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純
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ザザンザン……ザザンザン……打ち寄せては戻り、戻りては打ち寄せるパンパンに膨れし鯨玉。
白波に天草の紅色揺らぎして、海猫たちがくるりくるりと騒ぎたて、ぱふぱふぱふぱふ小魚たちがつつきし鯨玉の下、キラリキラリと銀染まりして。
プロペラの落っこちた風力発電の鉄塔が参機立ち入り禁止の虎縞のテープを巡らして、閉鎖された小屋根石の石切場は子供たちの格好の遊び場と化し、野良猫たちの溜まり場となっていた。
石造りの眼鏡水道アーチを抜け、長い石畳の先に小屋根石造工芸水産学院を通り過ぎ、小屋根商店街の最奥にこの町唯壱の純喫茶 純はある。
純喫茶は純粋な喫茶店であり、酒類等は壱切置かれていない。学院の町であり青菜屋に多少の酒類は置かれている程度で、昼の町小屋根等と呼ばれている。夜の町と称される、港町の鯨崎の方へと、観光客や荒くれどもは足繁く通っているようだ。
純喫茶 純にはカラオケ等はないが、店のママが音大出身と言うこともあり、学生たちにせがまれて始めた、月から金曜日のディナーは音楽教室をしながらの営業となっている。店の奥に30人位のイベントスペースがあり、グランドピアノから管楽器、弦楽器、打楽器と、卒業生OB達からの寄進とママの趣味で只今増殖中であります。
純喫茶 純の看板メニューはデミオムハヤシライスと、小屋根唐辛子の昔ながらのナポリタンと、意外と頼んで見ると何でもママが器用に作ってくれる裏メニューがあり、馬鈴薯のにっころがし丼が人気だったりもするようだ。
ママの口癖は、わたしの事なんて忘れていいけどさ! あんたら有名になっても小屋根を忘れるんじゃ無いわよ! ここで30人ぽっちお客様や、未来の夢見る学生さんを楽しませて上げてよねだった。
今は参代目のママと、ママに育てられた子供達が、小屋根の町片隅で夢を紡いでいます。
白波に天草の紅色揺らぎして、海猫たちがくるりくるりと騒ぎたて、ぱふぱふぱふぱふ小魚たちがつつきし鯨玉の下、キラリキラリと銀染まりして。
プロペラの落っこちた風力発電の鉄塔が参機立ち入り禁止の虎縞のテープを巡らして、閉鎖された小屋根石の石切場は子供たちの格好の遊び場と化し、野良猫たちの溜まり場となっていた。
石造りの眼鏡水道アーチを抜け、長い石畳の先に小屋根石造工芸水産学院を通り過ぎ、小屋根商店街の最奥にこの町唯壱の純喫茶 純はある。
純喫茶は純粋な喫茶店であり、酒類等は壱切置かれていない。学院の町であり青菜屋に多少の酒類は置かれている程度で、昼の町小屋根等と呼ばれている。夜の町と称される、港町の鯨崎の方へと、観光客や荒くれどもは足繁く通っているようだ。
純喫茶 純にはカラオケ等はないが、店のママが音大出身と言うこともあり、学生たちにせがまれて始めた、月から金曜日のディナーは音楽教室をしながらの営業となっている。店の奥に30人位のイベントスペースがあり、グランドピアノから管楽器、弦楽器、打楽器と、卒業生OB達からの寄進とママの趣味で只今増殖中であります。
純喫茶 純の看板メニューはデミオムハヤシライスと、小屋根唐辛子の昔ながらのナポリタンと、意外と頼んで見ると何でもママが器用に作ってくれる裏メニューがあり、馬鈴薯のにっころがし丼が人気だったりもするようだ。
ママの口癖は、わたしの事なんて忘れていいけどさ! あんたら有名になっても小屋根を忘れるんじゃ無いわよ! ここで30人ぽっちお客様や、未来の夢見る学生さんを楽しませて上げてよねだった。
今は参代目のママと、ママに育てられた子供達が、小屋根の町片隅で夢を紡いでいます。
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