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プロローグ
異世界から来た少女 3
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ようやく長い時間から解放されたかのように。
俺の女にならないか、アカネ、と。
「いい口説き文句ですね、旦那。風情がないという気もしますけど。心が揺れるような気もしますよ‥‥‥」
「こんな苦役に数か月も晒した俺の罰だ。なあ、アカネ。俺のものになれ。それで、後見人は立つ」
駄目か?
頼りなさげな彼の視線はアカネを見据えていることができない。
この環境に置いたままにしていたことが余程、心を責めているのだろう。
「いいですよ、アッシュ様。この身はマール。奴隷以下の物ですもの。殺されて道端に捨てられていても、臓器を抜かれても、誰も気にしない道端の石ころと同じ。そんな女を妻でなくても、慰みにでも囲って下さるのなら」
この樽の家にもさよならを言わないといけませんね。
寂し気にアカネはそう言うと、
「可愛がってくださいますか?」
悪戯好きの子猫のように尋ね返した。
「ああ、お前がいいと思うまで。俺の側にいてくれ」
じゃあ、そうしてあげます。
こんな幸せを貰えるなら、文句はありませんよ。
そこまで言い、ふとアカネは思いだした。
「でも、旦那様? どこにわたしを囲う‥‥‥養うおつもりで? まともな宿屋も、娼婦館も異世界の人間は嫌いますよ?」
ふっ。
そう、アッシュは笑うと懐から鍵を取り出した。
「親父殿がな、過去に妾を住まわせていた家があるのさ。この鍵がなかなかな。あの強欲な兄弟たちが遺産だと言い手放したがらん」
「なら、どうやって?」
うん?
アッシュはようやく厄介事を捨て去れたそんな顔になる。
「家督とな、文官位を譲った。侯爵位の貴族株もな。おかげさまで、まあ、子爵どまりだが‥‥‥それでも、どうにかな」
この告白にアカネは驚きを隠せなかった。
「まさか‥‥‥公職まで捨てて!? なんて勿体ない」
そんな下手は打たんさ。
アッシュはニヤリと笑って見せた。
「そのギルドな。ギルドマスターはいるが形だけ。書記が最高位で財務にと人手足らずでな。俺が書記に上がるのよ。お前が受付けだ。たった数人からの総合ギルド。いずれは国を越えて人員を集める。だが――」
「だが、なんですか? 私設なものでそこまで拡大できるとでも?」
「まさか、このハイフだけでなく、八つの国からの援助も受けるのさ――そう、この国にはその前例がある。各国の王侯貴族の子弟子女を受け容れて育成する施設がな」
「ああ。イルバーニ王立学院ですか」
「そうだ。あれの何でも屋版だよ。面白そうだろう? 八大国からの支援付きだ。やりがいがある……それに、身分も公務に就くのと変わらない」
「面白そうだけど、文字が読めないと‥‥‥」
ふうん?
アッシュの手はアカネの胸から、腰の後ろへと伸びてそこにある彼女の私物をゴソゴソとやり始める。
「ちょっと、旦那様!? それわたしの荷物ですよ!?」
思わず声を上げるアカネが腰を上げた時、アッシュは目当てのものを探り出していた。
「さて、これはこの世界の本、のような気がするがな? どこで手に入れた?」
ああ、もう。
余計なものを見つけられた。
アカネはまったく、とぼやいてしまう。
「こんな売春をする身でも、一度に銅貨三枚。そこいらの街娘が、一日に働いて頂けるのが銅貨二十枚。安い賃金ですけど、溜めればそれなりに金にはなりますから。それに、王都の北側にはまだまだ使える無用なゴミが山とあります。この国は、わたしのいた日本と同じ程度に紙が豊富な国。こんな本も幾つもありますよ、あの場所には‥‥‥」
「あっても読めるとは限らんだろう? なのになぜ、こんな折り返しがあるのかな、アカネ? それに、不思議な話をいくつか聞いていてな。お前が取った客はみな、誰もがその行為の後にはぼんやりとしているという。それに――」
アッシュはアカネの腰を抱きしめると、その足の裾野に手を入れた。
「ちょっと!??」
「春を売る女、汚れた女と言うなら、そんな声は上げないと思うがな?」
秘部をそっと撫でられたアカネは声にならない声を上げた。
「まあ、詳しくは聞かないが、異世界の人間は魔法やそういった類のものは使えない。それが、この国のみんなの常識だ。さて、お前はどこの異世界から来たんだろうな?」
自分の敏感な部分を愛撫するその指先は休まらない。
アカネは抵抗しづらいまま、頬を赤らめて黙って耐えていた。
「そうやって、旦那様も変わらずにものとして扱うんですね」
「それが、マールだろう? それにしても、数百もの客を取ったとは思えないほどに純情な仕草だな?」
「‥‥‥ばか」
「幻惑でも見せる魔法でも使ったか? なるほど」
そう言われてしまえば、貴族様相手にアカネが言えることはなにもない。
ただ、成すがまま。
されるがままにするしかないのだから。
「はあ‥‥‥冗談だ。だが、これまでは幻覚か、魔法かは知らんが。これからは、俺だけに開いてくれよ。その身体も、心もな」
アカネはため息をつき、彼の手をそっと差しのけた。
立ち上がると、樽の奥に詰めていた荷物を引き出し、ディバッグのそれには多くの銅貨だの銀貨だのが詰められた音がしていた。
そして、どこから取り出したのか鉄でもない、金属でもない杖のようなものに、とんがり帽子。
羽織っていたのは黒いローブ。
「まるで、古い時代の魔法使いのような装束だな‥‥‥?」
まさか、本物の魔女か?
