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放逐された聖女
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「はいはい、わかりやしたよ。
まったく、女王の割に遠慮がないんだからよおめえは‥‥‥」
そうぼやいてクロウは勇者を見据える。
「さて、そちらさんは一名脱落だな?
あとは誰だっけか?
盾の騎士、魔法使い、女賢者、バトルシスターに‥‥‥ブサイクだったかな?」
おどけたようにクロウは勇者グレイスを挑発してみせる。
確かに、グレイスは美男子と言える顔ではなかったから可哀想にも、仲間からの失笑を買っていた。
「う、うるさいぞ、お前たち!!!
わたしは勇者グレイスだ!!」
「あそう、グレイス、ね。
で、どうすんのさ?
攻撃は効かない、精霊はけえっちまう。
もう後がないんじゃねえのかい?」
ほら、お姫さんはこっちに来な。
そう言い、クロウはミレイアを自分の後ろにひかせる。
「シュネイア、まあ、守っててくんな。
あー後、あれもな」
あれ。
クロウの視線の先にはぼろぼろに泣いてしまい使い物にならない女エルフがいた。
どうせ、仲間でも用無しになりゃ殺すだろう、この勇者はよ。
彼はそう見ていた。
「あなた様。
そこまで情けをかけずともーー」
シュネイアはあの虐殺をこころよく思っていないらしい。
自分の眷属にそれをさせたことも原因の一つのようだった。
「だってよお、人には人の法があらあな。
裁きを受けさせるのが当たり前だろ?」
「まあ、そこまで言われるのならば‥‥‥」
途端、燐光が放たれて女エルフはミレイアの隣に転送されてくる。
その身は光の輪で拘束されていた。
「さて、それじゃあ月の女神の聖女様の助太刀として。
最後までやるかい?
それとも戻るかい?
おいらはどっちでもいいぜ?」
剣も抜かずに、腕組みをして仁王立ちになり宣言するクロウ。
その大胆さに、勇者たちは気おされていた。
「いまさら王国に戻ったところで、こちらも立場が無いのでな‥‥‥。
お前を殺してこの公国を平らげることにしよう。
その精霊が無ければ、どうせ大した腕前でもあるまい?」
ん?
なんだこいつ。
シュネイアがいるからおいらが勝ててる。
そう言い、勝率を挙げようって腹か。
精霊を使わせないようにしたいわけだ。
「おもしれえ!!
なら、こっちは精霊なしでやってもいいぜ?
ただし‥‥‥手加減はできねえからな?
死んでも恨むなよ!?」
「良い度胸だ。
ならばーー!!」
グレイスの掛け声で勇者一行は陣を組みクロウに攻撃を仕掛ける。
盾の騎士がその身と同じほどに大きな盾を前面に押し出して、クロウに全力でぶつかってきた。
「あーあ、それは愚策だねえ‥‥‥」
たった一歩。
左にずれるとクロウは左足を軸にして半身になり、突っ込んでくる騎士の左側面に回り込む。
「なっ!?
そんなに早くーー!!!??」
彼が叫ぶ間に右足で騎士の左ひざを後ろから蹴りつけ、その膝を落とさせると騎士の腰にあった短剣の柄に左手をかけた。
「もらうぜ?」
一言かけたまま、騎士の左ふとももを台にして背中に駆け上がると、左足で騎士の後頭部を蹴りつける。
首筋が露わになったところで、短剣を叩きつけ、そのまま柄を踏みつけてやる。
「がっーー!!?」
延髄に短剣を刺突され、騎士は絶命した。
「悪いな?」
短剣を蹴りつけた時にクロウの腕から一本の紐にくくられた短剣のようなものが出てきたのを勇者は見逃さなかった。
「気を付けろ!!
暗器だ!!」
いや、おせえよ‥‥‥
後方に向かいクロウはそれを放ち、伸び切った所でタイミング良く引き戻す。
全身で回転しながら紐を自身にまとわりつかせると、ある一転でまだ戻り切らないその短剣。
いや、クナイを自身を逆回転させてさらに加速させ、勇者パーティーの一番最奥にいた女賢者目掛けてクナイは音速を越えて到達する。
「はっ‥‥‥あーーー‥‥‥」
眉間に深々と柄まで突き刺さったクナイは、味方に防御の加護を与えようとしていた無防備な女賢者の命を易々と奪い去った。。
「アレイデアーーー!!!???」
それが女賢者の名前なのだろう。
最前線にいたバトルシスターが悲鳴を上げてクロウに迫った。
「この野郎ーーー!!!!!」
渾身の一撃を放とうとする彼女は、まだ空中にいるクロウが落ちてくるのを待ち構えてその一撃を叩きこむつもりだ。バトルシスターと女賢者の合間にいた女魔王使いに向けて、クロウは伸び切った紐をちょいちょいと引き戻しながら、軽い輪を作ってやる。
それは前のめりに倒れ、自分の眉間にさらにクナイを自身で押し込んだ女賢者の動きと連動してーー
「げふっ、なんでーー!!??」
上を見てねえからだよ、上を……
可哀想になあ、その首。
貰うぜ?
