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第二章
魔獣激走!?ソウマの理由
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どどどどどっ!!
あたしたちは全力疾走中だった。
背後からは教団の黒ローブ集団が、光弾と呪詛の嵐をぶっ放してくる。
ひゅんっ!
どがあああん!!
景気のいい音が森に響く
「サキ! 左!」
「わかってるっ!!」
あたしは右手にチャートブレードを構えた。
刀身が赤く輝き、雷のようなノイズが走る。
――バチンッ!!
放たれた光弾を真っ二つに斬り裂き、地面に叩き落とす。
「ちょっ……あの教団員たちの攻撃何!?」
「“売りの呪式”だ! 悲観の力で心を折るやつ!」
「性格悪いにもほどがある----」
言いかけた瞬間、煙の中から一体の巨大な影が現れた。
黒い熊のような異形、大型のベア魔獣だ!
「はぁぁぁ!? まだ出てくるのぉ!?」
「そいつは俺の“旧上司”だ!」
「人材関係めんどくさっ!!」
こっちのベア魔獣とあっちのベア魔獣が衝突。
どごぉぉん、と衝撃波が森を駆け抜け、木々がバラバラに倒れていく。
その隙に、ソウマが叫んだ。
「今だ、ベア! “逃げ足モード”だ!!」
ベア魔獣が一声吠えて地を蹴る。
ものすごい速度で森を駆け抜け、風景が滝のように後ろへ流れていく。
木々の間を縫うように疾走し、火の玉をいなし、崖を跳び越え――
――そして、ようやく音が遠のいた。
「……なんとか振り切ったみたいだな」
ソウマが息を吐いた。
あたしたちがやっと一息つけたのは、もう昼過ぎ。
森の奥、小川のせせらぎが涼しく響く、まるで休憩ポイントって感じの河原だった。
「一回休憩するか」
ぴゅういっ、と指笛。
ソウマの呼びかけに、先頭を走っていたベア魔獣がぴたりと足を止めた。
とん、とん。軽い身のこなしでソウマが背中から飛び降りる。
「ほら、サキも」
下から手を差し出す。
「ありがと」
素直にその手を取って降りる。
ふわっと草の匂いと風の音。
ベア魔獣はあくびをしながら川の水をちろちろ舐めてる。
……こうして見ると、案外かわいい。
あんた、さっきまであんな轟音出してたのに。
「さてと……そろそろ、事情話してくれてもいいんじゃない?」
あたしは腕を組んでソウマを見た。
「あなたが何者で、なんでこんな面倒くさいことしてるのか」
ソウマは苦笑した。ちょっとだけ、子どもっぽさの抜けた顔。
「そうだな。サキもレイさんも、充分巻き込んじゃったし。話す義理はあるか」
「じゃ、まず聞くけど――あなた、何者?」
「俺? 俺の名はソウマ・イノウエ。戦い方の軸はショーター。最年少天才デイトレーダーとして、この世界(東証)じゃそこそこ知られてる方だよ。ま、あの“閃光のロング”には負けるけどね」
ソウマは少し真面目な声になった。
「で、なんで俺が教団にいたか、だよな」
「うん。そこ一番大事」
「……俺、姉ちゃんがいるんだ」
唐突に出てきた“姉ちゃん”ワード。
「三年前、研究者になるって言って旅立ったんだけど、音信不通になった。母さんも父さんも探してた。で、一年前に偶然見つけたんだよ。教団のパンフレットに姉ちゃんの写真が載ってるのを」
「え、それ……ヤバくない?」
「ヤバいから入会した」
「思い切ったなぁ!? 普通そういう時は警察とかに――」
「成人女性の宗教入会なんて個人の自由だろ、警察も動かない」
「た、確かに」
ソウマは草をいじりながら苦笑する。
「入ってみたけど、姉ちゃんはいなかった。でも、手掛かりは掴めた。そのデータを俺の小型デバイスに入れたんだ」
「うんうん」
「そしたら、一緒に教団のヤバい情報まで吸い上げちゃって、デバイスごと没収された」
「お約束展開ねぇ……で、データは?」
「消されてねぇ。俺がプロテクトかけた。数字と波動の組み合わせで数億通り。奴らでも解けねぇよ」
「なんかこう、かわいい顔して策士なんだね、ソウマ」
「ふふん、史上最年少でベア魔獣召喚できた天才ですから~」
「自分で言うか! しかも誇らしげ!」
「ま、そんな俺を教団も利用しようとしたわけ。“敵にするより味方に”って。だから取引した。教団に居続けることと“閃光のロング”を捕まえる代わりに、デバイスを返せって」
「……つまり、最初からスパイ兼囮役だったってこと?」
「そう。でも本当は、姉ちゃんを探したかっただけなんだ」
その声には、少しだけ震えがあった。
……なるほどね。裏切り者、って切り捨てるのは簡単だけど。
そんな事情があったなら、あの裏切りも完全に黒じゃない。
