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第一章 緑の水晶と山賊たち
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半月の照らし出す闇夜の街道を抜けて街中へ。
茜の荷物はなかなかに重く、少女は最初は元気だったものの。
途中から、歩く速度が明らかに落ちていた。
「そんなに重いなら先に言えばいい」
呆れて、アッシュは茜の背負うディバッグを引き受けようと片手でそれを持とうとして‥‥‥
「なんだこれは!? 貯め込んだなあ、茜‥‥‥」
そう言うほどに、荷物の中には銅貨だの銀貨だの。
数百枚がぎっしりと詰まっていた。
「この背負い袋、相当良い品だろうに。こんな扱いをしたのでは、取っ手が取れてしまうぞ?」
両手に大事そうに抱きかかえたアッシュは、疲労の影が見える茜にそう言った。
心配ありませんよ、旦那。
茜は問題ない、とそれを否定する。
「わたしたち、異世界の人間とその持ち物は時間が止まったのか、そんな呪いでもかけられたのか。朽ちることも、老いることも、死ぬことも。空腹も喉の渇きもないんですよ。ほら、この髪だって会った時から変わらない長さでしょ?」
ああ、そういえばとアッシュは改めてそれを再認識する。
しかし、それで言えば――
「なあ、疲れや今のような体力の衰えもないんじゃないのか?」
それは当然の疑問だった。
時間が停止しているなら、疲労どころが何をしても感覚すら満足に働かないはず。
アッシュはそう思っていた。
「あはは‥‥‥それは肉体的には、ですよ。精神的には疲れも孤独も、楽しさも嬉しさも何もかも変わらないんです。それに、重たいっていう感覚は変わらない。感じるものはそのまま、肉体にも影響するの。便利なようで不便な身体‥‥‥」
「そんなものか。我が王がマールという制度を導入したのも、理解できるような気がするな‥‥‥」
その要らない一言に、茜はイラっとするが表には出さないでいた。
この国から逃げ出して他の大陸へと向かう異世界の仲間も数人いた。
彼らはいまどうなっているのか。
残念ながら、その為には資金がいるのだ。
大金貨十枚。
銅貨が百枚で銀貨一枚。
銀貨が百枚で金貨一枚。
金貨が百枚で、大金貨一枚。
つまり銅貨百万枚で新しい身分が買える。
その為には客一人頭、銅貨3枚として約三十万人前後の客を取らなくてはいけない。
肉体が朽ちなくても、精神は崩壊する。
「そんなに異世界人を嫌わなくてもいいじゃないですか、殺すことが出来ないからって、心を殺すためにあんな扱い――」
ついつい愚痴がこぼれてしまう。
心を病んだマールが運ばれていくのは、王都のはるか北にそびえる火山の火口。
そこから、マグマの中へと放り込まれるのだという。
そんなまことしやかな噂を、茜は耳にしていた。
「‥‥‥お前はそこから出れた。それだけで許せ」
俺にはどうにもできないんだ。
アッシュはそうは言わないが、悔しそうな顔をしていた。
彼は家柄と爵位が本物ならば、それこそ高級官僚。
行く末は大臣だの、王の側で進言できるようになるはずだったのに。
「いいですよ。旦那様の未来を捨てさせたその報いは、受けますから‥‥‥」
「そんなしんみりとさせる為に誘ったんじゃないんだがな。公職を捨てたのは俺の都合なんだ。もう気にするな‥‥‥」
しかし、これは重いな。
明日にでも、家人に申し付けて両替させることにしよう。
アッシュはよく頑張ったな、茜。
そう言い、塞がった両手で不器用に茜の頬にキスをした。
「バカ‥‥‥。そんな器用な性格じゃないでしょ、旦那様」
「器用か不器用化は知らんが、もう夫婦になると誓ったのだし。名前でも良くないか、茜?」
旦那様では物悲しではないか。
アッシュはそう言う。
茜は少しばかり迷った。
ここは七の国、ハイフ。
人間が最上位にあり、その下に土民と呼ばれる土着のエルフがおり。
そして、奴隷以下の自分たちマールがいる。
「それをすれば、わたしが不敬罪で即あの山に放り込まれますよ。あの、霊峰チャンドラに‥‥‥ね?」
茜が振り向いてみた先には、はるかに天空高く。
未だに噴煙を上げている活火山がそびえていた。
