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第五章 神々の山脈
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「神々の山脈‥‥‥???
それは一体??」
ナターシャは不思議そうに竜王に尋ねる。
アルフレッドはそれ以前に、この仕事を休むとなったらオヤジに拳骨喰らうなあ。
そういう心配をしていた。
竜王は、そうか。
いきなりいってもわからんか。
と思案し、簡単に説明する。
「エイジスは東にある。
こことの間には、あの巨大なタレイル山脈があるだろう?
あそこには山脈内を繰り抜いた、大きな神殿があるのだ。
古い古い神々が住まう、古代の神殿がな。
エイジスにすぐに行くことは可能だが、それはわたしだけならば、の話だ。
人間であるお前達を連れて、異空間を長距離も移動させるには不安がある」
ふんふん、そう相槌を打っていたアルフレッドが口を開いた。
「ねえ、竜王様。
それ、どれくらの期間の旅になるんですか?」
期間?
ふん、そうだな‥‥‥
人間の時間に換算するならばーー
「二週間ほど、かな?
まあ、月末には戻れよう。
なにか不都合でもあるのか?」
「二週間!!??」
そりゃあだめだ、アルフレッドはそう声を大にして言った。
「なぜ、だめなのだ?」
竜王は不思議な顔をする。
そんなに長い期間でもないだろう、と。
「いえね、竜王様。
俺はここのカヌークの受付と管理場の見習いなんですよ。
実家では、農家もしてるし、オヤジの手伝いもある。
二週間も消えたら、親に叱られますよ‥‥‥」
「ふむー‥‥‥。
そういう都合も人間にはあるのかー」
それでしたら、とアルフレッドは言いだす。
「竜王様だけが行かれて、そのシーナ王妃様?
に直接、お会いになって依頼なされれば宜しいじゃないんです?」
それは至極もっともな意見のようにナターシャにも思えた。
わざわざ、神でもない自分たちがお会いすること自体、不敬でしかないような気がしたからだ。
しかし。
竜王はなぜか、とても遠い目をして渋そうな顔をする。
「‥‥‥なのだ」
ぼそりと言うその言葉は小さすぎて聞こえなかった。
「え?
なんですか、竜王様?」
アルフレッドは恐いもの知らずだ。
面と向かって竜王様に率直に物言いをする。
それはナターシャには出来ないことだった。
彼は凄い。
どこか尊敬の念を抱けるほどに、ナターシャにとってアルフレッドは自由奔放で、それでいて意志の強さに満ち溢れていた。
まるであの王子とは正反対。
こんな人が、王子だったらよかったのに。
ふと、ナターシャはそんなことを思っている自分に気づき、一人はしたないと赤面していた。
そして竜王はーー
「苦手なのだ!!
あの王妃は、あの、おてんば娘は!!
もう二度目だぞ、二度目!!
それも、あの王の浮気‥‥‥仕方ないではないか。
王なのだから。
子を成さねばならんのだ。
側室も‥‥‥なあ?」
なあ、と振られても一番困ったのはナターシャだ。
まるで側室のように扱われ、捨てられたのだから。
だからついつい、ナターシャもアルフレッドのように言ってしまった。
「いいえ、竜王様!!
側室なんてもったいない。
二度も再婚してくださった王妃様に尽くすべきですわ、鏡の国の王様は!!!」
と‥‥‥
それは一体??」
ナターシャは不思議そうに竜王に尋ねる。
アルフレッドはそれ以前に、この仕事を休むとなったらオヤジに拳骨喰らうなあ。
そういう心配をしていた。
竜王は、そうか。
いきなりいってもわからんか。
と思案し、簡単に説明する。
「エイジスは東にある。
こことの間には、あの巨大なタレイル山脈があるだろう?
あそこには山脈内を繰り抜いた、大きな神殿があるのだ。
古い古い神々が住まう、古代の神殿がな。
エイジスにすぐに行くことは可能だが、それはわたしだけならば、の話だ。
人間であるお前達を連れて、異空間を長距離も移動させるには不安がある」
ふんふん、そう相槌を打っていたアルフレッドが口を開いた。
「ねえ、竜王様。
それ、どれくらの期間の旅になるんですか?」
期間?
ふん、そうだな‥‥‥
人間の時間に換算するならばーー
「二週間ほど、かな?
まあ、月末には戻れよう。
なにか不都合でもあるのか?」
「二週間!!??」
そりゃあだめだ、アルフレッドはそう声を大にして言った。
「なぜ、だめなのだ?」
竜王は不思議な顔をする。
そんなに長い期間でもないだろう、と。
「いえね、竜王様。
俺はここのカヌークの受付と管理場の見習いなんですよ。
実家では、農家もしてるし、オヤジの手伝いもある。
二週間も消えたら、親に叱られますよ‥‥‥」
「ふむー‥‥‥。
そういう都合も人間にはあるのかー」
それでしたら、とアルフレッドは言いだす。
「竜王様だけが行かれて、そのシーナ王妃様?
に直接、お会いになって依頼なされれば宜しいじゃないんです?」
それは至極もっともな意見のようにナターシャにも思えた。
わざわざ、神でもない自分たちがお会いすること自体、不敬でしかないような気がしたからだ。
しかし。
竜王はなぜか、とても遠い目をして渋そうな顔をする。
「‥‥‥なのだ」
ぼそりと言うその言葉は小さすぎて聞こえなかった。
「え?
なんですか、竜王様?」
アルフレッドは恐いもの知らずだ。
面と向かって竜王様に率直に物言いをする。
それはナターシャには出来ないことだった。
彼は凄い。
どこか尊敬の念を抱けるほどに、ナターシャにとってアルフレッドは自由奔放で、それでいて意志の強さに満ち溢れていた。
まるであの王子とは正反対。
こんな人が、王子だったらよかったのに。
ふと、ナターシャはそんなことを思っている自分に気づき、一人はしたないと赤面していた。
そして竜王はーー
「苦手なのだ!!
あの王妃は、あの、おてんば娘は!!
もう二度目だぞ、二度目!!
それも、あの王の浮気‥‥‥仕方ないではないか。
王なのだから。
子を成さねばならんのだ。
側室も‥‥‥なあ?」
なあ、と振られても一番困ったのはナターシャだ。
まるで側室のように扱われ、捨てられたのだから。
だからついつい、ナターシャもアルフレッドのように言ってしまった。
「いいえ、竜王様!!
側室なんてもったいない。
二度も再婚してくださった王妃様に尽くすべきですわ、鏡の国の王様は!!!」
と‥‥‥
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