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第三章 スレイプニール峡谷
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「まるであれね‥‥‥ちょっとした宿のようにも休憩所にも見えるわ。
でもなんで人気がないのかな???」
さらによくよくみていくと、池のはたには数台のボートにしてはいやに、喫水の低い、ソリのような数人乗りのものが引き上げられて地上に在り、乗り降りするための波止場まできちんと整備されている。
そのソリのような船を上に運ぶためだろうか?
車輪が数本ついた、馬で引いて山を登っていけるような台車まで数台見受けられた。
「これは‥‥‥一体なんなの???」
おそるおそる、滝つぼへと近い地面から近付いて下を見下ろすと、そこは更に一層ふかい穴がナターシャを待ち構えているように口を開けていた。
そしていきなりのーー
バヴッ!!
そんな風とも水音とも分からない、破裂音のようなものと共に、滝つぼから勢いよく上がったのは‥‥‥
「きゃあああーーー!!?
なに、なんなの!!??」
凄まじい勢いで吹き出した水柱は天に虹を描いて、その水流を激しすぎる雨のように大地と池に全面的に振り降りる。
「ひどいーーーせっかく乾かしたのにーー」
またびしょ濡れだ‥‥‥
ナターシャは泣きそうになっていた。
あの波止場から滝には近付いては行けなかったらしい。
あとから気づいたが、そんな注意書きが看板で書かれていた。
しかし、いまは土砂降りの雨に振られたぬれねずみだ。
「またなのね‥‥‥あの塔以来、本当に水にだけは縁が無い‥‥‥」
いまはまだ暖かいからいいが、風邪をひかないとも限らない。
あの小屋で乾かせて貰おう。
「今度は不法侵入になるのなんて‥‥‥犯罪歴ばっかりついちゃうわ、わたし」
勢いの良い噴水は、数匹の魚も地面に投げ与えた。
「どれが食べれたっけ‥‥‥確か、ルクナツァグ様が与えて下さったのはこれだった気がする」
うえ、生臭い‥‥‥
そう思いながら数匹を手に取ると、さてどこか開かないものか。
さすがに前面の扉は開かない。
勝手口も締まっているし、ガラスを割って入れば後から更に揉めるだろう。
「仕方ないか‥‥‥」
あまり関心はされないが、トイレならば窓には何もない。
単なる通風孔だ。
剣などを床におくと、よじ登り、向こう側に降りるまでにまた時間がかかる。
「ほんとうに‥‥‥細くて良かったわ‥‥‥この身長も!!!」
便所に落ち込まないように気をつけて扉を開けると、やはり屋内へと通じていた。
「捕まれば、まさしく死刑?
まあ、いいわ。
今夜はここを借りましょ。
指輪一つで勘弁してくれないかな‥‥‥?」
ナターシャはとりあえずは着替えて魚を調理し、一息つくとメモを残した。
この場を、一泊おかりします。
お礼はこれにてーー
家人が玄関を開けてすぐ気づくようにそのメモと、あの死んでいったものたちの衣類などから拝借した金貨を一枚おき、ナターシャは二階にあった柔らかいベッドでようやく眠ることができた。
でもなんで人気がないのかな???」
さらによくよくみていくと、池のはたには数台のボートにしてはいやに、喫水の低い、ソリのような数人乗りのものが引き上げられて地上に在り、乗り降りするための波止場まできちんと整備されている。
そのソリのような船を上に運ぶためだろうか?
車輪が数本ついた、馬で引いて山を登っていけるような台車まで数台見受けられた。
「これは‥‥‥一体なんなの???」
おそるおそる、滝つぼへと近い地面から近付いて下を見下ろすと、そこは更に一層ふかい穴がナターシャを待ち構えているように口を開けていた。
そしていきなりのーー
バヴッ!!
そんな風とも水音とも分からない、破裂音のようなものと共に、滝つぼから勢いよく上がったのは‥‥‥
「きゃあああーーー!!?
なに、なんなの!!??」
凄まじい勢いで吹き出した水柱は天に虹を描いて、その水流を激しすぎる雨のように大地と池に全面的に振り降りる。
「ひどいーーーせっかく乾かしたのにーー」
またびしょ濡れだ‥‥‥
ナターシャは泣きそうになっていた。
あの波止場から滝には近付いては行けなかったらしい。
あとから気づいたが、そんな注意書きが看板で書かれていた。
しかし、いまは土砂降りの雨に振られたぬれねずみだ。
「またなのね‥‥‥あの塔以来、本当に水にだけは縁が無い‥‥‥」
いまはまだ暖かいからいいが、風邪をひかないとも限らない。
あの小屋で乾かせて貰おう。
「今度は不法侵入になるのなんて‥‥‥犯罪歴ばっかりついちゃうわ、わたし」
勢いの良い噴水は、数匹の魚も地面に投げ与えた。
「どれが食べれたっけ‥‥‥確か、ルクナツァグ様が与えて下さったのはこれだった気がする」
うえ、生臭い‥‥‥
そう思いながら数匹を手に取ると、さてどこか開かないものか。
さすがに前面の扉は開かない。
勝手口も締まっているし、ガラスを割って入れば後から更に揉めるだろう。
「仕方ないか‥‥‥」
あまり関心はされないが、トイレならば窓には何もない。
単なる通風孔だ。
剣などを床におくと、よじ登り、向こう側に降りるまでにまた時間がかかる。
「ほんとうに‥‥‥細くて良かったわ‥‥‥この身長も!!!」
便所に落ち込まないように気をつけて扉を開けると、やはり屋内へと通じていた。
「捕まれば、まさしく死刑?
まあ、いいわ。
今夜はここを借りましょ。
指輪一つで勘弁してくれないかな‥‥‥?」
ナターシャはとりあえずは着替えて魚を調理し、一息つくとメモを残した。
この場を、一泊おかりします。
お礼はこれにてーー
家人が玄関を開けてすぐ気づくようにそのメモと、あの死んでいったものたちの衣類などから拝借した金貨を一枚おき、ナターシャは二階にあった柔らかいベッドでようやく眠ることができた。
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