クロウは女魔法使いの首にその輪を仕掛けると、
「くらえ、これでぶっ殺してやるーーー!!!」
ああ、そうだろうな。
その一撃は本当に痛そうだ。
光り輝く左拳が自分に迫るのを確認しながら、その腕にクロウは紐を幾重にも巻き付けた。
「ぐっがああ‥‥‥!!」
残念だ。
それがおいらに届く前にーー
「ネルティス!?」
勇者グレイスが叫ぶ中、女魔法使いの首の骨は‥‥‥バトルシスターの渾身の一撃によりもろくも折れてしまう。
「あっ!?
そっ、そんなーーー!!??」
「振りかえる暇、あんのかよ?」
「はあああっ???!」
バトルシスターが視線を戻した先には、深く身を沈めたクロウが貫き手を彼女の左胸にあてていた。
グヌ‥‥‥
辺りに鈍い音が広がる。
バトルシスターは自身の肋骨が砕かれ、そのまま心臓を握りつぶされた音を‥‥‥
脳裏で聞いて絶命した。
「すまねえな‥‥‥」
血がしたたる右手を彼女の服で拭うと、
「さて、あとは一人だ。
勇者は確か不老不死だったな?
ならーおいらも精霊を使わせてもらおう。
シュネイア!!!」
クロウの圧倒的な強さに圧巻されるミレイアの隣で、精霊の女王はため息をつき燐光で勇者を覆った。
「なっ!?
貴様、卑怯ーーーーごぶっーーー‥‥‥なんだ、これ、は‥‥‥!!??」
「まあ、不老不死とは言ってもな。
再生するだけだ。
なら、それを逆に、な。
肉体に自身を滅ぼす毒素を出させているのさ。
まあ、苦しんで消えてくれや」
勇者はもう何も言えない。
全身の細胞という細胞が崩壊し、壊疽を起こして消滅していく。
数分後には‥‥‥
「なんという惨いことを、おまえ様ーー」
そう、シュネイアがたしなめるように言うように。
そこには、腐った肉塊の破片だけが残っていた。
「まあ、こんなもんだ。
さて、それはどうする?」
クロウは女エルフを指差す。
彼女はそれまでの戦いの光景を見ていたから恐怖で声が出なくなっていた。
まったく、女王の割に遠慮がないんだからよおめえは‥‥‥」
そうぼやいてクロウは勇者を見据える。
「さて、そちらさんは一名脱落だな?
あとは誰だっけか?
盾の騎士、魔法使い、女賢者、バトルシスターに‥‥‥ブサイクだったかな?」
おどけたようにクロウは勇者グレイスを挑発してみせる。
確かに、グレイスは美男子と言える顔ではなかったから可哀想にも、仲間からの失笑を買っていた。
「う、うるさいぞ、お前たち!!!
わたしは勇者グレイスだ!!」
「あそう、グレイス、ね。
で、どうすんのさ?
攻撃は効かない、精霊はけえっちまう。
もう後がないんじゃねえのかい?」
ほら、お姫さんはこっちに来な。
そう言い、クロウはミレイアを自分の後ろにひかせる。
「シュネイア、まあ、守っててくんな。
あー後、あれもな」
あれ。
クロウの視線の先にはぼろぼろに泣いてしまい使い物にならない女エルフがいた。
どうせ、仲間でも用無しになりゃ殺すだろう、この勇者はよ。
彼はそう見ていた。
「あなた様。
そこまで情けをかけずともーー」
シュネイアはあの虐殺をこころよく思っていないらしい。
自分の眷属にそれをさせたことも原因の一つのようだった。
「だってよお、人には人の法があらあな。
裁きを受けさせるのが当たり前だろ?」
「まあ、そこまで言われるのならば‥‥‥」
途端、燐光が放たれて女エルフはミレイアの隣に転送されてくる。
その身は光の輪で拘束されていた。
「さて、それじゃあ月の女神の聖女様の助太刀として。
最後までやるかい?
それとも戻るかい?
おいらはどっちでもいいぜ?」
剣も抜かずに、腕組みをして仁王立ちになり宣言するクロウ。
その大胆さに、勇者たちは気おされていた。
「いまさら王国に戻ったところで、こちらも立場が無いのでな‥‥‥。
お前を殺してこの公国を平らげることにしよう。
その精霊が無ければ、どうせ大した腕前でもあるまい?」
ん?
なんだこいつ。
シュネイアがいるからおいらが勝ててる。
そう言い、勝率を挙げようって腹か。
精霊を使わせないようにしたいわけだ。
「おもしれえ!!
