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第二章
信用開眼!? 三倍レバは命の香り!
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目を見開き、相場の流れを――焼き付ける。
見えた。
売り板の群れ。数字の陰に潜む無数の雑魚モンスターたちが、わたしの命を狙って蠢いている!
どれもが獣の形をした値札で、わたしの残高を喰らおうと牙をむいていた。
「いけえっ!!」
わたしは勇気を振り絞って呪文を叫ぶ!
――指値注文、発動!!
バシュンッ!!
光が弾け、注文が放たれた。
……が、次の瞬間。
「なにぃっ!? 思ってたのと反対方向ぉぉぉ!!!」
値動きが急! チャートが緑に染まり、真っ逆さまに落ちてくる!
わたしの注文は、まるで自爆呪文のようにブーメランして自分の口座を直撃する!!
「損切だッ!! 早く!!!」
レイの叫び声が響いた。
ドンッ!
わたしは反射的に覚えたてのロスカット呪文を叫ぶ
「ロスカット・パージ‼」
――【本日の収支:-115円】
虚空に浮かぶ数字。
……地味に痛い。
「あそこで買いだと思ったのにぃ……」
「だから言っただろ、逆張りじゃダメなんだ。相場の基本は“順張り”。流れに逆らうな。資金の流れに乗るんだ。」
レイは腕を組み、甲冑をガチャリと鳴らして言う。
「ま、初心者にしては頑張ったほうだ」
それが励ましなのか、慰めなのか――微妙。
この人ほんと、優しいんだか毒舌なんだか。
ここは地点1570――日経平均レバレッジ上場投信の町。
通称“日経レバ”。
見た目はごく普通の取引都市。
通りを歩けばデバイスを構えた商人(トレーダー)たちがチャートを睨み、
酒場の看板には「今朝のGU確定!」「S高警報発令中!」の文字が踊る。
「こんなところにも普通の服屋があるのね……」
あたしが町を見回していると、レイが説明を始めた。
「GUっていうのは服屋のことじゃないぞ。『ギャップ・アップ』つまり昨日より高い値段で相場が始まるってことだ。
逆に下がるのは『ギャップ・ダウンで”GD”だ』
「へぇ……」
「ちなみにS高っていうのは売る人間が追い付かないレベルで株価があがること」
うんうん、なるほど。
コクコク相槌をうつあたしにレイが話を続ける。
「この町にも“闘技場”があるんだ。
特に初心者向きって触れ込みはないが、初心者が自然と集まってくる」
「へぇ~、なんで?」
「理由は単純だ。入場料(必要資金)が安いからだ」
レイは手を伸ばし、空中にチャートを描く。
青白い光が流れ、株価の流れが見える。
「普通の株はな、100株単位でしか買えん。だから値がさ株だと体――つまり命(おかね)の負担もでかい。
損したらその分、損切りも深くなる。だが“日経レバ”は1株から売買できる」
「へぇ……じゃあ、練習にはもってこいなのね」
「そういうことだ。しかも、この町は日経平均の動きを2倍に増幅して動くよう設定されている」
「2倍!? つまり動きが激しい?」
「そう。適度なボラを持ちつつ、クセのないチャート――
初心者にぴったりだ」
レイが得意げに胸を張る。
甲冑の肩飾りがきらりと光った。
「せんせぇ質問~」
「なんだ?」
「ボラって何? あと日経平均って誰?」
「……まずはそこからか」
レイがため息をつき、頭を押さえる。
「ボラはボラリティ、つまり“値動きの幅”だ。
一日に1円しか動かない株より、100円動く株のほうがボラが高い。
短期トレード――いわゆるデイトレでは、ボラがなければ利益が出ない」
「そっか、動かない株は儲けも動かないんだね」
「そういうことだ。ただし――」
レイの目が鋭く光る。
「ボラが大きすぎると、逆に命(おかね)も一瞬で吹き飛ぶ」
その言葉に、あたしは背筋がぞくりとした。
――殿様イナゴとの戦い。
あの地鳴りのようなボラの嵐を思い出してしまう。
「で、日経平均って?」
「国が定めた225の町――つまり銘柄の平均価格だ。
国全体の“健康値”みたいなものだな。だから極端な動きはしない」
「なるほど! つまり、その平均値の2倍動くのがこの町“日経レバ”ってわけね」
「正解だ」
レイは得意げに笑う。
見た目20代なのに、やっぱり中身はおっさんだ。
そんなやり取りの途中、レイがふと尋ねた。
「ところで、お前……信用口座は開いてるか?」
「ん? しんよう……? なにそれ?」
「やっぱりな」
レイが溜息をつきながら手を差し出す。
「デバイスを貸してみろ」
「え、ええと……壊さないでね?」
「安心しろ。俺はベテランだ」
(信用できない言葉ランキング1位だ……)
ピコピコピコ……。
レイの指先がデバイスを操作すると、画面から金色の光が溢れた。
ポウウウウウッ!!
