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第二章
満腹御礼⁉暴かれしレイの過去
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「うっわぁあああああっ! な、なにこれぇぇぇっ!」
思わずあたしは声を上げた。
宿の食堂のテーブルに、これでもかってほど料理が並んでいたのだ。
唐揚げ! 煮物!焼き物!ポテトサラダ! 炊き込みご飯にお味噌汁!
デザートには、まさかのチョコレートケーキまで鎮座している!
「レ、レイさん……これ、まさか全部……?」
「もちろん! この俺が作ったんだぞ!」
どや顔で親指を立てるレイ。いや、嘘でしょ。
あの豪腕トレーダーが? 昼飯どころか人の命を賭けて戦う男が? 料理って。
「料理っていうか……家事全般得意だぞ、俺。料理に掃除に洗濯に裁縫! いい奥さんになるぞぉ俺は!」
「……レイ、あなたもう完全にプロ独身株ニート拗らせてるわよ……」
リン先生が目頭を押さえている。
おい、突っ込みの言葉きつくないか。しかも図星っぽい。
でもレイ本人はどこ吹く風。
「さぁ、二人とも座れ座れ! “いただきます”だ!」
勢いよく両手を広げると、あたしたちはそのまま席についた。
唐揚げを一口。
――じゅわっ!
外はサクサク、中はジューシー。
噛むと熱い肉汁がじゅわっと広がって、鼻に抜けるショウガとニンニクの風味が絶妙。
「おいしいっ……! すごくおいしいです、レイさん!」
「レイでいいぞ、サキ。敬語もいらん。ほら、いっぱい食え。好きだろ、唐揚げ」
くしゃっとあたしの頭を撫でる。……だから、犬じゃないっての!
「なんであたしの好物知ってるの?」
「前に唐揚げ定食の値上げでキレてたろ。あん時よっぽど好きなんだなーって思ったんだ」
「うっ……覚えてたの……?」
おっさんの記憶力なめてたわ。
「仲いいのねぇ、親子みたい」
リン先生が目を細める。含み笑いだ。なにその目、ちょっと怖い。
「リンも見てないで食えよ。バトル後で腹減ってんだろ? あれはエネルギー消耗するからなぁ」
「そうね。じゃ、いただくわ。レイ、一緒にどう?」
そう言いながら昼間から赤ワインを開けるリン先生。
笑ってるけど、目が笑ってない。なんか修羅場の気配がする。
「午前中ずっと料理してたの? レイ」
「ん? いや料理もしてたけど、甲冑の手入れもな!」
「ぶっっっ!!」
味噌汁吹いた。危ない。
「か、甲冑の手入れ……って、自分でやるの!?」
「そりゃそうだろ。この甲冑はな、ベア魔獣の皮と骨をベースに、俺が三日三晩かけて手縫いで仕上げたんだ!」
「ぶふっっっ!!?!」
吹いた! 今度は完全に吹いた!
リン先生がすかさず水を差し出してくれる。
「て、手縫いって……手縫い?」
「そうだ! 手縫いだからこそ、ぬくもりも愛着も湧くってもんだ!」
レイが夜中に甲冑をチクチク縫ってる姿を想像して、肩が震える。笑いが止まらない。
「……サキ、我慢しなさい。我慢するのよ……」
(む、無理ぃぃぃ……!)
「手芸はいいもんだぞ、サキ!」
「……うぷっ」
笑いがこみあげて喉が痛い。
「肉ばっかりじゃなく、野菜も食べろ。大きくなれないぞ?」
「ぐはっ……!」
急所を突かれた。ちょっとだけ気にしてるのよ、身長とか胸とか!
「そういえばさぁ……レイさんとリン先生って、いつからの付き合いなんですか?」
「んー、だいぶ前だな」
レイが箸を置いて懐かしそうに言う。
「リンがまだ大学生で、アメリカに渡る直前だった頃だ」
「そうね。あなたが彼女にふられた頃よね」
「ぐっ……!」
いきなりリン先生が斬り込んだ! 容赦なし!
