237色の旋律

 1930年代のアメリカ。
 一人のユダヤ人の少年はある日、ラジオから流れてきた音楽に心を奪われる。
 その音楽は当時、黒人の音楽だったブルースだった。
 アルバイトをしてエレキギターを手にした彼は練習に練習を重ねてブルースの神髄に近付いていく。
 ある日、ラジオから流れてきた情報に彼は目を見張った。
 彼があこがれてやまないブルースマンたちは、なんと彼の住む街の本の数ブロック先にあるバーで、常にブルースを弾いていたのだから。
 彼はエレキギターをギターケースに押し込むとバーに行き、あっけに取られるブルースマンたちの目の前でアンプにケーブルをつなぎ自前のエレキギターを構えると、ギターを弾き始める。
 それは、新しいブルースの時代の幕開けを告げる瞬間だった。

 小説家になろうにも掲載しています。
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