お気楽少女の異世界転移――チートな仲間と旅をする――

敬二 盤

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第三章後編『やっとついた?アストロデクス王国!』

第三話 冒険者らしい依頼と、エンチャントアクセサリ

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「マッドゴーレムって本当に泥でできてるんだね?」

私はそう呟きながら杖を構える。

クルミはナイフを取り出し、美堀は構えた。


「逆に泥でできてないなら何だと思ったのよ」

「マッド………危ない何か?」

例えば爆薬とか!

「ご主人、そのような魔物はダンジョンにしか出現しませんよ?」

クルミが首を傾げながら言った。

………ダンジョンには出るんだね?

私がダンジョンに出る魔物を想像している内に、マッドゴーレムがかなり近付いてきていた。

「美堀! 確か討伐証明部位は核だよね!」

「そうよ。 壊さずに持って帰れれば追加報酬が出るらしいわよ」

私はその言葉を聞きながら、杖の先に周りの魔力を集め、呟いた。

「《ディグ》」

魔力はゴーレムの胸へと向かっていき、その泥に穴を開けた。

その穴からは丸い球が見えていて、私はその球に向かって魔法を掛けた。

「《サイコキネシス》」

球はゴーレムから飛び出し、それを失ったゴーレムは力を失い、崩れた。

よし! これでマッドゴーレム討伐完了!

「………私達、何も出来なかったわね」

「今回の相手と相性が悪かっただけですよ」

クルミと美堀が手持ち無沙汰に呟いた。

それと同時にクルミが草むらにマジックナイフを投げた。

するとそこから、一匹の狼の死体が転がって出てきて、複数の何かが逃げる様な音がした。

「あっ! 狼! クルミ、ありがとね!」

「お役に立てて良かったです」

クルミは尻尾を振りながら近寄ってくる。

うん! ナデナデしちゃう!

「確か………フォレストウルフだったかしら? なら証明部位は爪ね」

そう言うと、美堀は狼の死体から爪を引き抜いた。

わっ!………さ、流石に怖いよ?

私が美堀の行動に戦慄していると、すぐ近くに別のマッドゴーレムの反応が出現した。

「二人とも! 新しいの見つけたよ!」

さて! 依頼に必要な数だけ集めちゃお!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


視点変更 実穂→ライト


「よっと」

僕はワープホールを使って、冒険者ギルドの中に降りた。

そしてその穴から変態男達を引きずり下ろした。

………周りがザワザワしてる………あれ? 何か喜ばれてるし。

「ねえ、受付の人ー。 この三人って衛兵に付き出して良いよね?」

変態捕まるべし!

「あ、はい。 その冒険者達は目に余る行動が多い物達でしたので………」

へぇ? ならとっとと送ろっと。

『おーい。 捕まえたから今から送るよ?』

『あぁ、牢獄は用意できてる』

僕はワープホールの繋がっている先を、牢獄に切り替えてその中に男達を入れた。

………よし。 これでこの町であの娘達に被害を出しそうなのは………裏路地以外居なくなった。

じゃあちょっと様子を見てこ「お待ちください」

「どうしたの?」

僕を呼び止めた受付の人の手元には………依頼書があり、指名依頼を示すマークが押されていた。

………スタンピード?

「指名依頼が届いています。 依頼主は王族なので断る事はできません」

………微妙に震えてるじゃん。 さっきの男達、穏便に連れ去れば良かったかな?

「じゃ、受けるよ」

そう言って僕はギルドを出る。

………あのダンジョンなら近いし、ダンマスとも知り合いだしね?

話し合いで解決してこようかな?


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



私達は討伐報酬を受け取り、ギルドを後にした。

そしてブラブラと町を歩いている途中、面白そうなアクセサリーを見つけた。

「………エンチャントアクセサリ?」

エンチャントアクセサリって事は………魔法が付与されたアクセサリかな?

