさにこのことだと綾は思った。
「……確かに、そうですね」
ミリアは柔らかく微笑む。
「もしギルバート様が、綾ちゃんの成長に伴って愛が無くなったなんてふざけたことを言い出したら、わたしに教えてくださいね。……教育し直してあげますから」
「あたしも手伝うわ~」
緊張と不安で強張っていた綾の表情も解れる。
「……なんだか、気が楽になりました」
「そう? 良かったわ。女子会開いた甲斐がありましたね」
三人はしばらく菓子に舌鼓を打って大人しくしていたが、綾がすっと手を挙げた。
「私だけ話をさせられるのはずるいので、お二方の恋話も聴きたいです」
「そういえばわたし、ローラとウィルの馴れ初めを知らないわ」
「馴れ初めねぇ……もう何百年も前のことだし、あんまり覚えてないわ。ただ出会った頃のウィル坊は、生意気だったけど女の子みたいに可愛くて、ドレスもとっても――」
「他人の黒歴史を暴露するのは勘弁してくれないか」
冷ややかだが怒気を含んだ声が割って入る。
「あら、ウィル。ノックくらいしてくれたらいいのに」
「しましたよ。何度も。貴女方が全く、これっぽちも気づかなかっただけで」
「ごめんなさい。つい話に夢中になっていました」
ミリアが眉を下げて謝ると、ウィルは嘆息した。
「はぁ……いいですよ。それより、そちらのお嬢さんの晩餐を用意した方がいいか聞いて来いと料理長に頼まれまして」
「いえ、そんなに長居は――」
「用意してください。あとこの部屋に枕を二つ持ってきてもらいたいわ」
「え⁉︎ そんな、ミリア様と同じベッドで寝るなんて――」
固辞する綾を、ミリアは優しく説得する。
「わたしのベッド、大きすぎて一人で寝るには寂しいの。……だめかしら?」
可愛らしく上目遣いでお願いされては、綾も断れない。あっさり陥落してしまう。
「ミリア様のお願いとあらば、なんなりと」
「決まりね。アシュレイ家にも連絡しておいて」
「かしこまりました」
ウィルはさっさと部屋を出て行こうとするが、扉を閉める直前、ローラに念押しした。
「ローラ、余計なことは言うなよ」
「はいはい」
バタン、と完全に扉が閉まると、邪魔者がいなくなった女子たちはくすくすと笑った。
「言わないわけがないわよね」
「あれだけ念押しされたらこっちも気になりますよ」
ローラは伸びをした。
「まぁでも、着せ替えの話はやめとこうかしら。見せてあげられないし」
「他に何かある?」
「そうねぇ……あ、ウィル坊ったら、普段あんな澄ました顔でつれない態度とるけど、お酒を飲んだらすっごく甘えん坊なのよ」
「へぇ。意外とお酒に弱いのね」
「そうなの。泥酔した夜いきなりあたしの部屋に入ってきたと思ったらベッドに潜り込んできて――」
「待って。ローラ、綾ちゃんの教育に悪そうな話はやめましょ?」
「あら、ごめんなさいね」
悪びれた様子のないローラに、綾はどぎまぎしつつ無難に返す。
「いえ……その、とても仲がよろしいんですね」
「そういえば、二人はいつから付き合っているの?」
ローラは黙り込んだ。記憶を絞り出そうとしているようだ。
しばらく待つと、カッと目を見開く。
「思い出せた?」
「何てことなの……。あたし、ウィル坊に交際を申し込んだ覚えも、申し込まれた覚えもないわ」
「……ウィルもヘタレね」
多少はウィルもルーカスも、ギルバートの積極性を見習うべきなのかもしれない。
ローラは勢いよく立ち上がる。振動で、冷めた紅茶に波が立つ。
「こうしちゃいられないわ! ウィル坊を問い詰めてくる!」
嵐のように去ったローラに、残された二人は苦笑した。
「ミリア様の恋話、聴きたいです」
「それは寝るときまでのお楽しみにしましょう?」
二人は綾が身に纏う着物についての話などで大いに盛り上がり、晩餐も部屋に持ってきてもらった。
食事の時にはミリアの顔が見られるだろうと思っていたルーカスが、非常に落ち込んだのは言うまでもない。
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