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第三章
乾杯闇雲!?参上、ナイトメア
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「カンパーイっ!!」
夜。えっくす亭の食堂は、いつになく明るかった。
サキの回復と――四人+一匹の再会を祝う、ささやかな宴。
皿の上ではローストビーフが湯気を上げ、グラスのワインがきらめく。
……うん、平和だ。こういう時間、久しぶり。
「サキ……回復してよかったわ。本当に」
リン先生がワイングラスを傾けながら、しみじみと微笑んだ。
「リン先生……ご迷惑おかけしました」
「いいのよ。あれだけのことがあったんですもの。むしろよく戻ってきたわ」
あたしが頭を下げると、先生はふっと目を細め――
代わりに、あたしの首もとに視線を落とした。
「……それより、その厄介なお土産。なんとかしなきゃね」
そう言って、あたしの首に触れる指先が、ひやりとした。
ロイ町長にあの日つけられた“感情を増幅させる首輪”。
「無理に外して爆発されても困るしねぇ……」
「ば、爆発⁉」
背中がぞわりとした。
「くそっ……俺のサキに首輪なんてつけやがって……」
レイが低く唸るようにビールを煽った。目が怖い。
「アニキ、心の声が駄々漏れだぞー?」
ソウマがにやにやしながら肘でつつく。
「うるさい。……てか“俺の”って何」
「はーい出た! 否定のしかたが照れてるやつ~!」
「誰が照れてるか!」
「はーいはーい、喧嘩すんな二人とも。ほら、サキも一杯いこ?」
リン先生がワインを注いでくる。いやいや、先生あなた今どっち側。
「がうぅぅぅっ!」
ベア魔獣が、テーブルの下でローストビーフにかぶりついていた。
皿がずるずる引きずられてる。必死。
「こら、ベアちゃん! あたしの分まで食べないで!」
「がうっ(もう遅い)」みたいな顔で見上げてくる。
……かわいいけど、許さない。
笑い声が広がる。
レイも、ソウマも、リン先生も、そしてベア魔獣まで。
まるでこの間までの地獄が嘘みたいだった。
でも――
首もとに残る、冷たい金属の感触だけが、現実を引き戻す。
(ロイ町長……あんた、どこまであたしを縛る気なの?)
湯気の向こうで、グラスの赤がゆらめいた。
その色が――あたしには、血のように見えた。
「そうそう、ロイ町長の件なんだけどね――結局、捕まらなかったのよ」
ワイングラスをくるくる回しながら、リン先生がぽつりと呟いた。
「えっ? でも、ご神体とか、監禁の証拠とか……」
思わず身を乗り出すあたし。
「それがねぇ……証拠不十分、ですってさ」
リン先生の声には、皮肉が混じっていた。
「証拠……不十分?」
「信者の男が一人、自首してきたのよ。“全部自分ひとりでやった”ってね。
ロイ町長は“騙されていただけ”だそうよ。おめでたい話じゃない?」
「嘘……そんなの絶対嘘!」
拳を握るあたし。
あの目、あの声、あの支配の空気――全部、ロイ本人の意思だった。間違いないのに。
「嘘くさいけど、世の中そんなもんよ」
リン先生は苦笑して、グラスを軽く掲げた。
その笑みの奥に、怒りと諦めが同居してるのが分かった。
「上の方は裏で繋がってるのよ。町長って肩書きは便利ね。
“教主も交代”ってことにして、はい、一件落着」
「教主、交代?」
ソウマが首をかしげる。
「ええ。NO.2の男に変わったそうよ。表向きの理由は――ロイ町長の“体調不良”」
その瞬間、あたしの中に、ひやりとしたものが走った。
あの男が、そんな簡単に引くはずない。
あたしは首元を押さえた。
冷たい金属の輪が、まだ確かにそこにある。
「気を付けて、サキ。その首輪は、いわば“あの男の執着の象徴”よ」
リン先生が優しく言って、あたしの肩に手を置いた。
「執着って……なんで……」
小さくつぶやいた声が、自分でも震えていた。
「サキ、大丈夫だ。今度こそ、俺が守るから」
レイが真剣な顔で、ジョッキを置いた。
――その真面目オーラが、逆にツボる。
「ご、ごめん……そのテンション、昨日の酔っ払い思い出して……っ」
あたしはぷるぷる震えながら、笑いをこらえる。
隣のソウマは、もう限界だった。
「ぶっ、アニキ真顔なのに……く、くっ……ダメだ、笑い止まんねえっ」
テーブルに突っ伏して肩を震わせてる。
