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※このページは性的表現を含みます。
※♀(フタナリ)×♂の特殊設定ですので苦手な方は飛ばしてください。
※以後性的表現を含む場合は本番有り無し関わらずワンクッション挟みますのでご了承ください。
「んっ……りりこ……なぁ、もっと」
口を離すと唾液を滴らせながら舌足らずに強請る圭。
本来であればこんなとろけ顔の男を目の前にすればドン引きするだろうに今の自分は真逆の反応を示す。
達したことで戻ってきた僅かな理性がすぐさま吹っ飛ばされてしまいそうだった。
「おれ、オカシイんだっ……ずっと体が疼いて、け、ケツがなんか濡れ、て……その奥が熱くてっだからっ!」
「それ以上は、ダメ」
「っんで……!」
今の圭はたがが外れたままだ。
きっと私同様、いや私以上に体の変化に戸惑い翻弄されているはずだ。
何故私が拒否したのか頭で理解はしているだろう。
私が言うまでもなくこんな場所で事に及んで良いはずがないのだから。
いくらこれまでに相容れない仲だったといってもそれくらいの常識は持ち合わせているはずだ。
しかし体のせいで思っていることと反対の言葉を吐いては後悔している。
今もその証拠に違うんだと仕切りに首を振っては私に縋ってくる。
私に嫌われたくないのだと、震える手に、涙に濡れた目に、如実に現れていた。
「さっき素直に気持ちを言ったと思うんだけど……伝わってない?」
「な、何を……」
「好きだって言った、番になろうって言った。それでもまだ不安?体を繋げないと不安?」
「あ、俺、ちがっ」
「わかってる。体に引きずられるんでしょ?ねぇ、私だって同じだよ。何も考えなくて良いのなら今すぐ圭の中に入りたい」
「ぁ、ぁ、りりこ、そんな、言わな、でっ」
「でもここでじゃ嫌。私、初めてをこんなとこでしたくない。誰かに見られる危険があるようなとこでなんて絶対嫌だよ。ねぇわかって?私ね、圭が好きなの。こんな圭誰にも見せたくないの。私のだけなの」
「~~っ!!」
私も僅かばかりの理性が戻っただけで平常ではない。
だから普段思っても言わないようなことがスルスルと勝手に口から溢れていく。
それらは面白いほどに圭に動揺を与えていく。
さっきまで私に縋っていたのに、今は耳を塞ぎ顔を真赤にさせながら後退っている。
少しは理性が戻ってきたのだろうか。
「私の思い伝わった?まだ足りない?」
「いっいい!もう、いいから……それ以上は、心臓がもたねぇから……」
そう尻すぼみになりながら言う圭にまた理性が飛びそうになり私は反射的に自分の頬を抓った。
少し距離をあけたことで、圭の状態がよく見えてしまったのも原因だ。
股間を押さえ可哀想なほど体が震えている。
それはきっと体がずっと欲情しているから、熱が冷めないから。
できることなら私が自らその熱を発散させてあげたい。
だが、再び圭と接触して自分を抑えきれる自信は全く無かった。
(確か階段降りてすぐの場所にトイレがあったはず)
圭と睦み合っている最中に遠くにチャイムの音を聞いた気がする。
朝礼中でしかも屋上付近なら人気はないはずだ。
未だ熱を発散しきれていないのか私の体も微かに震えている。
若干足元が覚束ないまま立ち上がり、極力音を立てないよう移動する。
「……りりこ?」
「うん、誰もいない。ついて来て」
扉から顔だけを覗かせ周囲の気配を探るが、誰かがいる様子はない。
圭と一定の距離を保ったまま目的のトイレまで移動する。
トイレに着いて圭は合点がいったのか多少悲しそうな表情を見せたが、黙って個室に入っていった。
それを見届け自分は別の離れたトイレへと向かった。
(私、絶対に傷つけないから。獣みたいにがっついたりしないから。だって私獣じゃないし人間だし。これは私じゃなくてαっていう性別のせいなんだから)
私は一体何に誓いを立てているのだろうか。一体何に言い訳しているのだろうか。
角を曲がった瞬間、堪らず駆け出した。
(私、大切にしたいの、優しくしたいの、ねぇ、圭っ……!)
