お気楽少女の異世界転移――チートな仲間と旅をする――

敬二 盤

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第一章『参上! まさにチートな仲間たち』

関話 洗脳がとけた二人目の勇者

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「《ライトニングスラッシュ》!」

俺が放った雷の斬撃がジャイアントコカトリスの腹を貫く。

「《サバーチスクリュー》」

「《ブレイクシュート》」

「《アイアンショット》」

それを機転に魔法使い組がラッシュを掛ける。

ジャイアントコカトリスは魔法の集中砲火を浴びて死んでしまった。

「皆さん!石化してしまった人は居ませんかー!」

大声でジャイアントコカトリスの石化をくらった人を探しているのは能夢 叶子、呪術士だ。

石化してしまった人がいないと分かると安心した様子で魔力回復薬を取りに行った。

「勇者様方、お疲れ様でした、あと少しで魔王国なので頑張って下さい」

騎士がそう言うと皆が隊列を組み直して歩き始めた。

…これであの手紙の信憑性が高まった。

教えられてもいないのに何故か隊列を覚えている、これは洗脳…厳密には近いものらしいけどその効果だ。

俺は…本当にここにいて良いのだろうか?

いくら洗脳されていたとは言えクラスメイトの一人に向かって魔法を撃った、その事実には変わり無い。

あいつを連れ去って行った相手はライト スターダストだ、もう生きてはいないかも知れない。

だがその事を誰も何とも思っていない、もう抜け出して一人で魔王を討伐した方が良いのだろうか?

俺は…どうすれば良いんだ?


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「今日はここで夜営をします、勇者様方はしっかりとお休みください」

日が傾いて来た頃、騎士達が森の少し開けた所で夜営の準備を始めた。

その間誰も何も話さない、それが返って不気味に思える。

だが今回はいつもと違う行動をしている人物を見つけた。

呪術士の能夢 叶子だ。

叶子は俺の視線に気づいたのか怯える様にそっと動いていた。

俺は思いきって声をかけてみる。

「なあ、ちょっと良いか?」

「はい!何でしょう!」

叶子はまさか声をきけられると思っていなかったのか脚が物凄い震えている。

「ちょっと大きな声では言えない話なんだが…お前、もしかして洗脳が溶けてるのか?」

「え、何でそれを!?」

「ちょ!声が大きい!」

「ご、ごめんなさい…で、なぜそれを知っているんですか?」

「それはだな」

俺はさっきの叶子の行動が挙動不審だったから気がついたのと、謎のフクロウを使い魔とする人物から手紙を貰った事を話した。

「きょ、挙動不審ですか」

違う、重要なのはそっちじゃない。

「叶子は自力で洗脳を解いたのか?」

「いえいえ、無理ですよそんな事、私の所にもフクロウさんが来て《解呪》してくださったんですよ」

「あのフクロウ、叶子の所まで来ていたのか」

「来てましたよ」

「ならもしかして他にも洗脳を解かれた人が居るんじゃ「それは無い」誰だ!」

俺達が警戒すると一匹のフクロウが近くの木から降りてきた。

「私が解呪を頼まれたのはお前達だけだ」

「何で俺達だけなんだ?」

「それはだな、主がお前達を一目見たとき呪いの耐性が他の奴より高い人間を見抜いていたからだ」

「呪い?洗脳じゃないのか?」

「呪いと洗脳は基本的には同じだ、だがかなり高度な《解呪》でないと解けない」

「そうか」

なら叶子が上位職になれば行けるか?

俺がそうやって考えていると、突然前からバサッと音が聞こえた。

その音の正体は…フクロウに抱きついていた叶子だった。

「わー!ふわふわだー!」

「おい!止めろ!私はペットではないぞ!」

パシュン!と音が聞こえてフクロウは木の上に移動した。

「…主からの伝言だ『二人ともー、実は伝え忘れてた事があるんだよねー、実は実穂は生きてまーす、じゃ、その内に会うのを楽しみにしてるよー』…しっかりと伝えたぞ、去らばだ」

そしてバシュン!と音が聞こえると同時にフクロウは消え去った。

「あー、ふわふわがー!」

…マイペースな叶子は置いておくとして問題はあのフクロウが伝言モノマネで言っていた最後らへんの言葉だ。

実穂が生きているのが分かった事は朗報だ、でもその内に会う?もしかして相手は魔王国に居るのだろうか?

…もうそろそろ戻らなければな。

「叶子、いつまで落ち込んでるんだ?もう戻らないと怪しまれるぞ」

「そ、そうですね、では戻りましょうか」

その内会う、その言葉が本当なら俺は聞く、何故お前は俺達を助けたのか、と。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


視点変更 →ライト スターダスト

「クチュン!」

「かわいいくしゃみだね」

「実穂、うっさい…誰かが噂でもしたのかな?」

「それは迷信だと思うけどね」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ディメン「どうも皆さんこんにちは、あとがき担当のディメンだぜ」

………

ディメン「ありゃ?ライトー!」

………

ディメン「…引っ張るか、とりゃ!」

ライト「うわ!いきなり何!?」

ディメン「もうあとがき始まってんぞ」

ライト「へ?自動引き上げは?」

ディメン「うん?…壊れてやがる」

ライト「後で直してあげるよ」

ディメン「助かる…それで今回は勇者サイドの話だな」

ライト「勇者(二人のみ)」

ディメン「いっその事全員を解呪してやれよ」

ライト「嫌だよ、実穂の時より少し軽い位の事を大量にしなきゃ出来ないし」

ディメン「そりゃきついな…今回はこの小説を読んでくれてありがとな」

ライト「誤字脱字やストーリー矛盾等がありましたら、ご報告の方をお願いします」

ディメン「それでは皆さん」

ディメン&ライト「さようなら」



さーて、二章どうしようか?(無計画)
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