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魔界への招待状
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あーそんな話が確かあったぞ?
そう思い出してしまう。
それは、大地母神と月の女神の仲が悪くなった原因でもある神話だ。
シェリルの母親の故国、グラン・ブリタスという妖精界はとにかく古い。
数千年どころの古さではないほどに古い。
神や妖精は古くなるほどに力が強くなるから、妖精王といっても大地母神と喧嘩をする程度には強いのだ。
「ねえ、確か大地母神と妖精界の六王家って。
かなり昔に大げんかやらかしてなかった???」
「この地上世界にある妖精の国なら大地母神を信仰してるけどな。
グラン・ブリタスははるかな古代神の国だ。
そこにある、六大王国は大地母神より古い神も大勢いる。
今更、その信仰なんざいらん。
そういう国も多いことは多い。
空の神ヌアザは大地母神アミュエラの兄だしなあ。
というか、お前さん、本当に聖女になったのか?」
宝冠はあの神殿にあったし、あのブラックドッグも最初は嫌そうな顔をした。
しかし、いまはすり寄っている始末だ。
どうも何かがおかしくないか?
そう、ライルは思い始めていた。
「そうなのよ、ねえアレク。
わたしに、大地母神の聖女の加護。
かかってる?
逆に魔族のあなたならわかるでしょ?」
アレク以外にも、先程の話にでてきたスケルナイトやデュラハン、レイスなどがその辺りをうろつきだした。
ライルは生きた心地がしない。
「あ、大丈夫よ。
客人には何もしないから」
何もしないからと言われても‥‥‥
スケルナイトにデュラハンに、丁寧なあいさつをされるハーフエルフがどこの世界にいるんだよ。
ライルはできることならば、逃げかえりたかった。
馬を降りたデュラハンがやってきて、声を上げた。
「シェリル様、今宵も御美しく。
その件ですが、大地母神の聖女の加護は与えられておりません。
これはわたくしの勘ですが。
その、月の女神の神殿にて再度、加護が与えられるものかと」
「ルシード卿、今宵も勇ましい御姿で。
そうなのね‥‥‥やはり、いまはなにもない状態っていうことなんだ」
「はい、姫様。
なにより、我等が魔王様は、つい三年ほど前に代替わりを成されたばかり。
地上世界にはまったく、興味をお持ちではございません。
魔王というよりは、女王でございますが」
その会話って、国家機密なみの会話じゃないのか!?
ライスは卒倒しそうな自分の理性をどうにか押しとどめていた。
魔王が代替わりした!?
そんな話、聞いたことがないぞ!!
そんなライルを見てか、デュラハン。
ルシード卿と呼ばれた彼は更に細かく説明する。
そう思い出してしまう。
それは、大地母神と月の女神の仲が悪くなった原因でもある神話だ。
シェリルの母親の故国、グラン・ブリタスという妖精界はとにかく古い。
数千年どころの古さではないほどに古い。
神や妖精は古くなるほどに力が強くなるから、妖精王といっても大地母神と喧嘩をする程度には強いのだ。
「ねえ、確か大地母神と妖精界の六王家って。
かなり昔に大げんかやらかしてなかった???」
「この地上世界にある妖精の国なら大地母神を信仰してるけどな。
グラン・ブリタスははるかな古代神の国だ。
そこにある、六大王国は大地母神より古い神も大勢いる。
今更、その信仰なんざいらん。
そういう国も多いことは多い。
空の神ヌアザは大地母神アミュエラの兄だしなあ。
というか、お前さん、本当に聖女になったのか?」
宝冠はあの神殿にあったし、あのブラックドッグも最初は嫌そうな顔をした。
しかし、いまはすり寄っている始末だ。
どうも何かがおかしくないか?
そう、ライルは思い始めていた。
「そうなのよ、ねえアレク。
わたしに、大地母神の聖女の加護。
かかってる?
逆に魔族のあなたならわかるでしょ?」
アレク以外にも、先程の話にでてきたスケルナイトやデュラハン、レイスなどがその辺りをうろつきだした。
ライルは生きた心地がしない。
「あ、大丈夫よ。
客人には何もしないから」
何もしないからと言われても‥‥‥
スケルナイトにデュラハンに、丁寧なあいさつをされるハーフエルフがどこの世界にいるんだよ。
ライルはできることならば、逃げかえりたかった。
馬を降りたデュラハンがやってきて、声を上げた。
「シェリル様、今宵も御美しく。
その件ですが、大地母神の聖女の加護は与えられておりません。
これはわたくしの勘ですが。
その、月の女神の神殿にて再度、加護が与えられるものかと」
「ルシード卿、今宵も勇ましい御姿で。
そうなのね‥‥‥やはり、いまはなにもない状態っていうことなんだ」
「はい、姫様。
なにより、我等が魔王様は、つい三年ほど前に代替わりを成されたばかり。
地上世界にはまったく、興味をお持ちではございません。
魔王というよりは、女王でございますが」
その会話って、国家機密なみの会話じゃないのか!?
ライスは卒倒しそうな自分の理性をどうにか押しとどめていた。
魔王が代替わりした!?
そんな話、聞いたことがないぞ!!
そんなライルを見てか、デュラハン。
ルシード卿と呼ばれた彼は更に細かく説明する。
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