「え!? ふ、振られた!? なになに、どんな話!?」
「当時ね、日本は就職氷河期で、優秀でも仕事がなくてね。レイも就職決まらなかったの。それでトレーダーになる道を選んだわけ」
「ほうほう……!」
「でも、その時付き合ってた彼女がいたのよ。彼女は安定志向でね、最終的に――同期の公務員と結婚したの」
「おおぅ……!」
レイが苦笑いする。どっか遠い目をしてる。
「結果的に、公務員よりずっと稼げてるじゃない。人生わかんないものね」
リン先生がくいっとワイングラスを傾ける。かっこいいけど怖い。
「で、株の才能も開花したけど……女性関係は苦手なのよね?」
「苦手っていうか……金目当ての港区女子が寄ってくるタイプだな。ああいうのは、どうにもなぁ……」
レイがぼそっと呟く。
……そういう話、地味にリアルだな。
「だから、レイのそばにあなたみたいな普通っぽい子がいるのが新鮮なのよ、サキ。……レイのこと、よろしくね?」
リン先生が微笑む。
や、優しいんだけど、なんか圧がすごい。
「は、はい……!」
完全に気圧されてる私。
「そういえばさぁ……」
リン先生が赤い顔で呂律を崩し始める。やばい、これは……。
「……あの子、どこ行ったの? 全力信用フルレバの赤い髪の男っ! 関西弁のっ!」
「ああ……あいつか……」
レイの声が低くなった。食卓の空気が一気に冷える。
「死んだよ。リーマンショックで、全部失ってな」
沈黙。
あの豪快なレイの声に、哀しみがにじんでいた。
「……ごめん、酔いすぎたわ。外で酔い醒ましてくる。ご飯、残しといて」
席を立つリン先生。
残されたのは、レイとあたし。空気が重い。
「悪かったな。変な話、聞かせちまって」
「いえ……でも、怖いですね。ほんとに……」
「前にも言ったろ。信用取引は魔法みたいなもんだ。力がある分、使い方を誤れば命を持っていかれる」
「……レイ」
真剣なまなざしで見つめる。
「ん?」
「フルレバって、なに?」
「ぶはははははははっっ!!」
腹を抱えて笑い出すレイ。
え、そんなに変なこと言った!?
「いやー、久しぶりに全力で笑った! ありがとう、サキ!」
また頭をわしゃわしゃ撫でられる。ほんと犬扱いなんですけど!
「“フルレバ”ってのはな、フル・レバレッジの略。持ってる資金の三倍まで魔力(おかね)を張って戦う技だ」
「前言ってた借金三倍ってやつ……!?」
「そうそう。で、もっとヤバいのが“現物信用二階建て”だ」
「ゲンブツシンヨウ……二階建て?」
「現物、つまり株を媒介にして3倍の魔力を得るんだ。細い木の枝の上にでっかい屋敷を建てるイメージだな」
「そ、それって支えきれなくなったら……?」
「退場――つまり、この世界から消える」
「ひっ……!」
全身に寒気が走った。
目の前の唐揚げの湯気すら凍りそう。
「だからサキ、無理なポジションは取るな。どんなに甘い話でも、絶対に、だ」
「……はい!」
「よろしい! さて、気を取り直してデザートだ! チョコケーキ、うまいぞ!」
さっきまで真剣だった顔が、またいつものおっさんらしからぬ可愛い笑顔に戻ってる。
この人……どこまで強いんだろう。
――どんな魔法で、こんな笑顔を保てるんだろう。
湯気の立つ炊き込みご飯を口に運ぶ。
ふと見ると、唐揚げを食べ尽くしたレイはホールのチョコレートケーキをガツガツと半分以上食べ尽くしていた。
「ちょっと!私の分!」
「サキ、投資は早さも大事だぞ!」
口の周りをチョコまみれにしたレイが屈託なく笑った。
思わずあたしは声を上げた。
宿の食堂のテーブルに、これでもかってほど料理が並んでいたのだ。
唐揚げ! 煮物!焼き物!ポテトサラダ! 炊き込みご飯にお味噌汁!
デザートには、まさかのチョコレートケーキまで鎮座している!
「レ、レイさん……これ、まさか全部……?」
「もちろん! この俺が作ったんだぞ!」
どや顔で親指を立てるレイ。いや、嘘でしょ。
あの豪腕トレーダーが? 昼飯どころか人の命を賭けて戦う男が? 料理って。
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「……レイ、あなたもう完全にプロ独身株ニート拗らせてるわよ……」
リン先生が目頭を押さえている。
おい、突っ込みの言葉きつくないか。しかも図星っぽい。
でもレイ本人はどこ吹く風。
「さぁ、二人とも座れ座れ! “いただきます”だ!」
勢いよく両手を広げると、あたしたちはそのまま席についた。
唐揚げを一口。
――じゅわっ!
外はサクサク、中はジューシー。
噛むと熱い肉汁がじゅわっと広がって、鼻に抜けるショウガとニンニクの風味が絶妙。
「おいしいっ……! すごくおいしいです、レイさん!」
「レイでいいぞ、サキ。敬語もいらん。ほら、いっぱい食え。好きだろ、唐揚げ」
くしゃっとあたしの頭を撫でる。……だから、犬じゃないっての!
「なんであたしの好物知ってるの?」
「前に唐揚げ定食の値上げでキレてたろ。あん時よっぽど好きなんだなーって思ったんだ」
「うっ……覚えてたの……?」
おっさんの記憶力なめてたわ。
「仲いいのねぇ、親子みたい」
リン先生が目を細める。含み笑いだ。なにその目、ちょっと怖い。
「リンも見てないで食えよ。バトル後で腹減ってんだろ? あれはエネルギー消耗するからなぁ」
「そうね。じゃ、いただくわ。レイ、一緒にどう?」
そう言いながら昼間から赤ワインを開けるリン先生。
笑ってるけど、目が笑ってない。なんか修羅場の気配がする。
「午前中ずっと料理してたの? レイ」
「ん? いや料理もしてたけど、甲冑の手入れもな!」
「ぶっっっ!!」
味噌汁吹いた。危ない。
「か、甲冑の手入れ……って、自分でやるの!?」
「そりゃそうだろ。この甲冑はな、ベア魔獣の皮と骨をベースに、俺が三日三晩かけて手縫いで仕上げたんだ!」
「ぶふっっっ!!?!」
吹いた! 今度は完全に吹いた!
