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第77話
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「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」
枷が放たれてから、わずか5秒。
日向は、しっかり縛られていた。
恐怖と驚きで、想像以上の疲労を感じている。
2本の鎖は日向の体をグルグルと縛り上げると、魁蓮の元へと運んだ。
対して魁蓮は、呆れた顔で日向を見下ろしている。
「情けないぞ小僧、たった5秒とは」
「無理に決まってんだろがぁ!!!!!!!!!!
つか、始める直前に怖いこと言うとか、お前鬼かよ!いや鬼だったな!なんなら王だったなぁ!!(怒)」
「何を1人でほざいている、無様極まりないな」
「口開く度に馬鹿にすんの、やめてくんね!?!?」
日向は、はぁっとため息を零す。
素の肉体戦で勝てない時点で、魁蓮の技に敵わないのは当たり前のこと。
1分間は短いようで、恐らくとても長い。
逃げるなんて無理だ。
「小僧」
日向が項垂れていると、魁蓮は真っ直ぐな瞳を日向に向けて、口を開いた。
「言ったはずだぞ?お前は見極める力が高いと」
「……言ったね」
「ならば、魅せてみろ」
「え?」
日向が片眉を上げると、日向を縛り上げていた鎖はゆっくりと離れ、魁蓮の近くへと戻る。
魅せてみろ、というのはどういうことなのだろうか。
日向が魁蓮を見つめると、魁蓮は視線を外して待っている。
(見極める力って言われても、僕はそんなのわかんないんだけどな……)
日向は、顎に手を当て考える。
そもそも、これは稽古だ。
絶対に成し遂げられないことを、魁蓮が提案するだろうか。
2本の鎖、1分という時間。
「……もう1回、頼む」
「ほう、やる気が出たか?」
「まあ、そんなところ」
日向は魁蓮にそう言うと、グッと構える。
恐らく、何か勝ち筋があるのだろう。
わざわざ稽古の仕方を変えてまでするならば、日向なら出来ると見越しているのか。
(見極める力……どこかに穴があるはず)
日向は、じっと鎖を見つめた。
その視線と目付きに、魁蓮はニヤリと口角を上げる。
「もう一度だ。
頼んだぞ?枷」
魁蓮は、パンっと手を叩いた。
それを合図に、鎖は再び日向へと向かってくる。
(さっきは、逃げることに必死でちゃんと見てなかった……とりあえず、この鎖の動きを把握しねぇと)
日向はそう考えると、鎖が日向に触れる寸前、瞬時に右へと避ける。
一直線に来ていた鎖は日向を捕えられずに、そのまま進んだ。
だが、鎖は軽く速度を落として切り返す。
そしてすぐ、避けた日向の方へと伸びてきた。
(自由自在ってことね……)
日向は眉間に皺を寄せると、ひたすら修練場の中を大きく使いながら逃げ続ける。
ただ背中を向けて逃げるだけでは、いつか捕まってしまう。
日向は横目で鎖を気にしながら、左右ジグザグに動いてみせる。
(一直線に比べれば、速度は落ちる……かな)
少しずつ、鎖の動きを見続けていると……
ふと、日向は違和感に気づく。
(あれ……もう一本、どこ行った?)
2本同時に追いかけ続けていたはずなのに、後ろを振り返れば、いつの間にか1本しかいなかった。
日向は不思議に思いながら逃げ続けていると。
「おわあっ!!!!!!」
突如、日向が逃げていた方向から、もう1本の鎖が姿を現し、遠慮なく日向を縛り上げていく。
完全に死角だったため、全く気が付かなかった。
グルグルと鎖が巻きついて、日向は再び魁蓮の元へと連れていかれる。
「ああああ!惜しい!!」
「15秒だぞ」
「へっ!?そんくらいしか経ってないの!?
