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第三章後編『やっとついた?アストロデクス王国!』
関話 ゼロシとゼロクのカフェ休日!
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※この小説には『若干の百合』が含まれております。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
視点変更 三人称→ゼロシ
ふっふっふ!
ついにっ! ついにこの日が来ましたよ!
今・日・は ? 休みだぁぁぁぁぁ!
私はルンルン気分でスキップしたい気分を押さえながら猫の銅像の前でとある人を待っている。
そうです、ゼロクとお出かけですよ~♪ マスターが回復したからようやくお休みが出たんですよね~♪
一応休みはあったんですが、丸一日休みってのはあまりありませんからねー………私の仕事は諜報が主なので仕事が来るまで毎日暇してます。
そんな時はゼロクと話すのが一番なんですよ!
ゼロクも怪我人が出るまでは基本待機なので良くお話するんですよ!
ゼロクは可愛いんですよ!
甘い物が好きだったり、部屋に人形が沢山あったり、どんな人にでも優しく接する所とか!
「………ゼロシ、女の子がしちゃ駄目な顔してるのです」
「はっ! ゼロク! いつの間に!?」
気付きませんでした!
「諜報部隊リーダーの私に気付かれずに目の前まで来るとは………ゼロク、貴女中々やりますね」
「今さらキリッとしても無駄だと思うのですよ」
ゼロクが呆れながら帽子を取る。
艶めき掛かった金色の髪が風に揺れて綺麗だった。
「………ゼロシ、声に出ているのです」
「照れた顔も可愛いですよ!」
「ミダゾラム打たれたいんですか?」
照れ隠しに脅迫してくる姿も可愛いですねー!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「で、どこに向かってるのですか?」
ゼロクが首を傾げながら聞いてくる。
「そうですねー………少し気になっていたカフェがあったのでそこに行きましょうか」
「なるほど、ゼロシが最近調べてた所はそこなのですか」
バレてるっ!?
………そんな感じに駄弁りながら私達は目的のカフェまで向かう。
「オシャレなカフェなのです」
「きっと気に入るって思ったんですよね!」
カフェに入ると、カフェのマスターさんが『………いらっしゃい』と無愛想に言う。
内装は現代風と言うには控えめで、でも何故か魅力的な落ち着いた雰囲気だった。
私達はテーブル席に座り、机に置かれていたメニュー表を見た。
「良い感じの所なのです」
「そうですよね! やっぱりそう思いますよね!」
「でもあまりはしゃいだら駄目なのです、怒られるのですよ?」
あっ………そうですね、いつものテンションじゃ流石に怒られますよね。
「………アイスコーヒーは鉄板なので頼むとして………ゼロシ、このイチゴパフェとか美味しそうなのですよ」
ゼロクが苺尽くしの贅沢なパフェを指差す。
「おぉ! それも美味しそうですね!……… こっちの抹茶パフェも美味しそうですよ!」
私は抹茶のソフトが乗ったパフェに抹茶のパウダーがこれでもかと乗って、ちょこんと小豆がトッピングされているパフェを指差した。
「むむ、それも美味しそうなのです」
「じゃあ少し分け合いましょう!」
「そうするのです」
オーダーが決まったので私が呼び鈴を鳴らす。
するとすぐに店員が来てくれた。
「ご注文はお決まりになられましたでしょうか?」
「はい、この『苺尽くしの贅沢パフェ』と『抹茶尽くしの大人のパフェ』とアイスコーヒーを二人分をください」
「『苺尽くしの贅沢パフェ』と『抹茶尽くしの大人のパフェ』ですね? 少々お待ちください」
店員さんが奥へと戻っていく。
「楽しみなのです!」
「そうですね!………所でゼロク、マスターの調子はどうでしたか?」
私はふと気になった事を聞いてみた。
「そうですね………いえ、食事所でする話では無いから後で話すのです」
えっ、つまり結構不味かったって事ですよね………。
ま、まぁゼロクのこの様子なら大丈夫だったんでしょう!
「じゃあこっちも質問するのです………」
ゼロクが考え出す。
………やっぱり真剣な顔も可愛らしいですね!
「………ではこれにするのです………最近仕事の調子はどうなのですか?」
「順調ですよ! 帝国の機密資料を盗………少し借りてきたり、ビギン領のマランさんとダルスさんの婚約に反対してる貴族達を脅………少し説得してきたり」
「か、活躍してるのです」
ふっふっふー!