光があたしの手首に絡みつき、渦を巻く。
次の瞬間、それはリストバンド状の魔具として具現化した!
「な、なにこれ!? 魔法!? 呪い!?」
「ふっ……これで信用口座が開設された。おめでとう。お前も今日から信用戦士だ」
「なにその危険そうな肩書き!?」
「資金は50万。ちょうどいいな」
「ちょ、勝手に設定しないでよぉ!!」
「そもそも、“信用”って何?」
あたしが首を傾げると、レイが説明を始めた。
「“現物取引”は、持っている現金と交換で株を買う。
つまり、財布に入ってる分だけの命しか使えん」
「うん、それは分かる」
「だが“信用取引”は違う。
これは借金だ。自分の命や株を担保にして、3倍の資金を動かせる」
「ええぇぇぇっ!? 三倍も!?」
「そうだ。儲けも三倍――だが、損失も三倍だ」
「ひぃぃぃ!! 借金で三倍レバレッジ!? 死ねるじゃん!!」
レイが無言で頷く。
「現物なら、自分の命を削れば済む。
だが信用は、借金が残る。
さらに“呪い”がかかる」
「金利って呪い扱いなの!?」
「信用とは、甘美な果実にして死の契約書……!」
なぜか得意げなレイ。
「こわいこわいこわい!!」
けれど、レイは少しだけ真面目な顔で続けた。
「……ただし、日をまたがない“デイトレード”に限れば怖くない。
正しく資金管理すれば、信用取引はむしろ便利だ」
「便利?」
「ああ。決済すれば即座に“余力”が回復する。
現物だと一日待たなきゃいけないだろう?
だが信用ならすぐ次のトレードに入れる」
「なるほど、攻撃の回転率が上がるわけね」
「そういうことだ」
レイは剣を抜き、構える仕草をする。
「つまり――お前の命はまだ鍛え足りん。
ここ“日経レバ”で修行を積み、チャートを読む目を磨くんだ」
「修行……って、どうやって?」
「実戦あるのみ!」
「やっぱりぃぃぃぃ!?」
ドオオオオオオオオッ!!!
突然、町の中心部から轟音が鳴り響いた!
地面が震え、空に巨大なローソク足が浮かび上がる!
「な、なにあれ!? またバケモノ!?」
「違う……日経レバ闘技場だ」
レイが静かに呟く。
闘技場の上空では、トレーダーたちの買いと売りの魂がぶつかり合い、
チャート状の光の壁を形成していた。
ザワ……ザワ……ザワ……。
観客席ではトレーダーたちが次々に叫ぶ。
「利確っ!!」
「損切りィィィ!!」
「ナンピン発動ォォォ!!!アベレージングスペル!!!」
私がまだ知らない呪文が響き渡る。
そのたびに闘技場全体が震え、光がうねる。
「これが……修行の場、“日経レバ闘技場”か……!」
「ここで学ぶんだ。株の流れ、命の流れ、そして己の心の弱さをな!」
レイが剣を構える。
「さあ行くぞ、サキ! チャート魔法陣――」
「展開!!!」
バシュウウウウッ!!
再び空間にチャート魔法陣が広がる!