そう、思わせるような雰囲気にそして――
「ねえ、旦那様? あなたも普通の人間ではないようですけど? その背後にいられる御方はどなた様?」
アカネは面白そうにアッシュに問いかけた。
「後ろ? 俺には何も見えんがな?」
うそぶくアッシュはしかし、こいつまで見えるとは。
アカネは、ただの異世界の人間ではない。
そう確信していた。
だが、背後の彼女はアカネに危険はない。
そう伝えている。
まあ、告白したのは隠しごとのない本心だ。
「そうですか、ふうん‥‥‥」
面白そうにいうアカネは、よいしょっと声を上げて立ち上がる。
「どれほど溜め込んだんだ、それは?」
この数か月で、何百人の男に幻を見せて楽しませたことやら。
呆れた声をアッシュは上げた。
「別に? ある程度貯めたら、金貨に両替してこの国をおさらばする気だったけど。旦那様がそう声をかけてくれるなら、この寂しい夜にも‥‥‥ね」
孤独は死に至る病。
何かの本でそんな一文を読んだ気がする。
アッシュはそう思い出していた。
「そうか。で、まだ俺は知らないんだが。単なるアカネ、なのか? 氏族名などはないのか?」
ギルドの登録名を見てもアカネしか書かれていなかった。
しかし、少女の立ち居振る舞いや言動から、無学の徒とも思えなかった。
アカネはそうね、妻になる?
それとも、妾?
それとも、愛人?
側室?
どれかしら。
そう、十代とは思えない発言をしてきた。
見た目よりも更けているのか、この見目麗しい少女の姿そのものが幻なのか。
ふと、アッシュは疑心暗鬼にとらわれそうになる。
「お前まさか‥‥‥数百歳、なんてことはないよ、な?」
まあ、失礼な。
アカネは頬を膨らませた。
「ちゃんと十六歳ですよ。で、どうなんです、旦那。わたしはどんな立場なんですか? 別に首輪でもつけて全裸で飼いたいなら、そうされてもこの国ではー合法ですね?」
意地悪く少女はアッシュにもたれかかってきた。
「そんな扱いなどするか、趣味の悪い。正妻には出来ないんだ。すまんな、この国ではそういう法になっている。側室という形にしたいが、貴族籍がいる。妾、もしくは」
「愛人、ね。まあ、いいですよ、わたしに選べるものなんてないですから。ところで、ギルドの受付嬢のお話ですが、それは本気ですか?」
愛人になり、その地位を借りて職に就いたとなると、この後に勤める先ではいろいろと言われちゃうな‥‥‥
そんな、未来のことを気にかけながらアカネはアッシュの返事を待った。
「本気だ。まあ、まだ数人のギルドだし、立ち上がりも出来ていない。しばらくは俺と甘い春を語らないか、アカネ?」
まあ、そういうことなら――
少女はきちんとした名乗りをすることにした。
「わたしはあかね。アカネだけでもいいけど。氏族はえーと、ああそうか。苗字ね――茜 高遠よ」
「アカネ タカトー?」
「あかね たかとう、です!!」
少しばかりの語尾の発音を訂正しながら、少女は新たな夫ではないが。
自分の愛を語れる男性の腕を取って歩き出す。
故郷のように桜は咲かないが、よく似た花が、川沿いの土手を歩く二人を祝福するようにその花びらを舞い散らす春の夜。
異世界での高遠 茜の春は、こうして始まった。
俺の女にならないか、アカネ、と。
「いい口説き文句ですね、旦那。風情がないという気もしますけど。心が揺れるような気もしますよ‥‥‥」
「こんな苦役に数か月も晒した俺の罰だ。なあ、アカネ。俺のものになれ。それで、後見人は立つ」
駄目か?
