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第一章 天空大陸の主
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「やあ、リエルアルム。
お久しぶりです、天空の朱き竜の王。
彼女は僕の妻ですよ。アリスティア。ルケード大公国の元ルケア順男爵令嬢アリスティア様です」
竜の……おう???
アリスティアの作る泡の中で、少女を座らせると、アルバートは互いの挨拶を軽く済ませた。
「ルケードの出身か。
何千年も眠っていると世界が変わりすぎてこまるものだ。
アルバート、何人目の側室だ?」
平然と彼らを見降ろして言う竜の王のその一声に、アリスティアの顔が強張る。
何人目の側室‥‥‥???
側にいるアルバートへの視線はもちろん疑いのものだ。
本当は騙されているんじゃないんだろうか?
アリスティアの後悔を始めようという感覚の始まる合図でもあった。
アルバートは慌ててリアルエルムの言葉を否定する。
「違いますよ、リアルエルム。
僕は妻以外に、誰も娶る気はありませんから‥‥‥」
竜は不思議そうに問う。
「なぜだ?
お前は第一王子だろう?
前回、会った時は王になる。そう申していたではないか?」
王ならば正妃もそうだし、側室も必要だろう、そうリアルエルムは言う。
「ああ、それなら。
弟に譲りました」
あっさりと否定したアルバートを、その通りだがこれもまた信じられない顔でアリスティアは見返した。
そんなに簡単に言っていいのですか、と。
「譲ったと?
相も変わらず、おかしな男だなお前は‥‥‥。
まあ、いい。
覇者になるも、人生をおのれの好きに生きるのも、同じ事。
ところで、ここに降りてきたということはうまくいけたのか?」
「ええ、今回は成功したようですよ、リアルエルム。
次回は数十年先になるかと思います。
オルゲートとリベイエの画策にもよるでしょうけど‥‥‥」
そこまでは面倒見れませんでした、と素直に言うアルバートに竜王は静かに笑う。
「まあ、それで良いよ。
青龍王神などと、存在しない神の聖女など‥‥‥百害あって一利なしだ。
毎回、そこいらの新しい神かそれともーー」
竜王は天空の三連の月を見上げて言う。
あのどれかの月に住む神の誰かの力を借りていたのだろう、と。
え、あのーー!?
そう、アリスティアが困惑の声を上げる。
どうやら、眼前の竜に慣れてきたらしい。
「発言を‥‥‥竜王様ーー」
発言?
竜は面白そうに笑い言った。
「気にする事はない、アルバートの伴侶ならば我が友も同じ。
なんでも聞くがいい」
「あ、あの、はい。
初めまして、朱き竜王リアルエルム様。
灰狼族の古き王、バディムの血の裾野に在します‥‥‥アリスティアと申します。
旦那様の、アルバート様の妻に今夜、迎えて頂きました」
「それはめでたい。
若いとはいいことだな、アルバート?」
「あーはい‥‥‥」
手が早いのだけは知らなかったけど。
それは言わず、アルバートは笑顔で応える。
お久しぶりです、天空の朱き竜の王。
彼女は僕の妻ですよ。アリスティア。ルケード大公国の元ルケア順男爵令嬢アリスティア様です」
竜の……おう???
アリスティアの作る泡の中で、少女を座らせると、アルバートは互いの挨拶を軽く済ませた。
「ルケードの出身か。
何千年も眠っていると世界が変わりすぎてこまるものだ。
アルバート、何人目の側室だ?」
平然と彼らを見降ろして言う竜の王のその一声に、アリスティアの顔が強張る。
何人目の側室‥‥‥???
側にいるアルバートへの視線はもちろん疑いのものだ。
本当は騙されているんじゃないんだろうか?
アリスティアの後悔を始めようという感覚の始まる合図でもあった。
アルバートは慌ててリアルエルムの言葉を否定する。
「違いますよ、リアルエルム。
僕は妻以外に、誰も娶る気はありませんから‥‥‥」
竜は不思議そうに問う。
「なぜだ?
お前は第一王子だろう?
前回、会った時は王になる。そう申していたではないか?」
王ならば正妃もそうだし、側室も必要だろう、そうリアルエルムは言う。
「ああ、それなら。
弟に譲りました」
あっさりと否定したアルバートを、その通りだがこれもまた信じられない顔でアリスティアは見返した。
そんなに簡単に言っていいのですか、と。
「譲ったと?
相も変わらず、おかしな男だなお前は‥‥‥。
まあ、いい。
覇者になるも、人生をおのれの好きに生きるのも、同じ事。
ところで、ここに降りてきたということはうまくいけたのか?」
「ええ、今回は成功したようですよ、リアルエルム。
次回は数十年先になるかと思います。
オルゲートとリベイエの画策にもよるでしょうけど‥‥‥」
そこまでは面倒見れませんでした、と素直に言うアルバートに竜王は静かに笑う。
「まあ、それで良いよ。
青龍王神などと、存在しない神の聖女など‥‥‥百害あって一利なしだ。
毎回、そこいらの新しい神かそれともーー」
竜王は天空の三連の月を見上げて言う。
あのどれかの月に住む神の誰かの力を借りていたのだろう、と。
え、あのーー!?
そう、アリスティアが困惑の声を上げる。
どうやら、眼前の竜に慣れてきたらしい。
「発言を‥‥‥竜王様ーー」
発言?
竜は面白そうに笑い言った。
「気にする事はない、アルバートの伴侶ならば我が友も同じ。
なんでも聞くがいい」
「あ、あの、はい。
初めまして、朱き竜王リアルエルム様。
灰狼族の古き王、バディムの血の裾野に在します‥‥‥アリスティアと申します。
旦那様の、アルバート様の妻に今夜、迎えて頂きました」
「それはめでたい。
若いとはいいことだな、アルバート?」
「あーはい‥‥‥」
手が早いのだけは知らなかったけど。
それは言わず、アルバートは笑顔で応える。
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