ここから、わたしたちの“修行”が始まる――。
見えた。
売り板の群れ。数字の陰に潜む無数の雑魚モンスターたちが、わたしの命を狙って蠢いている!
どれもが獣の形をした値札で、わたしの残高を喰らおうと牙をむいていた。
「いけえっ!!」
わたしは勇気を振り絞って呪文を叫ぶ!
――指値注文、発動!!
バシュンッ!!
光が弾け、注文が放たれた。
……が、次の瞬間。
「なにぃっ!? 思ってたのと反対方向ぉぉぉ!!!」
値動きが急! チャートが緑に染まり、真っ逆さまに落ちてくる!
わたしの注文は、まるで自爆呪文のようにブーメランして自分の口座を直撃する!!
「損切だッ!! 早く!!!」
レイの叫び声が響いた。
ドンッ!
わたしは反射的に覚えたてのロスカット呪文を叫ぶ
「ロスカット・パージ‼」
――【本日の収支:-115円】
虚空に浮かぶ数字。
……地味に痛い。
「あそこで買いだと思ったのにぃ……」
「だから言っただろ、逆張りじゃダメなんだ。相場の基本は“順張り”。流れに逆らうな。資金の流れに乗るんだ。」
レイは腕を組み、甲冑をガチャリと鳴らして言う。
「ま、初心者にしては頑張ったほうだ」
それが励ましなのか、慰めなのか――微妙。
この人ほんと、優しいんだか毒舌なんだか。
ここは地点1570――日経平均レバレッジ上場投信の町。
通称“日経レバ”。
見た目はごく普通の取引都市。
通りを歩けばデバイスを構えた商人(トレーダー)たちがチャートを睨み、
酒場の看板には「今朝のGU確定!」「S高警報発令中!」の文字が踊る。
「こんなところにも普通の服屋があるのね……」
あたしが町を見回していると、レイが説明を始めた。
「GUっていうのは服屋のことじゃないぞ。『ギャップ・アップ』つまり昨日より高い値段で相場が始まるってことだ。
逆に下がるのは『ギャップ・ダウンで”GD”だ』
「へぇ……」
「ちなみにS高っていうのは売る人間が追い付かないレベルで株価があがること」
うんうん、なるほど。
コクコク相槌をうつあたしにレイが話を続ける。
「この町にも“闘技場”があるんだ。
特に初心者向きって触れ込みはないが、初心者が自然と集まってくる」
「へぇ~、なんで?」
「理由は単純だ。入場料(必要資金)が安いからだ」
レイは手を伸ばし、空中にチャートを描く。
青白い光が流れ、株価の流れが見える。
「普通の株はな、100株単位でしか買えん。だから値がさ株だと体――つまり命(おかね)の負担もでかい。
損したらその分、損切りも深くなる。だが“日経レバ”は1株から売買できる」
「へぇ……じゃあ、練習にはもってこいなのね」
「そういうことだ。しかも、この町は日経平均の動きを2倍に増幅して動くよう設定されている」
「2倍!? つまり動きが激しい?」
「そう。適度なボラを持ちつつ、クセのないチャート――
初心者にぴったりだ」
レイが得意げに胸を張る。
甲冑の肩飾りがきらりと光った。
「せんせぇ質問~」
「なんだ?」
「ボラって何? あと日経平均って誰?」
「……まずはそこからか」
レイがため息をつき、頭を押さえる。
「ボラはボラリティ、つまり“値動きの幅”だ。
一日に1円しか動かない株より、100円動く株のほうがボラが高い。
短期トレード――いわゆるデイトレでは、ボラがなければ利益が出ない」
「そっか、動かない株は儲けも動かないんだね」
「そういうことだ。ただし――」
レイの目が鋭く光る。
「ボラが大きすぎると、逆に命(おかね)も一瞬で吹き飛ぶ」
その言葉に、あたしは背筋がぞくりとした。
――殿様イナゴとの戦い。
あの地鳴りのようなボラの嵐を思い出してしまう。
「で、日経平均って?」
「国が定めた225の町――つまり銘柄の平均価格だ。
国全体の“健康値”みたいなものだな。だから極端な動きはしない」
「なるほど! つまり、その平均値の2倍動くのがこの町“日経レバ”ってわけね」
「正解だ」
レイは得意げに笑う。
見た目20代なのに、やっぱり中身はおっさんだ。
そんなやり取りの途中、レイがふと尋ねた。
「ところで、お前……信用口座は開いてるか?」
「ん? しんよう……? なにそれ?」
「やっぱりな」
レイが溜息をつきながら手を差し出す。
「デバイスを貸してみろ」
「え、ええと……壊さないでね?」
「安心しろ。俺はベテランだ」
(信用できない言葉ランキング1位だ……)
ピコピコピコ……。
レイの指先がデバイスを操作すると、画面から金色の光が溢れた。
ポウウウウウッ!!