そうですよ! 私! こう見えて結構裏で活躍してるんですよ!
表で色々と起こってる時に裏で動き回って様々な情報を集める! これぞまさに裏の仕事って感じです!
私が内心荒ぶりながらドヤ顔をしていると、ゼロクがホッとした様な顔になった。
「ゼロク? どうしたんですか?」
「ゼロシが元気でホッとしただけなのです」
私はいつでも元気ですよ?
「裏の仕事は過酷な物が多いから………精神的にやられてないか心配してのですけど………その心配は無さそうなのです」
はぁ~………何この子可愛い!
「わっ! ちょ、ちょっと!……止めるのですよ!」
私はゼロクの隣に移動してゼロクを抱き締めた。
ワタワタしてて可愛い~!
「離すのです! あっ、力強いのです!?………はぁ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「落ち着いたのですか?」
「ご馳走さまでした」
顔を真っ赤にして照れるゼロクが可愛かったです。
「………大人しくミダゾラム打っておけば良かったのです」
「それ待ち合わせ場所でも言ってましたね………ミダゾラムって何ですか?」
「鎮静剤なのです」
なっ! 危ない危ない………私のアイデンティティーが奪われる所だった!
私達が一通りじゃれ終わった所で店員さんがパフェを持ってやってきた。
「お待たせしました。 『苺尽くしの贅沢パフェ』と『抹茶尽くしの大人のパフェ』とアイスコーヒーでございます」
おぉ! 来ましたよ!
見るからに美味しそなパフェがテーブルに置かれた。
店員さんが去っていってすぐに私達は一口食べてみた。
「「美味しい(のです)!」」
抹茶の香りが口の中に広がって………美味しいです!
………え? 語彙力ですか?
私達にそんな物求めないでください。 ただのスイーツ好きな女子なんですから。
………あっ、そうだ!
私は抹茶のパフェを一口分取ってからそのスプーンをゼロクに差し出した。
「あーん」
「………流石にそれは駄目だと思うのです」
「え? でも友達なら普通らしいですよ?」
「………なら一口だけ」
えぇ、普通ですよ? "恋愛小説"の中ならですけどね!
私が微笑ましくその光景を見ていると、今度はゼロクがパフェを一口分、スプーンで私に差し出した。
「お返しなのです」
「ありがとうございます」
私は照れたりしませんよ?
ゼロク大好きなのでね!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そんなこんなでイチャイチャしてたら日が暮れてしまいました。
………ふむ、カフェだけで1日過ごせてしまいましたね。
「ゼロク、明日の仕事に差し支えるといけないのでもうそろそろ帰りましょうか」
「確かに明日の分の仕分けとかあるのです………また、お休みの日に出掛けるのですよ」
「そうですね、また行きましょう!」
私達は次の約束をしながら店を出る。
会計はソッと私が済ませておいたのですぐに店から出られた。
ゼロクは『えっ? えっ?』って顔をしてましたけど『払っておきました』って言ったら少しシュンとして『ありがとう』って言ってくれたんですよ!
もう本っ当に可愛いんですこの子!
「ゼロシ、また口から出てる」
「おっと、それは失礼しました」
茜色に染まった空がだんだんと暗くなり始める。
私達は人気の少ない裏路地に入っていった。
「それではまた明日」
「また明日なのです」
私達は別れの挨拶をし、その体を光の粒子へと変えていったのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ディメン「………なぁ、これ見てて薄々思ってたんだが………ゼロシって」
ライト「うん、そっちの人だよ?」
ディメン「やっぱりか」
ライト「まぁゼロシは恋人に裏切られて死んじゃったからね………軽い男性不信なんだと思うよ?」
ディメン「まぁゼロクも満更でも無さそうだったし良いか」
ライト「僕としては映されてない時に居た学生四人組が気になるんだけどねー………四人中三人が物凄い特徴的な喋り方してたし」
ディメン「あぁ、あいつらは俺の知り合いだから放置で良いぜ」
ライト「えっ? ディメン知り合い居たの?」
ディメン「ん? 喧嘩売ってるのか?………今回はこの小説を読んでくれてありがとな」
ライト「誤字脱字やストーリー矛盾等がありましたらご報告の方をお願いします」
ディメン「それでは皆さん」
ディメン&ライト「さようなら」
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視点変更 三人称→ゼロシ
ふっふっふ!