「チャンドラ、か。北壁なんて呼ばれて、北側の八の国からの侵略を防いでくれてはいるが異世界の人間にとっては、地獄の代名詞、だな。すまん、気遣いが足りなかったな」
「いいんですよ、旦那様。
ああ、それと‥‥‥マールの時はこれがついてるけど」
茜はそう言い、自分の首を指差す。
そこには鉄ではない、茜の知らない材質で出来たマールの証の赤い首輪が巻かれていた。
「ゲラムだな。王都から逃げ出せば、首を締め殺す悪魔の輪だ。マールから上がれても奴隷までしかなれん。次は青いゲラムになるな‥‥‥」
もう少し力があれば、爵位を笠に着て土民辺りまでには引き上げれるものを。
アッシュはそう言い、没落貴族への道を辿った祖先を恨めしく思っていた。
「青、ですか。まあ、わたしの位階も青だし。丁度いいかな」
ぽつりと茜が漏らしたその言葉の意味は、アッシュには分からない。
ただ、彼女のとんがり帽子の帯に巻かれた色が青だと思う程度だった。
「しかし、こう重くては時間ばかりが過ぎていくな」
アッシュがそう漏らした時だ。
街道沿いを流している、辻馬車が後方からやってくるのが見えた。
ああ、これは丁度いい。
荷物を足元に降ろすと、彼は手を挙げて辻馬車を止める。
御者の座る席には、いまは乗客がいない黄色の札が掲げれていた。
それがランプの灯りに照らし出されているのが見えたからだ。
「おい、二人だ。どこまで行ける?」
「ああ、旦那。そうですね、南の堀外までなら。あっしはそこから先に家がありますんで‥‥‥」
「ああ、それなら丁度いい。俺たちも、その辺りに要があるんだ。乗せてくれ」
こんな夜更けに、マール連れの紳士?
御者は少しばかり二人の男女を怪しんで見ていた。
「その‥‥‥旦那の身なりでマール連れは、ちょっとー南の内堀の、花街までなら旦那だけならお連れしますが。マールをあの区域に連れて行くのは」
南の区域は高級貴族が住んでいる。
内堀の中は平民は入れない。
御者が内堀外と言ったのもそれが理由だった。
「ああ‥‥‥確かに、な。いや、いいんだ。外側手前、東の区域の端で降ろしてくれればいい。お前に迷惑はかけんよ」
そう言い、アッシュはまだ返上していない文官位の証を御者にかざして見せる。
茜には分からないが、それは相当、効果があるものなのだろう。
乗客を選ぶ権利が辻馬車にもあるんだ。
そう後からアッシュに教えられて茜は不思議に思ったものだ。
身分制度がこれだけ整っているのに、変なところで権利だの義務だの。
この国が住みよいのか悪いのか。
この時はまだ判断がつかなかった。
「まあ、そう言うことなら。ただ、申し訳ないんですが、旦那。マールは席には乗せれないんで‥‥‥荷台でご勘弁願えませんか?」
先払いと言い、アッシュが渡した額は御者の顔色を見るに相場よりいくぶん多かったのだろう。
嬉しそうにしながら、彼はその点。
茜を席には乗せれないという点だけは譲る気はなさそうだった。
「ああ、はい。わかりました、荷台にでも乗せて頂けるだけで結構です。ありがとうございます、御者の旦那」
普通なら歩いて来い。
そう言われるところを譲歩してくれたのだ。
茜は素直にそう言い、自分から荷台に上がった。
アッシュが持っている荷物を受け取って。
「旦那、温情かけて頂いてありがとうございます。侯爵様、どうぞ、お席へー」
茜がそう言うと、御者の顔色が変わった。
「へ、侯爵様? そんなお偉い御方、あっしの馬車になんてー」
後からなにかあるのではないか。
御者の顔色はそう告げていた。
「大丈夫だ。お前に迷惑はかけんよ、御者。家人に迎えに来るように言ったが、何やら本宅であったらしくてな。このマールは若いだろう? 家に置いて囲うには丁度いいのだ。わかるだろう?」
「あーああ‥‥‥そういうことですかい。まあ、旦那も物好きで、いや。貴族様の間でそういったものが好まれているのは聞き及んでおります。ではどうぞ‥‥‥」
御者は席から飛び降りると、あわてふためいて扉を開け、うやうやしくアッシュを中に案内した。
「これが身分差別、か‥‥‥」
学校の教科書でしか知らなかった世界が、いま、目の前で現実にある。
この数か月、ある程度は慣れたつもりだがまだまだ世間は世知辛いらしい。
