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第六章 水の精霊女王
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「なっ!?
こ、これは‥‥‥エバースのご妻女ではありませんか!!??」
驚きのあまりに竜王は態勢を崩してしまい、それは、掴まっていたアルフレッドやナターシャをも巻き込んで、足元がなくなるという事態に発展する。
「ちょっと!!
竜王様じゃなくて、トラブルメーカーじゃないかあああ――――!!!!」
アルフレッドがもうだめだ、この世の終わりだ、ナターシャ。
俺は――と叫んだ時。
「あらあら、御三方。
ご安心を。
水の回廊にて上までお届け致しますよ?」
そう言い、三人の足元にはまさしく、水の床が辺り一面に広がっていた。
「竜王様‥‥‥これも分かっててやったんですか!?」
あくまで悪いのは竜王だと食らいつくアルフレッド。
ナターシャはもうやめてよ、とアルフレッドをいさめる役になっていた。
「分かっていてやっているなら、こんあ悪趣味なことはないぞ、アルフレッド?
私はいたって真面目に案内しているつもりだ‥‥‥」
竜王はエバースの妻と呼んだ、見た目はまだ幼い?
ナターシャと同い年の精霊のような女性に向き直る。
「水の精霊女王アリア殿。
この度は、かたじけない。
まさか、あの大理石の床が抜けるなどとは――」
アリアと呼ばれた彼女は、
「あら、まあ。
竜王様、まさかお知りにならないのですか?」
驚いたようにそう返事を返していた。
「お知りに、とは‥‥‥?
この神々の山脈は、我が領土とエイジスのあいだを行き来するには一番の近道ですし。
何より、多くの神々の加護があるダンジョン。
まさか、このような大変な目にあうとは――」
ああ、そんな。
と、水の精霊女王アリアは悲しそうな顔をする。
何もお知りにならないのですね、と。
水の床は透明で足元を見るとまるで引き込まれそうな感触に襲われてしまう。
怖いわ、なんてか弱いセリフは言わないが‥‥‥
ナターシャは意図せずに、アルフレッドにそっとしがみついていた。
これは役得とまんざらでもない少年をにらみつけて、竜王は精霊女王アリアに向き直る。
「もうかれこれ、数百年ですな、アリア殿。
エバースは健在か?
御存知ないとは、この地下ダンジョンになにか問題でも???」
竜王はもう数百年、あの滝つぼから外界に出た事がない。
従って、神々との交流も無く‥‥‥外の情報には疎かった。
「竜王様‥‥‥。
このダンジョンの主、暗黒神ゲフェトはもう二百年程前に。
地脈が安定し、大陸同士が離れることがなくなったのを確認したのにちに‥‥‥旅立ちました」
「旅立った!?
まさか、あの‥‥‥太陽神アギトと共にこの地を離れた聖者サユキの後を‥‥‥追いかけた、とでも?」
「その通りです、竜王様。
それ以降、この地下神殿には神も監督者もおらず。
たまにわたしがこうして地下水脈を管理しているくらい。
他の神々も、ここを通ろうとはなさいません。
力が限定されますし‥‥‥闇の勢力や虚無すらもたまに入り込む始末。
誰も入ることが無いようにと、厳命がフォンテーヌ神より下っております。
なぜ、御存知ないのですか?
最近、目覚められた、とでも??」
これは、バツが悪い。
まさか、人見知りで知人をただ待っていただけで。
それも、王国からの使者が来ないからと自分から閉じこもっていたなんて‥‥‥
竜王はとてもじゃないが、言えなかった。
言ってくれるなよ、そう視線でアルフレッドとナターシャを見るが――
「あー、精霊女王アリア様?
竜王様は最近までこのナターシャが起こすまで深い眠りにつかれていたんですよ‥‥‥。
ですから、世俗のことには疎くて、ね?