なら、こっちは精霊なしでやってもいいぜ?
ただし‥‥‥手加減はできねえからな?
死んでも恨むなよ!?」
「良い度胸だ。
ならばーー!!」
グレイスの掛け声で勇者一行は陣を組みクロウに攻撃を仕掛ける。
盾の騎士がその身と同じほどに大きな盾を前面に押し出して、クロウに全力でぶつかってきた。
「あーあ、それは愚策だねえ‥‥‥」
たった一歩。
左にずれるとクロウは左足を軸にして半身になり、突っ込んでくる騎士の左側面に回り込む。
「なっ!?
そんなに早くーー!!!??」
彼が叫ぶ間に右足で騎士の左ひざを後ろから蹴りつけ、その膝を落とさせると騎士の腰にあった短剣の柄に左手をかけた。
「もらうぜ?」
一言かけたまま、騎士の左ふとももを台にして背中に駆け上がると、左足で騎士の後頭部を蹴りつける。
首筋が露わになったところで、短剣を叩きつけ、そのまま柄を踏みつけてやる。
「がっーー!!?」
延髄に短剣を刺突され、騎士は絶命した。
「悪いな?」
短剣を蹴りつけた時にクロウの腕から一本の紐にくくられた短剣のようなものが出てきたのを勇者は見逃さなかった。
「気を付けろ!!
暗器だ!!」
いや、おせえよ‥‥‥
後方に向かいクロウはそれを放ち、伸び切った所でタイミング良く引き戻す。
全身で回転しながら紐を自身にまとわりつかせると、ある一転でまだ戻り切らないその短剣。
いや、クナイを自身を逆回転させてさらに加速させ、勇者パーティーの一番最奥にいた女賢者目掛けてクナイは音速を越えて到達する。
「はっ‥‥‥あーーー‥‥‥」
眉間に深々と柄まで突き刺さったクナイは、味方に防御の加護を与えようとしていた無防備な女賢者の命を易々と奪い去った。。
「アレイデアーーー!!!???」
それが女賢者の名前なのだろう。
最前線にいたバトルシスターが悲鳴を上げてクロウに迫った。
「この野郎ーーー!!!!!」
渾身の一撃を放とうとする彼女は、まだ空中にいるクロウが落ちてくるのを待ち構えてその一撃を叩きこむつもりだ。バトルシスターと女賢者の合間にいた女魔王使いに向けて、クロウは伸び切った紐をちょいちょいと引き戻しながら、軽い輪を作ってやる。
それは前のめりに倒れ、自分の眉間にさらにクナイを自身で押し込んだ女賢者の動きと連動してーー
「げふっ、なんでーー!!??」
上を見てねえからだよ、上を……
可哀想になあ、その首。
貰うぜ?
クロウは女魔法使いの首にその輪を仕掛けると、
「くらえ、これでぶっ殺してやるーーー!!!」
ああ、そうだろうな。
その一撃は本当に痛そうだ。
光り輝く左拳が自分に迫るのを確認しながら、その腕にクロウは紐を幾重にも巻き付けた。
「ぐっがああ‥‥‥!!」
残念だ。
それがおいらに届く前にーー
「ネルティス!?」
勇者グレイスが叫ぶ中、女魔法使いの首の骨は‥‥‥バトルシスターの渾身の一撃によりもろくも折れてしまう。
「あっ!?
そっ、そんなーーー!!??」
「振りかえる暇、あんのかよ?」
「はあああっ???!」
バトルシスターが視線を戻した先には、深く身を沈めたクロウが貫き手を彼女の左胸にあてていた。
グヌ‥‥‥
辺りに鈍い音が広がる。
バトルシスターは自身の肋骨が砕かれ、そのまま心臓を握りつぶされた音を‥‥‥
脳裏で聞いて絶命した。
「すまねえな‥‥‥」
血がしたたる右手を彼女の服で拭うと、
「さて、あとは一人だ。
勇者は確か不老不死だったな?
ならーおいらも精霊を使わせてもらおう。
シュネイア!!!」
クロウの圧倒的な強さに圧巻されるミレイアの隣で、精霊の女王はため息をつき燐光で勇者を覆った。
「なっ!?
貴様、卑怯ーーーーごぶっーーー‥‥‥なんだ、これ、は‥‥‥!!??」
「まあ、不老不死とは言ってもな。
再生するだけだ。
なら、それを逆に、な。
肉体に自身を滅ぼす毒素を出させているのさ。
まあ、苦しんで消えてくれや」
勇者はもう何も言えない。
全身の細胞という細胞が崩壊し、壊疽を起こして消滅していく。
数分後には‥‥‥
「なんという惨いことを、おまえ様ーー」
そう、シュネイアがたしなめるように言うように。
そこには、腐った肉塊の破片だけが残っていた。
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さて、それはどうする?」
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