二人を乗せた辻馬車は、アッシュの言う東区域の外れを目指して走りだして行った。
茜の荷物はなかなかに重く、少女は最初は元気だったものの。
途中から、歩く速度が明らかに落ちていた。
「そんなに重いなら先に言えばいい」
呆れて、アッシュは茜の背負うディバッグを引き受けようと片手でそれを持とうとして‥‥‥
「なんだこれは!? 貯め込んだなあ、茜‥‥‥」
そう言うほどに、荷物の中には銅貨だの銀貨だの。
数百枚がぎっしりと詰まっていた。
「この背負い袋、相当良い品だろうに。こんな扱いをしたのでは、取っ手が取れてしまうぞ?」
両手に大事そうに抱きかかえたアッシュは、疲労の影が見える茜にそう言った。
心配ありませんよ、旦那。
茜は問題ない、とそれを否定する。
「わたしたち、異世界の人間とその持ち物は時間が止まったのか、そんな呪いでもかけられたのか。朽ちることも、老いることも、死ぬことも。空腹も喉の渇きもないんですよ。ほら、この髪だって会った時から変わらない長さでしょ?」
ああ、そういえばとアッシュは改めてそれを再認識する。
しかし、それで言えば――
「なあ、疲れや今のような体力の衰えもないんじゃないのか?」
それは当然の疑問だった。
時間が停止しているなら、疲労どころが何をしても感覚すら満足に働かないはず。
アッシュはそう思っていた。
「あはは‥‥‥それは肉体的には、ですよ。精神的には疲れも孤独も、楽しさも嬉しさも何もかも変わらないんです。それに、重たいっていう感覚は変わらない。感じるものはそのまま、肉体にも影響するの。便利なようで不便な身体‥‥‥」
「そんなものか。我が王がマールという制度を導入したのも、理解できるような気がするな‥‥‥」
その要らない一言に、茜はイラっとするが表には出さないでいた。
この国から逃げ出して他の大陸へと向かう異世界の仲間も数人いた。
彼らはいまどうなっているのか。
残念ながら、その為には資金がいるのだ。
大金貨十枚。
銅貨が百枚で銀貨一枚。
銀貨が百枚で金貨一枚。
金貨が百枚で、大金貨一枚。
つまり銅貨百万枚で新しい身分が買える。
その為には客一人頭、銅貨3枚として約三十万人前後の客を取らなくてはいけない。
肉体が朽ちなくても、精神は崩壊する。
「そんなに異世界人を嫌わなくてもいいじゃないですか、殺すことが出来ないからって、心を殺すためにあんな扱い――」
ついつい愚痴がこぼれてしまう。
心を病んだマールが運ばれていくのは、王都のはるか北にそびえる火山の火口。
そこから、マグマの中へと放り込まれるのだという。
そんなまことしやかな噂を、茜は耳にしていた。
「‥‥‥お前はそこから出れた。それだけで許せ」
俺にはどうにもできないんだ。
アッシュはそうは言わないが、悔しそうな顔をしていた。
彼は家柄と爵位が本物ならば、それこそ高級官僚。
行く末は大臣だの、王の側で進言できるようになるはずだったのに。
「いいですよ。旦那様の未来を捨てさせたその報いは、受けますから‥‥‥」
「そんなしんみりとさせる為に誘ったんじゃないんだがな。公職を捨てたのは俺の都合なんだ。もう気にするな‥‥‥」
しかし、これは重いな。
明日にでも、家人に申し付けて両替させることにしよう。
アッシュはよく頑張ったな、茜。
そう言い、塞がった両手で不器用に茜の頬にキスをした。
「バカ‥‥‥。そんな器用な性格じゃないでしょ、旦那様」
「器用か不器用化は知らんが、もう夫婦になると誓ったのだし。名前でも良くないか、茜?」
旦那様では物悲しではないか。
アッシュはそう言う。
茜は少しばかり迷った。
ここは七の国、ハイフ。
人間が最上位にあり、その下に土民と呼ばれる土着のエルフがおり。
そして、奴隷以下の自分たちマールがいる。
「それをすれば、わたしが不敬罪で即あの山に放り込まれますよ。あの、霊峰チャンドラに‥‥‥ね?」
茜が振り向いてみた先には、はるかに天空高く。
未だに噴煙を上げている活火山がそびえていた。
「チャンドラ、か。北壁なんて呼ばれて、北側の八の国からの侵略を防いでくれてはいるが異世界の人間にとっては、地獄の代名詞、だな。すまん、気遣いが足りなかったな」
「いいんですよ、旦那様。
