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第二章 ダンジョンの死霊術師
「欠けた」朱色の刃
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「おいおい‥‥‥。さすがにそれはダメだろっ?」
誰が後始末するんだよ、その膨大に放出された瘴気の塊を。
あの二人の獣人――崖上で倒れ伏している少女たちの安否も気になるが、これはむしろ好都合だった。
中途半端な抵抗をされるよりも、動けないまま突っ伏してくれていた方が邪魔にならない。
他の三人も伏せていてくれよ?
もしかしたら、俺が配置した魔法陣がリーファの魔導に干渉したのかもしれない。
波長も魔力の伝送経路も重ならないようには気遣ったつもりだが、その可能性が頭のどこかをよぎると罪悪感も生まれてしまう。
ここはスケルドラゴンの消滅ってことで許してもらおう。
ガスに点火した時のような音が周囲に響き渡る。
死霊術師が用意した積層型魔法陣はスケルドラゴンを柔らかく押し包むようにして、闇色と金色の光の帯が交互にその世界を彩っていく。
全ての魔術術式や魔法効果の対消滅を誘うスケルドラゴンの咆哮はその内側で掻き消えてしまい、再び世界にとどろくことは無かった。
やがて球体のように全体を丸くしたそれは、魔法使いであるリーファにはアーレンたちとは別の色に見えたはずだ。
地底から湧き上がる、凄まじい威力の命の輝き。
アーレンが赤い月の光を使ったように、アーチャーはこの惑星の核の周囲に渦巻く真火、もしくは真炎と呼ばれるものと召喚していた。
神すらも消し炭と化す、防ぎようのない原始の大火。
時間にすればほんの数瞬。まばたき程度には長かったはずだ。
もっと大きく俯瞰できる位置にいれば、朱色の連中が両断した他のモンスターの死骸もまた、その炎の結界によって消滅したことを見て取れたはず。
「‥‥‥嘘っ!?」
「なんだよ、何があった。どうなったんだ‥‥‥?」
顔を上げたリーファとアーレンが呆然としてつぶやく。
アーチャーの起動した魔導はあっけなくその姿を消してしまっていた。
その地面の跡に、スケルドラゴンの胎内でまだ活動していた二つの魔石を残して――
「助かった‥‥‥のか?? おいっ、アーレン!?」
「知るかよー‥‥‥お前はどうなんだ、レザロ?!」
黒髪の剣士、レザロが爆発の炎は防げたもののその威力で崖に叩きつけれ、ずり落ちて地面に倒れこんでいた。
片腕で折れた剣を杖のようにして立ち、大声で叫ぶと戻って来たそれがアーレンの返事だった。
「こっちはボロボロだよっ!! 剣は折れたし、片足が‥‥‥多分折れてる。そっちは?」
「リーファは無事だ。俺も――まあ、どうにかだな。あいつらは?」
アーレンの発言に、三人は崖上を見上げた。
そこにいるはずの獣人の少女たちからの反応はなかった。
「どう思う、リーファ? あの二人の反応はあるのか?」
「待って、いまは魔力が集まってない――行ってみた方が早いかも?」
「まじかよ‥‥‥」
アーレンは地面に転がっている紫色の魔石が二つあることに小首をかしげていた。
いつも通りにしたはずなのに、と。
それの回収をリーファに任せると、レザロに合図を送る。
自分は右上に、レザロは左上に。
もしかしたら死体となっているかもしれない、二匹の獣人を確認するためだった。
「ダメだな、こりゃ‥‥‥ラグのやつ。逝っちまってら」
アーレンはまだ幼く見えるその肉体を蹴り上げて、うつ伏せから転がしてみる。
彼女はうめくこともせずに、こと切れてしまっていた。
正面からあの炎を受けたのだろう。
顔面以外、全身が火傷で覆われている。
せっかく買い与えたはずの衣服はボロボロになり、その腹部には折れた剣が深々と突き刺さっていた。
「まあ、死因はこれだな。首輪はまだある‥‥‥死霊術師が追いついてくるはずだ。そいつに蘇生させればいいか」
また買い替えるとなったら装備だのなんだの金が掛かっちまう。
そんなことを言いながら、アーレンはラグの遺体を蹴り上げた。
ま、手軽で良いか‥‥‥
赤茶けたふさふさの尾を持ち遺体を引きずり、崖の上からリーファのいる場所へと蹴り落としてやる。
その行為はレザロもほぼ同じで、崖下にいたリーファは抗議の悲鳴を上げていた。
二匹。
間違いなくこいつらは死んでいる。
三人がリーファの待つ場所に集まって確認した結果がそれだった。
「どうする? 死霊術師が来るっていうから蘇生させるか?」
「しかしなあ、最初に尾が白だったのがいまは、ほぼ黒に近い。戻ったとしても、また次も失敗するのは命に関わる」
「やっぱり、あれか? こいつらの生命力じゃ、耐えきれなかったってことか?」
アーレンの疑問の声に、問われたリーファはそうね、とうなづいていた。
もう少し持つと思ったんだけど、と言いながら、少女たちの喉元にある何かを探っていた。
「もう無理ね。蘇生しても、体力も魔力もそうだけど。生命力自体が底を尽きかけてたみたい。あの術式、思った以上に中継者の命を奪うのが早かったようね」
「早かったってよりは、連発しすぎただろう‥‥‥耐久性でいえば、一日に一度使えたら――あと半年はもったはずだ。だろう、リーファ?
