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第三章 薄幸の兄妹たち
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部屋に戻った時。
エリスを抱きしめるアシュリーとエンバス卿がそこにいた。
「やあ、エンバス卿。
待たせたね‥‥‥平原の管理権なんて誰が考えたんだい?」
苦笑するアルバートはエンバス卿へと親書を戻す。
彼はそれなりに、と笑った。
「悪の華には勝てないねー‥‥‥
エンバス卿、もう二人ほど頼みがあるんだ」
もう二人?
これは意外な言葉を。
そうエンバス卿は不思議そうな顔をする。
「ルケード大公国のシンギス男爵家第一令嬢エイシャ様。
それと、お付きのルケア順男爵令嬢アリスティア様。
二人をそうだなー‥‥‥どういえばいいだろ」
エリスとアシュリーにとんでもない誤解をされそうだ。
異端な趣味を持ってないかと疑われたら困る。
まあ、仕方ない。
「この四人は‥‥‥隠し事なしでいくか」
「アルバート様?
なにを隠し事でーー??」
悪の華だよ、そうアルバートは困ったように言う。
「ルシアードがエイシャ様を僕に下賜してきた」
下賜?
それは王は家臣にするものでは?
三人の顔に疑問符が浮かぶ。
「あの階段から落ちる前、ほんの少しだけ前だ。
エイシャ様が、そこの毎晩激しい竜女と同じ告白を僕にして来たんだよ‥‥‥」
「なんですって!?
アルバート!!
誰が、激しい竜女よ!?
焼かれたいの??」
実際にその口から青い炎を少しだけ出してみせるから威嚇どころではない。
アシュリーとエンバス卿は慌てて部屋の奥に避難する。
「なんだよ?
本当だろ?
やり合うなら負ける気はしないけどね?
子供にはいいのかい?」
それを言われるとエリスは弱った顔をする。
誰よりもこの子供が大事だ。
その気持ちが一番らしい。
「あ、あの殿下‥‥‥それで、お受けに???」
汗を拭きながらエンバス卿が質問する。
「うん、階段から転げ落ちた時にたまたまいたからね。
受けると言った。
気を失った後に気づいたら、首輪をされたエイシャ様を連れてルシアードが医務室にいたんだ。
あの二人は‥‥‥御主人様と飼い犬。
そういうのがお好きなようだよ‥‥‥」
「また、特殊な趣味をー‥‥‥」
「うっわ、サイッテー‥‥‥誰かさんも」
エリスがそう言い、アシュリーと二人でアルバートを睨みつける。
この件に関しては生涯、文句を言われそうだ。
アルバートはそう思った。
「まあ、そんなとこだから。
エイシャ様は公式ではなくても今は僕の奴隷だ。
アリスティア様は家族を保護する。そういう名目で僕についてくれた。
あとはこれに」
胸の宝珠には見えないようにエンバス卿にメモ書きをアルバートは渡す。
(エイシャ様だけはシェスへ連れ帰ってくれ。
ルケード大公国は、消す気だ。
あの方にはルケードの魔導の秘密が眠っている
それをシェスで探れ)
それを見て、エンバス卿はすぐさまメモ書きを焼いた。
エリスを抱きしめるアシュリーとエンバス卿がそこにいた。
「やあ、エンバス卿。
待たせたね‥‥‥平原の管理権なんて誰が考えたんだい?」
苦笑するアルバートはエンバス卿へと親書を戻す。
彼はそれなりに、と笑った。
「悪の華には勝てないねー‥‥‥
エンバス卿、もう二人ほど頼みがあるんだ」
もう二人?
これは意外な言葉を。
そうエンバス卿は不思議そうな顔をする。
「ルケード大公国のシンギス男爵家第一令嬢エイシャ様。
それと、お付きのルケア順男爵令嬢アリスティア様。
二人をそうだなー‥‥‥どういえばいいだろ」
エリスとアシュリーにとんでもない誤解をされそうだ。
異端な趣味を持ってないかと疑われたら困る。
まあ、仕方ない。
「この四人は‥‥‥隠し事なしでいくか」
「アルバート様?
なにを隠し事でーー??」
悪の華だよ、そうアルバートは困ったように言う。
「ルシアードがエイシャ様を僕に下賜してきた」
下賜?
それは王は家臣にするものでは?
三人の顔に疑問符が浮かぶ。
「あの階段から落ちる前、ほんの少しだけ前だ。
エイシャ様が、そこの毎晩激しい竜女と同じ告白を僕にして来たんだよ‥‥‥」
「なんですって!?
アルバート!!
誰が、激しい竜女よ!?
焼かれたいの??」
実際にその口から青い炎を少しだけ出してみせるから威嚇どころではない。
アシュリーとエンバス卿は慌てて部屋の奥に避難する。
「なんだよ?
本当だろ?
やり合うなら負ける気はしないけどね?
子供にはいいのかい?」
それを言われるとエリスは弱った顔をする。
誰よりもこの子供が大事だ。
その気持ちが一番らしい。
「あ、あの殿下‥‥‥それで、お受けに???」
汗を拭きながらエンバス卿が質問する。
「うん、階段から転げ落ちた時にたまたまいたからね。
受けると言った。
気を失った後に気づいたら、首輪をされたエイシャ様を連れてルシアードが医務室にいたんだ。
あの二人は‥‥‥御主人様と飼い犬。
そういうのがお好きなようだよ‥‥‥」
「また、特殊な趣味をー‥‥‥」
「うっわ、サイッテー‥‥‥誰かさんも」
エリスがそう言い、アシュリーと二人でアルバートを睨みつける。
この件に関しては生涯、文句を言われそうだ。
アルバートはそう思った。
「まあ、そんなとこだから。
エイシャ様は公式ではなくても今は僕の奴隷だ。
アリスティア様は家族を保護する。そういう名目で僕についてくれた。
あとはこれに」
胸の宝珠には見えないようにエンバス卿にメモ書きをアルバートは渡す。
(エイシャ様だけはシェスへ連れ帰ってくれ。
ルケード大公国は、消す気だ。
あの方にはルケードの魔導の秘密が眠っている
それをシェスで探れ)
それを見て、エンバス卿はすぐさまメモ書きを焼いた。
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