ついにっ! ついにこの日が来ましたよ!
今・日・は ? 休みだぁぁぁぁぁ!
私はルンルン気分でスキップしたい気分を押さえながら猫の銅像の前でとある人を待っている。
そうです、ゼロクとお出かけですよ~♪ マスターが回復したからようやくお休みが出たんですよね~♪
一応休みはあったんですが、丸一日休みってのはあまりありませんからねー………私の仕事は諜報が主なので仕事が来るまで毎日暇してます。
そんな時はゼロクと話すのが一番なんですよ!
ゼロクも怪我人が出るまでは基本待機なので良くお話するんですよ!
ゼロクは可愛いんですよ!
甘い物が好きだったり、部屋に人形が沢山あったり、どんな人にでも優しく接する所とか!
「………ゼロシ、女の子がしちゃ駄目な顔してるのです」
「はっ! ゼロク! いつの間に!?」
気付きませんでした!
「諜報部隊リーダーの私に気付かれずに目の前まで来るとは………ゼロク、貴女中々やりますね」
「今さらキリッとしても無駄だと思うのですよ」
ゼロクが呆れながら帽子を取る。
艶めき掛かった金色の髪が風に揺れて綺麗だった。
「………ゼロシ、声に出ているのです」
「照れた顔も可愛いですよ!」
「ミダゾラム打たれたいんですか?」
照れ隠しに脅迫してくる姿も可愛いですねー!
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「で、どこに向かってるのですか?」
ゼロクが首を傾げながら聞いてくる。
「そうですねー………少し気になっていたカフェがあったのでそこに行きましょうか」
「なるほど、ゼロシが最近調べてた所はそこなのですか」
バレてるっ!?
………そんな感じに駄弁りながら私達は目的のカフェまで向かう。
「オシャレなカフェなのです」
「きっと気に入るって思ったんですよね!」
カフェに入ると、カフェのマスターさんが『………いらっしゃい』と無愛想に言う。
内装は現代風と言うには控えめで、でも何故か魅力的な落ち着いた雰囲気だった。
私達はテーブル席に座り、机に置かれていたメニュー表を見た。
「良い感じの所なのです」
「そうですよね! やっぱりそう思いますよね!」
「でもあまりはしゃいだら駄目なのです、怒られるのですよ?」
あっ………そうですね、いつものテンションじゃ流石に怒られますよね。
「………アイスコーヒーは鉄板なので頼むとして………ゼロシ、このイチゴパフェとか美味しそうなのですよ」
ゼロクが苺尽くしの贅沢なパフェを指差す。
「おぉ! それも美味しそうですね!……… こっちの抹茶パフェも美味しそうですよ!」
私は抹茶のソフトが乗ったパフェに抹茶のパウダーがこれでもかと乗って、ちょこんと小豆がトッピングされているパフェを指差した。
「むむ、それも美味しそうなのです」
「じゃあ少し分け合いましょう!」
「そうするのです」
オーダーが決まったので私が呼び鈴を鳴らす。
するとすぐに店員が来てくれた。
「ご注文はお決まりになられましたでしょうか?」
「はい、この『苺尽くしの贅沢パフェ』と『抹茶尽くしの大人のパフェ』とアイスコーヒーを二人分をください」
「『苺尽くしの贅沢パフェ』と『抹茶尽くしの大人のパフェ』ですね? 少々お待ちください」
店員さんが奥へと戻っていく。
「楽しみなのです!」
「そうですね!………所でゼロク、マスターの調子はどうでしたか?」
私はふと気になった事を聞いてみた。
「そうですね………いえ、食事所でする話では無いから後で話すのです」
えっ、つまり結構不味かったって事ですよね………。
ま、まぁゼロクのこの様子なら大丈夫だったんでしょう!
「じゃあこっちも質問するのです………」
ゼロクが考え出す。
………やっぱり真剣な顔も可愛らしいですね!
「………ではこれにするのです………最近仕事の調子はどうなのですか?」
「順調ですよ! 帝国の機密資料を盗………少し借りてきたり、ビギン領のマランさんとダルスさんの婚約に反対してる貴族達を脅………少し説得してきたり」
「か、活躍してるのです」
ふっふっふー!