1分長ぇぇぇぇぇぇ」
「だが、動きの見極めは出来ていたなぁ?」
「まあね。見極める力が高いってんなら、自分信じてやってみるもんでしょ」
すると、鎖はまたゆっくりと日向から離れて、同じように定位置に戻る。
15秒間の間でも、なんとなくだが分かったことがある。
この鎖は、一直線に真っ直ぐ来る攻撃が、桁違いに早いということ。
曲がり角などの屈折がない限り、速度が落ちることはほとんどない。
たがそれは同時に、止まる力も弱いということ。
そして、鎖は冥の中ならば、どこからでも現れることができる。
つまり、どれだけ逃げても先回りされる可能性があるということ。
(これで手加減してくれてるんだから、本気で殺りあったら、めっちゃ怖いんだろうな)
相手を縛り上げるまで追いかけ続ける、無限の鎖。
魁蓮が技を使うのを止めるか、捕まるかのどちらかでなければ、その脅威が無くなることは無い。
そしてなにより、1番厄介なことがあった。
(この鎖……連携がエグい……)
軽く意思を持っているのか、鎖同士の連携技が凄まじく強いということ。
鎖同士をぶつからせたり、意図的に絡ませることは不可能なのだ。
互いが互いの動きを把握しているかのように、必ず敵を追い込む動きをしている。
常に挟み撃ちされていると考えるのが妥当だろう。
(1分でも、逃げ続けるのは無理だと考えた方がいい……でも、多分逃げ切る手段がどこか……)
その時。
日向は、ふと魁蓮との言葉を思い出す。
【逃げ方は好きにしろ。壁や天井を使っても良し、避けられんと判断すれば、殴り飛ばすも良し】
【え?殴り飛ばしていいの?】
【あくまで条件は、縛り上げられないことだ。
だが、殴り飛ばすのは、あまり勧めないぞ?】
「……もう1回だ」
「ん?やるか?」
「うん……やってみる」
日向は、ふぅっと集中した。
新たな考えが浮かんだのだ。
もし魁蓮の説明が、逃げ切る秘訣に繋がる助言ならば……
「お願いします!」
「ククッ……小僧がやる気だぞ?
存分に遊んでやれ、枷」
魁蓮はニヤリと口角を上げながら、手をパンっと叩いた。
その合図で、鎖は日向へと向かってくる。
すると日向は、先程と同じように、触れられる寸前で右へと避ける。
鎖も先程と同じように、切り返してくる。
ここまでは、2回目と同じ。
(壁……天井……)
切り返してきた鎖が向かってきた時、日向はまた寸前のところで右に避けると、そのまま壁の方へと逃げる。
鎖は2本同時に、日向を後ろから追いかけた。
そして、日向が壁に近づいた途端。
「おりゃあああ!」
日向は力を込めて軽く飛ぶと、壁に足を乗せて、バンっと壁を蹴り飛ばす。
日向はそのまま、向かってきていた鎖の真上を宙返りした。
当然、突然目の前から消えた日向に鎖は対応が遅れてしまい、2本同時にガシャンっと壁に激突する。
(やっぱり、急に止まるのは無理なんだ。特に真っ直ぐ向かってくる時は……)
日向は真上から様子を伺っていると、鎖はグルっと日向へと向き直る。
そして、再び日向へと飛び出してきた。
日向は地面に降りると、そのまま鎖が向かってくるのを待つ。
じっと鎖を見つめ続け、鎖が目の前に来た瞬間。
「ふっ……!」
日向は、両足を水平まで広げて床に伏せ、向かってくる鎖の攻撃を避ける。
体が人並み以上に柔軟な日向だからこそ出来る、体の使い方。
「ほう……?」
この避け方には、魁蓮も感心していた。
鎖が頭上を通り過ぎたのを確認すると、日向はバンっと両手を床につけ、足に力を入れて軽々と前転をして立ち上がる。
その頃、鎖は既に切り返していて、背中を向けた日向へと向かってくるところだった。
日向は鎖の音だけを頼りに、背中を向けたまま避ける。
そしてそのまま、左右ジグザグに動くように逃げた。
(作戦通りっ!)
交互に襲いかかってくる鎖を、壁や柔軟な体を使って回避する。
1本の鎖が日向に触れる寸前、日向は足にグッと力を入れて、グルっと宙返りをした。
(よし!このままいけば、1分っ)
その時だった。
宙返りをした日向が、地面に降り立とうとしていた瞬間、先程避けた鎖とは別のもう1本の鎖が、空中に浮いたままの日向の隙を狙って近づいてきていた。
(やばっ……!!!)
