お気楽少女の異世界転移――チートな仲間と旅をする――

敬二 盤

文字の大きさ
54 / 188
第二章『予想外!意外と良い場所魔王国!』

第二話 大量の書類

しおりを挟む
前回のあらすじー

ナグラ領から出て国境間際まで来た、以上!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


それにしても魔王国かぁ、どんな所なんだろうね?

魔人とか居るのかな?いたらどんな感じだろうね。

私が魔王国について考えていると検問がどんどん近づいてくる。

「あ、そう言えば変装しなくて大丈夫なの?」

「大丈夫だよ、というか変装してたら顔パス使えないじゃん」

私達の変装はナグラ領を出てすぐにライトが解いた。

というか顔パス?

ライトは御者台に出て馬車のスピードを下げた。

「そこの馬車!止まれ!」

あ、やっぱり止められた。

「おーい、僕だよー」

「え?もしかしてライトさんか?」

「そうだよ」

「おお!久しぶりだな!」

あ、門番と知り合いだったんだね。

「それにしても前より門番してるよねー、この前なんてほぼ寝てたからね」

「ちょ、恥ずかしい事言うなよ」

「ははは、ごめんごめん、それじゃあまたね」

「ああ、またな」

…本当に顔パスだった。

「そんなに緊張する必要無いってー」

「そうだったね…っていつの間に横に来たの!?」

「《テレポート》だよ」

ライトはいきなり私の横に移動してきて壁を弄ってる。

「これで良かったはず…よし動いた」

ライトがそう呟くと馬車の中が光った。

「わ!何々!?」

私が驚いていると馬車の中が七畳位まで広がった。

前の馬車よりも広い。

「わぁ…」

「………ちょっと書類持ってくるけど気にしないで寛いでて良いよ」

そう言ってワープホールを開いたライトの目が死んだ様な目になってた。

書類って事は仕事かな?そこまで嫌な仕事ってどんなのだろう?

暫くクルミを撫でながら待っていると大量の書類と共にライトが崩れ落ちてきた。

うわぁ、ライトが死んだ目になった理由分かっちゃったよ…。

「…《サイコキネシス》」

ライトの魔法で大量の書類がどんどん綺麗に積み重ねられていく、そしていつの間にか出現していた机にライトは座って仕事に取り掛かった。

…黙々と仕事してるけど見た目とのギャップが凄いよ、それにさっきの白猫も手伝ってるし、これぞ”猫の手も借りたい“だね…もう借りてたよ。

そして暫くするとライトがぶつぶつ呟く様になってきた。

「地形が代わった?知るか、地理担当の仕事だよ、海竜が言う事を聞かない?ウォルの方に回してよ、壊れた神殿の補修費?これは経費でオッケー、次は…」

な、何の仕事なんだろう?

「ナグラ領の行方不明?…パス」

うぉい!パスしちゃダメでしよ!

ライトが異様なスピードで書類を別けながら判子を押していっているので書類は半分位無くなってきている、でもねぇ今深夜だよ?

ご飯(ライトから光海さんが出てきて作った)も要らないって言ってたしね。

私?私はさっき起きただけだよ。

「…キャドラ」

「ニャ」

あれ?白猫がこっちに来…た……。


《よーくーあーさー》


「……ふぁー」

よく寝たよ、ってかまだライトは仕事やってたの?

徹夜かぁ…あれ?ライトっていつ寝てるの?

領主の舘襲撃が5日前で、それから夜も忙しそうだったから…5日も寝てないの!?

ちょ、それは不味いんじゃ、光海さんは一週間位寝てくれないって愚痴ってたけどそれはそれで不味いよ!

「ニャー」

あれ?白猫が凄い動きしてる、これは…ジェスチャー?

白猫がライトを指差した、そして倒れる振りをした。

ライト、倒れる?

白猫は首を振ってから「ニャー」と犬の遠吠えみたいな格好になった。

えっと、ライトを眠らせるの?

今度は首を縦に振った。

じゃあ《スリープクラウド》で良いよね。

「《スリープクラウド》」

私が雲を出すと白猫がそれを取り込んでライトの所へ歩いて行った。

え?取り込んだ?

「ニャ」

「ん?何…すぅ…」

あ、寝た。

「ニャー」

白猫は満足そうに笑って消えていった。

消えちゃった!…召喚だったから大丈夫だよね。

それにしても何で行きなり仕事しだしたんだろうね。

「人が居る所でやった方が寂しくなかったからじゃないか?」

いつの間にか起きてたラキトが言う。

なんだ、けっこう可愛い所あるじゃん。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ディメン「どうも皆さんこんにちは、あとがき担当のディメンだぜ」

ライト「どうも皆さんこんにちは、ライト スターダストです」

ディメン「お前、書類とか持ってきて大丈夫なのか?」

ライト「大丈夫だ、問題ない」

ディメン「駄目じゃねぇか」

ライト「まあ実穂が読めない文字を使った書類だから大丈夫でしょ…まだあれでも1/10だし」

ディメン「が、がんばれ…今回のステータスだぜ」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


・進和 実穂 
・性別 女 年齢 18歳
・種族 人間
・職業  ?
・LV 2   6/10
・握力 5
・HP 25
・MP 20
・AT  16
・DE 17
・IN 15
・MD 14
・AG 16
・EX 8

スキル
・実力鑑定 Lv 4
・物質鑑定 Lv 3
・支援魔法操作Lv 9
・聞き耳 Lv 1

パッシブスキル
・異世界言語
・?高?の??
・自衛術

加護 呪い

称号
・異世界人
・?高?の??
・助けられた者
・空を飛ばされし物
・トラブルメーカー
・弱者
・生者
・死者


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ディメン「さてと…話す事無いな」

ライト「そうだねぇ…今回はこの小説を読んでいただきありがとうございます」

ディメン「誤字脱字やストーリー矛盾等があったらご報告の方をお願いするぜ」

ライト「それでは皆さん」

ディメン&ライト「さようなら」



寄り道しまくってるのは許してください。
しおりを挟む
感想 35

あなたにおすすめの小説

『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?

釈 余白(しやく)
ファンタジー
 毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。  その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。  最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。 連載時、HOT 1位ありがとうございました! その他、多数投稿しています。 こちらもよろしくお願いします! https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活

空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。 最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。 ――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に…… どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。 顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。 魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。 こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す―― ※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。

猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める

遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】 猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。 そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。 まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。

ぽっちゃり女子の異世界人生

猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。 最強主人公はイケメンでハーレム。 脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。 落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。 =主人公は男でも女でも顔が良い。 そして、ハンパなく強い。 そんな常識いりませんっ。 私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。   【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】

異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。

もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。 異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。 ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。 残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、 同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、 追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、 清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……

修学旅行に行くはずが異世界に着いた。〜三種のお買い物スキルで仲間と共に〜

長船凪
ファンタジー
修学旅行へ行く為に荷物を持って、バスの来る学校のグラウンドへ向かう途中、三人の高校生はコンビニに寄った。 コンビニから出た先は、見知らぬ場所、森の中だった。 ここから生き残る為、サバイバルと旅が始まる。 実際の所、そこは異世界だった。 勇者召喚の余波を受けて、異世界へ転移してしまった彼等は、お買い物スキルを得た。 奏が食品。コウタが金物。紗耶香が化粧品。という、三人種類の違うショップスキルを得た。 特殊なお買い物スキルを使い商品を仕入れ、料理を作り、現地の人達と交流し、商人や狩りなどをしながら、少しずつ、異世界に順応しつつ生きていく、三人の物語。 実は時間差クラス転移で、他のクラスメイトも勇者召喚により、異世界に転移していた。 主人公 高校2年     高遠 奏    呼び名 カナデっち。奏。 クラスメイトのギャル   水木 紗耶香  呼び名 サヤ。 紗耶香ちゃん。水木さん。  主人公の幼馴染      片桐 浩太   呼び名 コウタ コータ君 (なろうでも別名義で公開) タイトル微妙に変更しました。

処理中です...