5 / 8
5
しおりを挟む
(え?ナニ?情欲?情熱でしょ?健全に燃え滾れよ?何でこんな題名の本置いてんだこのクソ学校!!)
パニクっている場合ではない、何とかしてこの状況を切り抜けろ、働け俺の頭。
唇に入間の指を感じながら必死で自分に喝を入れる。
とりあえず入間の手を掴んで離し、自分でもビックリするほどスムーズな動きで拘束から逃れた。
振り返った先の入間は俺の行動にポカンとしている。
卑猥な妄想も聞こえてこないしこのチャンスを逃してはならない。
「探してた本見つかったみたいだな。そろそろ昼休みも終わるし先に教室帰ってるから」
入間に喋る隙を与えずノンブレスでそう言い、返事を待つことなく入口へと向かう。
そして図書室を出て扉を閉めた瞬間、教室に向かって廊下を全力で走り抜けた。
廊下を走ると口うるさく注意する教員ですら声を掛けるのを躊躇うほど俺の顔は必死だったらしい。
実際かなり必死だ。俺にとっては稀すぎるマジ走りである。
何で自分がこんな目に合わなければいけないんだ冗談じゃない。
「ま、町谷?そんな急がなくてもまだ授業まで時間あるけど……」
「知ってる!!」
「そ、そっか」
肩を上下させ嫌でも只事でない状況だとわかる俺に戸惑いながら声を掛けてくれるクラスメイト。
俺がこんな状態になっている理由を知りたそうにしているが教えられるわけがない。
入間から全力で逃げてきたところであり、その最たる理由が何か大事なものを奪われそうであったからなんて言えるわけがない。
言ったところでお前は何を言っているんだと困惑されるだろう。
そして入間ではなく、きっと俺のほうが変な奴だと認定されるだろうイケメン滅びろ。
今までイケメンはただの憧れ・関わりのない存在だと思っていたが、たった今忌々しい存在へと大幅にランクダウンした。
入間が戻ってくる前にさっさと自分の席につき、頭にチラつくさっきの光景を無理矢理追い出し授業へと意識を向ける。
チャイムと共に教師がやって来たが、号令を終えても入間は戻ってこなかった。
『やばい何さっきの町谷……めっちゃ慌ててたし可愛すぎんだけど?てかそれで勃起しちゃうとか俺本格的にヤバくね?』
(…………おい)
『あ~マジ裸に剥いてみたいな。そんであの白い肌に噛みついて……ってか最後までしてぇ。男の、つうか女の経験なさそうだよな町谷。童貞で処女とか……初めてとかスゲーヤバイんだけど』
(……何でだよ)
本格的にヤバイのはお前の思考だとデジャヴりながら頭を抱えた。
現在授業中、飛び出しそうになった奇声を気合で飲み込む。
(何でだ?!ここにいないのに……!何で奴の妄想が聞こえてくんだよっ!!)
とうとう遠くからも変態的妄想を飛ばしてくるようになった。体中鳥肌が止まらない。
得体の知れない恐怖に震えていると隣のクラスメイトが心配そうに声をかけてきた。
「おい町谷、お前顔色すげー悪いぞ。保健室で休んできたら?」
「いや、でも」
「無理すんなよ。ノートなら後で貸してやるし」
「……ありがと」
鳥肌が治まらないだけで他に不調はなかったが、メンタル面に多大なるダメージを負ったため保健室へお世話になることにした。
パニクっている場合ではない、何とかしてこの状況を切り抜けろ、働け俺の頭。
唇に入間の指を感じながら必死で自分に喝を入れる。
とりあえず入間の手を掴んで離し、自分でもビックリするほどスムーズな動きで拘束から逃れた。
振り返った先の入間は俺の行動にポカンとしている。
卑猥な妄想も聞こえてこないしこのチャンスを逃してはならない。
「探してた本見つかったみたいだな。そろそろ昼休みも終わるし先に教室帰ってるから」
入間に喋る隙を与えずノンブレスでそう言い、返事を待つことなく入口へと向かう。
そして図書室を出て扉を閉めた瞬間、教室に向かって廊下を全力で走り抜けた。
廊下を走ると口うるさく注意する教員ですら声を掛けるのを躊躇うほど俺の顔は必死だったらしい。
実際かなり必死だ。俺にとっては稀すぎるマジ走りである。
何で自分がこんな目に合わなければいけないんだ冗談じゃない。
「ま、町谷?そんな急がなくてもまだ授業まで時間あるけど……」