ああ、それと‥‥‥マールの時はこれがついてるけど」
茜はそう言い、自分の首を指差す。
そこには鉄ではない、茜の知らない材質で出来たマールの証の赤い首輪が巻かれていた。
「ゲラムだな。王都から逃げ出せば、首を締め殺す悪魔の輪だ。マールから上がれても奴隷までしかなれん。次は青いゲラムになるな‥‥‥」
もう少し力があれば、爵位を笠に着て土民辺りまでには引き上げれるものを。
アッシュはそう言い、没落貴族への道を辿った祖先を恨めしく思っていた。
「青、ですか。まあ、わたしの位階も青だし。丁度いいかな」
ぽつりと茜が漏らしたその言葉の意味は、アッシュには分からない。
ただ、彼女のとんがり帽子の帯に巻かれた色が青だと思う程度だった。
「しかし、こう重くては時間ばかりが過ぎていくな」
アッシュがそう漏らした時だ。
街道沿いを流している、辻馬車が後方からやってくるのが見えた。
ああ、これは丁度いい。
荷物を足元に降ろすと、彼は手を挙げて辻馬車を止める。
御者の座る席には、いまは乗客がいない黄色の札が掲げれていた。
それがランプの灯りに照らし出されているのが見えたからだ。
「おい、二人だ。どこまで行ける?」
「ああ、旦那。そうですね、南の堀外までなら。あっしはそこから先に家がありますんで‥‥‥」
「ああ、それなら丁度いい。俺たちも、その辺りに要があるんだ。乗せてくれ」
こんな夜更けに、マール連れの紳士?
御者は少しばかり二人の男女を怪しんで見ていた。
「その‥‥‥旦那の身なりでマール連れは、ちょっとー南の内堀の、花街までなら旦那だけならお連れしますが。マールをあの区域に連れて行くのは」
南の区域は高級貴族が住んでいる。
内堀の中は平民は入れない。
御者が内堀外と言ったのもそれが理由だった。
「ああ‥‥‥確かに、な。いや、いいんだ。外側手前、東の区域の端で降ろしてくれればいい。お前に迷惑はかけんよ」
そう言い、アッシュはまだ返上していない文官位の証を御者にかざして見せる。
茜には分からないが、それは相当、効果があるものなのだろう。
乗客を選ぶ権利が辻馬車にもあるんだ。
そう後からアッシュに教えられて茜は不思議に思ったものだ。
身分制度がこれだけ整っているのに、変なところで権利だの義務だの。
この国が住みよいのか悪いのか。
この時はまだ判断がつかなかった。
「まあ、そう言うことなら。ただ、申し訳ないんですが、旦那。マールは席には乗せれないんで‥‥‥荷台でご勘弁願えませんか?」
先払いと言い、アッシュが渡した額は御者の顔色を見るに相場よりいくぶん多かったのだろう。
嬉しそうにしながら、彼はその点。
茜を席には乗せれないという点だけは譲る気はなさそうだった。
「ああ、はい。わかりました、荷台にでも乗せて頂けるだけで結構です。ありがとうございます、御者の旦那」
普通なら歩いて来い。
そう言われるところを譲歩してくれたのだ。
茜は素直にそう言い、自分から荷台に上がった。
アッシュが持っている荷物を受け取って。
「旦那、温情かけて頂いてありがとうございます。侯爵様、どうぞ、お席へー」
茜がそう言うと、御者の顔色が変わった。
「へ、侯爵様? そんなお偉い御方、あっしの馬車になんてー」
後からなにかあるのではないか。
御者の顔色はそう告げていた。
「大丈夫だ。お前に迷惑はかけんよ、御者。家人に迎えに来るように言ったが、何やら本宅であったらしくてな。このマールは若いだろう? 家に置いて囲うには丁度いいのだ。わかるだろう?」
「あーああ‥‥‥そういうことですかい。まあ、旦那も物好きで、いや。貴族様の間でそういったものが好まれているのは聞き及んでおります。ではどうぞ‥‥‥」
御者は席から飛び降りると、あわてふためいて扉を開け、うやうやしくアッシュを中に案内した。
「これが身分差別、か‥‥‥」
学校の教科書でしか知らなかった世界が、いま、目の前で現実にある。
この数か月、ある程度は慣れたつもりだがまだまだ世間は世知辛いらしい。
二人を乗せた辻馬車は、アッシュの言う東区域の外れを目指して走りだして行った。
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