「ちょっ、お前ら真面目に聞け!」
レイが顔を赤くして怒鳴る。
――ドンッ。
笑い声の中に、妙な低音が混じった。
ベア魔獣がテーブルの下で突然うなり始める。
「ガウゥゥゥゥゥゥッ!!」
「ベアちゃん? どうしたの?」
あたしが身をかがめたその瞬間――
カラン…
入口の鐘が鳴った。
だれも触っていないのに。
全員が同時に振り返る。
そこに立っていたのは、黒いローブの男だった。
「……レイ・キムラさんですね?」
声は低く、ねっとりとした響き。
笑っているのか、怒っているのか分からない。
「誰だ、てめぇ」
レイが即座に立ち上がり、手を伸ばせばいつでも剣を抜ける構え。
男は小さく笑った。
「おやおや、忘れられてしまいましたか? 三年ぶりの再会ですよ」
男はフードを上げる。顔には豚を象った魔獣の仮面--。
「――ナイトメア、か」
レイの声が低く沈む。
その一言に、空気が凍った。
「何しに来た」
「そう怖い顔をしないでください。
ただ――そろそろ、我々と手を組まないかと思いましてねぇ」
「断る」
レイの即答。
ナイトメアの口元がゆがむ。
「まあ、そう言わずに。一度、我々の“市場”にお越しください。
首輪のお嬢さんも――ご一緒に」
緑色の目が、あたしの首もとに向けられた。
ぞくり
背筋が凍る。
「……首輪にお困りのようで。――我々なら、ご協力できるかもしれませんよ?」
「ふざけんな!」
レイが一歩前に出る。ベア魔獣がうなり声を上げ、毛を逆立てた。
ナイトメアのローブが、ふわりと風もないのに揺れる。
あたしの首輪が、一瞬だけ熱を帯びた感触がした。
レイがすぐに駆け寄って、あたしの肩を抱く。
「サキ、大丈夫か!?」
「う、うん……でも今の、まさか――」
答えの代わりに、首輪が“カチリ”と小さく鳴った。
あたしの胸の奥に、嫌な予感が広がっていく。
――夢の底から、何かが目を覚まそうとしていた。
一瞬の沈黙。
――ドガアアアアアアアアン!!
外が白く光り、雷鳴が食堂を揺らした。
グラスがカタカタ震える。
「な、なんだ今の!?」
「ガウッ! ガウッガウッガウッ!!」
ベア魔獣が窓の外に向かって吠えた。
毛を逆立て、牙をむき出しにしている。
外の空が、緑と赤の稲妻でぐるぐる渦巻いていた。
空気が、焦げるようにピリピリしてる。
「大変だぁああっ!! 暴落が来るぞおお!!!」
「ご、ご神託だっ! 日銀砲が放たれたあああっ!!」
「円高になるぞぉぉぉ!!」
――一気にカオス。
えっくす亭の宿泊客たちが一斉に立ち上がり、外に飛び出そうとしている。
「ちょ、ちょっと何なの!? 暴落って何!? 神託!? 円高!?」
あたしが叫ぶと、リン先生が額を押さえてため息をついた。
「まったく……国家魔導省がまたやらかしたわね。
“世界の市場バランス”を調整する聖域――そこで最高責任者が放つ神託、
それが“日銀砲”。」
「……何それ怖い……」
「ええ。下手に当たると通貨も人も吹っ飛ぶわよ」
「そんな危険なもん放つなよ!?」
ソウマが叫ぶが、もう外の騒ぎは止まらない。
「ロスゴーレムだ!! ロスゴーレムが出たぞぉぉっ!!!」
誰かの叫びが響く。
あたしもつられて窓の外を見た。
遠くの空――
建物の向こうに、巨大な影が、のそり、と立ち上がっていた。
金属の身体。無数のチャートがその皮膚を流れるように動いている。
ロスゴーレム――
相場を崩壊させる悪夢の魔導兵器。
「ロスゴーレム……」
あたしの指先が震えた。
記憶がフラッシュバックする。
あの日、父が……市場と一緒に消えた光景。
冷たい汗が頬を伝った。
「大丈夫だ」
レイが隣で、あたしの左手をぎゅっと握る。
「……どさくさに紛れて手を握るな!」
「い、いや違う! これは護衛的な……!」
「護衛は手じゃなくて剣でしょーがっ!!」
「おまえら今そんな場合かっ!!」
ソウマがツッコむ。が、その声をかき消すように――
「――場所を、移しましょうか」
黒ローブの男――ナイトメアが、静かに口を開いた。
男が手の中のデバイスを掲げる。
緑の光がほとばしった。
「転送」
瞬間――床一面に、緑の魔法陣が広がる。
渦を巻く光が、あたしたち四人と一匹を包み込んだ。
「ちょ、ちょっと待ってぇぇ!!」
「まだローストビーフ食べ終わってねぇぇぇぇ!!」
「ガウゥゥゥゥッ!!」
世界がぐるん、とひっくり返る。
耳の奥で、チャートのノイズが鳴り響いた。