枷が放たれてから、わずか5秒。
日向は、しっかり縛られていた。
恐怖と驚きで、想像以上の疲労を感じている。
2本の鎖は日向の体をグルグルと縛り上げると、魁蓮の元へと運んだ。
対して魁蓮は、呆れた顔で日向を見下ろしている。
「情けないぞ小僧、たった5秒とは」
「無理に決まってんだろがぁ!!!!!!!!!!
つか、始める直前に怖いこと言うとか、お前鬼かよ!いや鬼だったな!なんなら王だったなぁ!!(怒)」
「何を1人でほざいている、無様極まりないな」
「口開く度に馬鹿にすんの、やめてくんね!?!?」
日向は、はぁっとため息を零す。
素の肉体戦で勝てない時点で、魁蓮の技に敵わないのは当たり前のこと。
1分間は短いようで、恐らくとても長い。
逃げるなんて無理だ。
「小僧」
日向が項垂れていると、魁蓮は真っ直ぐな瞳を日向に向けて、口を開いた。
「言ったはずだぞ?お前は見極める力が高いと」
「……言ったね」
「ならば、魅せてみろ」
「え?」
日向が片眉を上げると、日向を縛り上げていた鎖はゆっくりと離れ、魁蓮の近くへと戻る。
魅せてみろ、というのはどういうことなのだろうか。
日向が魁蓮を見つめると、魁蓮は視線を外して待っている。
(見極める力って言われても、僕はそんなのわかんないんだけどな……)
日向は、顎に手を当て考える。
そもそも、これは稽古だ。
絶対に成し遂げられないことを、魁蓮が提案するだろうか。
2本の鎖、1分という時間。
「……もう1回、頼む」
「ほう、やる気が出たか?」
「まあ、そんなところ」
日向は魁蓮にそう言うと、グッと構える。
恐らく、何か勝ち筋があるのだろう。
わざわざ稽古の仕方を変えてまでするならば、日向なら出来ると見越しているのか。
(見極める力……どこかに穴があるはず)
日向は、じっと鎖を見つめた。
その視線と目付きに、魁蓮はニヤリと口角を上げる。
「もう一度だ。
頼んだぞ?枷」
魁蓮は、パンっと手を叩いた。
それを合図に、鎖は再び日向へと向かってくる。
(さっきは、逃げることに必死でちゃんと見てなかった……とりあえず、この鎖の動きを把握しねぇと)
日向はそう考えると、鎖が日向に触れる寸前、瞬時に右へと避ける。
一直線に来ていた鎖は日向を捕えられずに、そのまま進んだ。
だが、鎖は軽く速度を落として切り返す。
そしてすぐ、避けた日向の方へと伸びてきた。
(自由自在ってことね……)
日向は眉間に皺を寄せると、ひたすら修練場の中を大きく使いながら逃げ続ける。
ただ背中を向けて逃げるだけでは、いつか捕まってしまう。
日向は横目で鎖を気にしながら、左右ジグザグに動いてみせる。
(一直線に比べれば、速度は落ちる……かな)
少しずつ、鎖の動きを見続けていると……
ふと、日向は違和感に気づく。
(あれ……もう一本、どこ行った?)
2本同時に追いかけ続けていたはずなのに、後ろを振り返れば、いつの間にか1本しかいなかった。
日向は不思議に思いながら逃げ続けていると。
「おわあっ!!!!!!」
突如、日向が逃げていた方向から、もう1本の鎖が姿を現し、遠慮なく日向を縛り上げていく。
完全に死角だったため、全く気が付かなかった。
グルグルと鎖が巻きついて、日向は再び魁蓮の元へと連れていかれる。
「ああああ!惜しい!!」
「15秒だぞ」
「へっ!?そんくらいしか経ってないの!?