頼りなさげな彼の視線はアカネを見据えていることができない。
この環境に置いたままにしていたことが余程、心を責めているのだろう。
「いいですよ、アッシュ様。この身はマール。奴隷以下の物ですもの。殺されて道端に捨てられていても、臓器を抜かれても、誰も気にしない道端の石ころと同じ。そんな女を妻でなくても、慰みにでも囲って下さるのなら」
この樽の家にもさよならを言わないといけませんね。
寂し気にアカネはそう言うと、
「可愛がってくださいますか?」
悪戯好きの子猫のように尋ね返した。
「ああ、お前がいいと思うまで。俺の側にいてくれ」
じゃあ、そうしてあげます。
こんな幸せを貰えるなら、文句はありませんよ。
そこまで言い、ふとアカネは思いだした。
「でも、旦那様? どこにわたしを囲う‥‥‥養うおつもりで? まともな宿屋も、娼婦館も異世界の人間は嫌いますよ?」
ふっ。
そう、アッシュは笑うと懐から鍵を取り出した。
「親父殿がな、過去に妾を住まわせていた家があるのさ。この鍵がなかなかな。あの強欲な兄弟たちが遺産だと言い手放したがらん」
「なら、どうやって?」
うん?
アッシュはようやく厄介事を捨て去れたそんな顔になる。
「家督とな、文官位を譲った。侯爵位の貴族株もな。おかげさまで、まあ、子爵どまりだが‥‥‥それでも、どうにかな」
この告白にアカネは驚きを隠せなかった。
「まさか‥‥‥公職まで捨てて!? なんて勿体ない」
そんな下手は打たんさ。
アッシュはニヤリと笑って見せた。
「そのギルドな。ギルドマスターはいるが形だけ。書記が最高位で財務にと人手足らずでな。俺が書記に上がるのよ。お前が受付けだ。たった数人からの総合ギルド。いずれは国を越えて人員を集める。だが――」
「だが、なんですか? 私設なものでそこまで拡大できるとでも?」
「まさか、このハイフだけでなく、八つの国からの援助も受けるのさ――そう、この国にはその前例がある。各国の王侯貴族の子弟子女を受け容れて育成する施設がな」
「ああ。イルバーニ王立学院ですか」
「そうだ。あれの何でも屋版だよ。面白そうだろう? 八大国からの支援付きだ。やりがいがある……それに、身分も公務に就くのと変わらない」
「面白そうだけど、文字が読めないと‥‥‥」
ふうん?
アッシュの手はアカネの胸から、腰の後ろへと伸びてそこにある彼女の私物をゴソゴソとやり始める。
「ちょっと、旦那様!? それわたしの荷物ですよ!?」
思わず声を上げるアカネが腰を上げた時、アッシュは目当てのものを探り出していた。
「さて、これはこの世界の本、のような気がするがな? どこで手に入れた?」
ああ、もう。
余計なものを見つけられた。
アカネはまったく、とぼやいてしまう。
「こんな売春をする身でも、一度に銅貨三枚。そこいらの街娘が、一日に働いて頂けるのが銅貨二十枚。安い賃金ですけど、溜めればそれなりに金にはなりますから。それに、王都の北側にはまだまだ使える無用なゴミが山とあります。この国は、わたしのいた日本と同じ程度に紙が豊富な国。こんな本も幾つもありますよ、あの場所には‥‥‥」
「あっても読めるとは限らんだろう? なのになぜ、こんな折り返しがあるのかな、アカネ? それに、不思議な話をいくつか聞いていてな。お前が取った客はみな、誰もがその行為の後にはぼんやりとしているという。それに――」
アッシュはアカネの腰を抱きしめると、その足の裾野に手を入れた。
「ちょっと!??」
「春を売る女、汚れた女と言うなら、そんな声は上げないと思うがな?」
秘部をそっと撫でられたアカネは声にならない声を上げた。
「まあ、詳しくは聞かないが、異世界の人間は魔法やそういった類のものは使えない。それが、この国のみんなの常識だ。さて、お前はどこの異世界から来たんだろうな?」
自分の敏感な部分を愛撫するその指先は休まらない。
アカネは抵抗しづらいまま、頬を赤らめて黙って耐えていた。
「そうやって、旦那様も変わらずにものとして扱うんですね」
「それが、マールだろう? それにしても、数百もの客を取ったとは思えないほどに純情な仕草だな?」
「‥‥‥ばか」
「幻惑でも見せる魔法でも使ったか? なるほど」
そう言われてしまえば、貴族様相手にアカネが言えることはなにもない。
ただ、成すがまま。
されるがままにするしかないのだから。
「はあ‥‥‥冗談だ。だが、これまでは幻覚か、魔法かは知らんが。これからは、俺だけに開いてくれよ。その身体も、心もな」
アカネはため息をつき、彼の手をそっと差しのけた。
立ち上がると、樽の奥に詰めていた荷物を引き出し、ディバッグのそれには多くの銅貨だの銀貨だのが詰められた音がしていた。
そして、どこから取り出したのか鉄でもない、金属でもない杖のようなものに、とんがり帽子。
羽織っていたのは黒いローブ。
「まるで、古い時代の魔法使いのような装束だな‥‥‥?」
まさか、本物の魔女か?