「知ってる!!」
「そ、そっか」
肩を上下させ嫌でも只事でない状況だとわかる俺に戸惑いながら声を掛けてくれるクラスメイト。
俺がこんな状態になっている理由を知りたそうにしているが教えられるわけがない。
入間から全力で逃げてきたところであり、その最たる理由が何か大事なものを奪われそうであったからなんて言えるわけがない。
言ったところでお前は何を言っているんだと困惑されるだろう。
そして入間ではなく、きっと俺のほうが変な奴だと認定されるだろうイケメン滅びろ。
今までイケメンはただの憧れ・関わりのない存在だと思っていたが、たった今忌々しい存在へと大幅にランクダウンした。
入間が戻ってくる前にさっさと自分の席につき、頭にチラつくさっきの光景を無理矢理追い出し授業へと意識を向ける。
チャイムと共に教師がやって来たが、号令を終えても入間は戻ってこなかった。
『やばい何さっきの町谷……めっちゃ慌ててたし可愛すぎんだけど?てかそれで勃起しちゃうとか俺本格的にヤバくね?』
(…………おい)
『あ~マジ裸に剥いてみたいな。そんであの白い肌に噛みついて……ってか最後までしてぇ。男の、つうか女の経験なさそうだよな町谷。童貞で処女とか……初めてとかスゲーヤバイんだけど』
(……何でだよ)
本格的にヤバイのはお前の思考だとデジャヴりながら頭を抱えた。
現在授業中、飛び出しそうになった奇声を気合で飲み込む。
(何でだ?!ここにいないのに……!何で奴の妄想が聞こえてくんだよっ!!)
とうとう遠くからも変態的妄想を飛ばしてくるようになった。体中鳥肌が止まらない。
得体の知れない恐怖に震えていると隣のクラスメイトが心配そうに声をかけてきた。
「おい町谷、お前顔色すげー悪いぞ。保健室で休んできたら?」
「いや、でも」
「無理すんなよ。ノートなら後で貸してやるし」
「……ありがと」
鳥肌が治まらないだけで他に不調はなかったが、メンタル面に多大なるダメージを負ったため保健室へお世話になることにした。
0
あなたにおすすめの小説
ビッチです!誤解しないでください!
モカ
BL
男好きのビッチと噂される主人公 西宮晃
「ほら、あいつだろ?あの例のやつ」
「あれな、頼めば誰とでも寝るってやつだろ?あんな平凡なやつによく勃つよな笑」
「大丈夫か?あんな噂気にするな」
「晃ほど清純な男はいないというのに」
「お前に嫉妬してあんな下らない噂を流すなんてな」
噂じゃなくて事実ですけど!!!??
俺がくそビッチという噂(真実)に怒るイケメン達、なぜか噂を流して俺を貶めてると勘違いされてる転校生……
魔性の男で申し訳ない笑
めちゃくちゃスロー更新になりますが、完結させたいと思っているので、気長にお待ちいただけると嬉しいです!
平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)
優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。
本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。
告白ごっこ
みなみ ゆうき
BL
ある事情から極力目立たず地味にひっそりと学園生活を送っていた瑠衣(るい)。
ある日偶然に自分をターゲットに告白という名の罰ゲームが行われることを知ってしまう。それを実行することになったのは学園の人気者で同級生の昴流(すばる)。
更に1ヶ月以内に昴流が瑠衣を口説き落とし好きだと言わせることが出来るかということを新しい賭けにしようとしている事に憤りを覚えた瑠衣は一計を案じ、自分の方から先に告白をし、その直後に全てを知っていると種明かしをすることで、早々に馬鹿げたゲームに決着をつけてやろうと考える。しかし、この告白が原因で事態は瑠衣の想定とは違った方向に動きだし……。
テンプレの罰ゲーム告白ものです。
表紙イラストは、かさしま様より描いていただきました!
ムーンライトノベルズでも同時公開。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる