お気楽少女の異世界転移――チートな仲間と旅をする――

敬二 盤

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第二章『予想外!意外と良い場所魔王国!』

クリスマスイブ特別関話『暗闇のクリスマス』

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シンシンと降り積もる雪の中、私はとある人を待っていた。

いつもと違う都会の町並みにワクワクしながら、今か今かと待っていた。

………そう言えば、あの人と初めて出会ったのもクリスマスの日でしたね。


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一年前のクリスマスの日、私は仕事が忙しく、帰るのが遅くなってしまいました。

とはいえ、帰ったとしても一人悲しクリスマスを祝うだけなので私にとっては都合が良かったんですけどね?

そして、会社から帰る途中で凍った地面に足を取られて滑らせてしまいました。

そこを助けてくれたのがあの人でした。

「おっと、大丈夫ですか?」

あの人はそう言って私を支え、転けない様にしてくれました。

まだ免疫が無かった私は赤面しました、まるで茹でたタコの様に。

これがあの人と私の出逢いでした。

それから少しずつ連絡を取り合う様になり、実際に会って話をするのも、多くなってきました。

私がする話は私が読んでた小説の話や、行ってみたい土地の話でした。

あの人は、それを文句も言わず聞いてくれる、聞き上手な人でした。

「………もうすぐクリスマスですねっと」

私がそう打つと、『そうだ!クリスマスの日、また会わない?』と誘われました。

私は勿論!と返信をして、心臓が痛い位にドキドキしました。

そして私は気がついたのです。

『これが恋なんだ』………と。


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とても短く纏めてみましたが、今思い出すだけでも心臓バックバックですよ。

私は今日のこの日をとても楽しみにしてきました。

いつもはあまりしないお洒落をして、メイクまでして準備ばっちりでした。

………約束の時間まで残り五分。

あの人はいつも約束の時間丁度に来ては後ろから目隠しをしてきますからね、今回は目隠しされない様に抱きつきに行きますよ!

………それにしても寒いですね。

もう少し厚い服を来てくれば………いや、それじゃあ着膨れしてしまうので駄目ですね!

………少し風が強くなってきました。

でも後少しの辛抱です。

………後十秒ですね。

九、八、七、六、五、四、三、二、一………

ゼロ!と私が振り向いた先にいたのは。

あの人では無く、狂った顔でナイフを持った男の人でした。


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………今、何が起こったんですか?

私の周りの人は、悲鳴を上げたり、一目散に逃げたり、急いで誰かに電話をしたりしています。

そして、何となく下を見てみるとそこには………血まみれで倒れている私の姿がありました。

私は悲鳴を上げようとしました、ですが声が出ません。

不思議に思い、喉を触ろうとしても触れません、と言うか手がありません。

そこで漸く私は気がついたのです。

私は死んだのだと。

私は物凄い落ち込みました、もうそれはこの世の終わりかって位に………あ、私は終わってましたね。

それから数分後、こうしていても仕方がないと思い、あの人の様子を見に行く事にしました。

約束の時間になっても来て居なかったので何かあったのかと心配になりました。

もしかしてこの男の人が来る事がわかり、来なかったなら良かったと思います。

あの人が来てたら後ろに居たのはあの人です、なので刺されるのはあの人になってしまいます。

まぁ、あの人が無事ならそれで良かったんですがね。

………あ、良かった、家の明かりがついていました。

死んで幽霊になったなら壁位通り越せると思いながらやって見ると簡単に通り越せました。

そこで目にしたのは………あの人と知らない女の人が口づけをしている所でした。

私は混乱しました、そして呆けていました。

そんな中、二人は私の事を話し始めました。

「ねぇ、バッくーん、あの女の人の所へ行かなくても良かったのー?」

「別に良いんだよ、もう飽きたし、お前の事は飽きないけどな♪」

「もう!バッ君ったら♪」

その瞬間、私の頭は真っ白になりました。

しかし、まだ会話は続いています。

「それにあいつ、気持ち悪いしな、ただひたすらにオタク話ばっかりしてくるし、服のセンス悪いし………まぁオタク話は見てて滑稽だったけどな!そのお陰で滑稽な姿が見たくてもっと言うように頷いてやったさ♪」

「きゃあ♪バッ君たらひどーい♪でも私にとっては優しい人だもんねー♪」

その瞬間、私は悟りました。

今まで見せてきていた優しい笑顔も、行動も、私を嘲笑う為の物だったと。

そして気が付けば………真っ黒な空間に居ました。

………。

私は何も考えたくありません。

そのまま絶望の縁に居ずに、堕ちようかと思いました。

そして、堕ちかけいたその時とある声が聞こえて来ました。

『あれ?また誰かに堕ちてきてる』

『マスター、堕ちては居ませんよ、世界から落ちて来ただけです』

『でもほぼ堕ちかかってるよ?』

『………本当ですね』

『ねぇ、君、大丈夫?』

………誰?

『僕?僕はライト スターダストだよ?君は?』

………私は………☆£§@です。

『………ザーって鳴って聞こえないって事は本当に堕ちかけてるね?ならああしようかな?』

『………マスター、また増やすのですか?もう四体目ですよ?』

『別に良いじゃん、今回は汎用サポート形が欲しかったしね?………ねぇ、君、今までの世界を捨て去って僕達と一緒に来ない?』

………一緒に?

『そうそう、新しい体はこっちで用意するしそっちはたまに仕事をしてもらうだけで他は自由にして良いから』

………。

『僕達と一緒に、新しい人生を歩んでみない?』

………行き……ます、行かせてください!

『オッケー!じゃあこの玉の中に入って?魂を移す為の中間地点だからね!』

………私はその玉の中に入った。

そして段々と眠くなっていく。

薄れ行く意識の中で私は、優しい声を聞いた。

『………今まで辛かったね?大丈夫、これからの人生はきっと楽しい物になるよ?新しい君の名前はね?……』

その声で私は自覚した。

私が今まで欲しかったのは嘘まみれの愛ではなく、心暖まる本当の愛だという事に。


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「………ふぁーあ………久しぶりに見ましたね?この夢」

私はベットから抜け出し、一瞬で服を替えた。

そして気が付いた、枕元にはプレゼントが置かれている事に。

そのプレゼントに乗っているカードを、私は見てみた。

そしてそれにはこう書かれていた。

『メリークリスマス!』

それはたった一言がデカデカと書かれているだけだったが、私の心はとても暖かかった。

雪がゆっくりと降っている様子を見ながら、私は何となく呟いた。

「メリークリスマス、マスター」


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作者「闇有る所に光有り、捨てる神あれば拾う神ありと言った所ですかね?次回はクリスマスの関話です、(コメント欄で言った通り)光海視点でお送りします………さて、皆さんは今回が誰の視点で進んでいたかわかりましたか?わかった人もわからなかった人も皆が良いクリスマスを過ごせます様に、ではさようなら」
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