前世は不幸な新人女神の異世界管理!

敬二 盤

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不幸だった少女、神になる!

第6話 夜になって朝になり、町についたりしてみました。

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つっきがー♪ でーたでーたー♪ つーきがーでたー♪ あぁよいよい♪

…………と言うわけで夜になりましたー!

…………遠いよ!? 方角を示されての草原スタートだったから意外と街は近いのかなぁ? って思ってたけど………遠いよ!?

はぁ、………まぁバッグの中にテントが入ってたからそれ使おっと。

私はバッグからオレンジ色の布を取り出して、地面に敷いた。

えっと? 確か合言葉は………。

「『オープン』」

おぉ! 開いた!

少し小さめのテントだけど一人と一匹が寝るには十分だよ!

………実は私なら二人入れたりする。 なぜ私は低身長なんだろう………理不尽だよ!

内心でぼやきながらテントの中にセツを抱っこしながら入っていく。

セツも眠そうだし………早く寝よぉお!? 広い!

テントの中はとても広く、私が十五人位寝転がれる程だった。

………そしてその真ん中にチョコンっと置かれてる布団が何かシュール………ま、良いや。

「お休み、セツ」

セツを布団の横にあった小さめの布団に入れてから、私も布団に入ると、セツはキュワァァと鳴きながら私の布団に潜り込んできた。

………可愛い。

「じゃ、一緒に寝よっか」

セツは嬉しそうにキュワッ! と鳴き、目を閉じた。

そしてすぐに静かな寝息が聞こえてきたので、私も目を閉じた。

すると明るかったテントの中は一瞬の内に暗くなり、外の音も小さくなった。

そして私は眠りに落ちた。

お休みなさーい。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


おはよーございまーす。

………眠い。

朝は苦手なんだよねー。

「………あ、セツおはよー………うわっ!?」

セツは寝ぼけている私に向かって、小さな火を吐いた。

「もー、危ないよ? 人に向けてそんな物使わない! わかった?」

セツは私が怒るとすぐに頭を下げて、ペタンコな姿勢になった。

………可愛いので抱っこなでなでしちゃおっと。

そしてやたらと上機嫌なセツを頭に乗せて、テントを仕舞ってから街の方角へと歩き出すのだった!………と、言いたい所だけど………方向がわからなくなりましたー!

………スマホの方位磁針使えるかな?

「ナビタス、方位磁針出して」

ちなみにナビタスはスマホの人工知能ね?

私が持ってるタイプは旧型で、今時の様な成長型じゃ無いけど………別に不便じゃなかったしね?………というより成長型高かった………。

………あれ?  反応が返ってこない?

「ナビタス、方位磁針出して」

『………………あっ、私ですか了解です、方位磁針を起動しましたー』

………え? 何か台詞と声が違う!?

「ナビタス、AI情報を表示」

『表示しましたー』

やっぱり台詞が違う!………でも出される情報は元の通りの旧型なんだよね?

………よし! ここは本人に聞いてみよう!

元の台詞通りなら『私はナビタスです。 インターネットでの検索やアプリの管理等のお手伝いをしております』って出てくるはず!

「あなたは誰?」

………………えーっと、マニュアルはー?私はナビタスでーす。 インターネットでの検索やー、アプリの管理等のお手伝いをしておりまーす』

台詞はあってるけど声違うし何か語尾が伸びてる!

………き、気にしたら負けって事で!

方角もわかった事だし街へレッツゴー!

そう思って草原を暫く歩いていると、少し先の方に土でできた道が見えてきた。

おぉ! これはもう街まで後少しだね!

そしてその道に沿って歩いていくとついに! 街の大きな壁が見えた。

着いたー!

やっと街に着いたよ! でも………検問があるね?