そうですよ! 私! こう見えて結構裏で活躍してるんですよ!
表で色々と起こってる時に裏で動き回って様々な情報を集める! これぞまさに裏の仕事って感じです!
私が内心荒ぶりながらドヤ顔をしていると、ゼロクがホッとした様な顔になった。
「ゼロク? どうしたんですか?」
「ゼロシが元気でホッとしただけなのです」
私はいつでも元気ですよ?
「裏の仕事は過酷な物が多いから………精神的にやられてないか心配してのですけど………その心配は無さそうなのです」
はぁ~………何この子可愛い!
「わっ! ちょ、ちょっと!……止めるのですよ!」
私はゼロクの隣に移動してゼロクを抱き締めた。
ワタワタしてて可愛い~!
「離すのです! あっ、力強いのです!?………はぁ」
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「落ち着いたのですか?」
「ご馳走さまでした」
顔を真っ赤にして照れるゼロクが可愛かったです。
「………大人しくミダゾラム打っておけば良かったのです」
「それ待ち合わせ場所でも言ってましたね………ミダゾラムって何ですか?」
「鎮静剤なのです」
なっ! 危ない危ない………私のアイデンティティーが奪われる所だった!
私達が一通りじゃれ終わった所で店員さんがパフェを持ってやってきた。
「お待たせしました。 『苺尽くしの贅沢パフェ』と『抹茶尽くしの大人のパフェ』とアイスコーヒーでございます」
おぉ! 来ましたよ!
見るからに美味しそなパフェがテーブルに置かれた。
店員さんが去っていってすぐに私達は一口食べてみた。
「「美味しい(のです)!」」
抹茶の香りが口の中に広がって………美味しいです!
………え? 語彙力ですか?
私達にそんな物求めないでください。 ただのスイーツ好きな女子なんですから。
………あっ、そうだ!
私は抹茶のパフェを一口分取ってからそのスプーンをゼロクに差し出した。
「あーん」
「………流石にそれは駄目だと思うのです」
「え? でも友達なら普通らしいですよ?」
「………なら一口だけ」
えぇ、普通ですよ? "恋愛小説"の中ならですけどね!
私が微笑ましくその光景を見ていると、今度はゼロクがパフェを一口分、スプーンで私に差し出した。
「お返しなのです」
「ありがとうございます」
私は照れたりしませんよ?
ゼロク大好きなのでね!
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そんなこんなでイチャイチャしてたら日が暮れてしまいました。
………ふむ、カフェだけで1日過ごせてしまいましたね。
「ゼロク、明日の仕事に差し支えるといけないのでもうそろそろ帰りましょうか」
「確かに明日の分の仕分けとかあるのです………また、お休みの日に出掛けるのですよ」
「そうですね、また行きましょう!」
私達は次の約束をしながら店を出る。
会計はソッと私が済ませておいたのですぐに店から出られた。
ゼロクは『えっ? えっ?』って顔をしてましたけど『払っておきました』って言ったら少しシュンとして『ありがとう』って言ってくれたんですよ!
もう本っ当に可愛いんですこの子!
「ゼロシ、また口から出てる」
「おっと、それは失礼しました」
茜色に染まった空がだんだんと暗くなり始める。
私達は人気の少ない裏路地に入っていった。
「それではまた明日」
「また明日なのです」
私達は別れの挨拶をし、その体を光の粒子へと変えていったのだった。
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ディメン「………なぁ、これ見てて薄々思ってたんだが………ゼロシって」
ライト「うん、そっちの人だよ?」
ディメン「やっぱりか」
ライト「まぁゼロシは恋人に裏切られて死んじゃったからね………軽い男性不信なんだと思うよ?」
ディメン「まぁゼロクも満更でも無さそうだったし良いか」
ライト「僕としては映されてない時に居た学生四人組が気になるんだけどねー………四人中三人が物凄い特徴的な喋り方してたし」
ディメン「あぁ、あいつらは俺の知り合いだから放置で良いぜ」
ライト「えっ? ディメン知り合い居たの?」
ディメン「ん? 喧嘩売ってるのか?………今回はこの小説を読んでくれてありがとな」
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