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教師になりたての頃は同僚との恋、はたまた生徒と禁断の恋なんてのもありかも。
なんて胸を踊らせていたこともあった。
今となってはなんてアホらしいことを考えていたのだろうと過去の自分が恥ずかしい。
実際は恋する余裕なんてなく、彼氏ももう何年もいないし気になる人もいない。
それに今年は初めてクラスを受け持つことになった。
初っ端から三年の担当に割り振られ色々と不安要素がありはしたが、数カ月も経てば嫌でも慣れる。
幸い、小さなイザコザはあれど大きな問題は起きていないし至って平和なクラスと言っていいだろう。
三年一組は優秀な生徒が多く、α型の生徒は全員このクラスにいる。
不安要素とは主にそのα型の生徒達のことなのだが、全く他を寄せ付けないというわけでもなく普通にコミュニケーションは取れている。ただ一人を除いては。
(東君……あの子苦手なんだよね)
東 圭、彼は見た目も派手だし性格に難があり過ぎる。
服装や態度についてやんわり何度か注意したが全く正される気配はない。
強く言えないのは彼自身が怖いのもあるが、一番は彼の両親が権力者であるためだ。
校長から直々に彼とは問題を起こさないようにと言われている。
自分は熱血教師というわけでもないし長いものには巻かれろ、だ。
「田中先生、ちょっと」
「はい?」
職員室で昼食を食べ終えた頃、校長先生に呼ばれた。
教師であれど校長に一人呼び出されるのは少し緊張してしまう。
他の教師の視線を受けながら隣接する校長室へ向かった。
「東君のことなんだけどね」
「彼が何か問題でも?」
「いや、今日彼の親御さんからコレを渡されてね」
「コレは……」
校長が差し出した大きい茶封筒を受け取る。
表面下部にこの地区で一番大きい病院名を見つけ、一つ思い至る。
「東君、先日の身体検査で何か異常があったんですか?」
「ええ、親御さんから絶対他言しないよう言われてね。個人情報だし当然なんだがね……この件に関しては保健医の芦田さんと私、そして田中先生のみ知っていることになっているので、くれぐれも生徒と他の先生に他言しないように」
「……は、はい」
物々しい校長の雰囲気に押され何も質問できなかった。
茶封筒の中身は他人の目のないところで確認するように言われた。
(一体何が入ってるっていうの)
昼休みもあと僅かであったが、あんな言われ方をして気にならないわけがない。
トイレの個室に入り、好奇と恐怖半々に茶封筒から中身を引き出す。
「血液検査…………え?嘘、でしょ……」
最初に目に飛び込んだ字に何か重い病気を患ったのだろうかと思ったが違った。
その下に記されていた再検査結果は私が想像もし得ないものだった。
被験者名:東 圭様 性別:男性
第二性別:β型
血液型 :B型
ご依頼日:XX年XX月XX日
ご報告日:XX年XX月XX日
再検査結果:後天性Ω型
なんて胸を踊らせていたこともあった。
今となってはなんてアホらしいことを考えていたのだろうと過去の自分が恥ずかしい。
実際は恋する余裕なんてなく、彼氏ももう何年もいないし気になる人もいない。
それに今年は初めてクラスを受け持つことになった。
初っ端から三年の担当に割り振られ色々と不安要素がありはしたが、数カ月も経てば嫌でも慣れる。
幸い、小さなイザコザはあれど大きな問題は起きていないし至って平和なクラスと言っていいだろう。
三年一組は優秀な生徒が多く、α型の生徒は全員このクラスにいる。
不安要素とは主にそのα型の生徒達のことなのだが、全く他を寄せ付けないというわけでもなく普通にコミュニケーションは取れている。ただ一人を除いては。
(東君……あの子苦手なんだよね)
東 圭、彼は見た目も派手だし性格に難があり過ぎる。
服装や態度についてやんわり何度か注意したが全く正される気配はない。
強く言えないのは彼自身が怖いのもあるが、一番は彼の両親が権力者であるためだ。
校長から直々に彼とは問題を起こさないようにと言われている。
自分は熱血教師というわけでもないし長いものには巻かれろ、だ。
「田中先生、ちょっと」
「はい?」
職員室で昼食を食べ終えた頃、校長先生に呼ばれた。
教師であれど校長に一人呼び出されるのは少し緊張してしまう。
他の教師の視線を受けながら隣接する校長室へ向かった。
「東君のことなんだけどね」
「彼が何か問題でも?」
「いや、今日彼の親御さんからコレを渡されてね」
「コレは……」
校長が差し出した大きい茶封筒を受け取る。
表面下部にこの地区で一番大きい病院名を見つけ、一つ思い至る。
「東君、先日の身体検査で何か異常があったんですか?」
「ええ、親御さんから絶対他言しないよう言われてね。個人情報だし当然なんだがね……この件に関しては保健医の芦田さんと私、そして田中先生のみ知っていることになっているので、くれぐれも生徒と他の先生に他言しないように」
「……は、はい」
物々しい校長の雰囲気に押され何も質問できなかった。
茶封筒の中身は他人の目のないところで確認するように言われた。
(一体何が入ってるっていうの)
昼休みもあと僅かであったが、あんな言われ方をして気にならないわけがない。
トイレの個室に入り、好奇と恐怖半々に茶封筒から中身を引き出す。
「血液検査…………え?嘘、でしょ……」
最初に目に飛び込んだ字に何か重い病気を患ったのだろうかと思ったが違った。
その下に記されていた再検査結果は私が想像もし得ないものだった。
被験者名:東 圭様 性別:男性
第二性別:β型
血液型 :B型
ご依頼日:XX年XX月XX日
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