視界が闇に飲まれていく中――
あたしの首輪が緑色に不気味に光っていた。
夜。えっくす亭の食堂は、いつになく明るかった。
サキの回復と――四人+一匹の再会を祝う、ささやかな宴。
皿の上ではローストビーフが湯気を上げ、グラスのワインがきらめく。
……うん、平和だ。こういう時間、久しぶり。
「サキ……回復してよかったわ。本当に」
リン先生がワイングラスを傾けながら、しみじみと微笑んだ。
「リン先生……ご迷惑おかけしました」
「いいのよ。あれだけのことがあったんですもの。むしろよく戻ってきたわ」
あたしが頭を下げると、先生はふっと目を細め――
代わりに、あたしの首もとに視線を落とした。
「……それより、その厄介なお土産。なんとかしなきゃね」
そう言って、あたしの首に触れる指先が、ひやりとした。
ロイ町長にあの日つけられた“感情を増幅させる首輪”。
「無理に外して爆発されても困るしねぇ……」
「ば、爆発⁉」
背中がぞわりとした。
「くそっ……俺のサキに首輪なんてつけやがって……」
レイが低く唸るようにビールを煽った。目が怖い。
「アニキ、心の声が駄々漏れだぞー?」
ソウマがにやにやしながら肘でつつく。
「うるさい。……てか“俺の”って何」
「はーい出た! 否定のしかたが照れてるやつ~!」
「誰が照れてるか!」
「はーいはーい、喧嘩すんな二人とも。ほら、サキも一杯いこ?」
リン先生がワインを注いでくる。いやいや、先生あなた今どっち側。
「がうぅぅぅっ!」
ベア魔獣が、テーブルの下でローストビーフにかぶりついていた。
皿がずるずる引きずられてる。必死。
「こら、ベアちゃん! あたしの分まで食べないで!」
「がうっ(もう遅い)」みたいな顔で見上げてくる。
……かわいいけど、許さない。
笑い声が広がる。
レイも、ソウマも、リン先生も、そしてベア魔獣まで。
まるでこの間までの地獄が嘘みたいだった。
でも――
首もとに残る、冷たい金属の感触だけが、現実を引き戻す。
(ロイ町長……あんた、どこまであたしを縛る気なの?)
湯気の向こうで、グラスの赤がゆらめいた。
その色が――あたしには、血のように見えた。
「そうそう、ロイ町長の件なんだけどね――結局、捕まらなかったのよ」
ワイングラスをくるくる回しながら、リン先生がぽつりと呟いた。
「えっ? でも、ご神体とか、監禁の証拠とか……」
思わず身を乗り出すあたし。
「それがねぇ……証拠不十分、ですってさ」
リン先生の声には、皮肉が混じっていた。
「証拠……不十分?」
「信者の男が一人、自首してきたのよ。“全部自分ひとりでやった”ってね。
ロイ町長は“騙されていただけ”だそうよ。おめでたい話じゃない?」
「嘘……そんなの絶対嘘!」
拳を握るあたし。
あの目、あの声、あの支配の空気――全部、ロイ本人の意思だった。間違いないのに。
「嘘くさいけど、世の中そんなもんよ」
リン先生は苦笑して、グラスを軽く掲げた。
その笑みの奥に、怒りと諦めが同居してるのが分かった。
「上の方は裏で繋がってるのよ。町長って肩書きは便利ね。
“教主も交代”ってことにして、はい、一件落着」
「教主、交代?」
ソウマが首をかしげる。
「ええ。NO.2の男に変わったそうよ。表向きの理由は――ロイ町長の“体調不良”」
その瞬間、あたしの中に、ひやりとしたものが走った。
あの男が、そんな簡単に引くはずない。
あたしは首元を押さえた。
冷たい金属の輪が、まだ確かにそこにある。
「気を付けて、サキ。その首輪は、いわば“あの男の執着の象徴”よ」
リン先生が優しく言って、あたしの肩に手を置いた。
「執着って……なんで……」
小さくつぶやいた声が、自分でも震えていた。
「サキ、大丈夫だ。今度こそ、俺が守るから」
レイが真剣な顔で、ジョッキを置いた。
――その真面目オーラが、逆にツボる。
「ご、ごめん……そのテンション、昨日の酔っ払い思い出して……っ」
あたしはぷるぷる震えながら、笑いをこらえる。
隣のソウマは、もう限界だった。
「ぶっ、アニキ真顔なのに……く、くっ……ダメだ、笑い止まんねえっ」
テーブルに突っ伏して肩を震わせてる。
「ちょっ、お前ら真面目に聞け!」
レイが顔を赤くして怒鳴る。
――ドンッ。
笑い声の中に、妙な低音が混じった。
ベア魔獣がテーブルの下で突然うなり始める。
「ガウゥゥゥゥゥゥッ!!」