竜王様???」
ああ、感謝するぞ、アルフレッド。
お前の恋心はどこかで叶えてやるからな。
そう思い、胸をなでおろす竜王だった。
こ、これは‥‥‥エバースのご妻女ではありませんか!!??」
驚きのあまりに竜王は態勢を崩してしまい、それは、掴まっていたアルフレッドやナターシャをも巻き込んで、足元がなくなるという事態に発展する。
「ちょっと!!
竜王様じゃなくて、トラブルメーカーじゃないかあああ――――!!!!」
アルフレッドがもうだめだ、この世の終わりだ、ナターシャ。
俺は――と叫んだ時。
「あらあら、御三方。
ご安心を。
水の回廊にて上までお届け致しますよ?」
そう言い、三人の足元にはまさしく、水の床が辺り一面に広がっていた。
「竜王様‥‥‥これも分かっててやったんですか!?」
あくまで悪いのは竜王だと食らいつくアルフレッド。
ナターシャはもうやめてよ、とアルフレッドをいさめる役になっていた。
「分かっていてやっているなら、こんあ悪趣味なことはないぞ、アルフレッド?
私はいたって真面目に案内しているつもりだ‥‥‥」
竜王はエバースの妻と呼んだ、見た目はまだ幼い?
ナターシャと同い年の精霊のような女性に向き直る。
「水の精霊女王アリア殿。
この度は、かたじけない。
まさか、あの大理石の床が抜けるなどとは――」
アリアと呼ばれた彼女は、
「あら、まあ。
竜王様、まさかお知りにならないのですか?」
驚いたようにそう返事を返していた。
「お知りに、とは‥‥‥?
この神々の山脈は、我が領土とエイジスのあいだを行き来するには一番の近道ですし。
何より、多くの神々の加護があるダンジョン。
まさか、このような大変な目にあうとは――」
ああ、そんな。
と、水の精霊女王アリアは悲しそうな顔をする。
何もお知りにならないのですね、と。
水の床は透明で足元を見るとまるで引き込まれそうな感触に襲われてしまう。
怖いわ、なんてか弱いセリフは言わないが‥‥‥
ナターシャは意図せずに、アルフレッドにそっとしがみついていた。
これは役得とまんざらでもない少年をにらみつけて、竜王は精霊女王アリアに向き直る。
「もうかれこれ、数百年ですな、アリア殿。
エバースは健在か?
御存知ないとは、この地下ダンジョンになにか問題でも???」
竜王はもう数百年、あの滝つぼから外界に出た事がない。
従って、神々との交流も無く‥‥‥外の情報には疎かった。
「竜王様‥‥‥。
このダンジョンの主、暗黒神ゲフェトはもう二百年程前に。
地脈が安定し、大陸同士が離れることがなくなったのを確認したのにちに‥‥‥旅立ちました」
「旅立った!?
まさか、あの‥‥‥太陽神アギトと共にこの地を離れた聖者サユキの後を‥‥‥追いかけた、とでも?」
「その通りです、竜王様。
それ以降、この地下神殿には神も監督者もおらず。
たまにわたしがこうして地下水脈を管理しているくらい。
他の神々も、ここを通ろうとはなさいません。
力が限定されますし‥‥‥闇の勢力や虚無すらもたまに入り込む始末。
誰も入ることが無いようにと、厳命がフォンテーヌ神より下っております。
なぜ、御存知ないのですか?
最近、目覚められた、とでも??」
これは、バツが悪い。
まさか、人見知りで知人をただ待っていただけで。
それも、王国からの使者が来ないからと自分から閉じこもっていたなんて‥‥‥
竜王はとてもじゃないが、言えなかった。
言ってくれるなよ、そう視線でアルフレッドとナターシャを見るが――
「あー、精霊女王アリア様?
竜王様は最近までこのナターシャが起こすまで深い眠りにつかれていたんですよ‥‥‥。
ですから、世俗のことには疎くて、ね?
竜王様???」
ああ、感謝するぞ、アルフレッド。
お前の恋心はどこかで叶えてやるからな。
そう思い、胸をなでおろす竜王だった。
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