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第二章 暗黒神の地下神殿へ
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「王なんて‥‥‥灰狼の一族はわたしを含めて母と妹たち。
四人というか、メスが四頭。
もう、それだけしか‥‥‥生き残っていないわ。
黒狼のメスも、もう一頭だけ。
亜人の国は、魔族のわたしたちを滅ぼそうとした。それだけよ。
彼は、夫は人間の国の王子なの。
その国に、保護されたの。
だから、結婚したの。でも、それは強制じゃないわ‥‥‥好きなの。
彼だから、結婚したの‥‥‥もう、助からないなら一緒に死にます‥‥‥
それでいいわーー」
フン。
「悲しいものだな‥‥‥。
バディム様の件より、魔狼の迫害は強くなりーー大公国に集まった黒狼、灰狼の子孫ですらその扱い、か。
人に姿を変えるよりも我らのように、そのままで生きようと何度かは誘ったようだが娘、泣くでない。
夫は助かる。
我らも、もう数が少ないのだ。
亜人たちとの調和。
魔族にとっては、地上世界はもはや縁の無いものなのかもしれんな‥‥‥」
フン。
ロブは鼻を鳴らすと死ななくてもいい、そうアリスティアに告げた。
「灰狼だけではない。
魔狼の多くは牙に毒素がある。
それで獲物を仕留める。死に至るものではないが、痛みは酷いだろうな。
まあ、魔王の血筋だ。
仲間を助けてくれたとそう言うならば‥‥‥」
たまには、人間を助けるのもよかろう。
同族のメスの夫だしな。
ロブはそう言うと、アリスティアに向かい、紫色の息を吐いた。
それはアルバートの傷口を覆い、その熱を溶かしていく。
同時に彼の体内にある毒素も消えて行った。
「まだ、完全ではないが‥‥‥ゲフェトのあの結界に入れるのであればそこで癒すがいい。
あそこに入れるほどの力があれば、治癒も早いだろう。
噛んだことを悔やんではならんぞ?
それは、魔狼独特の愛情表現。
何も間違ってはいない。
知らなかっただけだ。
今みせた毒素を消す魔素の出し方はもうわかるだろう?」
ロブにそう言わると、アリスティアは心が少しだけ救われるた。
愛情表現と知れたことも嬉しいと言えば不謹慎だが、彼女にはありがたかった。
アルバートに対する愛は、嘘ではなかった。
そう思えたのだから。
物として、家族を救ってもらった恩としての愛ではない。
そう、理解出来たからだ。
「その方法なら、リアルエルム様から頂いた記憶にあったけど。
あれがそうなんてー‥‥‥」
「一度、克服すれば二度目はかからん。
これからは好きなだけ噛むがいい。
夫婦は仲が良い方がいいからな」
「そっ、そんな‥‥‥わたしだってーはい。
気を付けます‥‥‥」
ふふん、と面白そうにそのロブは笑うと、
「ゲフェトの神殿の地下は深いぞ。
死ぬなよ、我らが王の娘」
そう言い残し、去って行った。
「アルバート‥‥‥旦那様。
良かったーーごめんね、ごめんね‥‥‥大好きよ。
本当に愛してる、ごめんね、アルバート‥‥‥」
熱が下がり、傷口の腫れも引き始めていた。
アリスティアはゲフェトの神殿につき、階段でアルバートを抱きしめたまま彼が気づくまでずっと謝罪と涙を流し続けていた。
四人というか、メスが四頭。
もう、それだけしか‥‥‥生き残っていないわ。
黒狼のメスも、もう一頭だけ。
亜人の国は、魔族のわたしたちを滅ぼそうとした。それだけよ。
彼は、夫は人間の国の王子なの。
その国に、保護されたの。
だから、結婚したの。でも、それは強制じゃないわ‥‥‥好きなの。
彼だから、結婚したの‥‥‥もう、助からないなら一緒に死にます‥‥‥
それでいいわーー」
フン。
「悲しいものだな‥‥‥。
バディム様の件より、魔狼の迫害は強くなりーー大公国に集まった黒狼、灰狼の子孫ですらその扱い、か。
人に姿を変えるよりも我らのように、そのままで生きようと何度かは誘ったようだが娘、泣くでない。
夫は助かる。
我らも、もう数が少ないのだ。
亜人たちとの調和。
魔族にとっては、地上世界はもはや縁の無いものなのかもしれんな‥‥‥」
フン。
ロブは鼻を鳴らすと死ななくてもいい、そうアリスティアに告げた。
「灰狼だけではない。
魔狼の多くは牙に毒素がある。
それで獲物を仕留める。死に至るものではないが、痛みは酷いだろうな。
まあ、魔王の血筋だ。
仲間を助けてくれたとそう言うならば‥‥‥」
たまには、人間を助けるのもよかろう。
同族のメスの夫だしな。
ロブはそう言うと、アリスティアに向かい、紫色の息を吐いた。
それはアルバートの傷口を覆い、その熱を溶かしていく。
同時に彼の体内にある毒素も消えて行った。
「まだ、完全ではないが‥‥‥ゲフェトのあの結界に入れるのであればそこで癒すがいい。
あそこに入れるほどの力があれば、治癒も早いだろう。
噛んだことを悔やんではならんぞ?
それは、魔狼独特の愛情表現。
何も間違ってはいない。
知らなかっただけだ。
今みせた毒素を消す魔素の出し方はもうわかるだろう?」
ロブにそう言わると、アリスティアは心が少しだけ救われるた。
愛情表現と知れたことも嬉しいと言えば不謹慎だが、彼女にはありがたかった。
アルバートに対する愛は、嘘ではなかった。
そう思えたのだから。
物として、家族を救ってもらった恩としての愛ではない。
そう、理解出来たからだ。
「その方法なら、リアルエルム様から頂いた記憶にあったけど。
あれがそうなんてー‥‥‥」
「一度、克服すれば二度目はかからん。
これからは好きなだけ噛むがいい。
夫婦は仲が良い方がいいからな」
「そっ、そんな‥‥‥わたしだってーはい。
気を付けます‥‥‥」
ふふん、と面白そうにそのロブは笑うと、
「ゲフェトの神殿の地下は深いぞ。
死ぬなよ、我らが王の娘」
そう言い残し、去って行った。
「アルバート‥‥‥旦那様。
良かったーーごめんね、ごめんね‥‥‥大好きよ。
本当に愛してる、ごめんね、アルバート‥‥‥」
熱が下がり、傷口の腫れも引き始めていた。
アリスティアはゲフェトの神殿につき、階段でアルバートを抱きしめたまま彼が気づくまでずっと謝罪と涙を流し続けていた。
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