そう、思わせるような雰囲気にそして――
「ねえ、旦那様? あなたも普通の人間ではないようですけど? その背後にいられる御方はどなた様?」
アカネは面白そうにアッシュに問いかけた。
「後ろ? 俺には何も見えんがな?」
うそぶくアッシュはしかし、こいつまで見えるとは。
アカネは、ただの異世界の人間ではない。
そう確信していた。
だが、背後の彼女はアカネに危険はない。
そう伝えている。
まあ、告白したのは隠しごとのない本心だ。
「そうですか、ふうん‥‥‥」
面白そうにいうアカネは、よいしょっと声を上げて立ち上がる。
「どれほど溜め込んだんだ、それは?」
この数か月で、何百人の男に幻を見せて楽しませたことやら。
呆れた声をアッシュは上げた。
「別に? ある程度貯めたら、金貨に両替してこの国をおさらばする気だったけど。旦那様がそう声をかけてくれるなら、この寂しい夜にも‥‥‥ね」
孤独は死に至る病。
何かの本でそんな一文を読んだ気がする。
アッシュはそう思い出していた。
「そうか。で、まだ俺は知らないんだが。単なるアカネ、なのか? 氏族名などはないのか?」
ギルドの登録名を見てもアカネしか書かれていなかった。
しかし、少女の立ち居振る舞いや言動から、無学の徒とも思えなかった。
アカネはそうね、妻になる?
それとも、妾?
それとも、愛人?
側室?
どれかしら。
そう、十代とは思えない発言をしてきた。
見た目よりも更けているのか、この見目麗しい少女の姿そのものが幻なのか。
ふと、アッシュは疑心暗鬼にとらわれそうになる。
「お前まさか‥‥‥数百歳、なんてことはないよ、な?」
まあ、失礼な。
アカネは頬を膨らませた。
「ちゃんと十六歳ですよ。で、どうなんです、旦那。わたしはどんな立場なんですか? 別に首輪でもつけて全裸で飼いたいなら、そうされてもこの国ではー合法ですね?」
意地悪く少女はアッシュにもたれかかってきた。
「そんな扱いなどするか、趣味の悪い。正妻には出来ないんだ。すまんな、この国ではそういう法になっている。側室という形にしたいが、貴族籍がいる。妾、もしくは」
「愛人、ね。まあ、いいですよ、わたしに選べるものなんてないですから。ところで、ギルドの受付嬢のお話ですが、それは本気ですか?」
愛人になり、その地位を借りて職に就いたとなると、この後に勤める先ではいろいろと言われちゃうな‥‥‥
そんな、未来のことを気にかけながらアカネはアッシュの返事を待った。
「本気だ。まあ、まだ数人のギルドだし、立ち上がりも出来ていない。しばらくは俺と甘い春を語らないか、アカネ?」
まあ、そういうことなら――
少女はきちんとした名乗りをすることにした。
「わたしはあかね。アカネだけでもいいけど。氏族はえーと、ああそうか。苗字ね――茜 高遠よ」
「アカネ タカトー?」
「あかね たかとう、です!!」
少しばかりの語尾の発音を訂正しながら、少女は新たな夫ではないが。
自分の愛を語れる男性の腕を取って歩き出す。
故郷のように桜は咲かないが、よく似た花が、川沿いの土手を歩く二人を祝福するようにその花びらを舞い散らす春の夜。
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