トイレの個室に駆け込み未だ引かぬ熱を慰める滑稽さに、圭の淫らな姿を思い浮かべてしまう自身にどうしようもなく泣きたくなった。
※♀(フタナリ)×♂の特殊設定ですので苦手な方は飛ばしてください。
※以後性的表現を含む場合は本番有り無し関わらずワンクッション挟みますのでご了承ください。
「んっ……りりこ……なぁ、もっと」
口を離すと唾液を滴らせながら舌足らずに強請る圭。
本来であればこんなとろけ顔の男を目の前にすればドン引きするだろうに今の自分は真逆の反応を示す。
達したことで戻ってきた僅かな理性がすぐさま吹っ飛ばされてしまいそうだった。
「おれ、オカシイんだっ……ずっと体が疼いて、け、ケツがなんか濡れ、て……その奥が熱くてっだからっ!」
「それ以上は、ダメ」
「っんで……!」
今の圭はたがが外れたままだ。
きっと私同様、いや私以上に体の変化に戸惑い翻弄されているはずだ。
何故私が拒否したのか頭で理解はしているだろう。
私が言うまでもなくこんな場所で事に及んで良いはずがないのだから。
いくらこれまでに相容れない仲だったといってもそれくらいの常識は持ち合わせているはずだ。
しかし体のせいで思っていることと反対の言葉を吐いては後悔している。
今もその証拠に違うんだと仕切りに首を振っては私に縋ってくる。
私に嫌われたくないのだと、震える手に、涙に濡れた目に、如実に現れていた。
「さっき素直に気持ちを言ったと思うんだけど……伝わってない?」
「な、何を……」
「好きだって言った、番になろうって言った。それでもまだ不安?体を繋げないと不安?」
「あ、俺、ちがっ」
「わかってる。体に引きずられるんでしょ?ねぇ、私だって同じだよ。何も考えなくて良いのなら今すぐ圭の中に入りたい」
「ぁ、ぁ、りりこ、そんな、言わな、でっ」
「でもここでじゃ嫌。私、初めてをこんなとこでしたくない。誰かに見られる危険があるようなとこでなんて絶対嫌だよ。ねぇわかって?私ね、圭が好きなの。こんな圭誰にも見せたくないの。私のだけなの」
「~~っ!!」
私も僅かばかりの理性が戻っただけで平常ではない。
だから普段思っても言わないようなことがスルスルと勝手に口から溢れていく。
それらは面白いほどに圭に動揺を与えていく。
さっきまで私に縋っていたのに、今は耳を塞ぎ顔を真赤にさせながら後退っている。
少しは理性が戻ってきたのだろうか。
「私の思い伝わった?まだ足りない?」
「いっいい!もう、いいから……それ以上は、心臓がもたねぇから……」
そう尻すぼみになりながら言う圭にまた理性が飛びそうになり私は反射的に自分の頬を抓った。
少し距離をあけたことで、圭の状態がよく見えてしまったのも原因だ。
股間を押さえ可哀想なほど体が震えている。
それはきっと体がずっと欲情しているから、熱が冷めないから。
できることなら私が自らその熱を発散させてあげたい。
だが、再び圭と接触して自分を抑えきれる自信は全く無かった。
(確か階段降りてすぐの場所にトイレがあったはず)
圭と睦み合っている最中に遠くにチャイムの音を聞いた気がする。
朝礼中でしかも屋上付近なら人気はないはずだ。
未だ熱を発散しきれていないのか私の体も微かに震えている。
若干足元が覚束ないまま立ち上がり、極力音を立てないよう移動する。
「……りりこ?」
「うん、誰もいない。ついて来て」
扉から顔だけを覗かせ周囲の気配を探るが、誰かがいる様子はない。
圭と一定の距離を保ったまま目的のトイレまで移動する。
トイレに着いて圭は合点がいったのか多少悲しそうな表情を見せたが、黙って個室に入っていった。
それを見届け自分は別の離れたトイレへと向かった。
(私、絶対に傷つけないから。獣みたいにがっついたりしないから。だって私獣じゃないし人間だし。これは私じゃなくてαっていう性別のせいなんだから)
私は一体何に誓いを立てているのだろうか。一体何に言い訳しているのだろうか。
角を曲がった瞬間、堪らず駆け出した。
(私、大切にしたいの、優しくしたいの、ねぇ、圭っ……!)
トイレの個室に駆け込み未だ引かぬ熱を慰める滑稽さに、圭の淫らな姿を思い浮かべてしまう自身にどうしようもなく泣きたくなった。
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