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第三章 いざ、ダンジョン攻略へ
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「ミレイア‥‥‥!?」
冗談でしょ、アルバート?
アリスティアはやめなさいよ、からかうのはと話を笑ってごまかそうとする。
それほどに、彼女がリエルアルムから受け取った記憶の中でも禁忌。
そう呼んでいいほどに不吉な存在だったからだ。
「だめよ。
絶対にだめー‥‥‥あんな、あんな禁忌の魔女のところになんて‥‥‥」
行かせない。
何があっても行かせたりしない。
待っているのは死そのものかもしれないから。
アリスティアはアルバートを強すぎるほどに抱いていた。
「もう嫌よ、家族をなくすなんて。
死ぬなら二人で死にたいわ」
ちょっと、アリスティア!
苦しいっ――!!
アルバートは手ぶりでそれを伝える。
「あっ‥‥‥ごめんなさい。
唐突にそんな話持ちだすから――」
慌ててアルバートは解放され、息ができなくて汗をかいていた。
「はあっ‥‥‥あのね、アリスティア。
それは全部、そうなんて言えばいいのかな。
そうだねー‥‥‥。
君には禁忌かもしれない。
灰狼姫の君にとってはあの魔女は‥‥‥ね」
わたしにとっては?
姫って何よ!?
そんな良い身分なんか要らないわよ。
自分が魔王になると宣言していたにもかかわらず、アリスティアはそれを忘れているようだった。
「ねえ、どういうことなの?
姫ってなに?
まるで灰狼王バディムに関りがある、そんな言い様じゃないアルバート。
御先祖様が、その剣で首を刎ねられて死んだのは知ってるわよ?」
ああ、そうか。
アルバートは思い出す。
この神剣の説明をリアルエルムから聞いた時、アリスティアは気を失っていた。
「ごめんね、僕のアリスティア。
今度は僕の膝のうえにおいでよ。
いつも甘えさせてくれて、ありがとう」
「え?
う、うん‥‥‥」
急にどうしたの、その態度の変わりよう。
まあ、甘えたなのは変わらないけど。
わたし、お姉さんなんだけどな。
どこか大人ぶりたくて、でも甘えたい。
微妙な抵抗感を心に抱きながらアリスティアはアルバートの太ももに、頭を預けた。
良い匂いだね、それに髪もふわふわしてる。
いつも、ありがとう、アリスティア。
その優しさが少しだけ不安をもたらしていることをアルバートは気づいているのだろうか?
もう、離したくないな‥‥‥
それが二人のいまの共通する心の声だった。
アルバートはアリスティアの頭を撫でながら、話を始める。
「あのね、アリスティア。
バディムと戦った英雄ラードリーは死ななかったんだ。
数日も戦いながら、この命を力の代価として吸い取る神剣を操っても‥‥‥。
うん、死ぬことはなかった。
彼は、単なる人間だったんだよ?」
知っていた?
そう問われ、まあ、その記憶はあるわね。
そうアリスティアは答える。
だが、その後。
そう、バディムは死んでからの記憶は一族の共有してきたものだ。
細やかなことまでは知りえない。
「ラードリーには、相棒がいたんだ。
千年を生きる、空の魔族、バジェス族の少女がね」
「ふうん、それでどうしたの?」
うん‥‥‥とアルバートの口が重たくなる。
「神剣に代わりに命を捧げて消滅した。
英雄の代わりに、ね。
彼女は――魔女だった」
「そっか。
魔女つながり‥‥‥魔族は時間が経過すれば再生する存在もいるし――。
だから、行くの?」
そのいまはこの世にいない、英雄の忘れ形見を渡しに?
アリスティアはそれは危険な旅になるわねえ、でも。
「あなたが行きたいなら、行くわ。
ところで、アルバート‥‥‥」
新妻は不安そうに夫をそっと上目遣いに見上げる。
「お風呂と寝所、一緒に入る?
もう結婚したんだし、ね‥‥‥?」
アルバートはその提案に内心は喜びつつも‥‥‥笑顔を引きつらせていた。
冗談でしょ、アルバート?