「で、それで満足したの?」
ソウマがニヤリと笑う。
「満足どころか、ムカついたからさ。これ、かっぱらってきた」
懐から取り出したのは、掌サイズの木彫りの像。
熊の形――なにこれ。
「これ、ベア教団で“ご神体”って呼ばれてるやつ!」
「はああああああああ!? あんた何やってんのバカショタァァァァァ!!!」
あたしの絶叫が森にこだました。
ベア魔獣がびくっとしてお座りする。
「特別なパワーがあるって話だし、ギルドで鑑定してもらおうぜ? ワンチャンこれが教団の弱点とかあるかも」
「ワンチャンじゃないのよ! そりゃあたしたち、教団全員に追いかけられるでしょ!!」
「ま、追われる身ってのも、悪くないスリルだよな」
「悪いに決まってるでしょおおおお!!!」
「まあまあ、落ち着けよ。レイさんを教主が欲しがってたのも事実だし、こいつを解析すれば、逆に教団を追い詰められるかもしれねぇ」
「うぅ……もう知らない。どうなっても知らないから!」
あたしが頭を抱える横で、ソウマは気楽に立ち上がる。
「町はもうすぐだ。ギルドに着いたらリンさんに相談しよう。あの人、頭脳派だし」
「……ほんと、レイに似てきたね、ソウマも」
「そりゃ、俺、弟子入りする気満々だし」
「勝手に弟子入りすんな!!」
言いながらも、あたしの口元は笑ってた。
なんだろう……この子、根っからの悪ガキなのに、どこか憎めない。
多分、目の奥にある“諦めない光”のせいだ。
「よし、出発だ!」
ソウマの指笛に、ベア魔獣がのそのそ立ち上がる。
ふたたびあたしはその背中に乗り、毛にしがみついた。
「ベアちゃん、お願いね。転ばないでよ?」
「名前つけてるし……」
「いいでしょ別に!」
ベア魔獣がぐるると喉を鳴らし、川原を蹴って駆け出した。
風が髪を揺らす。森の木々が流れるように後ろへ飛んでいく。
――教団の追っ手、レイの安否、そしてソウマの姉ちゃん。
まだ何も解決してないけど、少なくとも今は、生きてる。
そしてこの背中の温もりが、それをちゃんと実感させてくれる。
「ねえソウマ」
「ん?」
「次、あんたの姉ちゃん見つけたら、ちゃんと捕まえときなさいよ!」
「うるせーよ、説教くさいな!」
あたしは笑いながら、遠ざかる神殿の方向を一瞬だけ振り返った。
あの黒い塔の中では、たぶんもう新しい嵐が渦巻いてる。
でも――
負けない。
あたしたち、トレーダーであり、戦士だもの。
ベア魔獣の背に乗って、あたしは空を仰いだ。
あたしたちは全力疾走中だった。
背後からは教団の黒ローブ集団が、光弾と呪詛の嵐をぶっ放してくる。
ひゅんっ!
どがあああん!!
景気のいい音が森に響く
「サキ! 左!」
「わかってるっ!!」
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――バチンッ!!
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「性格悪いにもほどがある----」
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黒い熊のような異形、大型のベア魔獣だ!
「はぁぁぁ!? まだ出てくるのぉ!?」
「そいつは俺の“旧上司”だ!」
「人材関係めんどくさっ!!」
こっちのベア魔獣とあっちのベア魔獣が衝突。
どごぉぉん、と衝撃波が森を駆け抜け、木々がバラバラに倒れていく。
その隙に、ソウマが叫んだ。
「今だ、ベア! “逃げ足モード”だ!!」
ベア魔獣が一声吠えて地を蹴る。
ものすごい速度で森を駆け抜け、風景が滝のように後ろへ流れていく。
木々の間を縫うように疾走し、火の玉をいなし、崖を跳び越え――
――そして、ようやく音が遠のいた。
「……なんとか振り切ったみたいだな」
ソウマが息を吐いた。
あたしたちがやっと一息つけたのは、もう昼過ぎ。
森の奥、小川のせせらぎが涼しく響く、まるで休憩ポイントって感じの河原だった。
「一回休憩するか」
ぴゅういっ、と指笛。
ソウマの呼びかけに、先頭を走っていたベア魔獣がぴたりと足を止めた。
とん、とん。軽い身のこなしでソウマが背中から飛び降りる。
「ほら、サキも」
下から手を差し出す。
「ありがと」
素直にその手を取って降りる。
ふわっと草の匂いと風の音。
ベア魔獣はあくびをしながら川の水をちろちろ舐めてる。
……こうして見ると、案外かわいい。
あんた、さっきまであんな轟音出してたのに。
「さてと……そろそろ、事情話してくれてもいいんじゃない?」
あたしは腕を組んでソウマを見た。
「あなたが何者で、なんでこんな面倒くさいことしてるのか」