当初の実験ではそんなデータが出ていたじゃないか」
「まあ、そうなんだけど‥‥‥でも、あれは理解出来ないわ」
「あれ? ああ、あの魔石か。確かにな、どうやってあのスケルドラゴンが消滅したんだ? しかも――」
「魔石だけ綺麗に取り除かれてる。普通は骨だけになって崩れ落ちるはずなのに‥‥‥」
「つまり? 俺たちの攻撃が別の意味で成功したか、か?」
「それなら嬉しいけど‥‥‥あの炎が地下から湧か上がったのをあなたたちも見たでしょ、アーレンにレザロも、あれは、私の魔法じゃない」
リーファの告白に、二人の剣士は予備の帯剣を引き抜いた。
第三者勢力の存在。
それが味方か果たして同業者で獲物を奪いに来たか、はたまた‥‥‥??
周囲を油断なく探るようにする三人とその脇にある二体の遺体を見て、アーチャーはどうするべきか天空で悩んでいたのだった。
誰が後始末するんだよ、その膨大に放出された瘴気の塊を。
あの二人の獣人――崖上で倒れ伏している少女たちの安否も気になるが、これはむしろ好都合だった。
中途半端な抵抗をされるよりも、動けないまま突っ伏してくれていた方が邪魔にならない。
他の三人も伏せていてくれよ?
もしかしたら、俺が配置した魔法陣がリーファの魔導に干渉したのかもしれない。
波長も魔力の伝送経路も重ならないようには気遣ったつもりだが、その可能性が頭のどこかをよぎると罪悪感も生まれてしまう。
ここはスケルドラゴンの消滅ってことで許してもらおう。
ガスに点火した時のような音が周囲に響き渡る。
死霊術師が用意した積層型魔法陣はスケルドラゴンを柔らかく押し包むようにして、闇色と金色の光の帯が交互にその世界を彩っていく。
全ての魔術術式や魔法効果の対消滅を誘うスケルドラゴンの咆哮はその内側で掻き消えてしまい、再び世界にとどろくことは無かった。
やがて球体のように全体を丸くしたそれは、魔法使いであるリーファにはアーレンたちとは別の色に見えたはずだ。
地底から湧き上がる、凄まじい威力の命の輝き。
アーレンが赤い月の光を使ったように、アーチャーはこの惑星の核の周囲に渦巻く真火、もしくは真炎と呼ばれるものと召喚していた。
神すらも消し炭と化す、防ぎようのない原始の大火。
時間にすればほんの数瞬。まばたき程度には長かったはずだ。
もっと大きく俯瞰できる位置にいれば、朱色の連中が両断した他のモンスターの死骸もまた、その炎の結界によって消滅したことを見て取れたはず。
「‥‥‥嘘っ!?」
「なんだよ、何があった。どうなったんだ‥‥‥?」
顔を上げたリーファとアーレンが呆然としてつぶやく。
アーチャーの起動した魔導はあっけなくその姿を消してしまっていた。
その地面の跡に、スケルドラゴンの胎内でまだ活動していた二つの魔石を残して――
「助かった‥‥‥のか?? おいっ、アーレン!?」
「知るかよー‥‥‥お前はどうなんだ、レザロ?!」
黒髪の剣士、レザロが爆発の炎は防げたもののその威力で崖に叩きつけれ、ずり落ちて地面に倒れこんでいた。
片腕で折れた剣を杖のようにして立ち、大声で叫ぶと戻って来たそれがアーレンの返事だった。
「こっちはボロボロだよっ!! 剣は折れたし、片足が‥‥‥多分折れてる。そっちは?」
「リーファは無事だ。俺も――まあ、どうにかだな。あいつらは?」