「嬢ちゃん達、お一つどうだい? 色んな魔法が揃ってるぞ?」

アクセサリを売っていたおじさんが、人の良さそうな笑みを浮かべながら、装飾が綺麗な一つのブレスレットを取った。

「背が高い嬢ちゃんはこれなんかどうだい? 見た所武器は素手だろう? このブレスレットは手を防御魔法で包むようになっててな? 並みの籠手よりは固いぜ?」

「へぇ、中々良さそうね」

そしておじさんはそれを前に置いて、小さくて綺麗な石が付いた。ネックレスを取った。

「獣人の嬢ちゃんはこれなんかどうだ? 消音の魔法が掛けられてるから気配を消した時に足音が鳴らなくなるぞ?」

「………」

おじさんはそのネックレスも前に置いて、透き通っている宝石が付いた指輪を手に取った。

「そっちの嬢ちゃんはこの指輪がお勧めだ。 これ魔法を使うとその余剰魔力を吸収して貯める事ができる」

………何だろう。 言ってる事はわかるけど仕組みがわからないね。

「えっとなぁ………魔法を使う時は自分の魔力を外の魔力で包んで使う事は知ってるよな?」

「うん。 自分の魔力は魔法陣でしょ?」

おじさんは頷き、ジェスチャーも交えながら続きを説明する。

「ああ、そしてその時に集めた外の魔力はな? 一部空気に霧散するんだよ。 その魔力を集められるのがこれだ………まぁ五十回《ファイアボール》を使ってやっと一回分溜まる位なんだがな?………その変わり、溜められる魔力の容量はかなり大きい」

………うん! 便利そう!

「どうする? 二人とも、買う?」

「私は買おうかしら? 刃物の衝撃を受け流す時に毎回怪我してたんじゃ本末転倒って思ってた所なのよね」

「………えっ!? 怪我してたの!?」

私は心配になって美堀の手を取って見てみる。

その手は武道をやっているとは思えない程綺麗な手だった。

「もう治されたわよ………ライトが『そんなボロボロの手じゃ嫁入りに行くのが送れちゃうよ?』って良いながら色々使われて………あの時は疲れたわ」

あはは………美堀、メイクなんか面倒くさい! ってタイプだもんね………いや、私もメイクなんてした事ないけどさ。

「………」

私がそんな状況になっていた美堀を想像して苦笑いしていると、クルミがジーっとネックレスを見ている事に気が付いた。

「クルミ? どうしたの?」

私が声を掛けると、クルミは耳をピクピクさせながら答えた。

「このネックレス、性能は良いのですが………目立ちすぎます」

あ、確かに………うーん。

「じゃあ飾り部分をインナーと服の間に入れておけば? そうしたら外からは見えないだろうし」

「………そうですね。 ではそうします!」

おじさんは、そんな私達の様子を見て言った。

「じゃ、三つ纏めて銀貨二枚でどうだ?」

「銀貨二枚………安っ!?」

「ははっ、魔道具じゃなくてエンチャントアクセサリなんだからそんなもんだ………で、どうするんだい?」

………私達は、先程の依頼で貰った銀貨を取り出し、おじさんに渡して購入した。

………良く見たらこのアクセサリ、三つとも何か色合いとかが似てるね?

………あっ、二人とも気が付いたみたい。

お揃いの………ではないかも知れないけど記念にはなるかもね!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ディメン「どうも皆さんこんにちは、あとがき担当のディメンだぜ」

ライト「どうも皆さんこんにちは、ライト スターダストです」

ディメン「なぁ、あのアクセサリって………」

ライト「………あれだね? 性能は凄いけど限定的すぎる、もしくは本来の使用目的とは真逆の見た目をしてるから買われなかったアクセサリ達だね?」

ディメン「………大体の攻撃は防御できるけど手しか守ってくれないブレスレットとか、足音は消せるけど凄い目立つネックレスとか、魔力を集められるけど物凄く効率が悪い指輪とか………限定的すぎだろ」

ライト「だね………今回のステータスだよ」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


・進和 実穂 
・性別 女 年齢 18歳
・種族 人間
・職業  ?
・LV 8  38/40
・握力 5
・HP 37
・MP 120
・AT  24
・DE 28
・IN 30
・MD 28
・AG 23
・EX 15

スキル
・支援魔法支配 Lv 2
・聞き耳 Lv 3
・合成魔法 Lv 5
・読み聞かせLv 4

パッシブスキル
・異世界言語
・§高?の?護
・自衛術
・幻影魔法耐性Lv 1
・森羅万象(一部封印中)

加護 呪い

称号
・異世界人
・§高?の?護
・助けられた者
・空を飛ばされし物
・トラブルメーカー
・弱者
・強者
・生者
・死者
・支援の支配者


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ディメン「さて、双子は今、何してるんだろうな?」

ライト「次回はそこから始まりそうだね………すぐ場面変更しちゃいそうだけど………」

ディメン「いつものパターンだな………今回はこの小説を読んでくれてありがとな」

ライト「誤字脱字やストーリー矛盾等がありましたらご報告の方をお願いします」

ディメン「それでは皆さん」

ディメン&ライト「さようなら」
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