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「それをするとあそこにいるお巡りさんたちに捕まって、怒られてしまうからね」
じゃあ、お父さん。
とマイクは父親を見上げて言った。
「あそこにいる人たちは悪い人たちなの?」
フレッドは大きく、ゆっくりと首を振る。
「違うよ、マイク。そんな人たちももちろんたくさんいる。でももっと多くのいい人があそこにはたくさんいるんだ」
「じゃあなんであそこには行ったらいけないの?いい人がたくさんいるんでしょ?」
フレッドは静かに悲しそうな顔をして言った。
「マイク、最初に話したことを覚えているかい? お金の話だ」
「うん、覚えてるよ」
でも、話が難しいよ、とマイクは言った。
フレッドの話は教会の牧師様が話す神様の話のようで、幼いマイクにはよくわからない。
「簡単だよ、マイク。人は働かないとお金がもらえない。お金がないと好きなものが買えないし、生活ができない生活ができないと、人はオスカーのようになってしまうんだ。どんなにいい人でもね」
ああ、そういうことか。
マイクは納得した。
「じゃあ、あそこにいる人たちはいい人がたくさんいるけど、みんな働けないんだね……。それで、欲しい物があるけど買えないから悪いことをしちゃうんだー」
フレッドは息子が理解してくれたことに満足した様子だった。
「でもお父さん」
マイクは一つの疑問を口にした。
「働くことがもしできたとしても、悪いことをするほうがたくさんお金を貰えるならー」
ああ、息子は気づいてしまった。人の悪の側面に。フレッドはこれはいいことか悪いことか少し戸惑ったが真実を告げることにした。
「その時は、人は悪いことをするだろうね」
「じゃあ、その人たちは神様を信じないの? 神様はみんなに平等に愛をくれるって牧師様は言ってたよ」
いいや、とフレッドは首を振る。
「神様はいつもそばにいてわたしたちを見ているよ。わたしたちが、自分にたいして正しい行いをしているかを見ていらっしゃるんだ」
「じゃあー……」
マイクは考えた。
そして思ったことを父親に話しだした。
じゃあ、お父さん。
とマイクは父親を見上げて言った。
「あそこにいる人たちは悪い人たちなの?」
フレッドは大きく、ゆっくりと首を振る。
「違うよ、マイク。そんな人たちももちろんたくさんいる。でももっと多くのいい人があそこにはたくさんいるんだ」
「じゃあなんであそこには行ったらいけないの?いい人がたくさんいるんでしょ?」
フレッドは静かに悲しそうな顔をして言った。
「マイク、最初に話したことを覚えているかい? お金の話だ」
「うん、覚えてるよ」
でも、話が難しいよ、とマイクは言った。
フレッドの話は教会の牧師様が話す神様の話のようで、幼いマイクにはよくわからない。
「簡単だよ、マイク。人は働かないとお金がもらえない。お金がないと好きなものが買えないし、生活ができない生活ができないと、人はオスカーのようになってしまうんだ。どんなにいい人でもね」
ああ、そういうことか。
マイクは納得した。
「じゃあ、あそこにいる人たちはいい人がたくさんいるけど、みんな働けないんだね……。それで、欲しい物があるけど買えないから悪いことをしちゃうんだー」
フレッドは息子が理解してくれたことに満足した様子だった。
「でもお父さん」
マイクは一つの疑問を口にした。
「働くことがもしできたとしても、悪いことをするほうがたくさんお金を貰えるならー」
ああ、息子は気づいてしまった。人の悪の側面に。フレッドはこれはいいことか悪いことか少し戸惑ったが真実を告げることにした。
「その時は、人は悪いことをするだろうね」
「じゃあ、その人たちは神様を信じないの? 神様はみんなに平等に愛をくれるって牧師様は言ってたよ」
いいや、とフレッドは首を振る。
「神様はいつもそばにいてわたしたちを見ているよ。わたしたちが、自分にたいして正しい行いをしているかを見ていらっしゃるんだ」
「じゃあー……」
マイクは考えた。
そして思ったことを父親に話しだした。
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