「セツ、キャプチャーの中に入って?」

セツは私の指示通りにキャプチャーの中へと入っていった。

そして私は門の入り口へと足を踏み入れた。

すると当然門番に止められた。

「お前、どこから来た?」

門番の人は威圧感たっぷりの顔で睨み付けてきた。

「あっちの方角です」

私が歩いてきた方角を指差すと門番は顔をしかめてこう言った。

「つまりお前は隣国から来たと?」

「違います、草原から来ました」

私がそう言うと、門番はニヤリと笑い、こう言った。

「嘘はいけねぇなぁ、お嬢ちゃん。 あんななんもない草原なんかに住んでる奴なんか居る筈がねぇだろ? どうせ隣国の諜報員かなんかだろ? ま、どっちにしろ一度連行させて貰うぜ?」

そして門番は私の後ろに素早く周り、私を気絶させようとしたが………何かに弾かれて少し後退りした。

「………ピンチになるの早すぎませんかー? もう少し後でも良かったのに………眠い」

今、私の目の前でボサボサの髪を持つ少女がスマホから光となって出てきて門番に拳銃を向けていた。

拳銃は銃口から白い煙を出していて、少女の腰のホルダーに仕舞われた。

………その喋り方って事は………スマホの中の人?

「はぁ………ちょっと借りますよー」

少女は私が持っているバッグを漁ると、中から拳銃と緑色の板を取り出した。

………確かあれって寄生虫って名前がついてた筈………。

少女は板を拳銃に入れ、襲いかかってきている門番に向けて発砲した。

拳銃からは緑色の光の弾丸が出て、門番の体で弾けた。

そして門番は………目の焦点を失い、その場に棒立ちした。

「貴方は今日、真面目に門番の仕事をするつもりだ、子供に欲情して良からぬことも考えない」

「考えない………考えない」

門番は待機していた場所にフラフラと戻り、門へとやって来る人を見張る体制になった。

「………こっちですよー」

私は少女に腕を引かれ、街の中に入った。

「………これでもう安全ですねー、では私はこ「ちょっと待って!」………何ですかー?」

ふぅ、色々と起こりすぎてフリーズしてた頭がようやく回復したよ………。

「助けてくれてありがとう………で、貴女は誰なの?

「私ですかー? まだネタバレには早いと思いませーん?」

ネタバレ?

「ほら、よく言うじゃないですかー、黒幕は遅れてやってくるって」

「それ主人公はじゃないの!?」

「おぉー、ナイスツッコミ、それに免じて私の事を教えて信ぜよー………私はマ………氷神様のご命令により来葉様の護衛となっている羊曇ヨウウン、正式名称は『intelligence operation ability system Tp1945』です………これで良いですかー? ではお休みなさーい」

そう自己紹介して、羊曇は私のスマホの中に消えていった。

………何て言うか………特徴的な子だったね?

まぁ、街には入れたし良しとしようかな?

それにあの子に助けてもらえなかったら今頃は門番に捕まってただろうしね?

あのまま門番に連れていかれてたら………うぅ………寒気がするね。

………さて、気分を切り替えて行こう!

まずは宿屋を探さないとね………先輩のメモには『踊るジャイアントコング亭』って宿屋がお勧めらしいけど………凄い名前だね?

場所は………この裏路地を真っ直ぐ行った所かな?

………先輩のメモには『裏路地は危ない所だからこの裏路地以外は"絶対に"入っちゃ駄目だよ』って書いてある。

この裏路地は良いんだね?

それじゃ! 出発!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

氷神「ドキドキ! 解説コーナー!」

来葉「わー!パチパチ!」

ディメン「あんな目にあった直後だというのに………元気だな?」

来葉「切り替えの早さには定評があるからね!………それで今回の解説は?」

氷神「今回は『インスタントテント』の解説だよ!…………『インスタントテント』の見た目はいろんな色のハンカチでね? 言霊を込めて『オープン』と唱えると一人用テント位の大きさに変化するんだよ。 中は軽い部屋位の大きさがあって、常に明るくなってるよ」

ディメン「便利だなぁ」

来葉「あれ? これで終わり?」

氷神「本当はもう一つ解説予定だったけど………次回に解説できるものがあるか怪しいから次回に回すね? ………さて、ディメン? 〆の言葉を宜しく!」

ディメン「了解だ………それじゃっ!またな!」

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