ソウマは苦笑した。ちょっとだけ、子どもっぽさの抜けた顔。
「そうだな。サキもレイさんも、充分巻き込んじゃったし。話す義理はあるか」
「じゃ、まず聞くけど――あなた、何者?」
「俺? 俺の名はソウマ・イノウエ。戦い方の軸はショーター。最年少天才デイトレーダーとして、この世界(東証)じゃそこそこ知られてる方だよ。ま、あの“閃光のロング”には負けるけどね」
ソウマは少し真面目な声になった。
「で、なんで俺が教団にいたか、だよな」
「うん。そこ一番大事」
「……俺、姉ちゃんがいるんだ」
唐突に出てきた“姉ちゃん”ワード。
「三年前、研究者になるって言って旅立ったんだけど、音信不通になった。母さんも父さんも探してた。で、一年前に偶然見つけたんだよ。教団のパンフレットに姉ちゃんの写真が載ってるのを」
「え、それ……ヤバくない?」
「ヤバいから入会した」
「思い切ったなぁ!? 普通そういう時は警察とかに――」
「成人女性の宗教入会なんて個人の自由だろ、警察も動かない」
「た、確かに」
ソウマは草をいじりながら苦笑する。
「入ってみたけど、姉ちゃんはいなかった。でも、手掛かりは掴めた。そのデータを俺の小型デバイスに入れたんだ」
「うんうん」
「そしたら、一緒に教団のヤバい情報まで吸い上げちゃって、デバイスごと没収された」
「お約束展開ねぇ……で、データは?」
「消されてねぇ。俺がプロテクトかけた。数字と波動の組み合わせで数億通り。奴らでも解けねぇよ」
「なんかこう、かわいい顔して策士なんだね、ソウマ」
「ふふん、史上最年少でベア魔獣召喚できた天才ですから~」
「自分で言うか! しかも誇らしげ!」
「ま、そんな俺を教団も利用しようとしたわけ。“敵にするより味方に”って。だから取引した。教団に居続けることと“閃光のロング”を捕まえる代わりに、デバイスを返せって」
「……つまり、最初からスパイ兼囮役だったってこと?」
「そう。でも本当は、姉ちゃんを探したかっただけなんだ」
その声には、少しだけ震えがあった。
……なるほどね。裏切り者、って切り捨てるのは簡単だけど。
そんな事情があったなら、あの裏切りも完全に黒じゃない。
「で、それで満足したの?」
ソウマがニヤリと笑う。
「満足どころか、ムカついたからさ。これ、かっぱらってきた」
懐から取り出したのは、掌サイズの木彫りの像。
熊の形――なにこれ。
「これ、ベア教団で“ご神体”って呼ばれてるやつ!」
「はああああああああ!? あんた何やってんのバカショタァァァァァ!!!」
あたしの絶叫が森にこだました。
ベア魔獣がびくっとしてお座りする。
「特別なパワーがあるって話だし、ギルドで鑑定してもらおうぜ? ワンチャンこれが教団の弱点とかあるかも」
「ワンチャンじゃないのよ! そりゃあたしたち、教団全員に追いかけられるでしょ!!」
「ま、追われる身ってのも、悪くないスリルだよな」
「悪いに決まってるでしょおおおお!!!」
「まあまあ、落ち着けよ。レイさんを教主が欲しがってたのも事実だし、こいつを解析すれば、逆に教団を追い詰められるかもしれねぇ」
「うぅ……もう知らない。どうなっても知らないから!」
あたしが頭を抱える横で、ソウマは気楽に立ち上がる。
「町はもうすぐだ。ギルドに着いたらリンさんに相談しよう。あの人、頭脳派だし」
「……ほんと、レイに似てきたね、ソウマも」
「そりゃ、俺、弟子入りする気満々だし」
「勝手に弟子入りすんな!!」
言いながらも、あたしの口元は笑ってた。
なんだろう……この子、根っからの悪ガキなのに、どこか憎めない。
多分、目の奥にある“諦めない光”のせいだ。
「よし、出発だ!」
ソウマの指笛に、ベア魔獣がのそのそ立ち上がる。
ふたたびあたしはその背中に乗り、毛にしがみついた。
「ベアちゃん、お願いね。転ばないでよ?」
「名前つけてるし……」
「いいでしょ別に!」
ベア魔獣がぐるると喉を鳴らし、川原を蹴って駆け出した。
風が髪を揺らす。森の木々が流れるように後ろへ飛んでいく。
――教団の追っ手、レイの安否、そしてソウマの姉ちゃん。
まだ何も解決してないけど、少なくとも今は、生きてる。
そしてこの背中の温もりが、それをちゃんと実感させてくれる。
「ねえソウマ」
「ん?」
「次、あんたの姉ちゃん見つけたら、ちゃんと捕まえときなさいよ!」
「うるせーよ、説教くさいな!」
あたしは笑いながら、遠ざかる神殿の方向を一瞬だけ振り返った。
あの黒い塔の中では、たぶんもう新しい嵐が渦巻いてる。
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