「ベアちゃん? どうしたの?」
あたしが身をかがめたその瞬間――
カラン…
入口の鐘が鳴った。
だれも触っていないのに。
全員が同時に振り返る。
そこに立っていたのは、黒いローブの男だった。
「……レイ・キムラさんですね?」
声は低く、ねっとりとした響き。
笑っているのか、怒っているのか分からない。
「誰だ、てめぇ」
レイが即座に立ち上がり、手を伸ばせばいつでも剣を抜ける構え。
男は小さく笑った。
「おやおや、忘れられてしまいましたか? 三年ぶりの再会ですよ」
男はフードを上げる。顔には豚を象った魔獣の仮面--。
「――ナイトメア、か」
レイの声が低く沈む。
その一言に、空気が凍った。
「何しに来た」
「そう怖い顔をしないでください。
ただ――そろそろ、我々と手を組まないかと思いましてねぇ」
「断る」
レイの即答。
ナイトメアの口元がゆがむ。
「まあ、そう言わずに。一度、我々の“市場”にお越しください。
首輪のお嬢さんも――ご一緒に」
緑色の目が、あたしの首もとに向けられた。
ぞくり
背筋が凍る。
「……首輪にお困りのようで。――我々なら、ご協力できるかもしれませんよ?」
「ふざけんな!」
レイが一歩前に出る。ベア魔獣がうなり声を上げ、毛を逆立てた。
ナイトメアのローブが、ふわりと風もないのに揺れる。
あたしの首輪が、一瞬だけ熱を帯びた感触がした。
レイがすぐに駆け寄って、あたしの肩を抱く。
「サキ、大丈夫か!?」
「う、うん……でも今の、まさか――」
答えの代わりに、首輪が“カチリ”と小さく鳴った。
あたしの胸の奥に、嫌な予感が広がっていく。
――夢の底から、何かが目を覚まそうとしていた。
一瞬の沈黙。
――ドガアアアアアアアアン!!
外が白く光り、雷鳴が食堂を揺らした。
グラスがカタカタ震える。
「な、なんだ今の!?」
「ガウッ! ガウッガウッガウッ!!」
ベア魔獣が窓の外に向かって吠えた。
毛を逆立て、牙をむき出しにしている。
外の空が、緑と赤の稲妻でぐるぐる渦巻いていた。
空気が、焦げるようにピリピリしてる。
「大変だぁああっ!! 暴落が来るぞおお!!!」
「ご、ご神託だっ! 日銀砲が放たれたあああっ!!」
「円高になるぞぉぉぉ!!」
――一気にカオス。
えっくす亭の宿泊客たちが一斉に立ち上がり、外に飛び出そうとしている。
「ちょ、ちょっと何なの!? 暴落って何!? 神託!? 円高!?」
あたしが叫ぶと、リン先生が額を押さえてため息をついた。
「まったく……国家魔導省がまたやらかしたわね。
“世界の市場バランス”を調整する聖域――そこで最高責任者が放つ神託、
それが“日銀砲”。」
「……何それ怖い……」
「ええ。下手に当たると通貨も人も吹っ飛ぶわよ」
「そんな危険なもん放つなよ!?」
ソウマが叫ぶが、もう外の騒ぎは止まらない。
「ロスゴーレムだ!! ロスゴーレムが出たぞぉぉっ!!!」
誰かの叫びが響く。
あたしもつられて窓の外を見た。
遠くの空――
建物の向こうに、巨大な影が、のそり、と立ち上がっていた。
金属の身体。無数のチャートがその皮膚を流れるように動いている。
ロスゴーレム――
相場を崩壊させる悪夢の魔導兵器。
「ロスゴーレム……」
あたしの指先が震えた。
記憶がフラッシュバックする。
あの日、父が……市場と一緒に消えた光景。
冷たい汗が頬を伝った。
「大丈夫だ」
レイが隣で、あたしの左手をぎゅっと握る。
「……どさくさに紛れて手を握るな!」
「い、いや違う! これは護衛的な……!」
「護衛は手じゃなくて剣でしょーがっ!!」
「おまえら今そんな場合かっ!!」
ソウマがツッコむ。が、その声をかき消すように――
「――場所を、移しましょうか」
黒ローブの男――ナイトメアが、静かに口を開いた。
男が手の中のデバイスを掲げる。
緑の光がほとばしった。
「転送」
瞬間――床一面に、緑の魔法陣が広がる。
渦を巻く光が、あたしたち四人と一匹を包み込んだ。
「ちょ、ちょっと待ってぇぇ!!」
「まだローストビーフ食べ終わってねぇぇぇぇ!!」
「ガウゥゥゥゥッ!!」
世界がぐるん、とひっくり返る。
耳の奥で、チャートのノイズが鳴り響いた。
視界が闇に飲まれていく中――
あたしの首輪が緑色に不気味に光っていた。
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