アーレンの発言に、三人は崖上を見上げた。
そこにいるはずの獣人の少女たちからの反応はなかった。
「どう思う、リーファ? あの二人の反応はあるのか?」
「待って、いまは魔力が集まってない――行ってみた方が早いかも?」
「まじかよ‥‥‥」
アーレンは地面に転がっている紫色の魔石が二つあることに小首をかしげていた。
いつも通りにしたはずなのに、と。
それの回収をリーファに任せると、レザロに合図を送る。
自分は右上に、レザロは左上に。
もしかしたら死体となっているかもしれない、二匹の獣人を確認するためだった。
「ダメだな、こりゃ‥‥‥ラグのやつ。逝っちまってら」
アーレンはまだ幼く見えるその肉体を蹴り上げて、うつ伏せから転がしてみる。
彼女はうめくこともせずに、こと切れてしまっていた。
正面からあの炎を受けたのだろう。
顔面以外、全身が火傷で覆われている。
せっかく買い与えたはずの衣服はボロボロになり、その腹部には折れた剣が深々と突き刺さっていた。
「まあ、死因はこれだな。首輪はまだある‥‥‥死霊術師が追いついてくるはずだ。そいつに蘇生させればいいか」
また買い替えるとなったら装備だのなんだの金が掛かっちまう。
そんなことを言いながら、アーレンはラグの遺体を蹴り上げた。
ま、手軽で良いか‥‥‥
赤茶けたふさふさの尾を持ち遺体を引きずり、崖の上からリーファのいる場所へと蹴り落としてやる。
その行為はレザロもほぼ同じで、崖下にいたリーファは抗議の悲鳴を上げていた。
二匹。
間違いなくこいつらは死んでいる。
三人がリーファの待つ場所に集まって確認した結果がそれだった。
「どうする? 死霊術師が来るっていうから蘇生させるか?」
「しかしなあ、最初に尾が白だったのがいまは、ほぼ黒に近い。戻ったとしても、また次も失敗するのは命に関わる」
「やっぱり、あれか? こいつらの生命力じゃ、耐えきれなかったってことか?」
アーレンの疑問の声に、問われたリーファはそうね、とうなづいていた。
もう少し持つと思ったんだけど、と言いながら、少女たちの喉元にある何かを探っていた。
「もう無理ね。蘇生しても、体力も魔力もそうだけど。生命力自体が底を尽きかけてたみたい。あの術式、思った以上に中継者の命を奪うのが早かったようね」
「早かったってよりは、連発しすぎただろう‥‥‥耐久性でいえば、一日に一度使えたら――あと半年はもったはずだ。だろう、リーファ?
当初の実験ではそんなデータが出ていたじゃないか」
「まあ、そうなんだけど‥‥‥でも、あれは理解出来ないわ」
「あれ? ああ、あの魔石か。確かにな、どうやってあのスケルドラゴンが消滅したんだ? しかも――」
「魔石だけ綺麗に取り除かれてる。普通は骨だけになって崩れ落ちるはずなのに‥‥‥」
「つまり? 俺たちの攻撃が別の意味で成功したか、か?」
「それなら嬉しいけど‥‥‥あの炎が地下から湧か上がったのをあなたたちも見たでしょ、アーレンにレザロも、あれは、私の魔法じゃない」
リーファの告白に、二人の剣士は予備の帯剣を引き抜いた。
第三者勢力の存在。
それが味方か果たして同業者で獲物を奪いに来たか、はたまた‥‥‥??
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