1分長ぇぇぇぇぇぇ」
「だが、動きの見極めは出来ていたなぁ?」
「まあね。見極める力が高いってんなら、自分信じてやってみるもんでしょ」
すると、鎖はまたゆっくりと日向から離れて、同じように定位置に戻る。
15秒間の間でも、なんとなくだが分かったことがある。
この鎖は、一直線に真っ直ぐ来る攻撃が、桁違いに早いということ。
曲がり角などの屈折がない限り、速度が落ちることはほとんどない。
たがそれは同時に、止まる力も弱いということ。
そして、鎖は冥の中ならば、どこからでも現れることができる。
つまり、どれだけ逃げても先回りされる可能性があるということ。
(これで手加減してくれてるんだから、本気で殺りあったら、めっちゃ怖いんだろうな)
相手を縛り上げるまで追いかけ続ける、無限の鎖。
魁蓮が技を使うのを止めるか、捕まるかのどちらかでなければ、その脅威が無くなることは無い。
そしてなにより、1番厄介なことがあった。
(この鎖……連携がエグい……)
軽く意思を持っているのか、鎖同士の連携技が凄まじく強いということ。
鎖同士をぶつからせたり、意図的に絡ませることは不可能なのだ。
互いが互いの動きを把握しているかのように、必ず敵を追い込む動きをしている。
常に挟み撃ちされていると考えるのが妥当だろう。
(1分でも、逃げ続けるのは無理だと考えた方がいい……でも、多分逃げ切る手段がどこか……)
その時。
日向は、ふと魁蓮との言葉を思い出す。
【逃げ方は好きにしろ。壁や天井を使っても良し、避けられんと判断すれば、殴り飛ばすも良し】
【え?殴り飛ばしていいの?】
【あくまで条件は、縛り上げられないことだ。
だが、殴り飛ばすのは、あまり勧めないぞ?】
「……もう1回だ」
「ん?やるか?」
「うん……やってみる」
日向は、ふぅっと集中した。
新たな考えが浮かんだのだ。
もし魁蓮の説明が、逃げ切る秘訣に繋がる助言ならば……
「お願いします!」
「ククッ……小僧がやる気だぞ?
存分に遊んでやれ、枷」
魁蓮はニヤリと口角を上げながら、手をパンっと叩いた。
その合図で、鎖は日向へと向かってくる。
すると日向は、先程と同じように、触れられる寸前で右へと避ける。
鎖も先程と同じように、切り返してくる。
ここまでは、2回目と同じ。
(壁……天井……)
切り返してきた鎖が向かってきた時、日向はまた寸前のところで右に避けると、そのまま壁の方へと逃げる。
鎖は2本同時に、日向を後ろから追いかけた。
そして、日向が壁に近づいた途端。
「おりゃあああ!」
日向は力を込めて軽く飛ぶと、壁に足を乗せて、バンっと壁を蹴り飛ばす。
日向はそのまま、向かってきていた鎖の真上を宙返りした。
当然、突然目の前から消えた日向に鎖は対応が遅れてしまい、2本同時にガシャンっと壁に激突する。
(やっぱり、急に止まるのは無理なんだ。特に真っ直ぐ向かってくる時は……)
日向は真上から様子を伺っていると、鎖はグルっと日向へと向き直る。
そして、再び日向へと飛び出してきた。
日向は地面に降りると、そのまま鎖が向かってくるのを待つ。
じっと鎖を見つめ続け、鎖が目の前に来た瞬間。
「ふっ……!」
日向は、両足を水平まで広げて床に伏せ、向かってくる鎖の攻撃を避ける。
体が人並み以上に柔軟な日向だからこそ出来る、体の使い方。
「ほう……?」
この避け方には、魁蓮も感心していた。
鎖が頭上を通り過ぎたのを確認すると、日向はバンっと両手を床につけ、足に力を入れて軽々と前転をして立ち上がる。
その頃、鎖は既に切り返していて、背中を向けた日向へと向かってくるところだった。
日向は鎖の音だけを頼りに、背中を向けたまま避ける。
そしてそのまま、左右ジグザグに動くように逃げた。
(作戦通りっ!)
交互に襲いかかってくる鎖を、壁や柔軟な体を使って回避する。
1本の鎖が日向に触れる寸前、日向は足にグッと力を入れて、グルっと宙返りをした。
(よし!このままいけば、1分っ)
その時だった。
宙返りをした日向が、地面に降り立とうとしていた瞬間、先程避けた鎖とは別のもう1本の鎖が、空中に浮いたままの日向の隙を狙って近づいてきていた。
(やばっ……!!!)
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