リン先生がすかさず水を差し出してくれる。
「て、手縫いって……手縫い?」
「そうだ! 手縫いだからこそ、ぬくもりも愛着も湧くってもんだ!」
レイが夜中に甲冑をチクチク縫ってる姿を想像して、肩が震える。笑いが止まらない。
「……サキ、我慢しなさい。我慢するのよ……」
(む、無理ぃぃぃ……!)
「手芸はいいもんだぞ、サキ!」
「……うぷっ」
笑いがこみあげて喉が痛い。
「肉ばっかりじゃなく、野菜も食べろ。大きくなれないぞ?」
「ぐはっ……!」
急所を突かれた。ちょっとだけ気にしてるのよ、身長とか胸とか!
「そういえばさぁ……レイさんとリン先生って、いつからの付き合いなんですか?」
「んー、だいぶ前だな」
レイが箸を置いて懐かしそうに言う。
「リンがまだ大学生で、アメリカに渡る直前だった頃だ」
「そうね。あなたが彼女にふられた頃よね」
「ぐっ……!」
いきなりリン先生が斬り込んだ! 容赦なし!
「え!? ふ、振られた!? なになに、どんな話!?」
「当時ね、日本は就職氷河期で、優秀でも仕事がなくてね。レイも就職決まらなかったの。それでトレーダーになる道を選んだわけ」
「ほうほう……!」
「でも、その時付き合ってた彼女がいたのよ。彼女は安定志向でね、最終的に――同期の公務員と結婚したの」
「おおぅ……!」
レイが苦笑いする。どっか遠い目をしてる。
「結果的に、公務員よりずっと稼げてるじゃない。人生わかんないものね」
リン先生がくいっとワイングラスを傾ける。かっこいいけど怖い。
「で、株の才能も開花したけど……女性関係は苦手なのよね?」
「苦手っていうか……金目当ての港区女子が寄ってくるタイプだな。ああいうのは、どうにもなぁ……」
レイがぼそっと呟く。
……そういう話、地味にリアルだな。
「だから、レイのそばにあなたみたいな普通っぽい子がいるのが新鮮なのよ、サキ。……レイのこと、よろしくね?」
リン先生が微笑む。
や、優しいんだけど、なんか圧がすごい。
「は、はい……!」
完全に気圧されてる私。
「そういえばさぁ……」
リン先生が赤い顔で呂律を崩し始める。やばい、これは……。
「……あの子、どこ行ったの? 全力信用フルレバの赤い髪の男っ! 関西弁のっ!」
「ああ……あいつか……」
レイの声が低くなった。食卓の空気が一気に冷える。
「死んだよ。リーマンショックで、全部失ってな」
沈黙。
あの豪快なレイの声に、哀しみがにじんでいた。
「……ごめん、酔いすぎたわ。外で酔い醒ましてくる。ご飯、残しといて」
席を立つリン先生。
残されたのは、レイとあたし。空気が重い。
「悪かったな。変な話、聞かせちまって」
「いえ……でも、怖いですね。ほんとに……」
「前にも言ったろ。信用取引は魔法みたいなもんだ。力がある分、使い方を誤れば命を持っていかれる」
「……レイ」
真剣なまなざしで見つめる。
「ん?」
「フルレバって、なに?」
「ぶはははははははっっ!!」
腹を抱えて笑い出すレイ。
え、そんなに変なこと言った!?
「いやー、久しぶりに全力で笑った! ありがとう、サキ!」
また頭をわしゃわしゃ撫でられる。ほんと犬扱いなんですけど!
「“フルレバ”ってのはな、フル・レバレッジの略。持ってる資金の三倍まで魔力(おかね)を張って戦う技だ」
「前言ってた借金三倍ってやつ……!?」
「そうそう。で、もっとヤバいのが“現物信用二階建て”だ」
「ゲンブツシンヨウ……二階建て?」
「現物、つまり株を媒介にして3倍の魔力を得るんだ。細い木の枝の上にでっかい屋敷を建てるイメージだな」
「そ、それって支えきれなくなったら……?」
「退場――つまり、この世界から消える」
「ひっ……!」
全身に寒気が走った。
目の前の唐揚げの湯気すら凍りそう。
「だからサキ、無理なポジションは取るな。どんなに甘い話でも、絶対に、だ」
「……はい!」
「よろしい! さて、気を取り直してデザートだ! チョコケーキ、うまいぞ!」
さっきまで真剣だった顔が、またいつものおっさんらしからぬ可愛い笑顔に戻ってる。
この人……どこまで強いんだろう。
――どんな魔法で、こんな笑顔を保てるんだろう。
湯気の立つ炊き込みご飯を口に運ぶ。
ふと見ると、唐揚げを食べ尽くしたレイはホールのチョコレートケーキをガツガツと半分以上食べ尽くしていた。
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