光があたしの手首に絡みつき、渦を巻く。
次の瞬間、それはリストバンド状の魔具として具現化した!
「な、なにこれ!? 魔法!? 呪い!?」
「ふっ……これで信用口座が開設された。おめでとう。お前も今日から信用戦士だ」
「なにその危険そうな肩書き!?」
「資金は50万。ちょうどいいな」
「ちょ、勝手に設定しないでよぉ!!」
「そもそも、“信用”って何?」
あたしが首を傾げると、レイが説明を始めた。
「“現物取引”は、持っている現金と交換で株を買う。
つまり、財布に入ってる分だけの命しか使えん」
「うん、それは分かる」
「だが“信用取引”は違う。
これは借金だ。自分の命や株を担保にして、3倍の資金を動かせる」
「ええぇぇぇっ!? 三倍も!?」
「そうだ。儲けも三倍――だが、損失も三倍だ」
「ひぃぃぃ!! 借金で三倍レバレッジ!? 死ねるじゃん!!」
レイが無言で頷く。
「現物なら、自分の命を削れば済む。
だが信用は、借金が残る。
さらに“呪い”がかかる」
「金利って呪い扱いなの!?」
「信用とは、甘美な果実にして死の契約書……!」
なぜか得意げなレイ。
「こわいこわいこわい!!」
けれど、レイは少しだけ真面目な顔で続けた。
「……ただし、日をまたがない“デイトレード”に限れば怖くない。
正しく資金管理すれば、信用取引はむしろ便利だ」
「便利?」
「ああ。決済すれば即座に“余力”が回復する。
現物だと一日待たなきゃいけないだろう?
だが信用ならすぐ次のトレードに入れる」
「なるほど、攻撃の回転率が上がるわけね」
「そういうことだ」
レイは剣を抜き、構える仕草をする。
「つまり――お前の命はまだ鍛え足りん。
ここ“日経レバ”で修行を積み、チャートを読む目を磨くんだ」
「修行……って、どうやって?」
「実戦あるのみ!」
「やっぱりぃぃぃぃ!?」
ドオオオオオオオオッ!!!
突然、町の中心部から轟音が鳴り響いた!
地面が震え、空に巨大なローソク足が浮かび上がる!
「な、なにあれ!? またバケモノ!?」
「違う……日経レバ闘技場だ」
レイが静かに呟く。
闘技場の上空では、トレーダーたちの買いと売りの魂がぶつかり合い、
チャート状の光の壁を形成していた。
ザワ……ザワ……ザワ……。
観客席ではトレーダーたちが次々に叫ぶ。
「利確っ!!」
「損切りィィィ!!」
「ナンピン発動ォォォ!!!アベレージングスペル!!!」
私がまだ知らない呪文が響き渡る。
そのたびに闘技場全体が震え、光がうねる。
「これが……修行の場、“日経レバ闘技場”か……!」
「ここで学ぶんだ。株の流れ、命の流れ、そして己の心の弱さをな!」
レイが剣を構える。
「さあ行くぞ、サキ! チャート魔法陣――」
「展開!!!」
バシュウウウウッ!!
再び空間にチャート魔法陣が広がる!
ここから、わたしたちの“修行”が始まる――。
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