アリスティアはやめなさいよ、からかうのはと話を笑ってごまかそうとする。
それほどに、彼女がリエルアルムから受け取った記憶の中でも禁忌。
そう呼んでいいほどに不吉な存在だったからだ。
「だめよ。
絶対にだめー‥‥‥あんな、あんな禁忌の魔女のところになんて‥‥‥」
行かせない。
何があっても行かせたりしない。
待っているのは死そのものかもしれないから。
アリスティアはアルバートを強すぎるほどに抱いていた。
「もう嫌よ、家族をなくすなんて。
死ぬなら二人で死にたいわ」
ちょっと、アリスティア!
苦しいっ――!!
アルバートは手ぶりでそれを伝える。
「あっ‥‥‥ごめんなさい。
唐突にそんな話持ちだすから――」
慌ててアルバートは解放され、息ができなくて汗をかいていた。
「はあっ‥‥‥あのね、アリスティア。
それは全部、そうなんて言えばいいのかな。
そうだねー‥‥‥。
君には禁忌かもしれない。
灰狼姫の君にとってはあの魔女は‥‥‥ね」
わたしにとっては?
姫って何よ!?
そんな良い身分なんか要らないわよ。
自分が魔王になると宣言していたにもかかわらず、アリスティアはそれを忘れているようだった。
「ねえ、どういうことなの?
姫ってなに?
まるで灰狼王バディムに関りがある、そんな言い様じゃないアルバート。
御先祖様が、その剣で首を刎ねられて死んだのは知ってるわよ?」
ああ、そうか。
アルバートは思い出す。
この神剣の説明をリアルエルムから聞いた時、アリスティアは気を失っていた。
「ごめんね、僕のアリスティア。
今度は僕の膝のうえにおいでよ。
いつも甘えさせてくれて、ありがとう」
「え?
う、うん‥‥‥」
急にどうしたの、その態度の変わりよう。
まあ、甘えたなのは変わらないけど。
わたし、お姉さんなんだけどな。
どこか大人ぶりたくて、でも甘えたい。
微妙な抵抗感を心に抱きながらアリスティアはアルバートの太ももに、頭を預けた。
良い匂いだね、それに髪もふわふわしてる。
いつも、ありがとう、アリスティア。
その優しさが少しだけ不安をもたらしていることをアルバートは気づいているのだろうか?
もう、離したくないな‥‥‥
それが二人のいまの共通する心の声だった。
アルバートはアリスティアの頭を撫でながら、話を始める。
「あのね、アリスティア。
バディムと戦った英雄ラードリーは死ななかったんだ。
数日も戦いながら、この命を力の代価として吸い取る神剣を操っても‥‥‥。
うん、死ぬことはなかった。
彼は、単なる人間だったんだよ?」
知っていた?
そう問われ、まあ、その記憶はあるわね。
そうアリスティアは答える。
だが、その後。
そう、バディムは死んでからの記憶は一族の共有してきたものだ。
細やかなことまでは知りえない。
「ラードリーには、相棒がいたんだ。
千年を生きる、空の魔族、バジェス族の少女がね」
「ふうん、それでどうしたの?」
うん‥‥‥とアルバートの口が重たくなる。
「神剣に代わりに命を捧げて消滅した。
英雄の代わりに、ね。
彼女は――魔女だった」
「そっか。
魔女つながり‥‥‥魔族は時間が経過すれば再生する存在もいるし――。
だから、行くの?」
そのいまはこの世にいない、英雄の忘れ形見を渡しに?
アリスティアはそれは危険な旅になるわねえ、でも。
「あなたが行きたいなら、行くわ。
ところで、アルバート‥‥‥」
新妻は不安そうに夫をそっと上目遣いに見上げる。
「お風呂と寝所、一緒に入る?
もう結婚したんだし、ね‥‥‥?」
アルバートはその提案に内心は喜びつつも‥‥‥笑顔を引きつらせていた。
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